まどか☆マギカ交差伝 宇宙一馬鹿な侍   作:二道 無限

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 さて、そろそろさやかのデビュー会ですが、杏子が登場します。

 そしてラストがほむらと銀八のはお互いのことを話す流れが出てきます。

 ほむらの驚く顔はご想像にお任せします。


魔法少女と侍

                  数時間前

 

 まどかは夜の街の中を歩きながら、帰路に着こうとしていた。

 まどかは歩を進めながら、あることを考えていた。

 

 「ほむらちゃん・・・・・・ちゃんと話せばお友達になれそうなのに、・・・・・・どうして一人でいようとしてるんだろう・・・・・・」

 

 マミのマンションを後にした時、ほむらとばったり会ったことを思い出していた。

 マミ以上のベテランぶりの経験とそれに裏打ちされた戦いの技術をどこで得たのか、そしてまどかの契約阻止の理由が気になっていた。

 

 (私を魔法少女にしない理由は、グリーフシードが取れなくなるとかそんな単純なものじゃない気がする・・・・・・何かーー)

 

 まどかはほむらとの会話での警告のことを思い出してみた。

 

 『あなたは優しすぎる。忘れないで、その優しさがもっと大きな悲しみを呼び寄せることもあるのよ』

 

 まどかは少し、自分のクラスメイトや家族の顔を浮かべてみた。

 自分自身が『居ない世界』はきっと、心の中に自分自身の存在が居ただけで、後は何も残らないーー

 その事実が自分と関わりのある周りの人間が『自分が居ない事実』を抱え続けることを指すのか、まどかにはまだ分からなかった。

  

 そう、考えているうちに見覚えのある人影を見かけた。

 「あれ? 仁美ちゃん?」

 志筑仁美の姿を目撃したまどかは彼女の首には有ってはならない印が付いていた。

 

 (あれ・・・・・・あの時の人と同じ!?)

 

 魔女の口づけが仁美の首に付けられているということは、魔女に魅入られているということを思い出していた。

 待っているのは、魔女によって自殺としか捉えられない理不尽な死が齎されると意味していた。

 まどかはすぐさま仁美のもとに駆け寄った。

 「仁美ちゃん! ねぇ仁美ちゃんってば!」

 まどかの呼びかけに気づいた仁美はまどかの方に顔を向けて返事をしていた。

 「ーーあら、鹿目さんごきげんよう♪」

 「ど、どうしちゃったの? ねえどこに行こうとしてたの?」

 まどかは仁美に質問を投げかけていた。

 「どこってそれはーーここよりもずっといい場所ですわ♪」

 「仁美ちゃん・・・・・・」

 仁美への質問の答えが普通じゃないとまどかは悟った。

 仁美の歩幅がふらつき、それと同じように言動がおかしくなっていった。

 「ああ、そうだ鹿目さんもぜひご一緒に、ええそうですわそれが素晴らしいですわ♪」

 

 

                        ***

 

 

 しばらくして、魔女の口づけを受けた仁美についていくと周りには他の人々が集まっていた。

 「どうしよう、これってまさか・・・・・・」

 よく見ると、周りの人間の首元に魔女の口づけがついていた。

 仁美も含めほかに人間たちもある一点の場所に向かっていた。

 向かっていたのは小さな工場だった。

 「マミさんに連絡したいけど、周りの人達が怪しむかもしれない・・・・・・」

 魔女に操られた人間は連絡を取ろうとするまどかに気づいて何をするか分からない。

 まどかは注意深く周りの人間がどんな行動を取るか、今は様子見をするしかなかった。

 

 

                       ***

 

 

 「・・・・・・そうだよ、俺ぁ駄目なんだ・・・・・・こんな小さな工場一つ満足に切り盛りできなかった。今みたいな時代にさ俺に居場所なんてあるわけねえんだよな・・・・・・」

 小さな工場内にいる男性がそうつぶやいていた、どうやら工場の責任者のようだった。

 周りにいる人々はうめき声をあげながら、幽鬼さながらの足取りで工場の中心へと集まっていった。

 「んっ」

 女性がバケツを床に置いて、液体の入った二つのプラスチックの容器のふたを開けた後、女性は容器の中に入っていた液体をバケツの中に入れていった。

 

