二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです 作:ウィングゼロ
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クロムたちと坑道への道を歩いて約1時間。漸く目当ての坑道へとやってくる。
「ここね。さてとどんな鉱石が待ってるのかしら」
「浮かれてるな。イズ」
「真新しい情報だからだろうね…」
到着して浮かれているイズを見てお互い意見を言う俺達。
そんなイズを諌めながら坑道に足を踏み入れる。中は細長
岩がごつごつとしている通路、蹴躓いて転倒というハプニングも起きかねないそこでクロムを先頭で先に進んでいく。
「さてそろそろ敵が…来たぞ!」
クロムの一声に臨戦体制をとる。奥からこういった洞窟に見合った巨大なモグラらしき生物が三体突っ込んでくる。
先頭のクロムが大盾を 構え攻撃を受け流し隙を見て逆を手に持つ短刀でモグラを仕留める。あれは
「クロム!一体突き放せないか?そいつは俺が仕留める!」
「わかった。シールドアタック!」
クロムに残り二体ほど密接されていては中々大剣は振るえない。だからまずクロムにどちらかを引きはがすように頼むとスキルを使って盾でモグラを一体後方に吹き飛ばされる。
「ナイス!はあぁっ!」
この隙を見逃さず。短くクロムにお礼を述べるとクロムの横を通り過ぎ吹き飛ばしたモグラに一撃…しかしまだ倒れないのでもう一撃入れるとモグラはあっけもなく倒される。
倒した後、クロム達に振り返ると俺を見て驚いていて最後のモグラはクロムが倒したようだ。
「えっと…なんで驚いてるの?」
「い、いやあ…想像していた以上の動きで敵を倒したからな…正直驚いてる。」
「これは嬉しい誤算ね。味方で頼もしいわ」
「まさか、サイトが噂の大剣使いだったのか?」
「え?クロム何か言った?」
「いいや何でもない。敵がまた湧く前に奥に進もう」
なんかはぐらかされた気もするが、俺たちは奥へと進んでいき岩壁に鉱石が出ている場所を発見する。
「あれが採掘ポイントかイズ」
「わかってるわよ。クロムも手伝ってよね…それじゃあサイトくん採掘中の警備お願いね」
「わかった。イズも頑張れ」
「はーい」
そう言ってピッケルを手に持ち採掘を始めるイズとクロム。俺は意識を集中しピッケルの音以外の音を拾うことに意識を尖らせる。
システム外スキル【ハイパーセンサー】
これはスキルなどに頼らず。足の音や第六感で潜んでいる敵を特定する技法。このシステム外スキルは攻略組の中でも使う人間がいた。俺もその中の一人。
ハイパーセンサーで敵を感知しながら時間は経ち。10分ほど…その間にやってきた敵は簡単になぎ倒しレベルは10に達していた。
「もう10か…スキルポイントが10も入ってる…10ごとに二倍もらえるのかもな…今の内に割り振っておくか」
サイト
Lv10
HP 40/40
MP 12/12
【STR 58 〈+20〉】
【VIT 36】
【AGI 36】
【DEX 0】
【INT 0】
装備
頭 【空欄】
体 【空欄】
右手【初心者の大剣】
左手【初心者の大剣】
足 【空欄】
靴 【空欄】
装飾品 【空欄】
【空欄】
【空欄】
スキル
【大剣の心得Ⅲ】【武器防御】
とりあえず20あったポイントはSTR重視で割り振った。
ウインドウを閉じピッケル音が鳴らなくなったのでイズ達を見てみると、どうやら終わったようでかなり豊作だったのか、イズの顔が笑みで緩んでる。
「豊作だったみたいだな」
「ええ、色々取れちゃった」
「悪かったな。HPは大丈夫か?」
「問題ないです。ダメージは受けてないですから」
先ほどから攻撃はうまく大剣で受け流しているからダメージ0…そのことを言うとマジかとクロムに引かれ、イズにはあらあらと笑みを零される。
「まだまだ採掘ポイントはあるからここの坑道のポイント全部採掘しないとね」
そのイズの声に俺たちは頷き、坑道を探索して採掘ポイントを見つけるとイズとクロムが採掘俺は警護と繰り返ししばらくしてかなり溜まったのか上機嫌なイズの姿を見てクロムもそろそろいいだろうと町に帰る帰路に就こうとした時、俺の耳に確かにこちらに近づく足音をとらえる。
「っ!!クロム、誰か来る」
即座に納刀している大剣の柄に手を伸ばしいつでも抜けるように体制を整えると、足音が聞こえてきた方向からプレイヤーが3人。
弓使いに槍使い、それとクロムと同じ大楯使いの三人。警戒しつつ出方を窺う俺たちに3人は少し焦った声で話しかける。
「ま、待ってくれ俺達も鉱石を取りに来ただけだ。あんたたちとことを構えるつもりはない」
「…そうか…なら俺達はもう帰るところだ。邪魔して悪かったな…クロム、イズ行こう」
クロムとイズも頷き。彼らの横を通り過ぎ背中を見せた直後…
「今だ!疾風突き!!」
槍使いが動いた。スキルを使ってイズめがけて槍を素早く突き出してくるが、仕掛けてくるのが分かっていた為に対処は簡単だった。
仕掛けてきた直前、俺は体を反転させて振り返り大剣を抜き放ち、槍の柄部分を目掛けて振り落とすと槍は真っ二つにへし折れる。
「…はい?」
いきなり自身の槍を失ったことで間抜けな声を出す槍使いを一閃し悲鳴も上げさせずにPKすると他二人が散ったプレイヤーの名前を叫ぶ。
「くそ!なんで俺たちがPKを狙ってるってわかったんだ!?」
「あからさま過ぎたからな。弓使いはDEX上げているかもしれないが見る限り職人プレイヤーがいないしむしろ訪れるプレイヤーを狩ったほうが儲かると思ったんだろう?それとVR内じゃああんまり嘘はつかない方がいい。VRは現実以上に感情を隠せないからな」
「…くそ!」
図星を突かれてか、弓使いは矢を俺に向けて放ってくるがその矢を大剣で軽く切り落とす。
弾速は結構遅いので簡単に対処できる。
切り落とされることに焦りを出す弓使い。狙いもおぼつかなくなる。
「どうする?このまま立ち去るなら見逃すが…不意打ちも失敗した以上、お前たちに勝機はないと思うが」
「…っ!!」
歯を食いしばり悔しさを露にする襲撃者は背を向けて逃げ出し、足音が遠くなっていくのを感じると、大剣の構えを解いてクロム達の方へ顔を向ける。
「とりあえずまた襲撃されるかもしれないから警戒して帰ろうか」
「そうだな…」
「そうね」
また襲われることを視野に入れ、帰りは行きよりも遅いペースで町へと帰っていくのであった。