杏子と銀時の会話に括目してください。
さやかは、祈りの契約で得た癒しによる回復で杏子から与えられた、全治三か月のダメージから即座に立ち上がった。
さやかはそのまま杏子に睨み返した。
「誰が・・・・・・あんたなんかに・・・・・・あんたみたいなヤツがいるから、マミさんは・・・・・・」
「・・・・・・」
杏子はさやかの姿を見た後、たい焼きを食べきった後、戦闘態勢に入った。
「うぜぇ・・・・・・チョーうぜー! つーか何? そもそも口の利き方がなってないよねぇ 先輩に向かってさぁ」
杏子は槍を構えて、さやかに向かっていった。
「黙れぇッ!」
さやかも杏子に向かっていき、互いの得物でつばぜり合いを起こした。
杏子は槍を多節棍に変化させ変則的な攻撃でさやかに一撃を加えようとするも、さやかは剣で防いでいた。
「チャラチャラ踊ってんじゃねーぞ、ウスノロ!」
状況は防戦一方の状況だったその様子を、まどか達は見ていることしかできなかった。
「さやかちゃん!」
「まどか、近づいたら危険だ!」
まどかはさやかに呼びかけると同時に駆け寄ろうとしたが、キュゥべえに止められた。
防戦一方の状況は長くは続かなかい。
「あぐっ!」
杏子が繰り出す変則攻撃にさやかはとうとう捌き切れなくなり、一撃を喰らい体勢を崩してしまった。
「言って聞かせてわからねー、殴っても分からねーバカとなりゃ・・・・・・あとは殺しちまうしか・・・・・・ないよねぇ!」
体制を崩したさやかを見逃さず、攻撃を仕掛けようとする杏子、しかし、さやかの目はあきらめていなかった。
「ぐっ! あああっ!」
杏子の槍の切っ先にさやかは剣の切っ先で受け止め、つばぜり合いが起きた。
「!」
「負けない・・・・・・! 負けるもんかッ・・・・・・!」
杏子は戦術を変更して、槍の切っ先を地面に差し、柄を伸縮自在に伸ばして、棒高跳びの要領で空中に移動して高所から槍を突き出した。
「うぁっ!」
その一撃に、壁がえぐれるほどの破壊力に続いて壁の残骸片と埃がさやかに降りかかった。
さやかはそれでもひるまずに杏子に立ち向かい続ける。
再び、槍と剣の拮抗が続いた。
「どうして・・・・・・? ねぇどうして? 魔女じゃないのに・・・・・・どうして味方同士で戦わなきゃならないの!?」
まどかはキュゥベえに問いかける。
キュゥべえはまどかの問いに答えと『最終手段』を提案した。
「どうしようもない・・・・・・お互い譲る気なんてまるでないよ、でも、方法がないわけじゃないよ、あの戦いに割り込むには同じ魔法少女でなきゃ駄目だ。でも君にはその資格がある、本当にそれを望むならね」
まどかがキュゥベえと話してるうちに、戦いに決着が訪れようとしていた。
「うぐっ!」
さやかの脚に多節槍が絡みついて直接手を下そうとする杏子。
「!」
さやかの危険な状況にまどかは目を見開いた。
「終わりだよ!」
槍を構えた杏子はさやかに串刺し体勢で止めを刺そうとする。
「わ・・・・・・私っ・・・・・・!」
まどかはキュゥベえに契約しようと決意したとき。
「それには及ばないわ」
それは、聞き覚えのある声ーー
「・・・・・・え!?」
その後に、さやかに止めを刺そうとした杏子と、身動きの出来ないさやかの立ち位置が・・・・・・変わった。
「!」
「!?」
立ち位置の変わった魔法少女の間に、
「ほむらちゃん・・・・・・」
佐倉杏子は困惑した、一体・・・・・・何が起こったというのだろうか。
自分は確かに美樹さやかを串刺しにすべく槍を構え、そして攻撃を仕掛けたはずだ。
躱すことのできない一撃だったはずだ、なのに・・・・・・なぜ自分の攻撃は空を切った。
混乱していたのは美樹さやかも同じだった、武器を弾かれ体勢を崩された絶望的状態。
自分にできたのはせめて、急所は守ろうと身を屈めることだけ。
なのに・・・・・・何故自分に傷一つついていないのだろうか?