 「!」

 

 まどかはその容器の中身を見た瞬間、母から薬品の取り扱いについて聞かされたことがあった。

 

 『いいか、まどか。このてのものには扱いを間違えるととんでもないことになるものもある、あたしら家族全員あの世行きだ、絶対に間違えるなよ』

 

 容器の中にあるのは明らかに塩素系と酸性の液体が入っていた液体、つまり有害ガスによる集団自殺に間違いなかった。

 

 「だ、駄目。 それは駄目っ!」

 まどかはどうにかして集団自殺を阻止しようとするも、仁美に腹部を殴打され防がれてしまう。 

 「うっ」

 「邪魔してはいけません、あれは神聖な儀式ですのよ」

 仁美はまどかに言い聞かせるように、自殺を儀式を捉えているような節のごとき言動を話した。

 その言葉にまどかは即座に否定した。

 「だってあれ危ないんだよっ、ここに居る人たちみんな死んじゃうんだよ!」

 しかし仁美は演説をするが如く、今の儀式(自殺)を肯定するかのような発言をした。

 「そう、私たちこれからみんなですばらしい世界へ旅に出ますの♪ 生きている体なんて邪魔なだけですわ、鹿目さんあなたもすぐにわかりますから」

 「・・・・・・」

 まどかは仁美の演説の言葉に戸惑い、周りの人間は称賛するかの如く拍手をしていた。

 「は、離してっ!」

 「あっ」

 まどかは意を決して仁美の腕を振り払った。

そして、有害ガスが出る液体化合物をガラス窓へと投げたバケツは窓を割って、中身の液体は外へと流れ出た。

 

 その直後、集団自殺を阻止された人々は、生ける屍の如くまどかに向かった。

 その目は正気を失っているために、不気味な足取りが異様で恐怖が襲った。

 まどかは後ずさり、背後の壁に逃げ道をふさがれた。

 まどかは背後の壁に窓があることに気付いて、脱出を図ろうとするも、窓には鍵が掛かって開けられなかった。

 「ど、どうしよう・・・・・・はっ」

 まどかは壁に背を付けた時にあるものが手に当たった。

 ドアノブだった。

 まどかはすかさずドアノブをひねりドアを開けた瞬間、物置へと逃げ込んだ。

 ドアを閉めた後、脱出経路を確保した後にマミと連絡することにした。

 

 しかし、あまり時間は残されていなかった。

 操られた人々が今にもドアを破ろうとしていた。

 まどかは身を隠せる場所を探すもーー

 どこからか不気味な音楽が流れていた。

 

 不気味な音色に驚き壁に背を当てた瞬間、背後が光った。

 壁と思われていたのはテレビだったが、最悪の問題がまどかに襲い掛かった。

 

 

 笑い声と共に天使と形容しがたい人形が、まどかの腕をつかんだ。

 「あっ! や、やだ・・・・・・そんなっ」

 両腕、脚、肩、頭部に人形もとい魔女の使い魔がいてまどかの自由を奪っていた。

 

 「いやだ・・・・・・助けて、誰かぁ!」 

 まどかの叫びは虚しく、水中に沈めるかのように魔女の結界にひきずりこまれた。

 

 

 

                    ***

 

 

 結界内は水中とフィルムテープの空間が広まっていた。

 その空間ではまどかの体の輪郭があやふやな状態になっていた。

 

 その状態で結界内の周りを時計回りに漂っていると、テレビのような魔女がまどかの目の前に現れた。

 魔女のテレビモニター状の体から、まどかの心の後悔が映し出された。

 

マミに憧れた時の気持ち、魔法少女になろうとした時の決意が映し出され、最後に死の恐怖に屈してしまった映像が流れた。

 

 (ーー罰なのかなこれって、きっと私が弱虫で嘘つきだったから、バチが当たっちゃったんだ・・・・・・)

 

