引き続き、ほむらから見た銀時の背中の話です。
深夜の公園で巴マミを説得に来ていたほむらは、銀八を連れてきていた。
当然、マミは一般人を巻き込むのは反対していたが、事故とはいえキュゥべえを殺してしまった銀八に警戒心を持っていたのは仕方がなかった。
しかし、銀八はマミが魔女退治にまどかとさやかを連れて行ってることをほむらから聞いていたため、マミにあることを問いかけていた。
「なんでおめーは魔女退治の見学を考えた?」
ほむらは銀時の顔を横で見ながら魔法少女の見学など考えたマミにそう問いかけていた。
「それは魔法少女と魔女との戦いがどういうことなのかを教えるために、私が考えたものです。私は考える余裕がなかった状況での契約でした。でも、あの二人にはまだ選択肢があります、だから・・・・・・」
マミがまどか達に魔女退治の見学をさせた理由を銀八に話した後、銀八はマミの中にある何かに気付いたのか、違う質問をマミにぶつけていた。
「そうかい、おめーも相当苦労したってわけか。 だがもし、あの二人が魔法少女に成った時、おめー背負えんのか?」
「え?」
「あの二人を背負えんのか?」
マミに対して投げかけた銀八の質問にほむらも少し困惑していた。
(銀八、あなたは・・・・・・何が言いたいの? いえ、
その理由は、銀八の言葉に続きがあった。
「“人の一生は重き荷を負うては遠き道を行くが如し”昔なぁ徳川田信秀っていうおっさんが言ってた言葉でな・・・・・・」
「誰よ、そのミックス大名!? 徳川家康よね家康!」
ほむらは銀八のミックス大名に突っ込みを入れながらも銀八の話が続いていた。
「最初に聞いた時は何辛気くせーことをなんて思ったが、なかなかどうして年寄りの言うこたぁバカにはできねー、荷物ってんじゃねーが誰でも両手に大事な何かを抱えてるもんだ、だがかついでる時に気づきゃしねー」
ほむらは銀八が言わんとしていることがまだ分からなかったが次の言葉を聞いた時に真意を知った。
「その重さに気づくのは手元から滑り落とした時だ、オメーその
ほむらは、銀八の言葉を聞いて思い返していた、時間逆行の際に何度もまどかの命を滑り落としたのか・・・・・・と。
それでも挑み続けたのはまどかを救う未来を掴むためだった。
そして、銀八が話し終えると、ほむらはマミに対して敵対行動を避ける趣旨を伝えた。
マミはいまだにほむらに対して警戒心を解かなかったが、銀八に対してはある程度の理解を示していた。
マミは銀八が言った言葉を考えると伝えた後、公園から去っていった。
そのあとでほむらは銀八に学校の屋上でまどか達と何を話したのか聞いていた、銀八の話ではキュゥべえに的外れな質問で情報を集めていたことだった。
(な、なんて無茶苦茶な、魔女を束ねる親玉って・・・・・・テレビ番組じゃないのよ)
ほむらは、そう突っ込みながら銀八の行動力に驚かされていた、その後にほむらは魔法少女の秘密の一端を少し伝える決心をした。
「魔法少女は魔女を『生む』のよ」
銀八は困惑してがまた変な質問をほむらに投げかけた。
「生むぅ~? どうゆうこった? 使い魔が『えいりあん』みたいに魔法少女の口に入って出てくるってか?」
「違うわ!? そもそも『えいりあん』って何なの!? 少なくともそんな生々しい物ではないわ!!」
銀八のぶっ飛んだボケかどうかわからない問いかけにほむらは突っ込んでいた。
銀八はどういう意味なんだと問いかけたがほむらは今の段階では伝えられないと判断したため、またの機会に話すと約束して帰途に向かうことにした。
ほむらは銀八の背中を見てつぶやいていた。
「あなたは私たちの運命を聞いてどう思うのかしら? 坂田銀八・・・・・・」
ほむらは
さやかが魔女化した時間軸でマミが絶望のあまり杏子を殺した後、まどかと自分を殺した後に自殺するように、銀八は魔法少女を殺すのか、などと考えていた。
(私としては、普通の人間は堪えられる話ではないわね、何より普通の反応な気がするわ)
ほむらはそう考えていたが同時に、疑問が浮かんでいた。
(彼はどうして、私の頼みを聞いてくれたのだろう・・・・・・、普通なら関わり合いになりたくないと考えるのでは・・・・・・)
などと、坂田銀八という人間に疑問を抱き始めていた。
そして、マミが病院に現れた魔女を倒すために結界に入った後、ほむらが止めようとするも拘束魔法で身動きが封じられた時、運命の歯車が破壊される場面に立ち会うことになるなんて思いもよらなかった。
***
ほむらが魔女の結界内の通路で、マミの拘束魔法で身動きを封じられた後のことだった。
突如、マミの拘束魔法が光となって消えたのだった。
「これは一体どういうこと?」
拘束魔法は使用者の遺志により解かれるのと、使用者が死亡した場合に解かれることがある。
ほむらから見た拘束魔法の解除は明らかに前者だった。
「一体どういう風の吹きまわしかしら・・・・・・」
拘束されるまでの間から考えて、マミとの関係は険悪だったことは間違いなかった。
しかし、何故手の平を返すかのような
ほむらの疑問は拘束魔法をかけた張本人のテレパシーで知ることになった。
(暁美さん、聞こえる!?)
