百獣王を倒してからほぼ1ヶ月。
イェーガーは『New World Online』で充実したプレイをしていた。
百獣王を倒してからもレベル上げをしていきつつ、最近知り合った生産職のフレンドの依頼で採掘したりアイテム探しなどをしていた。
そして、現在のイェーガーのステータスはというと。
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イェーガー
Lv34
HP 35/35 {+30}
MP 20/20 {+20}
【STR 85 {+105}】
【VIT 40 {+31}】
【AGI 65 {+10}】
【DEX 30 {+10}】
【INT 20 {+10}】
装備
頭【信念のマフラー:フレイミングフォース】
体【拾玖纏鎧:光合成】
右手【ソルブレイズ】
左手【ソルブレイズ】
足【百獣王のレギンス】
靴【ソルブラスト:光速化】
装飾品【フォレストクインビーの指輪】
【空欄】
【空欄】
スキル
【体術Ⅲ】【筋力強化小】
【火魔法Ⅰ】【光魔法Ⅱ】【太陽神】
【ファイアーボール】
【リフレッシュ】【ヒール】
【HP強化小】【MP強化小】【MPカット小】
【MP回復速度強化小】【武道の心得Ⅲ】【魔法の心得Ⅱ】【成長強化】
【釣り】【水泳IV】【潜水IV】
【採取速度強化中】【気配遮断II】【気配察知II】
【毒耐性中】
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ご覧の通りとなっている。
【太陽神】を覚えてからは【火魔法】にも手をつけ始め、【MP強化小】や【MPカット小】、【魔法の心得】を覚え、生産職のフレンドの為に【釣り】【採取速度強化中】を会得した。
【水泳IV】と【潜水IV】は素潜りで魚を狩り素材を集めた影響である。
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「イズさ〜ん!依頼されてた素材、採ってきたよ〜!」
「ありがとう、イェーガーちゃん。……相変わらず凄い量ね……。」
「ふっふ〜ん!すごいでしょ!」
現在イェーガーは採ってきた素材を生産職のフレンドである『イズ』に渡していた。
イズは『New World Online』での有名な生産職のプレイヤーである為、イズへの装備やアイテムの制作依頼が来る為それに使う素材が減る。
その度に誰かに依頼して素材を採ってきて貰ったり、誰かに護衛を依頼して自分で採ってくるなどしている。
イェーガーには素材を採ってきてもらう依頼をしている。
理由としては毎回採ってきてもらう度に今のように大量に採ってくる事などが多い。
そして、その素材の中にレアな素材などが混ざっている事がよくある為なのが最もな理由なのだが。
「(またレアな素材が混ざってる。)凄いわねイェーガーちゃんは。」
「えへへっ♪」
イズに撫でられてるイェーガーは嬉しそうに照れていた。
それを見たイズは少し悪戯っ子のような笑みを浮かべ、脇腹をくすぐり始めた。
「ひゃあ!?ちょっ、イズさん!やめて!あははははっ!くすぐったいてばぁ!」
「イェーガーちゃんが可愛いのが行けないのよ〜?ほれほれ〜♪」
「きゃーー♪」
そうやって二人が戯れていると扉の開く音が聞こえる。
扉の方に視線を向けると大盾を背負った男性とその後ろから初期装備の大盾を持った女の子がやって来た。
「………………楽しそうだな。」
「あら、クロム。」
「クロム?それって確かバリッバリのトッププレイヤーの。」
「そのとおりよ。」(貴女もその一人だけど。)
そう言ってイズはイェーガーと戯れるのをやめてカウンターへとつく。
「それでどうしたの?まだ盾のメンテには早いはずだけど?」
「ああ、ちょっと大盾装備の新入りを見つけてな…衝動的に連れてきた。」
そう言ったクロムの後ろから、女の子が姿を見せる。
「あら、可愛い子ね……クロム、衝動的にこの子を連れて来たの?通報した方がいいかしら?」
そう言って、イズが青いパネルを空中に浮かべる。
