二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです   作:ウィングゼロ

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37話『SAO生還者とその後』

 

 

 

《全く、漸く連絡してきたけど今何時だと思ってるの?》

 

「……10時半」

 

《うん、そうだよね。いくらなんでも遅すぎやしないかな?》

 

 

そう言いながら、ベッドで仰向けになってスマホで夜中に連絡を寄こした俺に対して、少し不機嫌ながらも明久の質問に横目で時計を見ながら答えると案の定の答えが飛んでくる。

 

 

虹架と別れ、気分もある程度戻った俺が家に帰ったのは8時過ぎ

 

当然連絡を1つの寄こさなかったことで、父さんも母さんもかなり怒っていて2時間もの説教を受け、解放された俺は風呂に入って髪を乾かした後、学校に残してきた荷物などを明久達が持ってきてくれていたことを母さんに聞き、そのお礼の為に明久に連絡した。

 

 

《まあ、太一が無事だったからよかったけど……おばさんもものすごく心配してたよ》

 

「ああ、2時間ほどこっぴどく怒られた」

 

 

まあ、仕方がないことなのだがっと呟き……非は完全にこちらにあった為に反省している俺はそれからあれこれ明久と話し合った後、お休みと言って電話を切り、一度時計を確認すると11時前で改めて今日あったことを考える

 

 

まず、ことの発端である学校での出来事。

 

これに関しては、俺の噂を聞き付けたSAO被害者による一方的な誹謗中傷で本来なら俺達SAO生還者が受けるのは角違いと言っていい。

 

だが元凶の茅場晶彦は死亡し、運営のアーガスも解体されている以上、その矛先はSAO関係者なら誰でも良くなっているのかもしれない。

 

この件に関しても学校側は重く感じているのか……しばらくの間、俺は自宅謹慎という連絡が夕方頃学校からあったらしい。

 

明らかに被害者である俺より誹謗中傷した方に非があるだろうと思うが、これは生活指導の西村先生の提案らしい。

 

母さんの話を聞く限りでも、今俺がSAO生還者という話は学校中に広まっている。

 

元々二年間教育の遅れとSAOでも起きていた犯罪などで社会不適合者と見られることが多いSAO生還者。そんな中いつも通り登校すれば腫れ物を見る目で見られより一層の淘汰されることを見越して、騒ぎが鎮静化するまでの一時的な措置として取られた。

 

この措置は学園側と俺とで適切な措置が取られている

 

先ず学園側は先も言った通り、原因である俺を謹慎にして学園から離れさせ、騒ぎの鎮静化とSAO生還者でも通えるようにする措置を施す。その間謹慎せずに登校しようものなら事態の悪化も懸念される。

 

俺の措置も、もし登校し誹謗中傷を受け続けて精神的に異常をきたさない為のもの。

 

仮に今回の件が収まらなかったら、仕方のないことだがきっと学園側はSAO専用学校の編入を勧めてくるだろう。

 

 

 

これからの学校生活がどうなるか不安になりながら一度頭を切り替え別のことを考えることにする。

 

 

「レインのことは……どうしようもないか」

 

 

そう呟いて溜息を零す。

 

あのカラオケ店でのNWOをプレイするというレイン……基虹架の言葉は本当に驚かされた。

 

SAO生還者の殆どはVRMMOというジャンルをよく思っていない理由として、二年間もアインクラッドに閉じ込められていたんだ。もしまたあの時の状況になったらという懸念がVRMMOを遠ざける要因となっている。

 

それでもあの興奮が忘れられないとプレイしている人間もいるとは聞くが、案の定虹架は前者の人間で七卓のみんなとの交友はまだあるもののVRMMO自体からは遠ざかっているようだった。

 

NWOを始めるといった時も、虹架の身体が小さく震えていたのが見えて見栄を張るなと心配して声をかけたが、レインの気持ちがくじけることはなかった。

 

 

”心配してくれてありがとうね。その気持ちだけでも嬉しいよ。でもね、サイトくんが困ってるのに助けないほど、私達七卓の繋がりは脆くないよ”

 

 

そう言われて改めてSAOが終わっても俺達の繋がりの強さを思い知らされることになった。

 

虹架の言う通り、俺が未だにSAOのことを引きづっているのならみんな手を貸してくれるだろう。

 

ギルド方針は無く、みんな点でバラバラな方針でギルドらしからぬギルドだった。

 

だが、誰かが困っている時はお互い様と団結して事に辺りお互い支えあっていた。

 

だから今回も同じ仲間だから放って置く事はできないだろう。

 

 

そんな仲間のことで少し嬉しくて微笑んでいるとスマホに着信が入る。

 

 

「虹架からか」

 

 

スマホを操作して確認すると、着信主は虹架からで内容を見ると俺は眉をひそめた。

 

 

[夜分ゴメンね。取りあえず、アミュスフィアとNWOのカセットは買ったよ。予定もあるからプレイするのは今週の土曜日になると思う。それともう一人同じタイミングで七卓のメンバーと始めるから、誰なのかは会ってからのお楽しみだよ]

 

 

といった内容だった。

 

今日言ったことで、今日中にゲームプレイするためのハードとソフト一式を揃えるとは思っていなかったが気になるのは後半の方

 

 

レインの他にも七卓の誰かがやってくる。

 

一体誰が。ルフレとリュウは大学に行ってまだ慣れていないから確率は低い。

 

キリンも同じく。キリンの家はかなり厳しいみたいでそれも確率は低いそれならブレイとフィリアのどちらかだが……

 

 

「それはあってからのお楽しみってことか……」

 

 

一体誰が来るのか……仲間との再会が迫る中、期待と不安を抱きながら俺は目を閉じ、しばらくすると俺は眠りに落ちていた。

 

 

第二回のイベント。サイトのパーティーは四人が良いか八人良いか迷っています。どうすれば良い?

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