それって何?スナイパー用トリガー...? カッケェな   作:はむご

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第1話

「ハァッ!いい加減にくたばれ!老いぼれ爺!!」

 

「貴様こそ早く逝きやがれ!!テメェの時代は終わりなんだよッ!」

 

何時間も交わした剣と剣がついに互いの胸を貫く。貫かれた部位から真っ赤な血が大量に流れて口からも血を吐き出す。今にも倒れそうだが目の前にいる長年の好敵手も自分と状況は同じである。あいつよりも先に膝をつくのが嫌でガクガクする足に喝を入れる。

 

(ここまでか....くそ野郎も虫の息だし今回は引き分けか..結局勝負がつかねぇじゃねぇか!くそッ!やはり歳か!!後少しだったのによぉ!)

 

--------- 94658戦0勝0敗94658引き分け

 

長年の好敵手との戦いは最後まで決着がつかず、最後は引き分けで互いに命を落として終わった。

 

 

 

 

「オギャァ!オギャァ!!!アァァ!」

そして、今ある夫婦に1人の赤ん坊が誕生した。元気な産声をあげて泣くのは桜田春彦。生後間もない男子だ。両親が苗字に合わせるように子作りをした結果、桜の咲く春に産まれたのだ。この赤ん坊、実はとても混乱していた。彼にしてみればついさっき自分は死んだはずなのにまだ生きているし、身体は動かないし、口からはオギャーしか出てこないし、目は開かないし、でビックリ仰天。混乱の末泣き喚いていた。

 

そう、彼は一度人生を終えたはずが記憶を持ったまま新たに産まれてしまったのだ。

混乱の末やっとこさ落ち着くのに約3年かかった。この間彼は体力のある限り暴れて泣き続けていた。この家族には彼の他に5つ年上の兄、月彦が居るが彼は身体が弱く泣き声も小さければ全然動かなかったので、彼のことは凄く元気な男の子だと思い嬉し涙を流した。

 

春彦にとって人生には鍛錬を重ね自分を鍛えライバルを蹴散らし常に勝ち続けることに意義を見出していた。前の人生では自分が所属する国の精鋭部隊のエースとして敵国と戦争をしていた。メインは剣でサブに魔法を使いどんな強敵も蹴散らしてきたのだ。まあ、一番の好敵手には引き分けることしかできなかったが... そんな春彦が今世において産まれた所はまさかの平和な国であった。スポーツなどは大会があるらしいのだが、殺し合いはここでは出来ない。ここでの常識は一応理解したのだ。更に毎日鍛錬をしていても前世でできた魔法などが何一つ使えないのだ。彼は絶望した。

 

絶望して彼は家を飛び出た。まだ5歳の頃である。5歳といえど馬鹿にしてはいけない。彼は前世でやっていた鍛錬を欠かさず毎日行っていたのだ。分かりやすく言えば運動神経が滅茶苦茶良かった。好き嫌いもせず毎日ぐっすり寝ていたので身体も5歳にしては大きくガッチリしていた。春彦は親の目を盗み家を出て森へ向かって走った。何故森かと言うと、森には前世にいた魔物のような熊や蛇がといった危険な動物が居るらしい。春彦が絶望していたときにテレビのバラエティー番組で森の生態について特集をしていた。森の動物の危険性と、もし遭遇した場合の対処方法を視聴者に伝えていた。一緒に見ていた両親も兄も怖い怖いと口にしていたが春彦には一筋の光が差し込んだかのように思えた。

 

(こいつらをぶっつぶす!!!)

 

復活した春彦が森に辿り着いた頃、春彦の家では大変なことになっていた。春彦が消えたのでもしかしたら誘拐でもされたのかもしれない!と。すぐに警察は動きニュースでは春彦の名前と顔写真が大々的にだされ、捜索が始まった。

 

 

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