シンフォギア異伝 防人れ! 風鳴一族!   作:とりなんこつ

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第3話 胸につけてるマークは流星

 

 

 

 

「あ~、これからわたし、どうなっちゃうんだろう…?」

 

放課後の教室。

自席に突っ伏し、冷たい机にほっぺたを押し付けて、立花響はそっと呟く。

 

「なに黄昏てんの、ビッキー」

 

その声に顔を上げれば、安藤創世がにこやかにこちらを見下ろしていた。

 

「あ、安藤さん…」

 

覚えた公式は瞬時に忘れても、一度覚えたクラスメートの名は決して忘れない響である。

 

「ねえ? これからみんなで『ふらわー』行かない?」

 

「ふらわー?」

 

「駅前のお好み焼き屋さんです。美味しいと評判ですよ」

 

と、こちらは寺島詩織。

 

「…あ、ごめん。実は、今日もちょっと用事が…」

 

「また呼び出し? あんたってばアニメみたいな生き様してるわね」

 

板場弓美が呆れたような声を上げる。

そんな三人組の背後にそっと隠れるようにして未来がこちらを伺っていることが、響の心を曇らしていた。

 

(未来…怒っているよね…)

 

昨夜はだいぶ遅くに解放され、送ってもらった寮に着いたのは23時過ぎ。

未来が夜食のおにぎりを用意してくれていたのは嬉しかったけれど、何があったのかろくろく説明も出来なかった。

結局、ブスッとした顔の未来と眼も合わせられなくて、背中を向けたままあまり眠れず夜が明けている。

 

(でも、尋ねられても誰にも言っちゃいけないって言われているんだもん…!!)

 

響にも言い分はあるのだが、その言い分こそを口にしてはいけないジレンマ。

 

「仕方ない、じゃあまた今度誘ってあげるね」

 

「それじゃあ」

 

「まったねー」

 

三人はそう挨拶し、未来を引き連れて行ってしまう。

 

「はあ~~…。わたしって、やっぱ呪われてるのかなあ…?」

 

誰もいなくなった教室で深々と溜息をつく響。

すると、不意にに小春日和を思わせる柔らかい声が降ってきた。

 

「…立花さん?」

 

反射的に顔を上げ、教室の入り口に立つその声の主を見た瞬間、たちまち響の表情は晴れ渡る。

 

「あ、クリスちゃ~ん!!」

 

喜色満面の笑みを浮かべ、ご主人様と丸三日会えなかった犬のような勢いで響は教室の出口へと駆けつける。

その勢いに思わず身を引きそうになったけれど、クリスはどうにか笑顔と立ち位置を維持。

 

「きょ、今日もね? 重要参考人として本部まで一緒に来てもらいたいんだけど…?」

 

「はいッ! 喜んでッ!」

 

 

 

 

教員棟の例のエレベーターに乗り込んだあとも、響の上機嫌は止まらない。

 

「ねえねえ! クリスちゃんって、やっぱりまたトライウイングで復活しないの?」

 

「う、うん。ちょっとその質問はノーコメントかな…」

 

「あ、そっか、トライウイングも秘密組織の一つだから、そりゃ言えるわきゃないよねッ!」

 

なにやら勝手にうんうんと頷く響。

 

「あれ? でも、翼さんはソロ活動を続けているわけだよね? …そういえば今日は翼さんはッ!?」

 

「翼はちょっと用事が…」

 

「そうだッ、思いだしたッ! 昨日のニュースで、なんかイギリスの大手レコード会社からオファーが来たっていってたよね! それじゃあ忙しいわけだッ!」

 

一人で騒いで一人で納得している響にクリスは苦笑するしかない。

だが、一転して真剣な面持ちになった彼女は、小柄な背筋を伸ばして胸を張る。

 

「あの、立花さん?」

 

「あ、はいはい。なあに、クリスちゃん?」

 

「わたしは、あなたより一学年上で年上なんです」

 

「うん! 知ってるよ!」

 

「…年長者には、敬意をもった態度と言葉づかいをする必要があるとは思いませんか?」

 

クリス自身、幼少は奔放な性分だったが、その後は風鳴本家でみっちりと仕込まれている。

なので礼儀作法には一家言とはいわなくとも、それなりに拘りがあった。

だからといって響のこの態度を面向かって叱責したり怒鳴りつけたりはしない。

ひたすらニコニコとした眼差しで見つめ続けるというクリスのこの行為は、翼と奏をしてもっとも恐れる無言のプレッシャー攻撃。

これにはさしもの響もハッとして、それからバツの悪そうな顔付きになる。

 

「あッ、そうか! …じゃなくて、そうですよね…!」

 

慌てて訂正してくる様子を、根は素直な子なんだな、と微笑ましく眺めるクリス。

 

