ぼくはけんぞく【小悪魔と旅をしたポケモン】 作:CHRONOM
バウタウンのジムチャレンジを突破したぼくたちは破竹の勢いでエンジンシティのカブを破った。
残念ながら僕の出番はなかったけれど、
たつのこ先輩の独壇場というか…
あの人は本当に強い。
ジムリーダーカブの操るほのおタイプを一撃で沈めるその姿を
ぼくはトワ様の隣に座り込み、
ただ見ているだけだった。
ここにきてまた欲がわいてきたのかもしれない。
もっと強くなるためには…
【ぼくも…進化したい!!!】
と、意気込んではみたものの
その後も4つ目のジムラテラルタウンに向かう道中も
ぼく自身に目立った活躍はなく…
『たつのこ!たきのぼり!』
『べこら!ニトロチャージ!』
『トワンテ!シャドーボール!』
進化してパワーアップした先輩たちが活躍する姿をぼくは見ているだけ…
【どうして…僕はいつ進化できるんだ…】
やっと出番を与えてもらっても、
ぼくがうたれ弱いばっかりに何度もやられてしまった…
でも前ほどへこむことはなくなったかもしれない
なんでかって?
それはね
『みんな~!カレー出来たよ~!』
道中のキャンプで食べるトワ様のカレーだ。
トワ様の作るカレーがぼくは好きだ
いつも愛情込めておいしいカレーを作ってくれる。
それを食べると、不思議と力が湧いてくるんだ。
『次のジムはかくとうタイプのジムだってね~だとトワンテとすなぎもの出番だよね~。』
カレーを食べる手が止まった
知ってた…
次のジムも相性有利の先輩二人が活躍するのはそりゃあ当然だよ…
仕方ない…
仕方ないんだ…
ラテラルタウンについたぼく達は再びホップと対峙する
だが、以前の彼とは違い浮かない表情だ。
それもそのはずだ、同じジムチャレンジの挑戦者であるビートにバトルで敗北し、
更にはホップが弱いことで現チャンピオンであるダンデのことがバカにされるとまで言われてしまったのだという。
正気でいるほうが難しい。
「トワ…俺さ…アニキがバカにされるって話、どうすればいいかわからないぞ…」
『ホップ…』
『わからないけど…オレは強くなるしかないよな!だからあれこれ試す!オマエで確かめさせてくれ!』
『オッケー…でも手加減しないかんね!』
「当然だ!!!」
激戦を繰り広げるホップとトワ様
ぼくはまた…見ているだけ…
進化さえ…進化さえすれば…
ぼくだって!
たつのこ先輩の滝登りでホップの最後のポケモンが倒れた
『やりぃ!ナイス!たつのこ!』
トワ様がたつのこ先輩を撫でると、こっちを振り向き声をかける
『今のすごかったよ!けんぞく、今の見てた?…けんぞく?』
その時だ
ぼくの体が光を放つ
なんだろう…不思議と心地いい光だ…
温もりに包まれているようなそんな感覚の中
ぼくの手足が伸び、背丈が伸び
青白いトサカが伸びる
『……けんぞく?』
そう
進化の光だ
ぼくはエレズンからストリンダーに進化したんだ!
【やっと進化出来た!これでトワ様も僕をかっこいいって!褒めてくれるはず!】
『………』
あれ?????
トワ様?
なんで固まってるの?
進化したんだよ!?
かっこよく!強くなれたんだよ!!?
なんかこう
<きゃー!けんぞくかっこいいいいいい!すてきー!>
とか!
<やだぁ!めっちゃイケメンになったじゃん!>
とか!!
<立派に育って…トワ嬉しいよ…!>
とかあああ!!!
そういうリアクションは!?
なんで無言なの!!!!????
せめて何か!
何かリアクションして!!
『イヤ、ウン、ケンゾクツヨソウニナッタジャーン』
うん…
わかってた
なんか可愛くなくなったのは自分でも思ってた…
トワ様…可愛くなくなってごめんね…
というわけで駄文投稿させて頂きました。
トワ様沈黙のシーンに関してはネタ抜きに再現してます()
↓元動画
【ポケットモンスター ソード】名前をリスナーに決めてもらう!ソードストーリー#7
https://www.youtube.com/watch?v=2ai6rWKPUMY&t=8234s