二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです   作:ウィングゼロ

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3話『SAO生還者とレベリング』

NWOに初ログインしログアウトした後。俺はすぐには再びログインすることはなかった。

 

普通なら祝日でもないのに朝にログインなど廃人プレイヤーのやることだし…まあ、俺が言ることではないけど(SAO生還者は皆トータルプレイ時間が二年間もあるため)

 

今の俺の立場はSAO生還者というわけで学校には行っていない。行くとしても気まずすぎる。

 

ということで現在は自宅警備員とかしているがもうすぐ高校に行くことになっているし遅れた勉強はしっかりとしておかなければSAO生還者のための学校にいかないとわがままを言っえいる身として申し訳ない。

 

だからこそログアウトした後は机に向かって自主勉強。買い物から帰ってきた母さんも俺の部屋にきて様子を見に来る。やはり父さんから受け取ってやったとはいえVRMMOを再びやるということで心配な顔をしていた。

 

とりあえず少しだけして戻ってきたと軽く話すとそうと心配げな顔で見てくる母さんが去った後、勉強に励んだ後お昼が過ぎ夕方になり始めたころ。今日の勉強も一区切りして再びNWOをプレイし始める。

 

 

 

ログインするとログアウトした場所から再び始められるようで朝よりプレイヤーの多さを実感しながらも俺は軽快な足取りでフィールドに駆け出した。

 

 

「朝とは違うところに行くとするか」

 

『レベル4に上がりました』

 

 

そういいながら草原を駆け走りながら遮っていく狼をすれ違い様に一撃で倒していく。

 

もうレベル4になった。

 

そろそろステータスも上げておくべきかと思い思考を前に向けながらウインドウを開けて空いている左手で素早くステータスポイントを割り振る。

 

 

 

 

サイト

 

Lv4

 

HP 40/40

 

MP 12/12

 

 

【STR 46 〈+20〉】

 

【VIT 32】

 

【AGI 32】

 

【DEX 0】

 

【INT 0】

 

 

装備

 

頭 【空欄】

 

体 【空欄】

 

右手【初心者の大剣】

 

左手【初心者の大剣】

 

足 【空欄】

 

靴 【空欄】

 

装飾品 【空欄】

 

【空欄】

 

【空欄】

 

 

 

ポイントをSTRに6 VITとAGIに2ずつ割り振る。今のところSTR特化でVITとAGIをある程度上げるつもりだ。

 

割り振った後どこか足取りが少し軽くなった気がする。そう思いながら草原を駆けた。

 

 

 

しばらく、草原を駆けていると洞穴を見つけたが敵は居らず。湖が広がるだけだった。湖を下に何かあるかもしれないがモンスターリソースは美味しくないし長居するつもりもないためすぐにその場から立ち去った。

 

 

それから立ちはだかる敵を軽く倒し、遠くの森の中でレベリングする。幸いにもここは町から遠く離れている。プレイヤーの気配もないしリソースも気にせずに狩れる。

 

 

そんな浮いた気分で微かに聞こえた音に顔を振り返ると巨大なムカデが襲い掛かてくる。

 

「っ!!」

 

 

咄嗟に大剣を上段に構えそのまま襲い掛かるムカデに向かって一気に振り落とした。

 

両手剣SS(ソードスキル)アバランシュ

 

アインクラッドに置いて両手剣で放つことができるソードスキルの一つ。

 

だがこの世界にはソードスキルなんてものは実装されていないし強力な技を放つわけでもない。完全に動きだけを再現しているだけの一撃。だが勢いのあるその一撃はムカデの胴体を深く食い込み一閃。ムカデは光となって消え去る。

 

するとシステム音が頭に中で鳴り響く

 

 

『大剣の心得Ⅰを取得しました』

 

「スキルを取得したのか…どれどれ」

 

 

 

【大剣の心得Ⅰ】

 

 

大剣の与えるダメージが1%アップする

 

 

取得条件

 

大剣を装備し一撃で敵を10体倒す。

 

 

 

「大剣のダメージが1%上昇これはいいな」

 

