二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです   作:ウィングゼロ

35 / 38
どうも
FFⅦRのストーリーも先週終わったけど今度は聖剣伝説3をプレイしていて中々執筆に力が入りません。
一度ストックをため込むべきかもしれませんね


34話『SAO生還者と再会』

 

 

「……はぁ……何をしているんだろうな……俺は」

 

 

窓から見える街並みを見ながら、俺は憂鬱気味にそんな言葉を口走った。

 

 

体調が優れない……というより気分が優れなかった俺はそのまま家には戻らず、学校を去った足で電車に乗り込んだ。

 

本来なら自宅待機するべきところだが……衝動に駆られ今にいたる。

 

そんなことを考えながらも制服だからか、一際他の利用客からの視線を感じながら気付かない振りで窓を眺め続ける。

 

 

《間もなく、○○駅……》

 

 

駅が近づいてきてアナウンスが車内に鳴り響く。宛てもなく電車に乗ったので特に降りる駅はなかった。

 

 

あてもなく唯々、電車から流れる景色を見ていると不意に声をかけられる。

 

 

「あの~景色をずっと見ているみたいですけど、何かあったんですか?」

 

 

とても若い女性の(聞きなれた)声……俺はその声の主に振り向くこともせずに少し話し相手をしてちょうどいいと、口を開けた。

 

 

「ちょっと、嫌なことを突き付けられて……憂鬱気味だったので、こうやって眺めて気を紛らわしているんです」

 

「それは、災難でしたね。でもそんな制服姿でこんな時間に居たら人目とか気にしませんか?」

 

「はは、家には親が居るんで……帰るのも気まずい気がして……」

 

「あはは、それは大変だね。」

 

 

今、色々とはぐらかしているとはいえ、胸の内の抱えていることを偶然話しかけられた人に打ち明けていることに何やってるんだろうと自分自身にそう思いながらも、流石にこれ以上迷惑は掛けられないと停車した駅で降りてUターンで家の最寄り……自分が電車に乗った駅まで戻ろうと電車が駅に止まり扉が開いたのも見計らって座席から立ち上がろうと足を動かそうとするが、そこでまた女性に声をかけられる。

 

 

「もう少し、お話しできたら嬉しいな……漸く、会えたんだもん。()()()()()

 

「え?」

 

 

今、この女性は何と言った?

 

その名前を知っているのはNWOだが顔を知らないというプレイヤーも多い。

 

だが、この女性はなんも躊躇いもなく確信づいている声音で俺のもう一つの名前を言い当てた。

 

NWOでないとするならば、もう一つ……あの世界(SAO)での知り合いということになる。

 

相手の顔を見ぬ気もしなかった俺は、その言葉に思わず話相手の顔を確認すると漸く誰なのかすぐに分かった。

 

 

髪は見慣れないベージュ色だが(見慣れた赤色だったが)、容姿や顔つきはあの時と同じなので直ぐにその人物の名前(プレイヤーネーム)を呟いた。

 

 

「レイン……」

 

「うん、こっちでは枳殻虹架(からたちにじか)だよ。扉閉まちゃったしもう少しお話でもしようか」

 

 

そう言って、枳殻虹架 (レイン)はクスッと笑みを零し、逃げ場などないと思わせる表情に俺は逃げられないと悟り、立ち上がりかけの腰をまた座席に腰かけた。

 

 

「……」

 

「無言は少し酷くないかな?まあ、この電車でサイトくんを見つけたときは本当に驚いたよ。」

 

「……それはこっちのセリフだ。大体、枳殻「虹架でいいよ」……虹架も学生だろう?なんだってこんなところに」

 

「ああ、私、SAOの学校には行かずに今は通信制の高校に通ってるから、それとサイトくんも名前教えてくれないかな?プレイヤーネームはリアルではタブだから」

 

「……坂口太一」

 

「太一くんか……えへへ」

 

 

俺の本名を知ったからか何故か上機嫌な笑みを浮かべる虹架。そんな彼女に疑問を持ちながらも、虹架はまた口を開けた。

 

 

「うーん、ここで話し合うのも、他の人に聞かれると不味いよね……それに太一くんの服装も目立つから……太一くん、時間あるよね?次の駅で降りて私の行きつけのお店で色々話し合おうか」

 

「……ご自由に……」

 

 

もう諦めた俺は流されるように虹架の提案を受け、承諾してくれたことに虹架は笑みを浮かべ、その光景を見て俺は小さくながら溜息を付いた。

 

 

 

次の駅で降り、駅からしばらく歩く中、ふと気になったことを口にする。

 

 

「なあ、虹架……他の七卓のメンバーはリアルでも交流あるのか?」

 

「……太一くん以外?うん、みんな知り合ってるよ。直接ってわけじゃないけどグループ通信で何度か話してるよ。」

 

「そうか……他のメンバーの所在とか分かるのか?」

 

「うん、ルフレとリュウは大学に進学、ブレイは通信制の学校で勉強しながら家業を継ぐ為に頑張ってて、フィリアはSAO生還者の学校に手頃のアパート借りて単身こっちに越してきたよ。後、キリンちゃんもSAO生還者の学校通おうとしてたみたいだけど、家族間の問題で行けなかったんだって」

 

「……そうか、みんな元気そうだな」

 

「うん、太一くんだけ消息が絶ってたからみんな心配してたよ。着いたよ、ここが私の行きつけのお店」

 

「……ダイシーカフェ?」

 

 

連れられてきたそこは細い路地にひっそりと佇むお店で、どこか入るのには少し勇気がいりそうな、そのお店に虹架は迷うことなく入っていき、俺も連れられて入ると内装も中々いい雰囲気を醸し出していてその上聞き覚えのある音楽が店内に流れていた。

 

 

「この曲アインクラッド50層主街区の……」

 

 

これを知ってるということはこの店の店主はSAO生還者、そう間違いないと考え、虹架も知ってる人だよと顔をこっちに向けて話すと、扉が開いた時に鳴った来客を知らせる呼び鈴で奥から現れた店主に俺は目を大きく開けた。

 

 

「いらっしゃい……お前、サイトか?」

 

「エ、エギル」

 

 

黒人の巨漢で頭がスキンヘッド、見に覚えがありすぎる。その男は俺と同じSAOの攻略組にいた。知り合いのエギルで間違いはなかった。

 

 

第二回のイベント。サイトのパーティーは四人が良いか八人良いか迷っています。どうすれば良い?

  • 4人
  • 8人
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。