 まどかが魔女の精神攻撃を食らっていたとき、使い魔がまどかの体をつかみ上げ体をゴムのように伸ばした。

 

 「ああっ、ああーー」

 

 体を伸ばされた苦痛に顔を歪ませるまどか、その時ーー

 

 蒼い一筋の線がまどかの体を伸ばした使い魔を切り裂いていった。

 

 「うわ!」

 

 まどかは蒼の閃光の一筋に触れて、体が元に戻っていった。

 「あ・・・・・・」

 まどかは蒼の線の主を目で確認すると、白いマントを羽織っていたが見覚えのある蒼髪の少女だった。

 

 「さやか・・・・・・ちゃん?」

 青い髪の少女はまどかの声に反応して微笑んだ。

 美樹さやか本人だった。

 魔法少女さやかは目の前の魔女に向かい合って臨戦態勢に入った。

 

 テレビ画面状の体から使い魔を召喚して応戦するも、さやかは手元に剣を構えて使い魔を切り裂いていった。

 

 何体もの使い魔を切り裂いたさやかは魔女に向かって突きを繰り出すがただの突きではなく、剣にはトリガーがあったため突きを繰り出す際、剣のトリガーを引いての突きだったため、剣先が打ち出された突きの破壊力は高く、魔女を貫くのは容易だった。

 

 魔女はさやかの剣の一撃によって倒された。

 

 

 

                       ***

 

 

 

 工場の外を塔の飾りの上で見ていた少女が見ていた。

 「・・・・・・」

 暁美ほむらだった。

 ほむらはすぐに工場へ向かうことにした、塔の下にいる協力者(銀八)に状況を簡潔に説明しながら・・・・・・

 

                       ***

 

 

 

 仁美を含めた魔女の口づけに捕らわれた人々は全員気絶していた。

 

 「いやーごめんごめん」

 

 さやかは笑いながらまどかに遅れたことを謝罪していた。

 まどかに至ってはさやかが魔法少女になっていたことに驚いていた。

 「さやかちゃん、その恰好・・・・・・」

 まどかに尋ねられたさやかは照れながら答えた。

 「ん? いや、まあ、心境の変化っていうのかな、大丈夫だって! 初めてにしちゃ上手くやったでしょ?」

 「でも・・・・・・」

 まどかはさやかに何か言おうとしたが、足音がしたので話を中断した。

 二人は足音のする方に振り向くと、ほむらが工場に現れていた。

 「あなたはーー」

 ほむらがさやかに何か言おうとするもーー

 「ふんっ! 遅かったじゃない転校生!!」

 さやかはほむらに睨み付けていた。

 

 

 そして、もう一つの足音が工場に向かっていた。

 「ほむら、脚早えェーよ見失うとこだったぞオイ」

 さやかはその聞き覚えのある声に、ほむらを睨むのをやめた。

  

 さやかは白髪の天然パーマの男、坂田銀八の姿に驚いていた。

 銀八はほむらの方に顔を向けようとするもーー

 「・・・・・・」

 魔法少女姿のさやかを見て言葉を失っていた。

 

 さやかは申し訳なさげで困った笑顔で銀八の顔を見ていた。

 「・・・・・・やっちまったのか、お前」

 銀八はさやかに、質問を投げかけていた。

 さやかは、柔らかめな声で銀八に答えた。

 「ごめん、先生・・・・・・でも先生の話しで、私なりにちゃんと考えた結果だから。後悔なんてしない、するはずがないよ・・・・・・絶対ね」

 「・・・・・・」

 銀八はさやかの言葉に黙って聞くことしかできなかった。

 

 

                        ***

 

 

 見滝原病院の一角の病室のベッドで、上條恭介は『動かなくなった左腕』にある違和感を覚えた。

 「ん・・・・・・?」

  

 左腕を動かそうとした時、恭介は自分の腕の変化に戸惑っていた。

 動かなくなっていた左腕が、指がーー

 

 「・・・・・・!」

 

 『動いた』

 

                       ***

 

 

 