 

大剣を使っていくにあたってこれは欠かせないスキルになるだろう。

 

それにここに書かれている取得条件を見るとすぐに取れそうな感じだ。

 

 

「さて新手のお出ましか」

 

 

そういって大剣をまた構えるとうさぎやムカデ、終いにはハチと数も十体はいた。

 

普通なら逃げるべきだが…レベリングのためこういったことにもアインクラッドで慣れていた。

 

 

「経験値になってくれよ!」

 

 

そういって俺は大剣を構えて飛び出した。

 

 

 

一方運営陣

 

 

 

「やってるやってる。夕方ぐらいになるとやっぱりログインする人も増えてくるな」

 

「まだサービス開始して間もないってのにやっぱ世代はVRMMOってことだろうな」

 

「今のところ。突出してすごいプレイヤーはこのペインとドレッドだな」

 

「そうだな…ペインなんてなんだよあの動き…明らかにVR慣れしまくってるじゃないか。どんどんレベルも上がっていってるし。ありゃ最強のプレイヤーになるのも時間の問題だろうな」

 

「ドレッドもペインよりプレイヤースキルは劣っているが頭角確実に出てる。こういう奴ほどギルドマスターになるんだろうな」

 

「そうそう…なんだこのプレイヤー?」

 

「ん?どうした?」

 

「おい、凄いプレイヤーがいるぞ。いま映像に出す」

 

「なんだ?大剣使いか?ってなんだよこの動きこいつも人間離れしてるじゃねえか」

 

「複数の敵を同時に相手して、ダメージも最小限に抑えてやがるえっと…名前は…サイト?ログインしたのも今日が初めてだ」

 

「まじか!?ってことはまだそんなにレベルも高くないよな…それでこの動きだからかなりVR慣れしてるな。ここに来る前はALOにでもいたのか?」

 

「かもな…ん?どうしました?坂口チーフ、いきなり固まって」

 

「いやそのなんだ…そのプレイヤー…俺の息子だ」

 

「……え?坂口チーフの息子?確かチーフの息子って」

 

「あのSAO 生還者(サバイバー)だよな」

 

「…………やべえよ坂口チーフの息子やべえよ…SAO 生還者(サバイバー)ってみんなこんな感じなのか」

 

「そこまではわからん。あいつもSAOでのことは固く閉ざしてるし家族もタブーだと思ってる。だが…」

 

「息子さんかなり生き生きしてません?」

 

「ああ、太一に渡したのは間違ってなかったのかもな」

 

「こりゃあ、直ぐにトッププレイヤー入りだろうな」

 

 

そんな予感を全員が思った後サイトの観察を一度やめてNWOのモニタリングを再開した。

 

 

 

 

 

 

 

「あ~疲れた」

 

 

だらしない声を上げながら手頃の木に背中を預け一息つくと俺はステータスを確認する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイト

 

Lv8

 

HP 40/40

 

MP 12/12

 

 

【STR 46 〈+20〉】

 

【VIT 32】

 

【AGI 32】

 

【DEX 0】

 

【INT 0】

 

 

装備

 

頭 【空欄】

 

体 【空欄】

 

右手【初心者の大剣】

 

左手【初心者の大剣】

 

足 【空欄】

 

靴 【空欄】

 

装飾品 【空欄】

 

【空欄】

 

【空欄】

 

 

スキル

 

【大剣の心得Ⅲ】【武器防御】

 

 

 

 

 

【大剣の心得Ⅲ】

 

 

大剣の与えるダメージが3%アップする

 

 

取得条件

 

【大剣の心得Ⅱ】を取得した状態で大剣を装備し一撃で敵を30体倒す。

 

 

【武器防御】

 

 

武器で防ぐダメージが15%カットされる。

 

 

取得条件

 

武器で30回以上攻撃を防ぐ

 

 

 

 

「…さてそろそろ町に帰るか…ステ振りは…帰ってからしよう」

 

 

疲れた体を起こすように立ち上がるとマップで町の方向を確認して俺は町に向かって歩き出した。

 

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