まどか☆マギカ交差伝 宇宙一馬鹿な侍   作:二道 無限

41 / 52
 前回、詢子が言っていたセリフの中に銀魂の海坊主編で言っていたセリフを思い出しているシーンで終わりましたが、どこで聞いたのかから始まります。

 その後は、ほむらと銀時の共闘へとはじまりますのでよろしくお願いします。


他人から言われた回り道は本人にとって真っ直ぐな道

             数時間前 見滝原体育館

 

 

 「ここか? 避難場所の体育館は・・・・・・」

 銀時は巡回車のアナウンスに従って避難場所である体育館に来ていた。

 

 辺りを見渡すと、見滝原市民があちこちにいた。

 「スーパーセルって、ドラゴンボールのセルのパワーアップしたのかと思ったが・・・・・・」

 そう言いながら、現実を確認するように周りを見渡した。

 ここは、自分のいた騒がしい世界ではない、ジャンプネタを繰り出したたり、不祥事ネタをしていた世界(江戸)ではないと認識させられる世界だった。

 

 そんな中だった。

 

 「ちょっとあんた、何きょろきょろしてんだい?」

 

 銀時に呼びかける女性の声がした。

 振り返ると、ショートヘアーの女が目の前に立っていた。

 「きょろきょろしてないで、毛布を出す手伝いでもしてくれない? いまみんな避難してんだ・・・・・・」

 

 目の前の女はいかにも仕事勤めで優秀そうな顔だった。

 銀時は元の世界(今まで)の経験から逆らったらボコボコに占められているため、今は従う事にした。

 その時だった。

 

 ショートヘアーの女は銀時の顔をじっと見てきた。

 「アンタの顔、もしかして・・・・・・」

 

 (なんだこの女? 人の顔をじろじろと・・・・・・)

 銀時は独り言をぶつぶつ言っている女を怪訝に見つめた。

 その後、ショートヘアーの女は意を決してーー。

 

 「アンタの名前、もしかして・・・・・・坂田銀八って名前じゃないかい?」

 銀時がこの世界で名乗っている名を尋ねてきた。

 

 一瞬驚いた銀時は、とりあえず返事をした。

 「は、はい・・・・・・僕が坂田銀八ですが、どちら様ですか?」

 銀八は自分が名乗っている名を知っている女に尋ねた。

 

 「そうだったね、あたしの名前は鹿目詢子、まどかの母です」

 

 銀時は驚いた。

 「えええええ!? まどかの母ちゃん!?」

 そのリアクションに詢子は笑った。

 「アッハハハハハハ、 まさかそんなリアクションで来るとは・・・・・・しかも母ちゃんって」

 

 その後、銀時と詢子は少し話をした。

 まどかと早乙女から聞いた『坂田銀八』の人間に興味を持ったこと、学校の授業は散々であるが、生徒たちからはなんだかんだで慕われていると聞かされた。

 

 銀時からしたら、散々だった。

 

 しかし、詢子の話したかったことは他にあった。

 「銀八君、うちの娘の悩みについて何か知ってるかい?」

 詢子の問いに銀時は差し障りのないようにはぐらかそうとした。

 「もし仮に、俺がまどかの悩みを知っていたとしても、話してところで解決とは程遠いんじゃねーか?」

 「アンタの言う通りさ、 まどかの悩みをあんたから聞いてもそれで解決する手段は思いつかないかもしれない。 それでもあたしは・・・・・・」

 詢子がまどかの思いを銀八(銀時)に話した時だった。

 「親が出来んのは、引き留めることと、背中を押すことだけさ」

 「え?」

 銀時の言ったことに詢子はきょとんとした。

 「アンタの娘は確かに真っ直ぐに育ってるさ、ほかの誰でもみりゃわかる。 でも、その分一人で抱えやすい、ダチ公にも、親にもな・・・・・・」

 銀時は銀八としてまどかを見た時の印象を詢子に話した。

 詢子は銀時の話を静かに聞いた。

 「だが、むしろアイツは迷惑をかけずに済ませようとしちまうぶん、身動きが取れなくなっちまう。 だから、一緒に迷ってくれる奴が現れたら道って奴は見つかるもしれないさ、弱くもなければ強くもねェからこそさーー」