「わかってくれた、立花さん?」

 

「はいッ! わかっりました! 了解です、()()()()()()!」

 

「………えーと」

 

 

 

 

 

 

 

リディアン音楽院の地下深くに位置する特異災害対策機動部二課の本部。

連れていかれた部屋には、先日に倣って風鳴弦十郎と櫻井了子、天羽奏がいた。

加えて、発令所付きのスタッフということで、改めて友里あおいと藤尭朔也の紹介を受ける。

 

「さっそくだけど響ちゃん。これを見てくれる?」

 

了子がディスプレイに表示した映像は、先日自分が受けた身体検査の結果らしい。

 

「…なんですか、このわたしのお腹のところに『ぶわぶわッ』てなっているのは?」

 

響自身、健康優良児で通っていて健康診断に引っかかったことはない。

にも関わらず、表示された映像は見たことがなかった。

 

「これはねえ、聖遺物の欠片が細胞レベルで融合しちゃっているみたいなのよ」

 

「…せいいぶつ?」

 

そこから櫻井了子の説明が始まる。

聖遺物、異端技術、先史文明、櫻井理論、シンフォギア云々。

 

「というわけで、響ちゃんの胃袋と融合しちゃっているのは、そこの奏ちゃんのシンフォギア『ガングニール』の欠片みたいね。心当りはある? たぶん、二年前のライブ会場のことだけど」

 

「心当たりって言われても……あ」

 

あのライブ会場で、壮絶な結末を前に座り込むことしか出来なかった自分。

その最後の最後で、何かを飲み込んでむせたことを響は思い出す。

まさかあれが? とそのことを伝えると、弦十郎は難しい顔。

 

「そんな偶然があり得るものだろうか…?」

 

「事実は小説より奇なりよ、弦十郎クン」

 

了子の口にした格言はまさに的を射ていた。

そもそもが超常の存在を扱う政府機関に精勤している身で、万分の一の偶然や奇跡に近い出来事に対面するなど日常茶飯事。

そこの司令である俺が偶然だなんだと不思議がっていてどうするよ。

 

気を取り直し、弦十郎は響へと尋ねた。

 

「時に立花響くん。君に取り得る選択は二つだ」

 

「はい」

 

「一つは、身体から聖遺物の欠片を取り除き、日常へと帰る」

 

「す、すみません! それって安全安心に取り除けるんですかね…?」

 

「うーん、胃袋を丸々摘出する感じかな。命に別状はないけれど、今後は食事制限がかかるかしら?」

 

了子の説明に、響は血相を変えた。

 

「い、いやですよ! わたしは食べることが何より好きなんですからッ!」

 

「とはいえ、このまま取り除かねばどうなるかも危険度が未知数なのだが」

 

「そこは、どうにか安全に取り除けるようにお願いしますッ!」

 

両手を合わせて拝んでくる響に、弦十郎と了子は顔を見合わせる。

 

「取りあえず、取り除く方向で検討、努力することを約束しよう」

 

「ほ、本当ですか! ありがとうございますッ!」

 

「その替わりといってはなんだが、もう一つの選択を提示させて欲しい」

 

弦十郎は親指でディスプレイを指さす。

そこには、例の鎧のようなものを纏って逃げまどう自分の姿が映っていた。

 

「…確か、あの鎧、シンフォギアとか…?」

 

「そうだ。現状でノイズに対抗しうる、人類唯一の希望なのだッ!」

 

響の目前に大きな掌が差し出される。

 

「人類を護るため、君の力を貸してはくれまいか?」

 

その弦十郎の台詞に、響は血が逆流するような興奮を味わう。

脳裏に浮かぶは二年前のトライウイングが奮戦する姿。

彼女たちの雄姿に憧れリディアンへと進学を決めたものの、まさか本当に肩を並べて戦えることになるなんて…ッ!

 

「こ、こちらこそ、よろしくお願いしますッ!」

 

迷うことない響の即答に、提案した弦十郎の方が面食らう。

 

「…一応、命懸けのことになるのだが?」

 

「分かってます! 誰かを護るためならば、精一杯頑張りますッ!」

 

「う、うむ。こちらこそよろしく頼むぞ」

 

一応笑顔で応じつつ、弦十郎は内心で眉をひそめている。

 

誰かのために命を賭けて挑む。

防人としての覚悟を培ってきた我々ならともかく、一介の女子高生がこのような即答をするなど、(いびつ)ではないか?

