それって何?スナイパー用トリガー...? カッケェな 作:はむご
──パンッ!
...張られた右頬が熱い。チラリと相手を覗き見る。
「 聞いてるのか?春彦!!」
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獣を一匹仕留めた後、続くように何匹か打倒した晴彦は久々に命のやり取りに心躍り魔法騎士の血が騒いだ。
(これこれェ!平和なのはいいけどよ身体鈍っちまうぜ)
ニヤケの止まらない顔のままルンルン気分で家に帰る途中、沢山の大人が何やら騒がしかったが直行で家に向かった。早く風呂に入りたい。ちなみに家に着いた時早朝の5時であった。
晴彦を待っていたのは家族の涙と抱擁と説教であった。家族と会った時、涙を流しながら母親に抱きしめられた。そばには仕事服のままの父親と母親と同じように涙で顔を濡らした兄がいた。その時親に何も伝えてず夜遅く出ていった事を今更ながら思い出し、すぐに謝ったが、普段口数の少ない父親にも「..心配したぞ」と 抱きしめられて家族に心配されていたことを知る。
前世では孤児であり生涯結婚も子供もつくらなかった事と軍の精鋭部隊のエースであったことから常に頼られる側であった事から周りに心配される事など無かった。
先程までの高揚感などすぐに消え去り、申しわけないと思うと共に心配された事にむず痒い思いをした。
晴彦は産まれて初めて家族の愛をしっかりと受け取り父親に抱きついた。その後はどこへ行っていたのか聞かれて、森と答えると真っ青な顔で長々と説教された。流石に熊を倒しに行ったとは言えず探検しにいっていたと誤魔化した。またスコップは家に入る前に倉庫へしまった。次の日バレないように血を洗い流すのは中々大変だった。
県内ニュースになるほどの大事になったこの出来事は晴彦にとって大きな変化をもたらした。
晴彦は晴れて剣術を習い始めることができた。元々頼んでいたのだが危ないからと許可されていなかった。しかし今は近所の剣術道場に通っている。習いたいと頼みこんだとき意外とスムーズにOKをもらえたのだが恐らく森に1人で行くほど元気が有り余っているのならば..とだろう。森に行かれるのは困るらしい。熊を仕留められないのは残念だが、これからは相手が人間になるだけだ。殺してはいけないらしいが。
それに伴って家での筋トレや剣術の練習などもコソコソやらずに済むようになった。これは意外と嬉しいことある。また家族に剣術を知ってもらうためにWarutubeで試合を見せたり、晴彦の大会に応援で来てもらったりと努力の末、家族は晴彦の剣術への熱意を認め応援してもらえるまでに至ったのだ。
幼少期編はここまでです。