まどか☆マギカ交差伝 宇宙一馬鹿な侍   作:二道 無限

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 最初はマミの後にほむらとまどかの会話パートです。

 その後がさやかルートです。

 そして最後にほむらと銀八(銀時)のパートが入ります。
 注目のシーンですのでよろしく!


願いと依頼も内容は計画的に

                数分前 マミ宅

 

 

 「マミさん、このノートを・・・・・・」

 まどかは一冊のノートをマミに渡した。

 「・・・・・・このノートは」

 マミはそのノートに見覚えがあった。

 魔女退治の見学の話の時にまどかが魔法少女になったときの衣装が描かれていたノートだった。

 

 「私は最初、誰かを助けるために戦う魔法少女になることで誰かの役に立てるんだって胸を張れる自分になりたかった・・・・・・。でもそれは何も見えていなかったのと同じでした。魔法少女のマミさんを見ていただけで、人間のマミさんを見ていませんでした」

 まどかの言葉にマミは静かに聞いていた。

 「私は、そういう魔法少女の憧れと決別します、でも絶対にならないというわけじゃないんです。自分ではどうしようもできないとき、多分キュゥべえと契約するかもしれません」

 マミはまどかがノートを渡した理由に察しがついた。

 これは、まどかなりの『けじめ』だったのだ。魔法少女としてのマミしか見ていなかった少女の戒めだった。

 マミはまどかの考えを汲み取るために出来ることを悟った。

 「分かったわ、このノートは私が預かっておくわ。でも困ったときには私を呼んで頂戴。私の話を聞いてくれたあなたを助けられるように・・・・・・」

 マミは、スマホを取り出し、電話番号を送信した。

 「マミさん・・・・・・でも、いいんですか? 私はマミさんを裏切るようなことを・・・・・・」

 まどかはマミの電話番号を受け取るのを躊躇していたが、マミは首を振った。

 「私、坂田先生に言ったの、あなたたちの自主性を尊重するって、でもあの戦いで自分の言った言葉を忘れてしまったの、困ったときに助けに行けなくなったら私は今の私を否定するのと同じなの、これは私の『けじめ』なの」

 まどかはマミの目には強い決意を感じ取っていた。

 まどかはマミの電話番号を受け取り、まどかも自分の電話番号をマミに送信した。

 「鹿目さん・・・・・・」

 「マミさん、いろいろ話を聞かせてください。辛いこと、哀しいことを聞かせてください、今の私は話を聞くことしかできないから」

 マミはまどかの優しさを感じ取っていた。

 「ありがとう、鹿目さん」

 

 まどかはマミの部屋を後にした。そしていま、まどかはマンションの玄関前にほむらと出会うことになる。

 

 

 

 

 

                        ***

 

 

 

 夕暮れの河川敷に、まどかとほむらは帰路につくために歩いていた。

 「ーー私がもっと早くに、ほむらちゃんの言うことを聞いてたら・・・・・・」

 まどかはほむらにお菓子の魔女の件での謝罪をしたが、ほむらは気にすることもなくーー

 「それで巴マミの運命は変わったわけじゃないわ。そもそも、私の言葉なんかじゃ説得なんてできはしなかった。でもあなたの運命は変えられた、あなたが救われただけでも私は嬉しい」

