二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです 作:ウィングゼロ
留まりし騎士…町から遠く離れた北の最果てと呼ばれる古戦場で待ち構えているクエストNPC……クエストを受けたプレイヤーと1対1で戦いになり。未だにクリアしたプレイヤーはいない。
クロムの話だとVITが高く追加情報ではAGIは40くらいと推測して教えてくれたが…
「どこが40だ、明らかに60はあるだろ!」
先に仕掛けてきた留まりし騎士を動きでその情報の真偽は嘘であるとわかった。咄嗟に大剣で留まりし騎士の初撃を攻撃を防ぎその動きの速さからそれを実感する。
動きが遅ければポーションなので回復しつつ長期戦にもつれ込み…予定だった。
しかしここまで連撃が激しかったら回復している余地なんてない。
そんなことを考えて大剣で防ぎ機会を伺うが捌ききれなかった。
「まずっ!?」
迫りくる剣先、俺は体を動かし何とか回避しようとするが肩に肉薄で掠り。HPが半分以上削れた。
「このまま引き下がれるか…!」
掠る程度だったが接近したことでこちらもお返しといわんばかりに大剣を下段から振り上げ、一撃を食らわせると留まりし騎士のHPもかなり減少し危険を察知したのか。
「…聞いてた話とやっぱりかなり変わっている」
クロムの話だとVITが高くあまり攻撃が通らず。長時間の戦闘で集中が切れて敗北した。
しかし、HPがかなり減少したことでクロムとの話とは辻褄が合わなくなった。
「…賭けてみるか」
一か八かの勝負に乗り出したのを決め大剣を構え一気に距離を詰めると横に一閃。
だが肉薄してHPは削り切れず大振りで隙を見せた。それを好機とみて剣先を俺に向け突き出そうとするが…計画通り連れてくれた。
おれはそのまま大剣の勢いに乗じて高速に一回転してもう一撃横に一閃加える。
両手剣二連撃
両手剣の中でも全方位に攻撃できる範囲攻撃使いこなれていてアシストなしで何とか再現することができた。
2撃目が確実に入ったことでHPが全損した留まりし騎士。甲冑音が響く中、先ほどと同じ場所に膝を曲げ剣を突き刺した。
”…見事だ。まさかここまでの強者であったか”
再びどこからともなく聞こえる声、その言葉は打ち勝った俺に対する称賛の声だった。
”…ここまでの強さならあの力も受け継ぐに相応しいかもしれん”
「あの力?っ!?またクエストがエクストラクエスト?」
エクストラクエスト【受け継がれし禁断の力】のクエストを開始しますか?
YES NO
「たぶん、これを逃したら二度と受けられない気がする」
そんな予感めいた感じで俺はエクストラクエストを受けると再び留まりし騎士が話始める。
”我が家系に伝わる力でこの力は生命力を消費することで強大な力を放つことができる我が代で途絶えさせると思ったが貴様なら受け継がせるに十分な逸材だ”
「HPを消費して放てる技?まさか…!」
留まりし騎士の話に俺は途轍もないデジャブを感じた。
HPを消費する技それはまるで俺が持っていたあのユニークスキルと疑似しているそんな感じが
そんなことを考えているとシステム音が響く。
エクストラスキル【暗黒】を取得しました。
「暗黒…」
恐らくその名の通りなのだろう。しかし暗黒かSAOで持っていたユニークスキル暗黒剣と本当に同じ力みたいだ。
”確かに継承したぞ。この祠に眠っている宝も餞別で持っていけ”
そういうとクエストクリアの文字が突然開いたウインドウに表示され、留まりし騎士の声も聞こえなくなった後、その後ろに宝箱が出現して俺は暗黒のことを思いながらも宝箱に開けシステム音と共にウインドウが開く。
装飾品【騎士の誓い】を手に入れました。
「アクセサリーか」
とりあえず。暗黒のスキルも確認したいために俺はメニュー画面を開けて新しく手に入れたものを確認すると
騎士の誓い
【HP+200】
【MP+50】
【暗黒】
暗黒の力を意のままに操ることができる。
HPとMPを消費して暗黒の力を使うことができる
取得条件
エクストラクエスト【受け継がれし禁断の力】をクリアする。
【暗黒】消費MP50
武器に暗黒を纏わせSTRが2倍と攻撃範囲が拡大する。
暗黒が発動中はHPが徐々に減少する
【黒炎】消費MP100
黒い炎の斬撃を放ち、相手に延焼効果を付与する。
発動時HPを150消費する。
【常闇に燃え盛る黒き炎】消費MP200
暗黒の最大の一撃。
受ける相手は防御力が0になる。
発動時使用者の最大HPが半分になる。
このスキルは1日に1回だけ使用できる。
HP半減は1日経過すると元に戻る。
「うわぁ…ぶっ壊れ性能」
確認するとその性能に頬引きつらせるなか、俺は装飾品に騎士の誓いを装備した後この場から後にした。
一方運営では
「ああああああっ!?」
「おいどうした。そんな大声上げて…」
「北の最果ての留まりし騎士が倒された!」
「なんだって!?あれは早々クリアできるクエストじゃないだろう!?」
「そうだぞ、あのクエストは受けたプレイヤーのステータスの二倍の数値の敵と戦うやばいクエストだぞ。あそこに行けるのもレベルの高いプレイヤーのみで強ければ強い程あの留まりし騎士も強くなる。鬼畜難易度」
「それでもクリアされたんだ…」
「ッで誰にだ?まさかペインか?」
「いや、違う…サイトだ」
「え!?サイトって坂口チーフの息子!?」
「ああ、HPも40だったし倍にしても80…確かに倒せるよな…しかも初回だ」
「ってことは暗黒手に入れたのか!?嘘だろ!?」
「あれはHP消費するデメリットがあるがやばいスキルだ…しかもそれがよりによって坂口チーフの息子に…これはトッププレイヤー入り確定だな…」
こんな話が合ったのは後日、ログアウトした息子から父親も知りドン引きしたのは言うまでもない。