いっぱい書きたいシーンが今回あったので多めに書いてしましました。
今回の話は、またほむらの部屋から始まります。
話の辺りは会議の終わり辺りから始まります。
それではお楽しみください。
マミたちは一旦自宅に戻ることになった。
「あたしらは一旦家に戻るよ、昨日家に戻ったばっかりだからこれ以上心配かけさせるわけにはいかないからさ」
「そうね、私も一人暮らしとはいえこれ以上長居するわけにはいかないわね、佐倉さんも一緒にどう?」
「そうだな、暫くはマミんところに厄介になろうかな」
三人はそれぞれの家に戻ることになった。
「気を付けてね」
ほむらはそう三人に言った。
「・・・・・・」
銀時は黙ってその様子を見守っていた。
***
三人はアパートの出入り口前まで向かっている最中、さやかは浮かない顔をしていた。
その様子に、マミと杏子は気付いたため、声をかけていた。
「おいさやか、いつまでも暗い顔すんなよ、あたしらのソウルジェムが半分近くになったのをあんたのせいにする気はないよ」
「そうよ、あなたが元に戻すために自分で選んだことだから、後悔はないわ」
そう杏子とマミはさやかに罪の意識を抱いてほしくなくそう言った。
二人の言葉にはっとしたさやかは顔を上げた。
「ありがとう杏子、マミさん。 でもそれだけじゃないんだ、あたしが気にしているのは」
さやかは二人が励ましているのだと気づいたの同時に、気にしていることを話す決心をした。
「確かに二人の言ってたことも入ってたんだけど、あたしが気にしていたのは坂田先生のことだよ」
「え?」
「坂田先生?」
銀時の名前が出た時、杏子とマミは困惑した。
すると、さやかは理由を話した。
「あたしが、キュゥべえに契約する前に坂田先生に止められたことがあってさ・・・・・・」
さやかは契約する前、銀時との話を二人に話した。
契約した後に自分自身は救われない、契約した後は魔女と戦い続けなければならないと・・・・・・・。
自分の考えはずれてるのでないかと言われたことなどだった。
そして――。
「最後に、先生が言ってた言葉が今になって気になったんだ」
「最後の言葉?」
「なんて言ったんだよ?」
さやかの言葉に、二人は困惑しながらも銀時が言っていた言葉を気になっていた。
『間違っても俺みてーな後悔しか残らねェ道は選ぶんじゃねーぞ』
さやかは、銀時が言っていた言葉をそのまま二人に話した後、話を続けた。
「最初はどうしてあんなことが言ってたのか分からなかったけど、先生がいた世界の話で、あたしが契約する前のことを思い出したんだ」
「まぁ確かに、異世界の江戸から来たって言ったら・・・・・・なぁ?」
「ソウルジェムの秘密よりもある意味、信じられないわよね」
さやかの話を聞いて、杏子とマミは顔を合わせながら銀時の話を思い出していた。
天人と呼ばれている異星人が江戸に降り立ったことや、侍と二十年戦争していたこと、幕府が傀儡政権になっていたことを聞かされると、以前の自分たちなら信じてもいなかったと、三人は銀時が言ってた異世界の話をそう断じてたと思い返していた。
その後に、さやかは銀時んの言葉の意味をある結論を二人に告げた。
「もしかしたら、坂田先生は・・・・・・『攘夷戦争』に参加してたんじゃないかって思ってさ」
「あのちゃらんぽらんが?」
「美樹さん、その根拠は?」
さやかの言葉に困惑した二人は説明を求めた。
「病院での別れ際で、契約の話を終えた後の先生の目が、悲しい目だったから」
そう、さやかは病院での会話の見せた、銀時の目をさやかは見ていたことを二人の話した。
杏子とマミは、ふとさやかを元に戻す戦いの際に見せた銀時の怒りを思い出していた。
その怒りは間違いなく、大切なものを奪われたことに対する怒りであることだと、さやかの話で魔女化したさやかの戦いで見せた姿に、最初は驚きと畏怖を覚えていた。
しかし、さやかの話を聞いて二人は同じことを思っていた。
――あの怒りが、大切なものを穢されたときに見せる時の物だと。
***
それからしばらくして、インターホンを押すものが玄関前に現れた。
ほむらがドアを開けると、まどかが目の前にいた。