 

そんな一抹の不安は、部下たちも共感するところがあったらしい。

 

「ところで立花さん。さっきの櫻井女史からの説明で理解できなかったところはあるかい?」

 

「少しでも疑問に思ったところがあれば、なんでも聞いてちょうだい」

 

藤尭と友里が口ぐちに響へと語りかける。

 

「…疑問ですかぁ」

 

と響は腕組みをして考える素振りを見せたが、

 

「ってゆーか! 説明されたことがぜーんぶわかりませんでしたッ!」

 

てへへとばかりに後頭部に手を当てて豪快に笑う。

思わず顔を見合わせる藤尭と友里に、

 

「あはは、わたしってバカだから~ッ!」

 

屈託のないストレートな回答は、ある意味非常に彼女らしい。

 

そんな響に向かって部屋を揺らすような大喝が轟いたのは、まさにその時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その顔は何だッ!? 

 

 その目は何だッ!? 

 

 その涙は何だッ!?」

 

 

 

 

 

 

「…なに言っているのかますますもってわかりませんッ!?」 

 

 

 

 

 

 

 

 

響の反応に、喝破した天羽奏はニヤリと笑う。

 

「なあ、ダンナ? この子の新人研修はあたしに任せてくれないか?」

 

「…おまえがか?」

 

「そもそものダンナは忙しいだろうし、こんなかで一番暇しているのはあたしだろ?」

 

「ふうむ」

 

考え込む弦十郎から奏は響へと視線を転じる。

 

「初見で言い返してくるたあ、なかなか見どころのあるルーキーだよ。こういう手合いは最初が肝心だからな」

 

「はあ、どうも…」

 

奏にニッコリとされて、もしかして褒められている? なんて響は考えている。

 

「とりあえず、場所はあの屋敷で構わないだろ? この間、特機部二(ここ)で買い上げたってやつ」

 

「あそこか? まあ、構わないが…」

 

弦十郎と奏が何やら会話を交わしているが、響は今一つ以上に飲み込めない。

わたしはこれからどこに連れていかれるんだろ…?

所在なさげに視線を彷徨わせていると、いきなり周辺のディスプレイに赤文字が流れ、アラートが鳴り響く。

 

「! どうやらノイズが出現したようです!」

 

言い置いて、友里と藤尭は発令所目指して駆け出していた。

 

「よし、クリスッ! 緊急出動の準備だッ!」

 

「はいッ」

 

同じく駆け出す弦十郎とクリスを見て、響も後を追おうとしたが、その襟首を掴まれる。

 

「な、なにするんですかッ!?」

 

響の制服の襟をつかんだまま奏は笑う。

 

「おまえさんはこっちだよ」

 

「で、でもッ! わたしも戦わないと…ッ!」

 

「あれくらいの数なら雪音一人で十分さ。いざとなれば翼も駆けつけてくるだろうから大丈夫だって」

 

奏は有無を言わさず、そのままずるずると響を引っ張って行く。

 

そして五分後。

本部を出た響は、奏の運転する例のジープに乗せられていた。

 

「クリスちゃん、大丈夫かな…。やっぱりわたしも行ったほうが…」

 

響の心配そうな呟きを歯牙にもかけず、奏は車を駐車場へと滑り込ませた。

 

「…ここで研修とかするんですか?」

 

業務用スーパーと書かれた看板を見上げ目を白黒させる響に、買い物カゴが飛んでくる。

 

「あたしは料理とかさっぱりだからさ。おまえも喰いたいものがあったら適当に選んでくれや」

 

そう言う奏自身も買い物カコをぶら下げていた。

響のお腹が軽く鳴る。

そういえばもうそろそろ夕方だ。

 

「…じゃ、遠慮なく」

 

ここ数年ですっかり大食い娘と化した響にとって、業務スーパーや激安スーパーはすっかり馴染みの場所。

勝手知ったるなんとやらで、次々と食べ物をカゴに放り込む。

二人揃ってレジに並べば、奏のカゴはカップめんやら冷凍食品が詰め込まれていた。

対して響の方はというと、天然酵母のパンが2斤にハムとスライスチーズ。大福餅に冷凍さぬきうどん。まさに炭水化物&炭水化物のてんこ盛りだが、奏を驚愕させたのはデザートも確保されていたこと。

 

「1リットルパックのプリンはまあ分かるけどよ、1kgのホイップクリームなんて何に使うんだ?」

 

「え? 美味しいですよね、ホイップクリーム! わたしはそのまま飲めますよ!」

 

「…まあ、いいけどよ」

 

一般家庭では一週間は持ちそうな量の食糧を後部座席へと詰め込み、ジープは発車。

次に着いたのは、なんとも古風な門構え。

 

「ここは…?」

 

尋ねる響。

 

「うちの組織の所有物さ」

 

「へえ~」

 

感心しながら門を潜れば、かなり広い敷地に武家屋敷風の建築物が見えた。

 

「見てないでちょっち荷物を運んでくれないか?」

 

「あ、はいはい」

 

