ぼくはけんぞく【小悪魔と旅をしたポケモン】 作:CHRONOM
バウタウンにたどり着いたぼくたち。
ここにはガラル地方の伝統行事である【ジムチャレンジ】のジムの1つがあるらしい。
そしてここのジムのトレーナーは水ポケモンを使用する。
そう、水タイプをだ
『水のジムかー、眷属やビビの出番だね!』
そう、ぼくはでんき・どくタイプ、ビビちゃんはくさ・ゴーストタイプ
ぼくならばこちらからの攻撃は相性がいいし、
ビビちゃんは水技に強い。
ぼくとビビちゃんが今回のジムの主戦力となり、
ジムチャレンジへと挑むことになった。
『はえー…中綺麗だねぇ…ここのジム、ね?けんぞく。』
ぼくを抱きかかえるトワ様はそう問いかける。
確かにきれいな場所だ。
でも僕にはそんなもの眼中になかった。
ここはぼくの名誉挽回の場だ。
ここで活躍して…トワ様を笑顔にするんだ!!
「ようこそバウタウンジムへ!私の華麗な水技受けていただきます!」
『オッケー!トワとけんぞくなら負けないよ!いこ!けんぞく!!!』
ジムチャレンジはそれぞれのジムごとに内容が異なるらしい。
ここ、バウタウンジムは迷路を攻略しながらジムトレーナーとポケモンバトルをすること…
「オタマロ!エコーボイス!」
『ほっぺすりすり!』
オタマロのはなつ音波に圧されながらもぼくはほっぺを擦り付ける!
追加効果のマヒもあってか動きは鈍っているようだが
「オタマロ!りんしょう!」
『…っ!けんぞく!もっかいほっぺすりすり!!』
ぼくより奴のほうが早かった、りんしょうでかなり体力を削られたが返しのほっぺすりすりが直撃する。
オタマロは体を痙攣させながらダウンした。
『けんぞくナイスゥ!えらいよー!』
やった!トワ様が喜んでいる!
いや、油断するな…
まだ一人目のトレーナーを倒しただけ…
さっきもその油断で負けたんだ…!
『けんぞく!ようかいえき!』
「あぁ!?クラブゥ!?」
2人目のトレーナーのクラブを苦戦しつつも撃破。
流れは来ている…!
「ヘイガニ!バブルこうせん!」
『やばい!けんぞく避けて!』
バブルこうせんの直撃を受けぼくは倒れる。
また負けた…
が、トレーナー戦の後トワ様はぼくにげんきのかけらを与えてくれた。
ボロボロだったぼくの傷はたちまち回復し、ぼくはトワ様によちよちと寄っていく
『またミスっちゃったなぁ…一緒にがんばろ?大丈夫、けんぞくは強くなれるよ!』
前なら泣いてたかもしれない。
泣いたらだめだ!
トワ様を泣かせることになる!
ぼくは悔しさをかみしめながら次のトレーナー戦へと向かう。
「テッポウオ!うずしお!」
『あぁぁぁあ!!!けんぞく!!!?』
渦に飲まれるぼく、
トワ様はあわあわと声を震わせながら駆け寄ってくる。
ごめんね…弱くって…
そんなぼくを治療してくれたトワ様はいよいよバウタウンジムのジムリーダー、ルリナと対峙する。
「わたしのミッション、控えめに言っても難しいのによくクリアしたわね。その冴えた頭で挑もうとも私のパートナーたちがきれいにすべて流し去ってあげるから!」
『どうだろうね!いくよ!すなぎも!』
ぼくはトワ様の横ですなぎも先輩やビビちゃんの戦いを見守る。
2人ともルリナのポケモンに一切引けを取らない。
すなぎも先輩やられてしまったが、たつのこ先輩やビビちゃんが頑張ってくれている…
【ぼくはまた…見ているだけ…】
小さなこぶしをぼくはぎゅっと握り占める…
そしてルリナの3匹目カジリガメがダイマックスの姿でくり出される。
トワ様のメンバーはここまでの戦闘でかなりのダメージを受けていた
『みんな消耗してる…このままじゃ…』
トワ様が困ってる…
ぼくにできること…
それは…!
ぼくは…ぼくはトワ様の足のしがみついた!
『ん?けんぞく?どうしたの?もしかしてバトルに出るつもり!?』
コクリと首を縦に振った。
『で、でも…あいつのダイマックス技けんぞくじゃ耐えられないよ…!やられちゃうよ!』
【それでいい…それでいいんだよトワ様!】
ダイマックス、それは3分間の間ポケモンを巨大な姿に変える不思議な現象。
そうぼくに今やれるのは
己を犠牲にしてでもトワ様に勝利を届けることだ!
「どうしたの?交代するなら早くしてくれないかしら?」
『くっ…!けんぞく…ごめん!お願い!今はダイマックスを切れるまで時間を稼がなきゃ!!!』
ぼくはスタジアムのバトルフィールドに飛び出した。
目の前にいるのは自分の何倍も大きいダイマックス状態のカジリガメ
正直足が竦んで動けない…
でも…逃げない!
ここで逃げたら!
強くなってトワ様を笑顔にするなんて出来ない!!!!!
「ポケモンが時間稼ぎのため自ら犠牲に…残酷だけどいい戦略ね。トワちゃん、いいポケモンと出会ったわね…エレズン!あなたの覚悟は受け取ったわ!カジリガメ!ダイアタック!」
カジリガメの強烈な一撃に僕の意識は一瞬で消し飛んだ
『…ありがとうね…けんぞく…』
トワは下を向く…
唇をかむ
『自分が未熟だとか…そういうの反省するのは…あとでもできる!べこら…たつのこ…行くよ…!けんぞくが自分を犠牲にして繋いでくれた!絶対に負けらんない!』
「その目、いいね!楽しくなってきた!」
『いっけええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!』
「カジリガメ戦闘不能!勝者は!チャレンジャートワ!」
『しゃああああああ!たつのこ!やったよ!勝った!勝ったよ!』
ぼくが目を覚ましたその時、トワ様はルリナさんに勝利し、歓声の中にいた。
よかった…
トワ様は笑ってる…
『あ!けんぞく!起きたんだね!あんたのおかげで勝ったの!ありがとう!ほんとありがとう!!!』
トワ様はそう言ってぼくを抱きしめてくれた。
いつもより痛いくらい強く、でも温かく抱きしめてくれた。
そっか、ぼくひとりが変に頑張る必要なんてない…
トワ様の笑顔のためにできるのは決してぼくひとりでやる必要なんてないんだ。
ぼくの初めてのジムチャレンジはみんなで掴んだ勝利で終わった。
度々駄文にお付き合いいただきありがとうございます。
今回の話もこちらの配信をもとに書かせていただきました。
トワ様とけんぞくとの成長物語は配信で必見なので皆さんに見ていただけたら幸いです!
↓元動画
【ポケットモンスター ソード】名前をリスナーに決めてもらう!ソードストーリー#5
https://www.youtube.com/watch?v=hS0S91vALvs&t=4829s