まどか☆マギカ交差伝 宇宙一馬鹿な侍   作:二道 無限

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 はい、前回ではほむらの救援に銀時が来た際の会話でほむらの絶望が取り払った所で話が終わりました。

 さて、最終決戦が始まったので、銀時は魔法少女たちの運命を砕くことができるのか!?

 それでは、お楽しみください。


わたしの、最高の友達編
援軍が遅れてやってくる場面は決まって一際輝く


 ほむらは浄化されたソウルジェムの輝きを確認をした後、ワルプルギスに向かい合った。

 

 銀時の参戦はほむら自身予想していなかった。

 美樹さやかの救出の際に負ったケガを考え、戦力外として銀時本人に話したが、それを知ったうえで駆けつけてきた。

 

 時間逆行していても、基本的には魔法少女が存在する世界において、異世界(違う時間を歩んだ江戸)から来た、侍の存在はハッキリ言って出鱈目だった。

 

 それによって今の状況に変化が現れるかと思われた。

 

 だが、依然として不利の状況は変わっていない。

 

 ほむらは、瓦礫に飛び移りながらワルプルギスに攻撃を仕掛け、時には襲い掛かる使い魔に応戦していたが、其の最中あることに気付いた。

 

 ほむらは、辺りを見渡して白髪の天然パーマの姿を探していた。

 

 そして、見つけた場所はーー。

 

 「・・・・・・」

 「・・・・・・」

 

 銀時がほむらを奮い立たせた場所だった。

 ほむらは睨みながら、銀時のいる場所へと戻っていった。

 「あなた・・・・・・私を助けに来てくれたのよね?」

 ジト目で銀時を見ながらほむらは問い詰めた。

 「ああ・・・・・・そうだな・・・・・・」

 銀時もほむらにジト目で返した。

 「あれだけかっこよく登場したんだからもう少し真面目に戦っ・・・・・・」

 ほむらが続きを紡ごうとした途端ーー。

 

 「・・・・・・飛べねェんだよ・・・・・・俺ァ・・・・・・」

 「・・・・・・」

 銀時が動かなかったのではなく(・・・・・・・・・・)動けなかったのだ(・・・・・・・・)

 ようやく理由に気が付いたほむらは気まずそうな顔をした。

 

 「・・・・・・ご、ごめんなさい・・・・・・」

 

 ほむらは、今までの戦いで奇跡を起こした侍が普通の人間であることを忘れていたことを内心反省していた。

 

 ほむらは銀時の側に近づいた後、手を握った。

 その後に、銀時の身体が淡い紫色の光に包まれた。

 そして、ほむらはそのまま銀時の手を握りながら上空へと跳躍した。

 

 すると、銀時の身体は宙へと浮いていた。

 

 「飛ぶってのはあんまり良い気分じゃねーな、何この浮遊感気持ち悪っ!」

 銀時が浮いているのはほむらの魔法によるものだった。

 ほむらは自らの魔法(能力)の応用でトラックを操ったのを人間の身体でやってのけた。

 そのため、銀時の体を浮かせていた。

 

 只、能動的に飛行しているわけではない銀時にとっては大きな違和感を感じさせるものだったらしい。

 「我慢して・・・・・・来るわ」

 銀時を牽引しながらほむらはワルプルギスを見つめながらそう言った。

 

 「キャハハハハハハ! キィャハハハハハハハハ!」

 奇妙な笑い方をあげたかと思ったとき、魔女の力によって使い魔が現れた。

 召喚された使い魔たちは真っ直ぐに銀時たちに向かって攻撃を仕掛けてくる。

 強力な魔女(ワルプルギスの夜)の使い魔だけはあって動きは早い、これを相手にしつつ攻撃を仕掛けるのは厄介だろう。

 銀時は使い魔を直感的にそう観察してーー。

 「こいつらの相手は俺がしてやらァ・・・・・・テメーは本元をぶっ叩け!」

 使い魔の相手を引き受けることにした。

 「ええ、使い魔は任せるわ・・・・・・!」

 銀時の言葉に頷きほむらはワルプルギスに専念することにした。

 ほむらの用意した攻撃はすべて使い尽くされてはいない、まだ十分な量の武器が手元に残されている。

 使い魔は銀時が引き受けている為、ほむらはワルプルギスに攻撃を仕掛け続けた。

 

 使い魔を相手取っている銀時は、数匹の使い魔の一匹の頭部を鷲掴み、他の使い魔に投げつけ、蹴り付け、斬り伏せた。

 銀時の隙のない連続攻撃、そのおかげで使い魔の数は減っていった。

 