 

 そしてーー。

 

 「細けーことはよくわからねーや、 けど自分を想ってくれる親がいて、他に何がいるよ。 俺ァほしかったよ、アンタみてーな家族が・・・・・・」

 「・・・・・・っ」

 銀時の言葉に詢子は言葉が出なかった。

 只、銀時の言葉はまだ続いていた。

 

 「皮肉なもんだな、ホントに大事なモンってのは、もっている奴より、もってねー奴の方がしってるもんさ。 それでもーー」

 

 

 

                      ***

 

 

 

                   見滝原体育館 階段 

 

 

 

 まどかは詢子が銀八(銀時)に会っていたことに驚いていた。

 詢子は涙をぬぐった後ーー。

 

 「テメェが良い子に育ったのも、自分を粗末にしているわけじゃねぇってのも一番長く見てきたアタシらが知ってる。 でもな、坂田先生みたいに大事な親を持ってない人から見たら、結局粗末にしてるのと一緒なんだよ」

 

 詢子が銀時とそんな話をしていたことに、まどかは驚いていた。

 しかしーー。

 「私にもよく分かる、私だってママのことパパのこと大好きだから。 どんなに大切にしてもらってるか知ってるから、自分を粗末にしちゃいけないのわかる、だから違うのみんな大事で絶対に守らなきゃいけないからーー、 そのためにも私今すぐ行かなきゃいけない所があるの」

 まどかの決意は固かった。

 

 「・・・・・・理由は説明できねぇってか? ならあたしも連れていけ」

 詢子はまどかが心配と決意の理由を確かめる意味で、付いていこうとしたがーー。

 「駄目、ママはパパやタツヤの側にいて二人を安心させてあげて・・・・・・ママはさ私が良い子に育ったって言ってこれたよね、嘘もつかない、悪いこともしないって、今でも信じてくれる? 私が正しいと思ってくれる?」

 

 詢子がついてくることを、知久とタツヤから()がいなくなることを恐れたまどかは断りながらも、自分を信じてくれているかと問いかけた。

 

 その姿に詢子は白髪の天然パーマ(坂田銀八)の言葉を思い出していた。

 

 『それでも、アンタの娘が譲れない何かが出来たんなら、まどか(あいつ)のことは信じてやってくれよ』

 

 

 「・・・・・・」

 詢子は、まどかの瞳に強い決意が宿っているのを感じた詢子は引き留める手を引っ込めた後、確かめるように問いかけた。

 

 「・・・・・・絶対に下手打ったりしないな? 誰かの嘘に踊らされてねぇな?」

 「うん」

 

 窓はの返事を聞いて、詢子はまどかの背中を押した。

 「あっ・・・・・・」

 まどかは押された衝撃で少し階段を数歩下った後、詢子の方に振り返った。

 「・・・・・・ありがとう、ママ!」

 

 詢子に感謝したまどかはそのまま階段を駆け下りた。

 その後ろ姿に詢子は見守っていた。

 

 そんな中で、まどかはある決意を胸に秘めながらほむらがいる戦場へと向かっていった。

 

 

                      ***

 

 

 

 満身創痍のほむらは駆け付けてきた銀時に驚きながらも問いかけた。

 「・・・・・・何故来てしまったの」

 ほむらは美樹さやか救出の際の銀時の身体のダメージを考えていた。

 そのために、ワルプルギスとの戦いから引いてもらうために戦力外だとほかの魔法少女に含めて言ったからだ。

 それでも、銀時は戦場(ここ)に来ていた。

 

 「こっちだってとっとと逃げ出してーよ、俺ァ何でこんなとこにきちまったかね」

 ほむらの言いたいことは分かっているとでも言いたげに銀時は言葉を返す。

 「ま・・・・・・こういうのを女に全部丸投げするわけにもいかねーしよ、男ってのは見え張って生きてくモンだしな」

 

 銀時はお気楽な口調で言っていたが、ほむらはその裏にある覚悟を感じ取っていた。

 

 「あなたは・・・・・・そのまま戦ったらどんなことになるのか分かってるの・・・・・・?」

 ほむらは銀時が関わった戦いの中で命を落としかねないことを予測していた。

 それでも白髪の天然パーマはほむらの前に駆けつけていた。

 ほむらはそう思いながらも銀時に問いかけた。

 