「巴マミ! これはどう言うことなの!?」
ほむらは何故拘束魔法を解いたのか理由を問い詰めようとした、
そのマミがほむらの拘束を解くなんて、あり得なかった。
ほむらがそう考えてマミに問いただそうとした時、マミのテレパシーでその理由が明らかになった。
(お願い、力を貸して! 坂田先生が・・・・・・)
(坂田銀八が、どうかしたの!?)
(・・・・・・魔女と戦ってるの)
ほむらはマミが拘束を解いた理由が銀八が魔女と戦っていることだということだった。
マミのテレパシーで、ほむらは唖然とした。
(坂田銀八が魔女と戦ってる!? それは一体如何いうことなの!!)
ほむらは何故普通の人間である銀八がマミの代わりに戦ってるのか状況説明を求めたがーー。
(詳しく説明してる時間が無いの! 誘導するから来てもらえる!?)
マミのテレパシーからして、緊急の状況だった。
ほむらは魔法少女に変身してマミの誘導に従うことにした。
(坂田銀八、あなた一体何を考えてるの!?)
ほむらは内心銀八の無謀に怒り心頭だった、普通の人間が魔女に立ち向かうなんて自殺行為以外何でもなかった。
ほむらはマミの誘導に従って結界最深部に向かった。
***
ほむらが結界最深部に到着した後、マミたちの姿を見つけ合流しようとした途中のこと、三人の視点がある戦いに釘付けになっていた。
ほむらが視点を合わせると、あまりにも信じられない光景だった。
芋虫のような体で伸縮自在にくねらせ獲物を噛み殺そうとしている魔女、対して致命傷どころか即死は免れない
銀八は魔女の攻撃を躱しつつも木刀で反撃、単純だが行動に移すのは簡単ではない、目の前の魔女の特徴を考えれば、反撃に移すには大きく距離を取って回避しなければならなかったが、銀八はただの人間、そんな行動は不可能だった。
それでも、銀八は一歩も退かないどころか、僅かな怯えも見せることなく木刀で反撃していた。
「本当に、どうなってるの・・・・・・これは・・・・・・?」
ほむらはそうつぶやいていた。
あまりにも理解できない状況に頭が追い付かなかった。
そのつぶやきに三人がほむらの存在に気が付いていた。
そのあとでまどか達から事情を聴いて驚愕していた。
マミを救うために銀八がためらいなくキュゥべえを投げるなんて思ってもみなかったからだ。
その後、ほむらはマミに苦言を露呈した後、銀八を助けようとした直後、銀八は魔女に呑み込まれていた。
その状況を見ていたまどかは絶叫した。
(・・・・・・敵ぐらいは討ってあげるわ)
ほむらは自分が来るまでに時間稼ぎに徹していたことをまどか達に聞いていたためせめて魔女を倒そうとした途端、あり得ないものを目の当たりにした。
魔女の頭部に棘が刺さっていた。
ほむらは注視してみると、その棘は魔女を背に沿って切り裂いていた。
その棘が木刀であることに気が付くには時間がかかった。
「ま・・・・・・まさか、有り得ないわ・・・・・・そんなまさか、坂田銀八は・・・・・・」
――生きている、しかも魔女を切り裂いてる!?