 ほむらはそう、まどかに答えた。

 まどかはほむらにある質問をした。

 「ほむらちゃんはさ、なんだかマミさんとは違う意味でベテランって感じだよね」

 ほむらは静かに答えた。

 「そうかもね、否定はしない」

 まどかは次にある質問をした。

 「・・・・・・マミさんは助かったけど、昨日のような出来事で誰かが死ぬとこ何度も見てきたの?」

 「そうよ」

 「・・・・・・何人ぐらい」

 「数えるのを諦めるほどに」

 二人の間に沈黙が流れ歩きながらまどかはある確認をした。

 「魔女の結界の中で魔法少女と普通の人が死んじゃったらこっちの世界はどうなるのかな?」

 「向こう側(結界内)で死ねば死体だって残らない、巴マミには遠い親戚しか身寄りが居ないわ。あの世界で死んでしまったら失踪届が出るのはまだ当分先になっていたわ」

 「・・・・・・誰も、魔法少女として戦った女の子が死んだこと気づかないの?」

 「仕方ないわ。向こう側で魔法少女が死ねば死体だって残らない、こちらの世界では魔法少女(私達)は永久に行方不明者のまま、魔法少女の最後なんてそういうものよ」

 ほむらの答えにまどかは涙ぐむ、ほむらはまどかの顔を見て歩を止めた。

 「・・・・・・」

 ほむらはまどかの顔を見ていた。まどかはやっと絞り出した言葉が出た。

 「ひどいよ・・・・・・」

 「・・・・・・」

 まどかは魔法少女の最後に悲しみを抱いた。ほむらは静かにまどかの言葉を待った。

 「みんなのために、ずっと独りぼっちで戦ってきた人なのに、誰にも気づいてもらえないなんて、そんなの寂しすぎるよ」

 ほむらはまどかの方を見合って言葉を告げた。

 「そういう契約で私たちはこの力を手に入れたの、誰のためでもない自分自身の祈りのために戦い続けるのよ。誰にも気づかれなくても、忘れ去られてもそれは仕方のないことだわ」

 その言葉にまどかは否定した。

 「私は覚えてる、魔法少女(あなた達)のこと忘れない、絶対に!」

 まどかの言葉にほむらは静かに告げる。

 「そう・・・・・・そう言ってもらえるだけ幸せよ」

 ほむらの言葉を聞いてまどかは言葉を続ける。

 「ほむらちゃんだって! ほむらちゃんのことだって忘れないもん! 昨日助けてくれたこと、絶対忘れたりしないもんっ!」

 まどかの言葉を聞いてほむらは表情を変えないまま静かに拳を握っていた。

 

 まどかはほむらの様子の変化に気づいた。

 「・・・・・・ほむらちゃん?」

 ほむらに呼びかけるまどか、その呼びかけにほむらはある答えを告げた。

 「・・・・・・私が間に合ったのは、坂田先生が無謀と取れる行動のおかげで間に合っただけ。それとこれは警告よーー」

 ほむらは告げる

 「あなたは優しすぎる、忘れないで、その優しさがもっと大きな悲しみを呼び寄せることもあるのよ」

 「・・・・・・」

 まどかはほむらの警告に言葉を失った。しかし、ほむらは別のことを考えていた。

 今しがた、話題にした人物(銀八)にある『頼み事』をしたのを思い出していた。

 

                         

 

 

 

 

                        ***

 

 

 

 

                     見滝原病院  病室

 

 

 ベッドに横たわっている上條恭介と向かい合ってる美樹さやかは、彼が聞いている曲の質問をした。

 「何を聞いてるの?」

 「・・・・・・亜麻色の髪の乙女」

 曲名を聞いたさやかは作曲している人を当てた。

 「ああドビュッシー? 素敵な曲だよね」

 さやかは頭を掻きながら恭介に話す。

 「あたしってほら、こんなんだからさぁ、クラシックなんて聞くなんてがらじゃないだろってみんなが思うみたいでさ、たまに曲名とか言い当てたらすっごい驚かれるんだよね」

 「・・・・・・」

 恭介は曲に聞き入ってるのか、無言だった。

 さやかは話し続けた。

 「恭介が教えてくれたから。でなきゃあたし、ちゃんと聞こうと思うきっかけなんてたぶん一生無かっただろうし・・・・・・」

 さやかは話を続けようとした後に恭介が口を開いた。

 「・・・・・・さやかはさ」

 「なあに?」

 さやかは恭介に聞き返したが、思いもよらない言葉が返ってきた。

 「さやかは僕をいじめてるのかい? 何で今でもまだ僕に音楽なんか聞かせるんだ? 嫌がらせのつもりなのか?」

 「!」

 さやかは一瞬驚いたが言葉を紡ごうとした。

 「だって恭介は音楽好きだから・・・・・・」

 その瞬間、恭介は思いもよらない行動に出た。

 「もう聞きたくなんてないんだよ! 自分で弾けもしない曲をただ聴いてるだけなんて僕は、僕は・・・・・・」

 そう叫びながら恭介はCDプレイヤーを左手でたたき割った。

 ベッドのシーツには恭介の血が飛び散った。 

 さやかはその光景に驚愕した。

 「ああ! やめて!」

 さやかは恭介を抑えるが恭介本人が叫ぶ。

 「もう動かないんだ、もういた痛みさえ感じないこんな手なんて・・・・・・」

 恭介を落ち着かせる意味合いでさやかは励ます。

 「大丈夫だよきっと何とかなるよ、諦めなかったらいつかきっとーー」

 その続きを、話すことが出来なくなった。恭介からある真実を聞かされてーー

 「諦めろって言われたのさ! もう演奏なんて諦めろって先生から直々に言われたよ。今の医学じゃ無理だって、僕の手はもう二度と動かない奇跡か魔法でもない限り治らない・・・・・・」