「・・・・・・入っていいかな?」
***
まどかは、ほむらの部屋の壁を見て、額縁上のボードを見ていた。
「これが・・・・・・ワルプルギスの夜?」
無数のボード上の資料は、『ワルプルギスの夜』に関する資料だった。
それを見て、まどかはあることを尋ねた。
「杏子ちゃんが言ってた・・・・・・ひとりで倒せないほど強い魔女をやっつけるためにほむらちゃんと二人で戦うんだって・・・・・・ずっとここで準備してたのね」
ほむらはその問いに答えることはなかった。
いや、沈黙こそ答えであることに気付いたまどかは話を続けた。
「・・・・・・街中が危ないの?」
「・・・・・・ええ、具現化するだけで何千人もの被害者が出るわね」
ほむらは重苦しそうな口でまどかに答えた。
「じゃあ絶対に倒さなきゃね・・・・・・でも、現状で戦えそうなのはほむらちゃんだけなんでしょ・・・・・・・だったら・・・・・・」
まどかは昨日の戦いでマミや杏子が消耗していることを知っていた。
そして、さやかも魔女から魔法少女に戻すことが出来たばかりで、何が起こるか分からなかった。
それなら、自分も魔法少女に契約と考えていたがーー。
「一人で十分よ」
「!」
「強いといっても私はそれなりに準備はしてきたわ。 私一人でも十分に撃退できるわ」
ほむらは言い切った、自分で勝てると。
「なんでだろう・・・・・・私はほむらちゃんを信じたいのに・・・・・・嘘つきだなんて思いたくないのに・・・・・・全然大丈夫だって気持ちになれない・・・・・・ほむらちゃんの言ってることが本当だって思えない・・・・・・」
まどかは今までの出来事での経験、『ワルプルギスの夜』が本来共闘しなければ倒せない魔女だと杏子から聞いたことと、たった今聞いた被害の甚大さから導き出された結論。
その結論で、ほむらの言葉を信じきれない自分が嫌だった、その思いは涙となってまどかの目から零れ落ちる。
「・・・・・・」
まどかの涙を見てほむらを突き動かす。
「・・・・・・本当の気持ちなんて伝えられるわけないのよ」
「ほむらちゃん・・・・・・?」
ほむらの言葉にまどかは困惑した。
そしてーー。
「だってーー私は、私は・・・・・・まどかとは違う時間を生きてるんだもの!」
まどかの優しさを受け入れるわけにはいかず、それでも感極まり、ほむらはまどかを抱きしめていた。
「――――」
「・・・・・・!」
「・・・・・・私ね未来から来たんだよ。 何度も何度もまどかと出会って、それと同じ回数だけあなたが死ぬところを見てきたの・・・・・・」
ほむらは、自分が抑えていた内心をーー。
「どうすればあなたが助かるのか・・・・・・どうすれば運命を変えられるのか・・・・・・その答えを探して何度もはじめからやり直して・・・・・・」
自分が同じ時間を繰り返してきたことを、まどかを守りたい気持ちを打ち明けた。
「それって・・・・・・え・・・・・・?」
まどかはほむらが言っていることを理解できずにいた。
只わかっているのは、ほむらも同じく泣いていた。
冷静なはずの彼女には似合わない涙。
・・・・・・それは語弊があるかもしれない。
魔法少女であるとはいえ、幾何の時を越えてるとはいっても、彼女は自分と同じで、本来感情豊かな普通女子中学生なのだから。
「ごめんね・・・・・・訳分かんないよね・・・・・・気持ち悪いよね・・・・・・まどかにとっての私は出会ってからまだ一か月も経ってない転校生でしかないものね・・・・・・だけど私は・・・・・・私にとってのあなたは・・・・・・」
ほむらは少し言葉を詰まらせながら、まどかに話した。
「・・・・・・繰り返せば繰り返すほどあなたと私が過ごした時間がずれていく、気持ちもずれて言葉も通じなくなっていく・・・・・・たぶん私はもうとっくに迷子になっちゃってたんだと思う」
「ほむらちゃん・・・・・・」
「・・・・・・あなたを救う・・・・・・それが私の最初の気持ち・・・・・・今となってはたったひとつだけ最後に残った道しるべ」
ほむらは抱きしめたまどかの肩に自分の手に置き、面と向かって告げた。
「分からなくてもいい・・・・・・何も伝わらなくてもいい」