「ち、ちょっと待てよ!それは、何ていうか言葉の綾だって!」
「ふふっ…分かってるわよ。冗談冗談。」
「大盾のよしみで連れてきたのかな?」
「はー…心臓に悪いから止めてくれ」
クロムはそう言ってホッと息を吐く。
そんなクロムを他所に、イェーガーは女の子に近づいてきた。
「こんにちは!私はイズ。貴女は?」
「あ、はい!えっと……メイプルっていいます!よろしくお願いします!」
「よろしくね、メイプル。」
そう言ってイェーガーはメイプルに手を差し出した。
その意図がわかったメイプルは同じ様に手を出して互いに挨拶をした。
そんな2人の様子を見ながらクロムはイズに近付き、イェーガーのことについて尋ねた。
「(なぁイズ。あの子ってもしかして。)」
「(クロムの予想通りトッププレイヤーの1人であるイェーガーちゃんよ。クロムが4日目に遭遇したっていう。)」
「(…………マジかよ。)」
実はクロムはイェーガーが『百獣王』を倒した後に『光速化』を使った時に遭遇したプレイヤーである。
実際には目撃しただけではあるが。
「所で本題は?」
「あぁそうだ。この子が格好良い大盾が欲しいっていうから顔見せだけでもさせておこうと思ってな。」
「成る程ね。私の名前はイズ。見ての通り生産職で、その中でも鍛冶を専門にしてるわ。調合とかも出来るけどね。」
「へぇー…凄いんですね!あ、えっと私はメイプルって言います!」
「メイプルちゃんね。大盾を選んだのは何でかしら?」
「えっと…あの痛いのは嫌だったので、防御力を上げようと思ったんです」
それを聞きイェーガーは「へぇ〜。」と呟く。
元々格闘技をやっていたイェーガーからすれば戦えば痛みも伴うというのは当たり前だったので、あんまりそう言うのは考えていなかった。
「んー…成る程成る程。じゃあVIT特化装備が良さそうね…でも……予算、ないでしょ。」
そう言われてメイプルは予算を確認した。
イェーガーが覗き込むとそこには初期値の3000Gのままであった。
「それじゃあ足りないと思うよ?最低でも百万ゴールドだし。」
「うぅ……しばらくオシャレはお預けかなぁ。」
「他にはダンジョンに潜るなんてのもあるわよ?ダンジョンにはお宝がいっぱいあるの。お金を貯めるのも兼ねて、一度行ってみたら?まあ、強力な大盾があるかは分からないけどね」
その言葉を聞きメイプルはダンジョンに行く事にした。
イェーガーはせっかくなのでそのダンジョンまで一緒に同行することにした。
クロムとメイプルにフレンド登録をお願いすると快く承諾してくれた。
その後は最下級のポーションを買えるだけ買って、メイプルを背負って目的のダンジョン『毒竜の迷宮』へと向かう。
『毒竜の迷宮』は【毒耐性】を鍛えているのにもよく使っている場所なのでそこでいいかと決めた。
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241名前:名無しの大盾使い
大盾の少女に遭遇したというかフレンド登録したw
ついでに例の赤いマフラーの娘も
242名前:名無しの槍使い
は?
243名前:名無しの弓使い
どうやって?
244名前:名無しの大盾使い
ログインしてきた時にめっちゃキョロキョロしてて一瞬目が合ったと思ったら走ってきて話しかけられたw
赤いマフラーの娘は知り合いの生産職の所で知り合いと戯れてた
245名前:名無しの大剣使い
大盾の少女コミュ力たけーな
246名前:名無しの槍使い
赤いマフラーの娘って4日目に遭遇したっていう?
247名前:名無しの大盾使い
そのとおり
248名前:名無しの槍使い
マジかよ
249名無しの魔法使い
>244
で、その後は?
250名前:名無しの大盾使い
まずは大盾の少女からな
格好良い大盾って言われて
俺が生産職の人紹介するからついてこいっていったら後ろついてきた
AGI低すぎて俺についてくるのもしんどそうだったな途中何度か止まってあげたし
赤いマフラーの娘はさっき言った通り知り合いの生産職の奴と戯れてた。
見た感じ武器はなかった。
251名前:名無しの槍使い
その知り合いの生産職って男?女?