 「まさか君が来るとはねえ」

 鉄塔から見滝原を眺める一人の少女がキュゥべえと話していた。

 「・・・・・・マミの奴が魔女と戦えなくなってるって聞いたからさぁ、わざわざ出向いてやったってのに、ちょっと話が違うんじゃない?」

 赤毛のポニーテールの少女はクレープを食べながらキュゥべえに尋ねた。

 見滝原に新しい魔法少女が居ることに不満を漏らしていた。

 「悪いけど、この土地にはもう一人の魔法少女がいるんだ。つい最近契約したばかりだけどね」

 「何それ? 超ムカツク・・・・・・」

 少女はクレープを咀嚼しながら毒づいた。

 しかし、少女は合理的な判断力を持っていた。

 「でもさあこんな絶好の縄張り、みすみすマミとルーキーのヒヨッコにくれてやるってのもシャクだよねぇ」

 「どうするつもりだい? 杏子」

 キュゥべえはポニーテールの少女、佐倉杏子に尋ねた。

 杏子は笑みを浮かべて宣言する。

 「決まってんじゃん、ブッ潰しちゃえばいいんでしょ? ・・・・・・その子」

 そう言って杏子は八重歯が見える獰猛な笑みを浮かべた。

 

 

                       ***

 

 

 

                三叉路のアパート ほむらの部屋

 

 

 

 工場に現れた魔女を美樹さやかが倒した後、ほむらと銀八はアパートに戻っていた。

 銀八がほむらの部屋にいるのは、ほむらが公園での話の続きを落ち着いてするために自分の部屋に招いていた。

 

 「・・・・・・ワリーな、アイツのこと止められなくてよ」

 銀八はほむらに謝罪した。

 ほむらは首を振って否定した。

 「あなたが謝ることじゃないわ・・・・・・あなたは私の頼みを聞いてくれただけ。私が美樹さやかへの注意を向けておくのを怠ったからよ、だからあなたに落ち度はないわ」

 ほむらは銀八にそう話した。

 銀八は本題を切り出した。

 「・・・・・・聞かせな、テメーは一体何を目的に動いていやがる?」

 「・・・・・・あなたには、言っておくべきかもしれないわね。 私のことも・・・・・・目的も・・・・・・そして、この世界のことも」

 ほむらは真剣な目で銀八にそう言った。

 「・・・・・・?」

 

                        ***

 

 

 

 銀八はほむらの目的を聞いていた。

 ほむらとまどかの関係と契約の経緯、マミと手を組まなかった理由、さやかが契約することを何故知っていたのか、キュゥべえの正体と魔法少女と魔女との残酷な秘密、そして、見滝原に現れる『最強の魔女』の存在のことをーー

 

 ほむらは一通りの話を銀八に話し終えていた。

 「・・・・・・理解できたかしら?」

 ほむらは銀八に話の内容が理解できたのか聞き返した。

 銀八の返答はーー

 「・・・・・・つまり、お前は『まどかちゃん親衛隊隊長』ってことでファイナルアンサー?」

 ふざけで返された。

 

 その瞬間、ほむらの鉄拳が銀時の顔にクリーンヒットした。

 「真面目に答えて、って言うか『まどかちゃん親衛隊隊長』って何!? アイドルの追っかけじゃないから!!」

 

 クールな表情でのセリフから一転、ほむらの口から突っ込みが炸裂した。

 

 「いや、あの、うん・・・・・・なんか取りあえず頑張ってることは分かったわ」

 「・・・・・・」

 

 銀八はこれ以上、ほむらの怒りに油をくべないようにそういった。

 ほむらは気を取り直して話を続けた。

 「もうすぐこの街には『ワルプルギスの夜』がやって来る、具現化すれば何千人もの犠牲者が出るわ。何としてもそれを止めなくてはならないの・・・・・・そして、あの子を・・・・・・まどかのことも守らないと・・・・・・!」

 