突拍子もない推測が目の前の現実となっていることに驚愕していた。
マミは駆け寄り呼びかけてきたが、ほむらは自分が見ている状況を説明した。
その間に、その棘は魔女を切り裂いていた。
「うおおおぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁ!」
棘の正体、木刀で魔女を切り裂いて出てきた坂田銀八だった。
まどかとさやかは驚愕の絶叫を上げていた。
(い、生きてたの!? それどころか呑み込まれてもなお戦ってたの!?)
銀八は地上に降り立ち息を切らしていた。
しかし魔女は生きていた、魔女の口から新しい魔女の体が出てきたからだ。
銀八はもう一度魔女と戦おうとしていたがーー。
「その必要はないわ、坂田先生」
ほむらは銀八の前に立ち、目の前の魔女との戦いを引き継ぐことにした。
「こいつをしとめるのは、私・・・・・・!」
ほむらの宣言どおり爆弾と時間停止を利用した瞬間移動もどきのオンパレードで魔女をしとめた。
そのあとほむらとマミが銀八に質問攻めしたがほむらの質問に対してははぐらかし半分の答え、マミに対しては、公園のやり取りの続きととれる答えだった。
銀八は途中でお開きと言わんばかりのボケを入れてほむらも含めた四人を笑わせていた。
それでもなお、ほむらの疑問はさらに深まった。
(坂田銀八、あなたを突き動かすものは一体何なの?)
ほむらが抱いた疑問は見滝原にやってきた魔法少女の登場で徐々に知ることになる。
***
ほむらがお菓子の魔女を倒した後のこと、銀八を自分の部屋に招いた。
「おいほむら、何度も言ってんだろうが、女が簡単に男を部屋にあげんじゃ・・・・・・」
銀八がほむらに一人暮らし女の注意をしようとした時だったーー。
「あなたに、お願いがあるの・・・・・・」
銀八は説教をやめた、いややめさえられたのだ。
ほむらの表情が、声とともに真剣さを帯びていたことでーー。
「美樹さやかの魔法少女の契約を阻止してほしいの」
ほむら自身、何故銀八にそう頼み込んだか分からなかった。
漠然としないながらも、確信じみた直感がほむらにはあった。
マミの死の運命を壊して見せた
「さやかを魔法少女にさせないってどういうことだ?」
銀八はほむらの頼みごとに首をひねった。
まるでさやかが契約することを知っているかのような様子に疑問を持った。
「今日、美樹さやかが病院に来ていたのは知ってるわよね」
「ああ、確かうちのクラスに欠席していた奴が入院してる病院だったけか?」
ほむらの質問に銀八は思い出したかのようにつぶやいた。
さやかが病院で惚れている男に面会にきてることを最近知ったばかりだった。
ほむらは銀八の言葉に頷き内容を話したーー。
「ええ、入院している彼の名は上條恭介、ヴァイオリンの全国大会に何度も出場するほどの腕前だけど今年の春、交通事故にあって・・・・・・」
ほむらはそれ以上言わなかった。
銀八は今の会話の内容で大体把握出来た様子だった。
「つまり、芳しくないから
銀八の言葉にほむらは頷いた。
銀八自身、魔女と対峙したときに感じた脅威。
魔女と魔法少女の生死を分けた戦いに銀八自身憤りを感じていた。
「なんで、俺なんだ? お前の口からじゃできないのか?」
銀八はそうほむらに問いかけた。
ほむらは首を横に振りながらーー。
「無理でしょうね、美樹さやかは私に疑念を抱いてるから」
「それで俺に説得を頼んだわけか・・・・・・わーった、オメーの依頼受けてやるよ」
銀八はほむらの依頼を引き受けることにした。
ほむらは驚きながらも銀八の返事に満足したが、それでも問いかけずにはいられなかった。
「どうして、あなたは・・・・・・私の頼みを聞いてくれたの?」
ほむらは知りたかった、何故魔女に立ち向かったのかそして、自分の依頼を引き受けてくれたのかーー。
しかし、銀八の答えは決まっていた。
「俺ァ一応、先生だからな、生徒守んのが仕事じゃねーの?」
「答えになってないわよ」
ほむらはあきれながらそう突っ込んだ。
そんな中でほむらはある決意を固めた。自分のことを、
即興で書きましたが、ほむらがさやかの契約阻止の依頼を銀八に依頼する流れを大体こんな感じで書かせてもらいました。
物足りないかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。
ご意見ご感想、お待ちしております。