二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです 作:ウィングゼロ
漸く、町に帰って来ることができた俺達。戦闘もできるだけ避けていたために既に時間は22時を回っていて、ログインしているプレイヤーも向かう前よりかは少なくなっている気がする。
「ふう、漸く帰ってこれた。イズもサイトをお疲れ。こんな時間帯になってしまったが…明日は大丈夫か?」
「明日は休みだし夜更かししてところで問題ないわ」
「俺も予定がなかったから問題ない。」
夜遅くになってしまったことを心配して尋ねてくるクロムに問題ないとイズと一緒に頷く。
しかし、父さんたちは心配しているかもしれない。勧めたとはいえSAOでのことで俺に対しての心配性になっているから。
「でもそろそろ、落ちないと…今日はありがとう…それじゃあ…」
「少し待ってくれ」
ログアウトの準備をしながらクロム達にお礼を述べる途中クロムに遮られる。
「もしよければなんだが、フレンド登録しないか?困ったときに連絡もできるしパーティーも組みやすい。悪くはない話なんだが…」
「あっ、それじゃあ、私もサイトくんとフレンド登録しておこうかしら。また採取を頼むこともあるだろうし」
フレンド登録を勧めてくる二人に、俺は別に断る理由も見当たらなかったからウインドウに表示されているフレンド欄に二人から飛んできた申請を承認すると、空白しかなかったフレンド一覧にクロムとイズの名前が加わる。
「これでフレンド完了だな。困ったときがあったら連絡してくれ、それじゃあな」
そう言ってクロムは街中へと姿を消し、隣で立つイズもまだ何かするつもりなのか気合の入った表情を見せていた。
「イズはどうするの?ログアウト…するつもりなさそうだけど」
「私はいち早く生産スキルを上達させたいから工房に籠るわ…装備が欲しくなったら私の工房まで足を運んでね。歓迎するから」
それじゃっと手を軽く振りながらイズも街中に先ほど言った工房に行ったのだろう。
「さて俺も落ちるか」
もう残る理由もないので、俺はメニュー画面からログアウトボタンを押すと意識は現実世界へと覚醒する。
13:名無しの大楯使い ID:zGdAC4AG/
噂の大剣使いとフレンドになった
14:名無しの槍使い ID:pLfY4FrQQ
ふぁ!?
15:名無しの魔法使い ID:RF1/Tmzpq
一体どういうことだ。説明をkwsk
16:名無しの弓使い ID:JyufbQOYx
というか、このスレで来たの今日なのにその大剣使い朝から夜までこのゲームやりこんでたの?
17:名無しの大剣使い ID:tUQaK1KiJ
同じ大剣使いとしてものすごく興味がある。さっさと情報を
18:名無しの大楯使い ID:zGdAC4AG/
落ち着け、一気に書き込むからな
19:名無しの大楯使い ID:zGdAC4AG/
名前はサイト。武器は知っての通り大剣であの尋常ない動きはPSによるものだった。実際、気配察知スキルなしで敵を感じ取ったり襲ってきたプレイヤーの武器を破壊したりと大暴れだった。あと普通にいいやつ
20:名無しの槍使い ID:pLfY4FrQQ
え?なにその人外スキル…本当にゲームのスキルじゃないの?
21:名無しの大楯使い ID:zGdAC4AG/
NWOで用意されているスキルではない。帰り道にそこらへん聞いてみたらやっぱり他のゲームで培った技術らしい
22:名無しの大剣使い ID:tUQaK1KiJ
マジか、レベル差どうこうじゃなく勝てる気がしない
23:名無しの大楯使い ID:zGdAC4AG/
実際、弓使いの矢も大剣で切り落としていたしpvpも3人相手に楽々だった。
24:名無しの弓使い ID:JyufbQOYx
遠距離すら効かない、接近戦は大剣の餌食…勝つの無理ゲーかん
25:名無しの魔法使い ID:RF1/Tmzpq
魔法ならワンチャンあるか?
26:名無しの大剣使い
何故か魔法も対処されそう…まあ、期待の
27:名無しの大楯使い
おう!
28:名無しの槍使い
おう!
29:名無しの弓使い
おう!
30:名無しの魔法使い
おう!
「ふう…今日一日疲れた…」
アミュスフィアを外した俺はベッドに寝転びながら。今日のことを振り返る。
父さんにNWOとアミュスフィアを渡され無下にはできなかったために朝にログイン。そして少し戦った後人目のない場所でレベリング。そして極めつけは夜に来るとクロムとイズに出会い一緒に戦った。
一日とは思えない超ハードスケジュールだった。
「…もう疲れたから眠ろう」
やってきた睡魔に襲われながらもアミュスフィアを机に置き、そのままベッドに再び横たわる。そして意識は直ぐに睡魔に襲われ俺は眠りに落ちた。