ただ、二人が共通して分かったこと・・・・・・それは、この暁美ほむらが何か仕掛けたという事実だけだった。
「おまえ・・・・・・な、何しやがったテメェ!」
突然現れた魔法少女は得体が知れないが、何かを持っていることは間違いないだろう。
杏子はそう思いつつ槍を構え、最速の攻撃の体勢を作り上げる。
だが・・・・・・その矛先にはほむらの姿はない。
それどころが、気が付けば自分の背後をとられていた。
「--!? なーー」
消えた、そうとしか表現できない現象が起こっている。
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなものでは断じてない、もっと恐ろしいものの片鱗を杏子は味わっていた。
ふと、杏子はキュゥベえが言っていた忠告を思い出していた。
今戦った新米の他にキュゥベえでも把握できないイレギュラーの魔法少女が居ることを聞かされていたことを思い出していた。
「そうかアンタが噂のイレギュラーってヤツか・・・・・・妙な技を使いやがる・・・・・・」
杏子はほむらから目を離さずに槍を構えていた。
しかし、戦いを中断されて怒りをあらわにしているのは杏子だけでは無かった。
「邪魔をするなッ!」
さやかはほむらに敵意をむき出しにして叫ぶ、何だったらこの
・・・・・・そんな考えがさやかの頭によぎったとき、ひとりの人物がさやかの手を優しく握りしめた。
「美樹さん、もう止めなさい」
それは最初に自分が魔法少女としての生き方に憧れを抱いた先輩ーー巴マミであった。
「ま、マミさん」
魔法少女に変身していたマミはさやかを止めていた。
「落ち着いて、私たちのすべきことはこんなことじゃないでしょう?」
マミはさやかを優しく、冷静に諭していた。
それでも、さやかは杏子に喰ってかかろうとしていた。
「でも・・・・・・あいつは!」
「はっ、今更そいつを止めに来たのかよマミ・・・・・・そのヒヨッコに教えとけよ、上には上がいるってな」
「私は、この殺し合いじみた戦いを止めに来たの、見ていられなかっただけよ」
杏子はマミを訝しんで侮蔑めいたセリフを吐いた。
「聞いた話じゃ・・・・・・アンタ、最近は全然魔女と戦っていないらしいじゃないか。魔女に殺されかけて戦うのが怖くなったんじゃないのかよ?・・・・・・私達が殺し合いを始めたのに止めなかったのはそういうことなんだろ?」
「・・・・・・」
マミは杏子の言葉に反論しなかった、いや・・・・・・出来なかった。
「アンタいい加減に・・・・・・」
さやかはマミへの侮辱は撤回させようと杏子に反論しようとした。ーーしかし
「間違ってはいないわ、その子の言う通りよ」
「!」
マミの言葉にさやかも流石に黙るしかなかった。
さやか自身、マミの過去と現状を聞いたばかりーーこれ以上は、何も言えなかった。
「後輩にカッコ悪いところなんか見せたくないけど・・・・・・これは事実なの、あなた達が戦うたびに足が震えちゃってるの、今・・・・・・私がこうして生きていられるのはたまたま運が良かったから、味方が居たからでしょ? 一人であの魔女と戦っていたら・・・・・・間違いなくあそこで殺されていたでしょうね、それからは・・・・・・一人で魔女を倒そうと思うたびに・・・・・・足が震えちゃってるの・・・・・・!」
「そんな・・・・・・!」
さやかはマミの現状がここまでになっているとは思っていなかった。
しかし、杏子はマミの話に興味を持たず、傷に塩を塗った。
「正直さ、魔女に怯えている今のアンタに横から口を出されたくないんだよね」
「・・・・・・その言い方には少し語弊があるわね」
「何・・・・・・?」