奏は杖をついて不自由な身のよう。山のような荷物のほとんどを響が抱え、屋敷の中へと上り込む。

 

「お邪魔しま~す…」

 

外見に反し、内装はかなりリフォームされていた。

十畳の和室には、大きなテレビも設置。

きょろきょろする響をちゃぶ台の前に座らせて、奏は何やら壁の棚を物色中。

 

「あの~、これから何をするんでしょうか…?」

 

「あん? ちょいとおまえさんに、戦士の心意気を映像で見て学んでもらおうと思ってな」

 

陽気な返事をしてくる奏は何やら嬉しそう。

その様子に、響も緊張が取れてくるのを感じる。

 

これは、あれだ。入学式のガイダンス映像みたいなものを見せられるんだ、きっと。

 

「でも、出来れば、あまり遅くならないうちに帰りたいかな~なんて…」

 

「ははは、なに言ってんだおまえ。明日は土曜日で学校は休みだろ?」

 

「休みですけど、日曜は未来とお買い物に行く約束が…」

 

「とりあえず、あまり時間がないからな。セブンとレオで勘弁してやろう」

 

訴えは速やかに無視された上に、聴き慣れないワードに響は首を捻る。

 

「…せぶん? れお?」

 

「そうだ。セブンが全49話で、レオが全51話。二つ合わせて丁度100話だわな」

 

「…えーと、なんだかよく分かりませんが、今日のところは帰らせてもらうわけには…」

 

そろそろと後ずさりする響の肩を、奏はガッチリと掴んで離さない。

 

「大丈夫、喰いものもしっかりと買い込んだだろ?」

 

その奏の様子に、響の生存本能が警鐘を鳴らす。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!

 

「…分かりました。でも、本当にあまり遅くならないようにお願いしたいんですけど…」

 

観念した響が不承不承そう申し出れば、奏は指を折々物凄い笑顔を浮かべている。

 

「ざっと50時間だけど、土日ぶっ続けて見りゃ余裕余裕♪」

 

「…うぇええええええええええ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

週末が明けて、月曜日の早朝。

 

「響!? どうしたの? 何があったの!?」

 

ボロボロの姿で学生寮へ戻ってきた響を、未来は全力全開の心配顔で出迎た。

 

「…ごめん。少し眠らせて」

 

半ば足を引きずるようにして部屋へあがるなり、響はリビングのテーブルに突っ伏してたちまち爆睡。

 

「ねえ、響! 何があったの、ねえ!」

 

一生懸命肩を揺らすも、まるで起きる気配がない。

苦しそうな寝息に混じり「ガッツ星人こわい…」「円盤生物こわい…」「プニョはやめてぇえ…」と意味不明な寝言が聞こえてきた。

ぷにょ? と未来は首は捻るも、土日の二日間にわたって心配に心配を重ねた身としては、さすがに腹が立ってくる。

 

「起きなよ、響! わたしと買い物の約束すっぽかしたでしょ! 何かいうことはないの?」

 

「…うう、ごめんごめん…むにゃむにゃ…」

 

「今度のこと座流星群ッ! 一緒に流れ星を見ようって約束はさすがに忘れてないよね!?」

 

響が土日何をしていたか気にはなるし、ショッピングの約束をすっぽかされたのも忘れていない。

けれど、この一緒に流れ星を見ることだけは、どうしても譲れない。ずっと前から二人で計画していたことで、そこでお互いに盛大に願い事をしようねって約束したじゃない!

 

すると、いきなり響がガバッと顔を上げた。未来の肩を掴むと、真っ直ぐ目を覗き込んでくる。

寝ぼけ眼ではない真剣な瞳で見つめられ、未来の心臓が跳ね上がる。

 

「未来…」

 

「ちょ、ちょっと響、何? 何なの…?」

 

「未来、わたしは、わたしはね、人間じゃないんだ。オリオン座のペテルギウスから来た食欲魔人なんだよ」

 

「うん…うん?」

 

「西の空に、明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙へ飛んでいく。それがわたしなんだよ」

 

言うなり、響が覆いかぶさってくる。

 

「きゃ!?」

 

響に組み敷かれる格好になった未来は、顔を真っ赤にして叫ぶ。

 

「だ、だめだよ、響ッ! こんなのッ、朝から…ッ!!」

 

―――それでも響が望むなら。

身体の力を抜いてギュッと目をつむる未来。

覚悟完了した彼女に反し、響に動きはなかった。

先端まで真っ赤に染めた耳に聞こえるは、ぐーぐーといったイビキの音のみ。

 

「………響?」

 

身体を揺するも、返答は相も変わらずイビキだけ。

 

「………」

 

もそもそと親友の身体の下から抜け出した未来は、頬を赤らめたままドキドキする心臓の上で両手を組む。

 

「…なんなの、もうッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

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