 ほむらが自分の目的と決意を吐き出していた。

 その時、銀八はあることを問いかけた。

 「そのバケモンと正面からかち合って勝てんのか?」

 「・・・・・・」

 銀八の問いにほむらが黙り込んだ。

 銀八はほむらの様子に大体の予想がついていた。

 「・・・・・・ま、簡単に勝てたら苦労しねェだろうな、でなきゃ同じ時間を繰り返しちゃいねえもんな」

 銀八はほむらが同じ時間を繰り返してワルプルギスの夜に挑んでいたことを聞いていた。

 でも同じ時間を繰り返していると言うことは・・・・・・そういうことなのだろう。

 「勝つわ・・・・・・一人でも戦って次こそ・・・・・・!」

 ほむらが銀八にそう話した。その時ーー

 「一人じゃねーよ」

 「え・・・・・・?」

 銀八の言葉にほむらが一瞬驚いた。

 「安心しな、テメーは一人でそのバケモンと戦うことなんてことはねーよ。女に背中預けて逃げるよか、一緒に戦った方がましってもんだしな」

 

 「・・・・・・」

 ほむらは銀八の言葉に面食らっていた。

 ほむらから出た言葉はーー

 「気持ちは受け取っておくわ・・・・・・」

 ほむら自身戸惑っていたのか、そう銀八にそう返すことしかできなかった。

 

 ほむらは気を取り直す様に銀八にある質問をすることにした。

 

 「私からの質問は、あなたはどこから来たの?」

 ほむらの質問に銀時は思い出したかのように言った。

 「そういや、腹割って話そうって言ってたもんな・・・・・・良いぜ俺が何処から来たのか聞いてみな」

 

 

 

                      ***

 

 

 

 銀八の話の内容に流石のほむらも驚いていた。

 当然だった、銀八の世界は黒船の代わりに『天人』と呼ばれる宇宙人に地球を襲撃された『江戸』から来た侍だということに、驚かないと言えば無理な話だった。

 

 銀八のいた江戸の幕府は天人の傀儡政権になっていること、天人と侍が戦争をしていたことに驚いていた。

 

 「・・・・・・坂田銀八、あなたに聞きたいことがあるのだけれど・・・・・・」

 「なんだ?」

 「あなたは教師じゃないのでしょ? ならあなた、どんな仕事をしているの?」

 それは純粋な疑問だった、話の流れからして侍は廃刀令で刀を捨てている、なのに銀八はどうやって生きているのか気になっていた。

 むろん銀八(この男)はまともな定職につけるとは思えなかった。

 

 「・・・・・・万事屋(よろずや)だ」

 「万事屋?」

 銀時の職業にほむらが困惑した。

 

 銀八はほむらに「書くもんあるか?」と聞いてきたのでほむらはメモとペンを銀八に手渡した。

 銀八はメモにある文字を書いた。

 万に事と書いて『万事』(よろず)と書いた。

 

 「これで万事って読むんだ。俺は『万事屋銀ちゃん』って名前でやってんだ」

 「万事屋・・・・・・銀ちゃん」

 

 ほむらは銀八の言葉を繰り返した。

 

 「ああ、俺は犬の散歩から地球の平和を守るまで何でもやるのが万事屋なんでな」

 銀八はそう言ってほむらの部屋を後にしようとした時。

 

 「待って」

 ほむらに呼び止められていた。

 「なんだよ、俺眠みーんだけど・・・・・・」

 「最後に一つだけ、あなたの本当の名前はなんて言うの?」

 ほむらは銀八の本当の名前を訪ねていた。

 それが最後の質問だった。

 

 「銀時・・・・・・坂田銀時だ」

 

 そう自分の名前を告げて、銀八もとい銀時は自分の部屋へと戻っていった。

 

 一人になったほむらはぽつりと言った。

 「坂田・・・・・・銀時、金時だったら金太郎の名前になってしまいそうね」

 ほむらは無自覚に口元が緩んでいた。

 まるで、笑っているかのようだった。

 

 

 

 




 はい、どうにか書ききりました。
 
 長く待たせてすみません。
 
 とうとう、杏子登場しました。

 取りあえず、ほむらと銀八はお互いの事情を説明する流れが出来たと思います。

 ほむらに銀八の本名を知る流れは面白い気がしたので入れてみました。

 ご意見、感想お待ちしております。

 次回をお楽しみに!!
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