「・・・・・・」
「あなたを私に守らせて」
ほむらの言葉に、まどかはなにを言えばいいか・・・・・・分からなかった。
――そして、 決戦の時が訪れる。
***
「雷雲がとんでもない勢いで分裂と回転を起こしています・・・・・・!」
見滝原の気象観測所の職員が雷雲と気流の流れを観測していた。
しかし、それは只の雷雲ではなかった。
「明らかにスーパーセルの前兆です!」
スーパーセル、街に被害を引き起こす雷雨をもたらす積乱雲の一種。
「直ちに避難指示の発令を!」
観測員が指示を出した。
これは『ワルプルギスの夜』が現れる前兆であることだった。
***
【本日午前七時突発的異常気象に伴い避難指示が発令されました。 付近にお住いの皆様は速やかに最寄りの避難場所への移動をお願いします】
「・・・・・・」
避難アナウンスを呼びかける車が見滝原市を巡回している中で、ほむらはワルプルギスの夜の襲来に備えていた。
「・・・・・・来る」
***
見滝原体育館
スーパーセルの接近に伴い、見滝原市民全員が避難していた。
市民全員が毛布や水、食料を配布していた。
その市民の中である一家がいた。
鹿目家、まどかの家族が体育館に避難していた。
「きょーはおとまり? きゃーんぷなの?」
そうはしゃぎながら父、智久に聞くまどかの弟タツヤ。
「ああそうだよ、今日はみんなで一緒にキャンプだ」
そう微笑みながら話す智久、その妻詢子も安堵の表情でタツヤを見つめていた。
「わーいきゃんぷ―」
タツヤは智久の言葉で元気にはしゃいでいた。
そんな中で、タツヤの姉である少女、まどかは暗い表情であった。
「・・・・・・」
それは、スーパーセルの正体である魔女に戦いを挑む
「ほむらちゃん・・・・・・」
***
一方、ほむらはワルプルギスの夜の迎撃準備に入っていた。
街全体を覆うほどの霧が立ち込めた後、ほむらの足元に何かがすり抜けていた。
ほむらは気にせずに前に進んでいった。
その時、ほむらの隣を横切る緑色の象や大型犬に乗るピエロなどのパレードに参加するような一団が現れていたが、実際は魔女が見せている幻影だった。
ほむらは上空の積乱雲を見つめていた。
普通の人間が見えない存在にして、スーパーセルの正体である存在。
『ワルプルギスの夜』が出現した。
パレードの幻影はその前兆であった。
その幻影を潜り抜けたほむらは巨大な異形の影の魔女を視認した。
一言では形容しがたい・・・・・・今までの魔女とは明らかに生物らしさはあまり見受けられず、機械的であり、何よりも強大な力を感じさせる。
只の人間がまともに戦って勝ち目があるとは到底思えない相手だった。
ほむらは魔法少女に変身して大量の重火器を盾から取り出した。
「今度こそ、決着をつけてやる!」
暁美ほむらの戦いは通常の魔法少女のそれとは大きく異なっている。
ほむらの願いによって生まれたのは時間操作の魔法であるため、攻撃手段が一切ないのだ、ゆえに攻撃には近代化学兵器を使用している。
自らの攻撃で時を止め、その間に重火器で攻撃を仕掛ける。
それがほむらの戦い方だった。
この戦いのために膨大な量の武器を蓄えてきた、そのすべてをぶつけなければワルプルギスの夜を倒すことは不可能だろう。
時間停止の発動中に数えきれないほどのAT4とRPG7の砲撃の後に時間停止の解除でワルプルギスの夜に帖激させた後に、時間停止の魔法を発動して迫撃砲による連続発射した後に魔法解除による連続爆撃、続けて魔力で操ったタンクローリーによる打撃攻撃、88式地対艦誘導弾とトマホークの爆撃の嵐だった。
爆撃によってワルプルギスに建物を倒して特定の位置に押し込み、そこに仕掛けられた大量の爆弾をほむらは起爆した。
数々の攻撃はまともに食らえば一個の軍隊が壊滅するほどの攻撃。
ほむらはそれらすべてを的確に命中させた。
それらの攻撃を食らい、大爆発に巻き込まれ炎上するワルプルギス、とうとう倒すことが出来たかと、立ち上がる炎を見つめるほむら。
しかしーー。
「!」
爆炎の中から黒い触手がほむら目掛けて襲い掛かった。
「うっ!」