杏子の言葉にマミは少し訂正するように、ある真実を告げた。
「私、魔女が怖くなかった事なんて一度もない・・・・・・でもね」
「?」
杏子は困惑した顔のままだったが、マミは言葉を続けた。
「私が戦うことで誰かが救われるなら・・・・・・そんなに素晴らしいことってないでしょう? だったら私は戦うわ、足が震えようと・・・・・・涙を流そうと・・・・・・私を信じてくれた美樹さんや鹿目さんのために、最後までね」
杏子は呆れ顔でマミから顔を逸らした。その視線の先は、ほむらに向けられた。
「それでアンタ? いったい誰の味方だ?」
杏子は、ほむらにそう問いかけた。
「私は冷静な人の味方で、無駄な争いをするバカの敵ーーあなたはどっちなの? 佐倉杏子」
「!?」
ほむらは、杏子の質問に答えた後に質問を投げかけた本人の名前を呼んだ。
杏子は驚いた顔をした。自分のことを把握している目の前の
「ーーどこかであったか?」
「さあどうかしら」
杏子は再度ほむらに質問したが、ほむら自身まともに答えなかった。
「・・・・・・・」
杏子は少し考え込んだ後、ある選択をした。
「・・・・・・手札がまるで見えないとあっちゃね、今日のところは降りさせてもらうよ」
仕切りなおす、それが杏子の選択だった。
「賢明ね」
ほむらは杏子の選択を肯定した。
杏子は脚に力を込めて、上空に跳躍した。
ほむらは杏子の姿が見えなくなるまで空を見つめていた。
「助けて・・・・・・くれたの?」
まどかは恐る恐る、ほむらに話しかけていた。
「巴マミに免じて、これ以上言うつもりはないけど・・・・・・あなたは関わり会いを持つべきじゃないともうさんざん言って聞かせたわよね」
「私は・・・・・・」
まどかは何か言いたげだったが、ほむらはこれ以上聞かないと言わんばかりにーー
「愚か者が相手なら私は手段を選ばない」
そう、まどかに告げて三人の前から去っていった。
「あの・・・・・・マミさん・・・・・・」
ほむらが去ったのを見計らって、さやかはマミに話しかけた。
「失望したかしら・・・・・・美樹さん」
マミの口から自分の不甲斐なさに対する問いをさやかに投げかけた。
「そんな・・・・・・そんなことないです・・・・・・!」
さやかは首を振って、マミの言葉を全力で否定した。
マミは悲しそうな笑みでさやかにある言葉を告げた。
「・・・・・・あなたが魔法少女になったことについては私からは何も言わない。あなたが自分で考えて・・・・・・自分で決めたことなんだからね・・・・・・でも、ひとつだけ覚えておいて」
「?」
マミは真剣な表情に変えて、さやかを諭した。
「あなたの願いで選んだ道は決して平らな道じゃない・・・・・・いばらの道だということをね、その道を進む途中で・・・・・・決して折れたりしちゃ駄目よ」
さやかは、自分が恭介の腕を治すために契約をしたことを見抜かれていたことに気付いた。
「・・・・・・はい」
さやかはマミの言葉を重く受け止め返事を返した。
***
「なんなんだよアイツ・・・・・・まるで能力がわからないじゃねぇかよ・・・・・・!」
暁美ほむら、仮にあいつと戦うことになったら自分は勝てるのだろうか?
しかも・・・・・・どういうわけか、すでにこっちの情報もある程度は調べてあるらしい。
「くそっ・・・・・・」
イラつく・・・・・・なぜこんなに気分が悪いのだろうか、ひよっことの戦いに水を差されたからか?
・・・・・・違う。
『私が戦うことで誰かが救われるなら・・・・・・そんなに素晴らしいことってないでしょう?』
マミが口にしたその言葉は常に自分のためだけに戦ってきた杏子の心を大きく揺るがしていた。
(甘いんだよ・・・・・・どいつもこいつも・・・・・・!!)
