まどか☆マギカ交差伝 宇宙一馬鹿な侍   作:二道 無限

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 次に、ほむらが銀時の看病を終えたところから始まります。
 お楽しみに.


暁美ほむら編

 ほむらは銀時の治療を終えた後に明日に備えて休むことにした。

 

 その時だった。

 

 「やあ」

 

 「!?」

 

 ほむらの部屋に、キュゥべえがいつの間にか侵入していた。

 「まさか、美樹さやかが魔女から魔法少女に戻るなんて興味深いものを見させてもらったよ」

 キュゥべえがそう述べた後、ほむらはあることを確認した。

 

 「・・・・・・魔法少女達(私達)には美樹さやかを救える望みがあったの?」

 

 「まさか、本来は不可能だよ。 魔女が魔法少女に戻るどころか、魔女が人間の心を取り戻すことなんてね」

 

 キュゥべえの言葉にほむらは確信した。

 

 (やっぱり、美樹さやかが元の魔法少女に戻ることは本来、不可能だったのね)

 

 今までの『時間逆行』(繰り返し)の経験を経てありとあらゆる可能性をワルプルギスの夜に費やした際、作戦を立て、武装も暴力団や軍事基地から調達していた。

 

 場合によっては魔女を魔法少女に戻すなんていざとなれば試していたかもしれない。

 

 しかし、目の前のキュゥべえ(インキュベータ―)は感情は存在せず、魔法少女(人間)から見たら残酷な合理性で行動している。

 

 ゆえに『嘘』をつくという非合理なことはしない。

 

 何故確かめたのかというと、キュゥべえが言ったように不可能なことを『可能』にした存在(人物)が居たからだ。

 

 坂田銀時、この世界の日本の歴史ではない、異なる歴史を歩んだ日本に居た侍が起こした奇跡だからだ。

 

 しかし、ほむらが銀時のことを考えている間に、キュゥべえはほむらの秘密に気づいていた。

 

 「時間逆行者、暁美ほむらーー、過去の可能性を切り替えることで幾多の平行世界を横断し君が望む結果を求めてこの一カ月間を繰り返してきたんだね。 君の存在が一つの疑問に答えを出してくれた、なぜ鹿目まどかが魔法少女としてあれほど破格の素質を備えていたのか・・・・・・」

 

 「・・・・・・」

 ほむらは分からなかった、なぜまどかの素質についての話になったのか?

 しかしその答えはすぐにすぐ知ることになる。

 

 「今なら納得のいく仮説が立てられる。 魔法少女としての潜在力はね、背負い込んだ因果の量で決まってくる、一国の女王や救世主ならともかく、ごく平凡な人生を与えられてきたまどかにどうしてあれほど膨大な因果の糸が集中してしまったのか不可解だった。 だが・・・・・・ねぇほむら、ひょっとしてまどかは君が同じ時間を繰り返すごとに強力な魔法少女に行ったんじゃないのかい?」

 

 「・・・・・・」

 

 キュゥべえの言葉にほむらは時間逆行の中で、まどかの力が初めて会った時よりも力が上がっていった事を思い出した。

 

 「・・・・・・やっぱりね、原因は君にあったんだ、正しくは君の魔法の副作用というべきかな」

 「・・・・・・どういうことよ?」

 ほむらは、まどかの潜在能力が、何故自分の魔法の副作用なのか理解できなかった。

 しかし、キュゥべえの仮説にーー。

 

 「君が時間を巻き戻してきた理由はただひとつ、鹿目まどかの安否だ。 同じ理由と目的で何度も時間を遡るうちに君はいくつもの平行世界を螺旋状に束ねてしまったんだろう、鹿目まどかの存在を中心軸にしてね。 その結果、決して絡まるはずのなかった平行世界の因果律がすべての時間軸のまどかに連結されてしまったとしたら・・・・・・彼女の途方もない魔力係数にも納得がいく、君が繰り返してきた時間その中で循環した因果のすべてが巡り巡って鹿目まどかにつながってしまったんだ。 あらゆる出来事の元凶としてね」

 

 背筋を凍らせた。

 

 「お手柄だよほむら、君がまどかを最強の魔女に育ててくれたんだ」

 

 キュゥべえの言葉を聞いてほむらは裾を握りしめ悔しさに押しつぶされそうになっていた。

 

 その時だった。

 

 「オイ」

 

