「おかえり」
「何してるの…?」
家の鍵を開けて、中に入ると、ましろがエプロンを付けてキッチンに立っていた。
問題はそこではない。なんで家の中に居るのかだ。
「皓君に私の料理食べてほしくて、鍵借りてきたんだよ」
そうだったのか。
僕に、料理を食べてほしくてか。
「それはいいけど…ましろって料理できたっけ…?」
とましろにそう聞いてみたら、さっきまでの勢いはどこへ行ったのか。
僕から視線を外して、そっぽを向いてしまった。
「ちょっと…入るぞ」
恐らく…とんでもない姿になってるであろうキッチンを確認するために、中へと突入しようとする。
「あっ!待って!」
そんな僕をなんとかして止めようとましろはするけど…力の強さを考えれば…止めるなんてことは出来ず…。そして、キッチンを見た訳なのだが…。
「ましろ…この残酷なキッチンは一体…」
「…ごめんなさい…」
明らかに何かが爆発して、キッチンの周りに鍋の中がそこら中に散らばっていたのだ。
*****
あの後、ましろが頑張ってたようだからという事で、そこまで怒る事はせず。料理を一人ではしない事と注意だけとなった。
そして、今は、お風呂に入ってる。
「本格的な料理教えてあげないとな…」
と将来的には、家事をするはずだから料理を教えてあげないと思いながら、ゆったりとした時間を楽しんでいると、お風呂の扉が開いて…
「皓君、背中流してあげるね」
なんと、バスタオルを巻いたましろがお風呂場に乱入してきたのである。
「ましろ!?」
当然ながら、びっくりする僕。
「背中洗ってあげるから、浴槽の中に籠ってないで、早く出てよ」
「そんな事急に言われても無理なんだけど!?」
と拒否ってると、無理やりにでも出させようとするましろ。
力の差は圧倒的なんだけど…ましろの胸が腕に当たってたり、バスタオル1枚という間に挟むものはあったとしても…それは、薄いものであるから、無いものに等しいのだ。
それでも、ましろは、僕を浴槽の中から出せなかった。
「分かっただろ…浴槽の中から出そうなんて思わない事だな」
「じゃ…私も浴槽の中に入る!」
とバスタオルを脱ぎ捨てて浴槽の中へと入ってきたましろ。
「ましろ、バスタオル脱いだらだめだろうが!」
「大丈夫だよ!だって、水着着てるんだもん!」
と水着を見せてくるましろ。
何回も当てられていたこともあったから分かるけど…水着を着たましろを見ると、とある部分がすごくあるって事が分かる。
「そんな水着買ってたんだな」
「一緒にお風呂に入ろうと思ったり、一緒に海やプールに行けるようにってみんなと一緒に水着を選んだの!」
みんなというのは、バンドの子達かな?
本当にいいメンバーを持ったな。
「でも!今は、皓君から感想を聞きたいな」
「とても似合ってるし、可愛いと思うよ」
「ありがと」
「まぁ…時間が出来たら、プールくらいなら一緒に行きたいな」
「じゃ、楽しみに待ってるね」
とましろは、笑顔でそう返してきた。
所で…なんか大事な事を忘れてるような…。
ようやく、R17.9が働き始めたかな。