触手の攻撃を食らい倒れるほむら、思いがけない奇襲で反撃することも時間停止の魔法を使うことができなかった。
「あぐ・・・・・・ッ」
すぐさまほむらは体勢を立て直していた
その時だった、爆炎の中から巨大な影から笑い声がした。
ワルプルギスの夜はまだ健在だった。
***
避難所に使われている体育館の屋根が揺れていた。
「・・・・・・」
そんな中でうずくまっていたまどかが立ち上がった
「・・・・・・ん? どうしたまどか?」
詢子が突然立ち上がったまどかの様子に気付いた。
その後に智久とタツヤが詢子に続いてまどかを見ていた。
「ちょっとトイレ・・・・・・」
まどかはそう言って抜け出した。
***
体育館階段
「・・・・・・ほむらちゃんが一人で戦ってるっていうのは本当?」
まどかは階段近くのガラスの仕切りの上の手すりの上に乗っているキュゥべえに聞いた。
「それを否定したとして君は僕の言葉を信じるのかい? 今さら言葉にして説くまでもない、その目で見届けてあげるといい、ワルプルギスを前にして暁美ほむらがどこまでやれるか」
まどかの質問にキュゥべえはそう結論を告げた後、ワルプルギスの夜とほむらの戦いに関してそう答えた。
「どうしてそこまで戦うの?」
まどかはそうキュゥべえに投げかけた。
昨日ほむらが話した『違う時間を生きている』に関することが頭の中で引っかかっていた。
「彼女がまだ希望を求めているからさ。 いざとなればこの時間軸もまた無為にしてほむらは戦い続けるだろう、何度でも性懲りもなくこの無意味な連鎖を繰り返すだろうね、もはや今の彼女にとって立ち止まることと諦めることは同義だ」
「・・・・・・・・・・・・・」
キュゥべえは
まどかはふとほむらの泣き顔が脳裏によぎった。
それでも、キュゥべえの話は終わらなかった。
「何もかもが無駄だったと決してまどかの運命を変えられないと確信した瞬間に、暁美ほむらは絶望に負けて魔女に変わるだろう。 彼女自身も分かってるんだ、だから選択肢なんてない。勝ち目のあるなしに関わらずほむらは戦うしかないんだよ」
ほむらの戦いはの果てを聞いたまどかはキュゥべえに次のことを聞いた。
「・・・・・・希望を持つ限り救われないっていうの?」
「そうさ、過去のすべての魔法少女たちと同じだよ」
「・・・・・・!」
「まどか、君だって一緒に見ただろう?」
キュゥべえの話でまどかは思い出していた、キュゥべに見せられた過去の魔法少女たちの最期の姿をーー。
過去の魔法少女たちを思い、まどかの目に涙が流れた。
「ううっ・・・・・・っ・・・・・・うっ・・・・・・う・・・・・・」
まどかは声を殺して泣き続けた。
「最も、坂田銀時が暁美ほむらを助けに向かってるなんて、訳が分からないよ」
「え?」
キュゥべえのとっさの発言にまどかの涙が止まった。
それもそのはずだった、魔法少女の関係者の中で唯一の人間が最も危険な戦場に向かっていることにまどかは驚愕した。
***
ワルプルギスは破壊した周辺のビルの残骸を無重力空間で漂わせていた。
あれだけの攻撃を仕掛けたにもかかわらず魔女には傷ひとつ付いていなかった。
それどころかほむらの決死の攻撃をあざ笑ってるかのような声さえ聞こえてくる。
ほむらはビルの残骸に飛び移りながら、ワルプルギスに応戦していた。
黒い触手は人型の使い魔へと変化していた。
まるでその姿は魔法少女の様にーー。
「これ以上先に進まれたら・・・・・・避難所が襲われる! どうにかしてここで食い止めないと・・・・・・!」
ほむらは使い魔を一掃するために89式小銃を盾から取りだし掃射した。
しかし、ワルプルギスはそのすきを見逃さなかった。
ビルの残骸をほむら目掛けて叩き付けた。
ほむらはとっさに時間を停止して攻撃を回避しようとする、魔力で肉体が強化されているとはいえあれを受けてはひとたまりもない。
「!?」
だが、時間停止魔法が発動しなかった。
「そんな!?」
一度の戦闘で使える魔力の限界、それが最悪のタイミングで訪れてしまったらしい。
「うぐっ・・・・・・!!」
叩き付けられたビルは勢いを弱めることなく、無防備なほむらの身体に直撃した。
「く・・・・・・」