 いや、問いかけられずにはいられなかった。

 

 ほむらの心配が含まれた問いかけに銀時はーー。

 

 「どうなるか? んなモン、最初っから分かってるに決まってんだろ」

 何の恐れもないかの如く、 少女の不安を根こそぎ吹き飛ばすかの如くーー。

 「てめー自身の手でコイツをぶっ倒す未来を創るんだからよ」

 「!」

 

 銀時の言葉にほむらの目が涙で潤った。

 「・・・・・・どうして」

 

 ほむらは涙を流しながら銀時に問いかけた。

 人前で涙を流すのは、三度目の時間逆行でまどかの介錯をした時以来だった。

 

 「どうしてあなたはそうやって・・・・・・魔女と戦う能力なんか持ってないくせに・・・・・・最初に魔女と戦った時も・・・・・・美樹さやかを助けた時も・・・・・・そして今でさえ・・・・・・!」

 

 ほむらは泣きながら、銀時が魔女に立ち向かった時のことを、さやかを助けた時に満身創痍になりながらも立ち上がったことを思い返しながら、今の状況になっていることに戸惑っていた。

 

 「私は・・・・・・ワルプルギスを倒すために命を捨てる覚悟があったのに・・・・・・!」

 時間逆行で何度もまどかが魔女になって命を落とす場面を見てきた。

 ほむらは何度も時間逆行しながらもまどかが命を落とさないために戦っていた。

 そのためなら、自分の命を引き換えにしてもワルプルギスを倒すことにためらいがなかった。

 

 しかし、銀時はその決意を切り裂くがごとくに反論した。

 「命を捨てる覚悟なんざ邪魔なだけだ、不燃ごみと一緒にその辺に出しとけ。 代わりにどんなことがあっても必ず生き抜く覚悟を持ってろ」

 

 「・・・・・・」

 

 ほむらは、はっと思い出していた。

 銀時が蛮勇で戦ってるわけではなく、生きるのを諦めずに立ち向かっていたことを、魔法少女(誰一人)も見捨てずに拾い上げながらも、自分の命を投げ捨てずに戦っていたことをーー。

 

 ほむらは涙をぬぐいながら足の瓦礫をどかした。

 

 (片足が動かなくなったってまだ戦えないわけじゃない、まだ諦めるには早すぎる)

 

 ほむらはさやかを助けだしたときの銀時の姿を思い出していた。

 あの時、諦めずに戦い続けることの意味を知ったことをーー。

 

 「私は死なないわ・・・・・・そしてあなたも死なせない・・・・・・その覚悟があればいいのかしら?」

 

 ほむらの表情は絶望に暮れた者でも、自暴自棄になった者のそれではない、最後まで戦い抜く決意に満ちていた。

 

 その姿を見た銀時は、ポケットからあるものを取り出し、ほむらに投げ渡した。

 ほむらは、投げ渡されたものを見て驚いていた。

 「これは、グリーフシード!? どうしてあなたが!」

 「それな、杏子から預かってたやつなんだけど、返しそびれたのを忘れてた」

 

 銀時の言葉にほむらは半笑いした。

 そして、自分のソウルジェムにあてて浄化した。

 

 「これならまだ戦えるわ、行きましょう銀時」

 

 ほむらの言葉に銀時は半笑いで返しながらーー。

 「・・・・・・行くぜ、 こっから仕切り直しと行こうじゃねーか」

 

 ほむらからワルプルギスの方に顔を向けて木刀を前に掲げた。

 

 こうして、ワルプルギスとの運命の最終決戦が幕を開けた。

 

 

 




 はい、今回はオリジナルの話を前半に入れて、エレファント速報とフィルムメモリーズ、ジャンプリミックスを混ぜ合わせました。

 原作では詢子との会話の後にまどかは概念化してしまったので家族のもとには帰れなくなり、ほむらの願いもかなわなくなってしましました。

 本作で、まどかが新たに秘めた決意が鍵ですので、目が離せなくなります。
 
 銀時はほむらを救い、まどかの運命を変えることが出来るのか!!

 物語はついに最終話ですので、応援よろしくお願いします。

 ご意見ご感想、お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。