二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです   作:ウィングゼロ

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更新が途切れてしまいました。

理由として言えることは…FFⅦRが楽しすぎて時間がそっちに割いてしまったからかな?


30話『SAO生還者と日常』

 

 

 

 

 

 

「行ってきます」

 

 

「行ってらっしゃい」

 

 

 

 

いつも通りの朝、休み明けで眠たいが学校に登校するためにそれを我慢しながら通学路を歩いて行く。

 

 

 

 

第1回イベントが終わって翌日…昨日の戦いの疲れはまだ残っているのか本当に体がいつもより遅く感じるが、決して熱や病気ではなく単に脳が疲れているだけだった。

 

 

 

 

「学校着いたら少し寝よう」

 

 

 

 

そんなことを呟きながら、歩き続け学校に辿り着き、教室に入ると教室には本条さんと白峯さんが既にやってきていた。

 

 

 

 

「あっ!坂口くんおはよう」

 

 

「おはよう…」

 

 

 

 

挨拶してくる本条さん達に俺も寝ぶたげながらも挨拶を返し、椅子に座るとそのまま倒れるように俯せになって目を閉じる。

 

 

 

 

「あっ、寝ちゃった」

 

 

「寝不足…もしかして夜遅くまで起きてた?」

 

 

 

 

微かな声が聞こえる…どうも直ぐに寝る体制を取った俺について少し心配してるのだろう。そんな二人のために徐に顔を上げる。

 

 

 

 

「寝不足じゃない…ちょっと脳が疲れてるだけ…昨日の大会で」

 

 

「大会?ああ、楓やみんな出たっていう大会ね…楓から聞いたけど2位だったんだよね?」

 

 

「元2位だったドレットを倒してな…あそこまで集中したのは久しぶりだ」

 

 

 

 

そう久しぶり…あのSAOがクリアされてそれぐらいになるか…

 

 

 

 

「……坂口くん?」

 

 

「っ!?いや何でもない」

 

 

 

 

感傷に浸って黄昏れていたところを横から本条さんが心配して名前を呼ぶと、俺は悟られないようにはぐらかす。

 

 

 

 

……本条さん達にも勘づかれる位に顔に出ていたのか……以後は気をつけよう。

 

 

そう胸の内で決意をして暫くすると、他のクラスメイトもやってきて予定通り授業が開始された。

 

 

 

 

 

 

「さてと…今日は何をしようかな」

 

 

 

 

放課後、何事もなく授業を終えて家に帰った後、今日の宿題や復習を終わってからNWOにログインした。

 

 

 

 

イベントの翌日ということもあり、ものすごく見られているのも気にせず、俺は街中を進んでいく。

 

 

「レベリングは…いいかな…となると…」

 

 

一度足を止めて、今日やることを思い付いた俺は町の外へと駆りだし…向かった先は地底湖…目的は息抜きの釣りをするためだ。

 

 

「さてと……誰もいないみたいだし……」

 

 

周囲に誰もいないのを確認すると、メニュー画面を出して装備を一式変更する。

 

 

 

【釣り師の帽子】

 

 

【DEX+30】

 

 

【釣り師の上着】

 

 

【DEX+45】

 

 

【釣り師のズボン】

 

 

【DEX+20】

 

【AGI+15】

 

 

 

【釣り師の靴】

 

 

【DEX+15】

 

【AGI+20】

 

 

先程の戦闘服からラフな釣り師の服装に一新、そして釣り竿を取り出すと糸を湖に投げ……1分もしない内に釣り上げる。

 

 

「ああ、始めた頃を思い出す……あの時は悲惨だったからな…」

 

 

始めて間もない頃、中々釣れなかった頃に比べ今はぽんぽんと魚が釣り上げられていく。

 

 

 

「心が落ち着く…釣りのスキルは修得できないのは素のDEXが20ないとダメか…」

 

 

まあ、装備の性能でステータス要求されているスキルがポンポン手に入ればゲームバランスが崩壊するだろうし仕方ないというべきだろう。

 

 

「よっとこれで50匹目。これだけイズに売り払えば中々な値段になるんじゃないか?」

 

 

傍らに置いたバケツの中には大量の魚…時折体を跳ねたりして逃げようとしているが逃がすつもりは当然あるはずもない。

 

 

 

 

「…もう少し、釣ったら何処か気分転換に散策でも行くかな…」

 

 

そんなことを思いながらも釣り糸を垂らしていると、出入り口から誰かがこちらに近づく足音が聞こえてくる。

 

 

「…!?プレイヤーか」

 

 

こんなところに何のようだ?釣り糸を引きバケツと釣り竿を岩場に隠してバスタードソードを装備すると、足音を殺し出入り口の岩場の陰に隠れプレイヤーを見計らう。

 

 

「足音から6人…軽快な足取り……PK狙いじゃないのか?」

 

 

こんなところにこの人数で来るのは些か不自然さを覚えながらやってくるプレイヤー達をそっと岩陰から見つめるが、その人物達が誰なのか分かると、急に気が抜けた。

 

 

「うわー!綺麗な湖だね!」

 

「ここがイズさんが言ってた素材が手に入る。地底湖なんだね」

 

「綺麗なところだな…」

 

「へえ、こんなところもあるのね…」

 

「これは絶景、絶景…ここには何か面白いものが眠っていそうではないか」

 

「そうだね…みんなで力を合わせて頑張っていこう!!」

 

 

入ってきた集団はメイプル達クラスメイト。みんな釣り竿を手にして悠々と湖に向かっていく。

 

 

メイプル達なら生産職を狙うわけでもない…警戒は解いてもいいだろう。

 

そう思ってバスタードソードを構えを解き、岩陰から出てメイプル達の元へ

 

 

足音も立てて普通に歩いて行くことで、当然メイプル達に気付かれその中のシノンが咄嗟に振り返る。

 

 

「誰!?って…あんた何で此処に」

 

「それはこっちのセリフなんだが……」

 

 

俺が居たことに驚くシノンが問うが、俺はそっくりそのまま返した。

 

 

「あ!サイトくん!みんなでお魚釣りに来たんだ。サイトくんは?」

 

「…息抜きがてら、釣りだ」

 

 

そう言って、メイプル達と一緒に湖の近くの岩場で手頃の岩に座って釣りを再開する。

 

そんな中、お互いここに来た経緯を話すとメイプルはへえーっとそうなんだと意外そうな顔を向けてきた。

 

 

「サイトくんって釣りが趣味なんだ」

 

「実際、趣味ってわけではないが…前にやっていたゲームの時に息抜きで釣りをして以来。それが続いているだけだよ」

 

「そうなんだ…因みに前やってたゲームでどんなのだったの?」

 

「!?」

 

「どうかした?」

 

「え?いや…別にどうもしないよ」

 

 

釣りに関して花を咲かせるメイプルと俺、それを聞いていたソフィーが俺がこのゲームをやる前にやっていたゲームがどんなのものだと尋ねると、聞いていて俺の事情を唯一知っているアキが目を大きくして動揺し、シノンがその表情から気になって尋ねるが、動揺を隠せずに気の所為だとはぐらかし、シノンとあとスギナミに怪しまれる。

 

 

「…別に、NWOとさほど変わらない世界観なゲームだ…今はサービスが終了してしまったけど」

 

「そうなんだ…それだからNWOをプレイしてるんだね」

 

「考えたこともなかったそうなのかもな…」

 

 

 

失ったものを似ているもので補っている…だけどそれで俺は本当にいいのだろうか…

第二回のイベント。サイトのパーティーは四人が良いか八人良いか迷っています。どうすれば良い?

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