「何でもいいからどっかで適当に食糧調達しに行くか・・・・・・」
杏子は気分転換がてら食料を探そうとした時だった。
ドンガラガッシャァァァァン
どこからか、大きな物音がした。
「・・・・・・何だ? なぁんか、嫌な予感がする・・・・・・」
路地裏で誰かが揉めているのか?
(面倒事に巻き込まれるのは勘弁なんだけど)
杏子は人間同士のいざこざに巻き込まれるのは本意ではなかったがーー
「・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・」
結局、関わることにした。かつての性分が杏子に残っていたからだ。
物音がした裏路地の奥に向かうとーー
「ぐぼでろぼしゃあああ!!」
(ちっ、イヤなものを見せてくれるもんだねぇ・・・・・・・・・・・・・どうせなら、魔女もこーゆー奴らを喰えよな・・・・・・・)
杏子が見たものは不良とみられる三人組の男に白髪頭の男が絡まれている場面だった。
「な、何だこいつ・・・・・・いきなりぶっ飛んだぞ!?」
ただ違っていたのは、不良の方がうろたえているという点だった。
(は?)
杏子は状況が全く飲み込めなかった。
分かっていたのは、白髪頭の男が変な体勢で体を震わせて倒れているということだけだった。
「テメェ、なにしてんだ!?」
不良の一人が白髪頭の男に話しかけた。
「お・・・・・・折れごふっっ!! い・・・・・・今・・・・・・肩を・・・・・・叩いたアレで全身の骨が・・・・・・粉々に・・・・・・」
(なんだ、当たり屋かよ・・・・・・)
杏子は不良が当たり屋に絡まれている現場を見ただけと判断して立ち去ろうとした瞬間だった。
「ふざけんな!! 肩を叩いたアレでって何だよ!! テメーに肩叩いた覚えなんてねーぞ!! ただ金よこせって言っただけだ!! そもそも、それで全身の骨が折れる訳ねーだろーが!!」
杏子は足を止めた。
(なんだ? 妙な事になってんなぁ)
杏子は不良と当たり屋のやり取りが気になり始めた。
「きょ・・・・・・今日は全身骨折してるんで・・・・・・勘弁してください」
「あぁ~、なんか萎えた、オイ行こうぜ」
痙攣した上に吐血した白髪頭の男の姿に、不良の二人は不気味がって去ろうとした。
(あたしもいくか・・・・・・)
その時、杏子は立ち去ろうとした後、些細な物音を立ててしまった。
(しまった・・・・・・)
不良二人組は物音に気付いていくと赤髪のポニーテールの少女を見つけた。
「なんだお前? 俺たちに何の用だよ?」
不良の一人が杏子に話しかけた。
「別に・・・・・・ただ通りかかっただけだよ」
杏子は関わらり会わないようはぐらかすがーー
「おーい、お嬢ちゃん。相手みてからそういう態度取った方が良いぜ?」
「痛い目みたくねぇだろ?」
不良の方が杏子に絡んできた。
「はぁ・・・・・・。で、どうすんの? 帰るの? それとも・・・・・・ここで、あたしにぶっ飛ばされたい?」
「「ぎゃはははははははははは!」」
不良は大笑いして杏子を見つめていた。
何言ってんだこいつという空気だった。
「誰が、誰をぶっ飛ばすって?」
「やめとけって! せっかくの可愛い顔がズタボロになっちまうぜ?」
「面白い冗談、言うじゃねぇか?」
不良たちが杏子を見下し、大笑いした。
「マジで救えねぇな、あんたら」
対する、杏子は不良を侮蔑の目でその言葉を吐き捨てた。
「このクソガキがぁぁぁっ!」
不良たちが杏子の言葉に激怒して、殴りかかろうとした。
杏子はすぐに反撃しようとしたーー
はずだったーー
ズシャァァァァァ
突如、杏子に振るわれるはずだった拳を止めるものが居た。
