もし、【鬼滅の刃】の世界に『転スラ』キャラが転移したら《リメイク版》   作:とあるスライム好き

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ラミリスの子供形態って具体的にどんくらいの強さなんでしょうね・・・?


恐怖との遭遇

 森の中を黄色く光る何かが飛び回っている。

 その光は蛍か、幻覚か、はたまた幽霊か。事情を知らぬ者達からすればこの光景はそんな風に見えているのだろう。

 本当の正解はどれでもない。その光の正体は、ラミリスである。

 真っ暗な暗闇の中、不規則に飛び回って、人間を捜しているのだ。

 しかし、こうも暗いと人を探すのも楽なことではない。むしろ困難である。

 何せ地上を照らすのは月光のみ。しかし、その月光も森の木々が遮ってしまっており、その為に森の中はそうとう暗かった。

 

 「全くも~。なんだってこんなに暗いのさ!べ、別に怖くなんてないけどねッ!」

 

 怖がっているのがバレバレな独り言である。しかし、何かしゃべってなければ恐ろしいのだろう。静寂に飲み込まれそうで・・・。

 そんな中、ラミリスの瞳が自身と月明り以外の光を写す。

 

 「・・・ん?何か、光ってる?」

 

 ぼんやりとだが、明かりが見えたのだ。まるで蠟燭の火の様な橙の明かりを。

 それを見てラミリスがどうしたかは説明するまでもないだろうが一応説明しておこう。その時のラミリスの行動は、ことわざで表せば正に『飛んで火にいる夏の虫』である。

 小屋からもれる灯にふよふよとひきつけられていっている。虫とは違って本能からくる行動ではなくちゃんと人間を捜すという理由があるのだが、その姿は正に虫であった。

 そっと、その光をもらす小屋へと近づいていく。

 

 (あっ、そうだ。師匠に知らせなきゃ)

 

 まだ人がいると確認したわけではないのだが、せっかちな妖精(ラミリス)はここでヴェルドラへ向けて魔素を放出する。

 

 「しっかし何なのよこの臭いは・・・?」

 

 ラミリスの鼻につきまとう何かが腐ったような臭い。それを不審に思いながらも小屋に向かって進んでいく。もう小屋は目の前である。

 

 「やっと着いたわ、思ってたより遠かったわね。・・・音はしないか。でも蠟燭っぽい明りは出てきてるし近くに人間はいると思うんだけど・・・。あっ!」

 

 どうやって中に入ろうか?そう思ったラミリスの見たものは窓だった。小屋の扉はしまっており、そこから入るのは不可能だ。サイズが違い過ぎるからな。自分の体の何倍もある大きさの扉を開けれる程彼女は怪力ではないのだ。

 その小さな小屋についた窓へ飛んでいく。この窓から中を覗いてやろうという魂胆だ。

 しかし、その決断は彼女に凄惨な光景を見せる事となる。

 

 窓のもとに飛んできたラミリスが窓ブチにその小さな手のひらをかける。

 

 「わ⁉何よ、冷たい!」

 

 と、と共に手のひらから伝わる何かベトベトとした液体を触ったような冷たさ。

 自身の手を見やるも、光量が足りなくそれがいったい何なのかが分からない。

 

 「まったく何なのよ!もお!気持ち悪い!」

 

 さっきから何回も愚痴をこぼす。

 それの正体を知るには光の元へいかなければならない。そのままほおっておくことも出来るが、考えてみてほしい。もし、暗闇で自分の手に何かベトベトした物がついたとしたら、貴方はその正体を確認せずにいられるだろうか?ラミリスには我慢できなかったのだ。

 そう思い、中に人がいないか確認する。

 見たところ動く物体はいない。あるものといえば、部屋の隅に固めて置いてある赤黒い物体だけだ。それがいったい何なのか?だが見たところ、生物ではないことは確かだ。

 そのことを確認し、師匠に早めに報告しちゃって悪いことをしちゃったと考えながら明りに向かって進む。

 そして、蠟燭のすぐ近くに行った頃にようやくその手についた液体の正体が分かった。

 

 「・・・え?何、これ・・・?血・・・?」

 

 自分が入ってきた窓の方を向きなおす。

 ・・・それで分かった。さっき窓から見た、赤黒い物体の正体は、嘗て人間だった(・・・)者達だという事が・・・。

 

 ・・・飛んで火にいる夏の虫。これは自ら災禍の中へと飛び込んでいく愚か者を指し示すコトワザだ・・・。

 

 そして、ラミリスの瞳は、彼らを『人間だった者達』にした、その元凶さえも映した。

 映してしまったのだ・・・・・・

 

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