それって何?スナイパー用トリガー...? カッケェな   作:はむご

2 / 3
第2話

前世にていい歳したおっさんであった春彦は現在ただの子供ではない。どこぞの名探偵よか元の年齢はかなり上だ。

 

 

 そして彼は、脳筋である。しかしただの脳筋では無かった。頭も使える脳筋であった。

ただの脳筋か頭も使える脳筋かで勝率は大きく変わるのだ。

 

 

3歳までの混乱していた時期に暴れ回り叫んでいたのでまあ、身体は柔らかかったし体力もついていた。

ちなみに狙っていたわけではない。結果的にそうなっただけである。

 

 

落ち着いた頃には前世での鍛錬を思い出し、コツコツ積んできた。筋トレから走り込み市民プールでの水泳...

不自然なく公園での木登りに鬼ごっこに隠れんぼ、ボール蹴りなども幼児の顔をしながら内面本気で取り組んでいた。

 

 

得意の剣の練習をしたくてもここには無かったので代わりに木の棒を使い前世で習得した流派『覚氷流(さとこおりりゅう)』を毎日欠かさず行っていた。 

(周りには棒を振り回しているようにしかみえていなかった)

 

 

そうしているうちに、魔法が使えないことからもしかしたら世界が違うのかもしれないと感じ前世にはなかったテレビをみたり絵本をねだったりとあれ何これ何と両親や兄に聞きまくってこの世界の情報を得ていた。

 

 

 

春彦の鍛錬はここに全ては載せられない...何故なら覚氷門下生以外には基本的に教えてはならないからである。

 

 

 

また、ただの脳筋ではなかったが決して頭が良い訳ではなかった。

その為、この世界の情報を集めて知識としていくのには多くの時間がかかったし、前世と今世で倫理観が全然違うことから知識として理解はできても倫理観は前世のままだった。

 

春彦は理解していた。今世では人を殺す事が悪いことを。そして戦いたい。殺し合いたい。なんてことは言ってはいけないことを。それは異端であることを。

 

分かっていたから春彦は家族に、「家族を守りたい!皆んなを守れるように強くなりたい!」と常日頃伝え鍛錬していた。

 

 

###

 

春彦(5歳)は夜の森の中で五感を研ぎ澄ましていた。

敵はどこに居るのか。罠は無いだろうか。少しでもガサッと音がすれば近くへ飛び跳ねて回避し武器を手に戦闘態勢に入った。ちなみに春彦のもつ武器は家の倉庫にあった鉄製のスコップである。最初は鍛錬で使っている木の棒にしようしたがこれからはサバイバルであることを考えてもう少し耐久性のある武器を探した。そして見つけ出したのだ。

 

実はその時に包丁を見つけたが、母親が毎日使っているので無くなったら不便になるだろうと手に取らなかったのだ。

 

 

(ふん、先程の音は枯れ葉か...しかし敵はどこに居るんだ?いやに静かすぎる....もしかしてこれは罠か?)

 

 

体感で約3時間ほど森の中を歩いていたその時!

 

「....グルルゥ...」

 

 

———— シュッ! ザシュッ「ガアッっ!!」

 

 

小さな獣の声が聞こえる。耳を研ぎ澄ませ暗闇に慣れた目を限界まで凝らすと見つけた獲物に持てる最速のスピードで走り、獲物の後ろから頭に向かってスコップを振り下げた。

 

もちろん獲物は直ぐに振り返ろうとし尖った爪をこちらに向けてきたが、そんなものお構い無しに力でねじ伏せた。5歳児とは到底思えない。

 

 

———-シィ......ン

唸り声が消え再び静寂な暗闇に包まれた。

 

(仕留めた。今世初の白星だ。しかしあまりにも弱すぎる。なんだこいつは...熊か?顔を潰すのは失敗だ)

 

 

春彦は取り敢えずテレビで知った強き敵"熊"を探していたのだが今倒したやつは弱すぎることから熊では無いと判断した。

 

 

倒した獲物が何であったかは殺られた相手のみ知るのだ.....

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。