不良と杏子は驚いた表情でその人物を見ていた。
それは、たった今、当たり屋めいた行動をしたーー白髪の天然パーマの男だった。
「・・・・・・へ? ぜ・・・・・・全身骨折は・・・・・・どうした?」
不良が白髪の天然パーマの男に問いかけるとーー
「腕は、どうしたのコレ、大変なことになってんじゃ~~ん」
不良の腕が白髪の天然パーマの男の握力によって折られていった。
そう言った瞬間、不良は白髪の男の拳にぶっ飛ばされ、沈んでいった。
最初は状況が飲み込めない不良は徐々に冷静さを取り戻し白髪の男を睨んだ。
「もう許さねぇっ! ぶっ殺すっっ!」
不良の一人が白髪の男に殴りかかろうとした瞬間ーー
「・・・・・・おっと」
「ぐあっ!」
杏子が白髪の男に加勢して、不良に蹴りを入れた。
「テメェ・・・・・・。調子の乗ってんじゃねーぞ!」
そう言って、不良は服の中にしまい込んだ得物を取り出した。
それを見た杏子は挑発した。
「はんっ! 武器があればあたしに勝てるとでも?」
「うをぉぉぉぉ!!」
不良は手に持った得物で杏子に襲い掛かった。
その瞬間、白髪の男が棒切れのようなもで不良の得物を叩き落とした。
杏子はその隙を見逃さず不良に手刀を喰らわせた。
「んじゃ、オヤスミッ!」
そう言って杏子は不良に一撃を与えた。
不良たちは、全員気絶していた。
***
杏子は不良との喧嘩で共闘した男に興味を覚えた。
「アンタ、やるじゃん。あんな当て屋まがいの行動しないでノしちゃえばいいのにさ」
杏子が白髪の天然パーマの男にそう問いかける。
対して白髪の天然パーマの男が反論するかのように答えた。
「仕方ねぇだろ、仮にも教師やってる身なんでな、トラブル起こしたかねぇんだよ」
杏子が男の言葉に驚いていた。
「きょ、教師!? アンタが!?」
「正確には教育実習に来た学生だけどな」
白髪の男の姿を見ると白衣を確かに着ていた。
ただ、腰に差した木刀が目に入っていた。
杏子は、不良の得物を叩き落としたのを思い出していた、その時の男の得物だった。
「テメーこそ、ガキにしてはいい動きしてんじゃねーか? 喧嘩慣れしてるようだが・・・・・・」
「まぁ、いろんな場所を転々としてたんで、その時に・・・・・・ってね、そういえば、アンタ・・・・・・名前は?」
杏子は興味ついでに、男の名前を聞いてみた。
「坂田・・・・・・銀八、金じゃなくて銀だからな」
「坂田銀八・・・・・・?」
男の名前を聞いたとたん、杏子は思い出していた。
キュゥベえが言っていたもう一人のイレギュラーの名を、魔法少女ではないイレギュラーのことを聞かされていた。
(ま、まさか・・・・・・こいつがキュゥベえが言っていたもう一人のイレギュラー!?)
銀八は、目の前の少女が驚いた表情に変わったことを見逃さなかった。
「で、テメーはどこの悪ガキだ?」
銀八は杏子の目を見据えて問いかけた。
「・・・・・・」
杏子は考え込んでいた。目の前の男は暁美ほむらと異なり、こちらの情報は持っていないのだろうか?
仮にこの男が自分の障害となるのならば、むやみにこちらの情報を教えるのは得策ではない。
だが・・・・・・
「・・・・・・佐倉杏子」
なぜか分からなかった、名乗るべきではないのに自分の名を名乗っていた。
自分らしくないのは分かっていた、なのに不確定でありながら、ある直感が杏子には有った。
この男が、自分の敵だとはどうしても思えなかった。
はい、もう少し物語はまだまだ続きます。
中々銀時と杏子の絡みがなかなか思いつかなかったので、時間がかかりました。
ここから6話の話となりますが、ご意見とご感想よろしくお願いします。