 ほむらはその声にとっさに反応して振り返ると包帯だらけ男がソファーに居なかった。

 

 その男は今ーー。

 

 「おちおち眠れねーじゃねーか」

 

 キュゥべえの頭を鷲掴みしていた。

 

 

 「テメーの仮説だの、元凶だの、うるせー声で話しやがって、市長演説ですかコノヤロー」

 

 「僕は安眠妨害してるつもりはないけど、話声がうるさかったのなら謝罪するよ、ただ・・・・・・」

 無表情のまま謝罪されても説得力のないキュゥべえは話を続けた。

 

 「ほむらの正体は魔法とまどかの存在で分かったけど、君は全くの謎だ? 最初は何故か僕のことが見えているのに驚いていた、でも君は直ぐに順応していた。 そして、君の非合理的な行動があり得ない事象を引き起こしていた、そして普通の人間が魔女に戦いを挑む行動は自殺行為にほかない」

 

 キュゥべえからしても理解できなかった。

 

 「そして、君は魔女になった美樹さやかを魔法少女に戻した、あり得ないことを君はやってのけた。 君は一体何者なんだい?」

 

 そんなキュゥべえの問いに、銀時はーー。

 

 「そんなに知りたいなら教えてやらー、俺はーー」

 

 少し間を置き、告げた。

 

 「宇宙一馬鹿な侍だコノヤロー」

 

 

 そう言って、キュゥべえ連れて外に出た。

 

 

                     ***

 

 

 

 それからしばらくして、銀時は部屋に戻ってきた。

 

 「銀時、キュゥべえは・・・・・・」

 

 ほむらの問いかけに銀時はーー。

 

 「あぁ、思いっきりぶっ飛ばしてきた」

 

 

                     ***

 

 

 

 

                     回 想

 

 

 

 

 「君は何をする気だい? 僕を殺してもまた新しい僕が出てくるだけだよ? わけがわからないよ?」

 キュゥべえはたとえひき肉のごとく潰しても新しいキュゥべえは出てくる、そんなのは銀八も承知のはずだと考えていた。

 

 しかし、銀時(銀八)は現段階の手を使うことにした。

 

 「てめーを外にぶっ飛ばすだけだ、ついでに冥土の土産に教えてやらー」

 そう言いながらキュゥべえを天高く投げ、木刀をバットの様に構え、そしてーー。

 

 「バッター、坂田銀時(・・)・・・・・・」

 

 「!?」

 

 キュゥべえは天高く放り投げられながら、銀八の本名を知ることになる。

 

 「ぶっ飛べ無限残機(キュゥべえ)ェェェェぇェェ!!」

 

 その名を聞いたとたん、キュゥべえは木刀のフルスィングでぶっ飛んだ。

 

                   

 

                     ***

 

 

 話の流れを理解したほむらは少し暗い顔をした。

 

 (私が、まどかを・・・・・・)

 

 キュゥべえの仮説を聞いてこれ以上後がないと知ってしまったのか、あまりにも苦悩の表情をしていた。

 

 その時だった。

 

 

 「オイほむら」

 

 

 ほむらは銀時の呼び声に顔を上げた。

 

 「まどか以外の奴らに、もうそろそろてめーのこと話しな、少なくとも、デカブツを倒すことにゃ事欠かねーだろ今回」

 その言葉に、ほむらは頷いた。

 

 (それに、銀時のことを話さなければならないかもしれない・・・・・・)

 

 

 そう予感しながらも、ほむらは明日に備えて休むことにした。

 そんな時だった。

 

 「ほむら」

 銀時の呼び声に、ほむらは振り返った。

 

 「ケガの治療、ありがとな。それじゃ、自分の部屋に戻ってらぁ」

 そうほむらに礼を言って、銀時は自分の部屋に戻った。

 

 「礼を言うのは・・・・・・私よ」

 ほむらはそう言いながら、自分の部屋に戻った。

 

 自分の顔の頬を淡い朱色に染めながら・・・・・・。

  

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

  

 




 以上が、魔法少女の幕間の物語の内容です。

 文面が短くてすみません。

 今回は第11話『最後の道しるべ』の冒頭シーンの話を無理やりオリジナル展開に仕立てただけです。


 次回はようやく本編始まります。


 運命が変わり始めた魔法少女達、そして最後の戦いが始まる。

 ご意見、ご感想 よろしくお願いします。

 
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