さあ、これで俺の話は終わりだ。
おっと、大事なことを忘れてたぜ。
今回、俺たちは眠りウサギを助けたくて色々やったんだけどさ。
結局何もできないで終わっちまった。
誰が俺たちを助けてくれたんだろうな?そこを明らかにしておきたい。
あとちょっとだけ、俺の話に付き合ってくれな。
俺は、今回のことを通していくつか疑問が残ってる。
砂時計と眠りウサギの関係
代わってしまった七不思議「砂時計」の内容
建物の突然の倒壊
タヌキと河童と動物たち
大まかに言えばこの4つ。
順番にいくか。俺がわからないことは…他のやつが教えてくれるだろ。
まず、砂時計と眠りウサギの関係。
全ては眠りウサギが妙な夢を見始めたことから始まった。
人が亡くなる瞬間の夢だ。
いなくなる人は、最期に何を思うのか。そんな、夢。
詳しくは省くけど、俺が聞く限りあいつが見始めたのは小学生。もしかしたらそれより前かもしれない。
眠りウサギが大人になるにつれて見る夢も増えていった。
俺は、これはあいつが得た情報量の変化によるものだと思う。ニュースだとか経験、生きてきた中での出会い。そういうのがあいつの中で多くなったから、それに関連した夢をより見やすくなったんだと思う。
現に、最後らへんは俺たち同級生の夢を見ていたらしいから。
辛かっただろうな。仲のいい友人が死ぬ夢を見続けるなんてさ。
そして、とうとう自分が死ぬ夢を見始めた。これ以上近い「存在」はないだろう。次の夢はなかった。
あいつは倒れて病室で眠ってる間、ずっと自分が死ぬ夢を見ていたらしい。
さて。終わりははっきりしている。
でもさ、そもそもなんで眠りウサギだったんだ?
砂時計自体に関わったやつはもっといるはずだ。埋まっている間だったらもっと限定できる。
例えば、仮定の話なんだけど。
もし、この砂時計が「掘り出してもらいたい」ってSOSとして夢を見させていたのなら。
「砂時計の七不思議を使ったことのあるやつ」、「砂時計が池にあることを知っているやつ」、「地元出身の工事関係者」。そういうやつらに見させた方がすぐに掘り出してもらえないか?
夢に砂時計が出てくれば「砂時計に何かあった」、「砂時計の呪いだ」って思うと俺は思うんだけど。
うーん…
本当に仮定の話だからなあ。
「掘り出してもらいたい」イコール「時間を進めたい」って流れで俺は考えているんだけど、俺一人じゃまたわからん状態じゃねぇか。
きみ、たまに頭が固くなるときあるよね。
お、眠りウサギ。イヌ、もういいのか?
うん。さんぽもごはんも終わってぐっすりだよ。
きみが疑問に思っていること、眠りウサギことこの僕が答えてしんぜよう。
全部は無理かも知れないけどね。
お?言ってくれるな。怪奇オタク、なめんなよ?
じゃあ、改めて今回の話『砂時計』をまとめようか。
僕が見た夢の話と
俺が見た狸の話。
どこかで「わん」となく声が、風にのって聞こえてきた気がした。