 恭介の言葉を聞いてさやかは決意が固まった。いや、固まってしまった。

 「あるよ!」

 「え?」

 「奇跡も魔法もあるんだよ」

 

                       ***

  

 

 恭介の病室を後にしたさやかはキュゥべえと契約をするために病院の屋上に向かうことにした。

 病室の窓にキュゥべえがいたため、さやかがテレパシーで契約する場所を指定したからだ。

 「・・・・・・」

 (私が恭介の腕を治してあげられるんだったら・・・・・・そのためなら・・・・・・)

 「自分が命がけの戦いを背負っても構わねェってか」

 「!」

 さやかは聞き覚えのある声に驚いて声の主を探すと廊下の窓側にいた。

 「・・・・・・坂田先生・・・・・・何で」

 「魔女の騒ぎの時にテメーの幼馴染の面拝めなかったからな、改めて顔を拝もうとしたら病室からテメーが出てきたわけだ。その様子じゃ・・・・・・」

 銀八は、さやかの様子を見て察しがついた。

 さやかは首を傾げた。

 「先生から宣告されたみたいで、今の医学じゃ治せないって」

 「今のお前の顔を見りゃ大体の想像はつくわ。何をする気なのかこちとら事情も知ってるしな」

 さやかは自分が契約を結ぼうとしてるのを見抜かれていたことを悟った。

 さやかは銀八に白状することにした。

 「・・・・・・はぁ、分かってるんじゃ嘘ついたって仕方ないよね。多分、先生の予想は間違えてないよ・・・・・・私は先生の予想通りのことをしようとしてる」

 「・・・・・・」 

 

 銀八は、少し息を吐いた後、頭を抱えた。

 ほむらから聞いていたからだ、さやかが契約しようとしている、とーー

 できれば思いとどまらせるようにと頼まれていたからだ。

 

 「いろいろ考えてみたんだけど・・・・・・これが私にとってベストな選択だと思うんだよね。魔法少女になって魔女と戦うってちょっとカッコいいし・・・・・・この街の人を護れるしね・・・・・・それに・・・・・・自分の運命に絶望している人も一人、救うことが出来る」

 「・・・・・・」

 銀八はさやかの話を口を挟まずに静かに聞いていた、さやかは銀八に自分の選択を話したことに恐る恐る質問をした。

 「なにか間違ってる? 私の選択」

 「・・・・・・間違ってはいねぇんじゃねーか?」

 銀八の答えにさやかは安堵していた。

 「・・・・・・そうだよね・・・・・・やっぱり・・・・・・」

 さやかは自分の選択は間違っていないと受け取ったが、銀八は自分の言葉を話したーー

 「ただ・・・・・・俺ァ気に喰わねェな」

 さやかは驚いていた、自分の選択を擁護してくれるんじゃないかと、さやかは銀八に聞き返した。

 「・・・・・・どうして?」

 銀八はさやかの疑問に答えた。

 「確かに、テメーの言う通りにすりゃ周りの連中は助かるだろうよ、そこは否定するつもりはねェ、ただ、・・・・・・それじゃ結局『テメー自身』は救われねェじゃねーか」

 「!」 

 さやかは驚いていた、銀八はさやかの身を案じていたことに契約した後の自分の今後を心配してくれたことに、銀八は話を続けた。

 「お前の願いが叶ってダチ公の腕が治ったとして・・・・・・その後はどうなるよ」

 「・・・・・・」

 さやかは言葉が出なかった、その後のことを考えていなかったことに、銀八はさやかの顔を見ながら言葉を続けた。

 「てめーは生きるか死ぬかの戦いを一生続けなくちゃならねーんだぞ? その上、もしテメーが魔女との戦いで死んだら、残された奴はダチ公が居ない世界で生きていくことになるんだぞ・・・・・・ダチ公を助けてェ気持ちは分からなくねーが・・・・・・ちっとばっか考えがずれてんだろうが」

 「・・・・・・」

 さやかは銀八の言葉に考えを巡らせていた。さやかは自分が居なくなった後、自分の周りにいる人間の顔を浮かべてみた。

 まどかを含む学校の友達や家族、尊敬できる魔法少女の先輩(巴マミ)と大切な幼馴染の顔が悲しみにくれながら過ごす世界を想像した後、銀八に自分の考えを伝えた。

 

 「・・・・・・もう少しだけ考えてみる、けれど・・・・・・最後に決めるのは私だから」

 さやかの言葉を聞いた後、銀八は最後にさやかにあることを伝えた。

 「そうかい・・・・・・ま、後悔だけはしねーように気を付けろよ・・・・・・間違っても俺みてーな後悔しか残らねェ道は選ぶんじゃねーぞ」

 「・・・・・・え?」 

 銀八はそうさやかに伝えて病院のエレベーターへと向かった、

 さやかは、銀八の最後に言った言葉に困惑していた。

 その言葉には銀八(銀時)の世界で起きた『ある戦争』の経験者()としての言葉だった。

 