先の一撃を受けてもほむらは死んでいなかった。
魔力によって強化された肉体によって即死は免れ、意識もはっきりとしている。
だが、ダメージまでゼロにすることは当然不可能だった。
ほむらは体を動かそうとすると足に激痛が走った。
「・・・・・・・・・・・・・つ・・・・・・!」
足元を見ると右足が瓦礫に挟まれた上、出血もしていた。
これでは動くこともままならない。
「どうして・・・・・・どうしてなの・・・・・・何度やっても・・・・・・あいつに勝てない・・・・・・」
ほむらはワルプルギスに最大の火力を叩きこんでも、倒せないことに悔しさがにじみ出た。
最後に残しておいた魔力、再び世界をやり直すためにとっておいた最後の手段。
時間逆行の魔法を使おうとしたが、思い留まるように使うのを止めた。
いや、使えなかった。
「繰り返せば・・・・・・それだけまどかの因果が増える・・・・・・」
キュゥべえから聞かされたまどかの魔法少女としての資質が高かった理由が時間逆行の副作用であることをほむらは思い出していた。
ほむらは左腕の盾を下ろした。
「・・・・・・私がやってきたことは、結局・・・・・・」
絶望の涙がほむらの頬に流れていた。
足掻くだけ足掻いた、最後まで全力で戦い抜いた、努力もした、準備もしてきた、ましてや慢心などあるはずがなかった。
それでも・・・・・・訪れる最後の魔女を止めることができない。
「――――つ!」
負の思いにとらわれたほむらの心を反映するかの如く、彼女のソウルジェムを黒い濁りが支配されていく。
希望などあるはずがなかった。
その時だった。
「下向いてんじゃねーよ・・・・・・前を向きな」
「!」
ほむらは聞こえるはずのない声に驚愕した。
「テメーの魂はこんぐらいじゃ染められやしねェだろうが」
ほむらは信じられない思いで声の聞こえるほうに目を向ける。
そこにあったのはーー
――共に戦いを切り抜けてきた、自分を助けると言ってくれた。
――
***
同時刻 体育館
「坂田先生が!?」
まどかはキュゥべえから銀時がほむらを助けに向かったことを知り、助けに向かおうと飛び出そうとした時だった。
まどかの手を掴み制したのは、母詢子だった。
「どこ行こうってんだおい?」
「・・・・・・ママ」
まどかは一瞬戸惑ったが、理由を話すことにした、反対されるのを承知の上でーー。
「私・・・・・・友達と先生を助けに行かないと」
「消防署に任せろ、素人が動くな」
当然、詢子は反対した。
それでも、退くわけにはいかなかった。
「私でなきゃ駄目なの!」
詢子はまどかの頬にビンタした。
「テメェ一人の命じゃねぇんだ! あのなそうゆう勝手やらかして周りが・・・・・・!」
「分かってる」
「分かってねえ!!」
まどかは詢子が言おうとしていることを理解していた上で
「ママ!?」
その反応にまどかは驚いていた。
「いいかまどか、私らがあんたを大切にしてるのと同じように、あんたが私らを大切にしてるのはよくわかってる、でもな・・・・・・」
詢子はまどかを引き留めようとしながら思い出していた。
『自分を思ってくれる親がいて、他に何がいるよ』
「世の中には私らのような親がいなくて、
初めて会った白髪頭の男の言葉をーー。
『俺ァほしかったよ、アンタみてーな家族が・・・・・・』
「大切なもんを持っていなかった奴から見たアタシらの姿を、気持ちを、無視すんじゃねーよ・・・・・・」
詢子は涙を流しながら思い出していた。
教育実習に来た教師、坂田銀八の言葉をーー。
今回はエレファント速報とフィルムメモリー、ジャンプリミックスを骨組みにオリジナルを練りこみました。
pixiv百科事典を駆使しながら、書き上げました。
さて今回の題名である『親と師は柱を支えるもの、子と弟子は背負う者』の題名の由来は、まどかは自分の命は自分一人の物ではないと分かっているのですが心のどこかで分かっていないのではないかと思い、この題名にしました。
ほむらの流れはエレファントの原作部分を出来る限り分かりやすい解釈で書かせてもらいました。
今回、投稿が遅れて申し訳ありませんでした。
ご意見ご感想お待ちしております。