二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです   作:ウィングゼロ

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28話『SAO生還者と第1回イベント4』

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

 

 

ドレットを倒したからか、緊張が解れた俺は荒い息づかい。

 

敵を居ないのを完全に確認してから岩壁に背中を預け、HPポーションを飲み干す。

 

 

 

「はぁ…何とか勝てた…今の順位は…2位か…なんとかメイプルに勝ってる。ゲーム歴先輩としての威厳は保てそうだな」

 

 

 

いくら可笑しいとはいえ、やり始めたメイプルに順位で負けるのは些か精神的に堪える。

 

 

 

「俺が2位になったってことは…次は俺が狙われるってことだし…包囲されない内にそろそろ…っ!!」

 

 

 

木の根元から起き上がり、有利な場所に陣取ろうと体を動き出そうとしたその時、茂みから音が聞こえ直ぐさまバスタードソードをその先に構えると、その先に現れた人物は俺の予想を遥かに超えた人物だった。

 

 

 

「冗談…ただ似てるだけのプレイヤー…ってわけじゃないよな」

 

 

 

流石に連戦は辛い…一介のプレイヤーなら問題は無かった…だが目の前に立つ人物はそんな茶々なものではない…

 

金髪に青い瞳…西洋の甲冑に剣と盾…直接会ったことはなかったが、この人物のことは少なからず知っていた。

 

 

 

「ペイン…」

 

「君こそ、サイト…だね。噂は聞いているよ。その様子だとドレットは負けてしまったか」

 

 

 

遅かったかっとあまり悔しそうにも見えないが、目を閉じた後再び目を開ける。

 

言葉からペインはドレットと合流して、二人でランキングを維持するつもりだったのだろう。

 

だが、それはドレットを倒した俺によって崩された。

 

 

 

「ドレットの仇討ちでもするか?」

 

「いや、止めておこう…個人としても君とも戦いたいが…今は…」

 

「………囲まれてるな」

 

 

 

疲れていてここまで接近を許してしまったが、聴覚と気配を辿ると100、200という数ではない。

 

恐らくペインと俺。トップスリーが二人居ることから物凄い人数が押し寄せる事になってしまったのだろう。

 

 

 

「流石にこれを全ては捌ききれないだろうね……」

 

 

 

ペインも流石の数に苦笑いの笑みを浮かべた後、俺の方に視線を移す……それで何を意図しているか勘づくと、メニューを開き装備を換装する。

 

 

 

導師の靴・Ⅳ

 

 

 

 

 

【MP+50】

 

 

 

【大地のジーンズ】

 

 

 

【HP+1000】【VIT+10】【AGI+30】【DEX+25】【INT+20】【破壊不能】【大いなる実り】

 

 

 

 

 

足と靴を装備を替え、靴心地を足踏みして確かめると、MPポーションを飲んでバスタードソードを構える。

 

 

 

暗黒

 

「見たことのないスキルだね、それは」

 

「あの数となると出し惜しみ出来ないんでね……それとペインあんたも味方ってことでいいんだな」

 

「ああ、そう考えてもらって構わないよ」

 

 

お互い背を向け迫りくる。鬼気迫る形相のプレイヤーを向けて同時に駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

【NWO】第一回イベント観戦席3

 

 

 

653名前:名無しの観戦者

 

やべえ、どっちも人間やめてるよ。

 

 

 

654名前:名無しの観戦者

 

サイト対ドレット、マジで半端ない…サイトが何とか勝って二位に上り詰めた。

 

 

655名前:名無しの観戦者

 

ってことは今度はサイトが上位を狙う集団に襲い掛かられるわけか

 

 

656名前:名無しの観戦者

 

ふぁ!?

 

 

657名前:名無しの観戦者

 

おい、どうした?他のモニ…うわぁ…なにあのラスボス…毒の霧に麻痺らせて動けなくするとか…

 

 

658名前:名無しの観戦者

 

…しかもそれをやってるのが美少女っていうおまけつき

 

 

659名前:名無しの観戦者

 

…あれは誰も倒せねえだろう。ほら、様子見していたプレイヤーも逃げていって…他のペインやサイトのところに集まって…あれ?

 

 

660名前:名無しの観戦者

 

上位3位までわかるはずなのに数一つ足りなくね?まさか…

 

 

661名前:名無しの観戦者

 

ペインとサイトが同じ場所にいる!?

 

 

662名前:名無しの観戦者

 

まじかよ!?まさかペイン対サイトか!?

 

 

663名前:名無しの観戦者

 

その可能性もあるけど、周りのプレイヤーの数www

 

 

 

664名前:名無しの観戦者

 

何人いるの?これ…

 

 

665名前:名無しの観戦者

 

分らんけど1000は確実に居る。

 

 

666名前:名無しの観戦者

 

それもう、大規模ボスレイドどころじゃないwww

 

 

667名前:名無しの観戦者

 

これはペインもサイトもきつ…嘘だろ?

 

 

668名前:名無しの観戦者

 

なん…だと…!?

 

 

669名前:名無しの観戦者

 

ペインとサイトが手を組んだ?

 

 

670名前:名無しの観戦者

 

マジで胸熱案件

 

 

671名前:名無しの観戦者

 

いったいこのイベントどれだけのドラマが巻き起こるんだ!?

 

 

 

 

「終了!結果、二位のドレットさんを見事倒したサイトさんがドレットさんのポイントの3割を獲得。これにより順位が変動してサイトさんは2位。1位と3位は変動ありません。それでは表彰式に移りたいと思います。先ずは見事1位になったペインさん。今の気持ちはいかがですか?」

 

 

威版と開始前の広場に戻された後、司会進行の指示に従い3位までの俺達は壇上に登り、インタビューが執り行われる。先ずは1位であるペインからマイクを渡されると、おもむろにペインは自身の気持ちを口にした。

 

 

「1位になれたことはものすごく嬉しいと思う反面…何処かやり残した気持ちもあります」

 

「それはどうしてですか?」

 

「ドレットを倒して2位になったサイト。彼とはお互い万全を期して戦ってみたいからです。今回はお互い狙われている身になってしまったのでそれが残念で仕方ありません」

 

「なるほど。ペインさんありがとうございました。では続きまして、元2位に君臨していたドレットさんを倒し、見事2位に上り詰めたサイトさん。今のお気持ちはどうですか?」

 

 

ペインのインタビューも終わり、次は俺の番になりマイクを渡されると、俺は口を開けてインタビューに応じた。

 

 

「正直、ほっとしています。あのペインと出会った時、俺はドレットとの戦いで疲れていて、あのまま戦っていれば恐らく負けていたでしょうから…あの時のペインからの共闘はまさに渡りに船だったと思っています。あとはそうですね…このゲームはかのALO事件が起きる前からのプレイヤーだったので玄人プレイヤーとしての威厳も守れたと思っています」

 

 

後者の話に気づいたのは俺のクラスメイトやクロム辺りだろう。ちらっと見えたアキの顔は苦い笑みを浮かべている。

 

 

「ありがとうございます。次は、メイプルさん!一言どうぞ!」

 

 

「えっあっえっ?えっと、その、一杯耐えれてよかったでしゅ

 

 

かんだ…それもこんなところで…その後メイプルは録画されているのにも気づかずに羞恥心でその場で蹲り、表彰式が終わると景品を貰って直ぐに宿屋にへと消えていった。

第二回のイベント。サイトのパーティーは四人が良いか八人良いか迷っています。どうすれば良い?

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