252名前:名無しの大盾使い
女
253名前:名無しの槍使い
マジかよ(二度目)百合かよ
っていうかしんどそうってお前AGIいくつよ
254名前:名無しの大盾使い
まあ待て今まとめる
いくぞ
名前はメイプル
パーティーは組んでいない
大盾を選んだ理由は攻撃を受けて痛いのは嫌だから防御力を上げたかったとのこと
超素直で活発系少女
総評
めっちゃ良い子
あー見守ってあげてー
後お前らとはメイプルちゃんに関する情報を交換していきたいと思ってるから俺の情報晒すわ
取り敢えず俺はクロムって名前でやってる
んでAGIは20な
お前らとはフレンド登録しときてーから明日これる奴は22時頃に広場の噴水前に来てくれると嬉しい。
255名前:名無しの槍使い
情報サンクスっていうかお前クロムかよ!
バリッバリのトッププレイヤーじゃねーか!
256名前:名無しの魔法使い
有名人過ぎてビビったわw
257名前:名無しの大盾使い
それを言うなら赤いマフラーの娘だってトッププレイヤーだぞ
258名前:名無しの魔法使い
そ う だ っ たw w w w
259名前:名無しの弓使い
よっしゃその時間行けるわw
つーかAGI20に置いていかれるとかメイプルちゃん本当にVIT極振りかもしれん
赤いマフラーの娘の情報は
姿だけ知ってるけど名前知らん
260名前:名無しの大盾使い
名前はイェーガー
リアルで格闘技をやってたから武器無しの素手らしい
装備はダンジョンでの戦利品との事
261名前:名無しの槍使い
名前が女の子の名前じゃないw
262名前:名無しの弓使い
ダンジョンでの戦利品だと?
そんなダンジョンあったか?
263名前:名無しの大盾使い
『太陽の祭壇』って所でライオンの獣人と戦ったらしい
方法については金色のカブト虫が落とすメダルで行けるらしい
264名前:名無しの槍使い
金色のカブト虫ってなんかレアそうだな
265名前:名無しの大盾使い
初日で手に入れたって言ってた
266名前:名無しの大剣使い
まじかよ!?
俺も探してみよ
267名前:名無しの魔法使い
まて!偶然手に入れたのかもしれないぞ!
もしかしたらそう簡単には会えないものかもしれん
268名前:名無しの弓使い
なるほど、一理ある
269名前:名無しの槍使い
では暇があるものは金色のカブト虫の捜索
あとは祭壇の捜索でいいな?
270名前:名無しの大剣使い
了解
それじゃあこれからもメイプルちゃんとイェーガーちゃんを暖かく見守っていく方向でいいかなー?
271名前:名無しの槍使い
いいともー!
272名前:名無しの弓使い
いいともー!
273名前:名無しの魔法使い
いいともー!
274名前:名無しの大盾使い
いいともー!
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掲示板でそんな話がされている中、イェーガーとメイプルは『毒竜の迷宮』に到着し、探索を行っていた。
とは言うものの、ボス部屋までの道のりはイェーガーが知っている為迷うこと無く何体かのモンスターを倒しながら向かった。
「ついた!ここだよ、メイプル!」
「ほへぇ〜。この大きな扉の先にボスがいるの?」
「そうだよ。他のプレイヤーさんと戦った時はとても苦労したよ。だから気を引き締めて!」
「は、はい!……ってあれ?イェーガーさんは行かないんですか?」
メイプルはイェーガーが一緒に入らない事に疑問を持つ。
その問いにイェーガーは答える。
「メイプルは装備が欲しいんでしょ?だったら一人で行った方がいいよ。きっといい装備が手に入るから。」
「なるほど!分かりました!」
「行ってらっしゃ〜い。」
メイプルはイェーガーの返答に納得するとボス部屋の扉を開けて中に入っていった。
閉まったと同時に中から『ひゃん!?』という声が聞こえ(可愛い。)と思った。
「よし!私は【毒耐性】の効果を上げに行こうっと!」
メイプルを見送ったイェーガーは前と引き続き、【毒耐性】を鍛え始めた。