 

 銀八はさやかの契約を思いとどまらせるように依頼をした魔法少女(ほむら)のもとに向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

                       ***

 

 

 

 夜の公園で二人の人影があった、一人は女子中学生(暁美ほむら)、もう一人は天然パーマの青年(坂田銀八)だった。

 彼らが公園に来たのほむらからの指示で依頼(さやかの契約阻止)の近況報告の指定場所を選んでいたからだ。 

 「・・・・・・」

 ほむらは銀八を見ていた。銀八に出した契約阻止の件についてやってくれたのかを聞くためだ。

 「こんな時間に何の用ですかいお嬢さん、パフェでもおごってくれんのか?」

 銀八はほむらに冗談交じりの言動で反応を見ていた。

 「私が頼んだこと・・・・・・やってくれたかしら?」

 ほむらは銀八の言動にぶれず、依頼の件の報告を求めた。

 「取りあえずはな・・・・・・ただ、あれはどう転ぶか分からねーな。あいつの幼馴染、今の医学じゃ治んねーくらい指が・・・・・・」

 銀八はさやかの様子を話しながら依頼をこなしたことをほむらに話した。

 「・・・・・・そう」

 ほむらは目を伏せながら、銀八が依頼をこなしてくれたことに納得していた。

 銀八はほむらにある質問をしていた。

 「で・・・・・・お前は何でさやかの奴がダチ公のために契約しようとしてるなんて知ってんだ?」

 ほむらは銀八のもっともな質問に、含みのある答えを告げた。

 「過去の経験から推測した・・・・・・ただそれだけよ」

 「経験?」 

 銀八はほむらの答えに困惑したが、ほむらからある質問を投げかけられていた。

 「それより・・・・・・私からあなたに聞きたいことがあるの」

 「聞きてェことがあるのはお互い同じらしいな、腹据えて話すとしようじゃねーか」

 ほむらと銀八は今まで聞きたかったことを、今聞く時だと言わんばかりに真剣な顔でお互いに見合った。

 

 「一番根本から聞かせてもらうわ・・・・・・あなた、いったい何者なの?」

 

 先に質問したのはほむらだった、銀八はからかい交じりの答えをつぶやいた。

 

 「甘いモンが好きな遊び人とでも答えりゃいいのか?」

 ほむらは銀八の答えに一瞬不機嫌になったが気を取り直して、別の質問に変えることにした。

 「・・・・・・質問の仕方を変えるわ、あなたは『この世界』の人間なのかしら?」

 

 銀八はほむらの質問に一瞬緊張が走った。

 いつか来ると思った、違う世界を目の前の魔法少女(暁美ほむら)が信じるかどうか。

 銀八は冗談交じりの確認をほむらに返した。

 「・・・・・・・・・・・・仮に俺が『いやー実は異世界から来まして―』って言えばお前は信じるのか?」

 ほむらは困惑したが、少し思案した後で何か思い当たる節があったのか、銀八に返した。

 「・・・・・・信じるわ、だってあなたはここに現れるはずのない人間だもの」

 

 「・・・・・・? オイ、そいつはどういう・・・・・・」 

 銀八はほむらの答えの意味を問いかけようとするがーー

 「待って・・・・・・魔女が現れたわ」

 ほむらの発言で、銀八の質問がさえぎられてしまったからだ。

  

 「こんな時に・・・・・・」

 銀八は魔女の出現に苛立ちを覚えたが、ほむらが魔女の方に向かおうとしているために中断した。

 「ここからかなり近いみたいね、それもかなりの人が巻き込まれてる」

 「マジか!?」

 銀八は魔女が巻き込んだ人間の数に驚いているが、そんな暇は無かった。

 「行きましょう、早くしないと犠牲者が出かねないわ」

 ほむらはそう言って現場に向かった。

 

 「・・・・・・後で聞かせろよ」

 

 そう言いながら銀八はほむらの後を追った。

 

 

 




 はい、取りあえずはここまで書かせてもらいました。
  
 良いところで魔女の出現はハラハラしそうな気がしましたのでここまでとさせてもらいました。

 一昨日参考になるまどマギシリーズの漫画を買いました。
 
 その漫画を参考に少しは面白くできるかどうか不安ですが、これからも当作品をよろしくお願いします。
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