 しかし、銀時に頼ってはいられないとほむらはワルプルギスに攻撃しながら考えていた。

 今は邪魔されずに攻撃を仕掛けられているが、銀時の参戦まで、単純な攻撃ならば先に嫌というほど試していた。

 それも計算されつくした連続爆撃によって。

 それでも最強の魔女(ワルプルギスの夜)を止めるどころか怯ませることさえ叶わなかった。

 

 ほむらは銀時の戦況を確認すると、使い魔との戦いは遠目で見て、拮抗している様に見えるが若干息を切らしている場面が目で見て取れた。

 

 「・・・・・・・・・・・・!」

 

 ほむらは銀時の状態を考慮しなければならないと内心焦っていた。

 何か策を考えなければならない、ワルプルギスを倒せるだけの破壊力を秘めた一撃を生み出す策をーー。

 そうして考えている間にも使い魔との戦闘を繰り広げる銀時は大きな負担がかかってしまう。

 銀時が倒し続けて一体となった使い魔も、ワルプルギスの触手が新たな使い魔を生み出していた。

 

 「ぐっ・・・・・・!」

 「!」

 

 使い魔の攻撃が銀時を掠める、やはり体のダメージが蓄積していて思う通りに動けないでいた。

 その状態でワルプルギスが生み出した強力な使い魔の攻撃を捌いているのはさすがというべきだろう。

 だが、このままでは体力の低下と共に追い詰められるであろうことも明らかだった。

 「・・・・・・!」

 

 (マズイ・・・・・・私が何とかしなければ銀時の身が・・・・・・!)

 

 そうして焦れば焦るほど頭からは冷静さが失われていく。

 

 (どうすればいいの・・・・・・どうすれば・・・・・・!)

 

 焦燥にかられ正常な思考力を失っている最中のことーー。

 

 「間に合ったみたいね、良かったわ」

 ほむらは聞き覚えのある師の声が聞こえた。

 「待たせちゃってごめん! 二人とも!」

 次に聞こえたのは助け出したばかりの少女の声ーー。

 「なーに遊んでんだよ、とっとと本気だしやがれ!」

 そして、縄張りを譲るという条件で共闘を依頼した少女の声だった。

 

 ほむらは振り返ると見覚えのある三人の姿が戦場(ここ)に現れた。

 黄色の縦ロールの紙の少女と青髪のショートヘアーの少女、赤髪のポニーテールの少女が戦場に駆けつけた。

 「あ、あなたたち・・・・・・!」

 ほむらは驚きの表情で三人を見ていた。

 

 「ごめんなさいね、来るのが遅れて・・・・・・」

 マミはほむらにそう謝罪していた。

 「とりあえず私、先生の手伝いに行ってくる!」

 さやかは直ぐに銀時の加勢に向かおうとしたがーー。

 「かっこつけんなよ馬鹿、肝心要のお前が言ったらダメに決まってるだろ」

 さやかは呆れながらも、さやかを制した。

 「うっ・・・・・・確かに」

 さやかは杏子に反論しそうになるも何かの役目を思い出したのか、堪えた様子だった。

 

 銀時に続く援軍として現れた三人にほむらは戸惑っていた。

 

 ――一体なぜ?

 

 「あなたたち、分かっているの!? 自分たちのソウルジェムの穢れが半分近くになっていることに!」

 ほむらはマミと杏子に向かいながら、そう尋ねた。

 さやかを救い出す過程でのソウルジェムの穢れの具合が半分に行くか行かないかの状態であることに、そしてーー。

 

 「美樹さやか、あなたもよ!!」

 次にほむらはさやかの方に顔を向けた。

 魔女から魔法少女に戻したとはいえ、何が起こるか分からない状態のさやかが戦場に来るのは危険な不確定さと、彼女を案じる心が入り混じっていた。

 

 すると、マミがほむらの疑問に答えた。

 「大丈夫よ暁美さん、 ソウルジェムの穢れを計算して魔法を使えばいいだけの話だし・・・・・・」

 「それに、ばらばらだったアタシらの魔法を組み合わせれば、何とかなるだろ!!」

 マミに続いて杏子がそうほむらに告げた。

 

 その言葉にほむらが困惑した。

 「まあ、見ればわかるさ、さやか!!」

 「うん、マミさん!」

 杏子の言葉に頷いたさやかはマミに声掛けして合槌をうった。

 マミは頷きさやかと共に銀時のもとに走った。

 

 二人は手をつなぎマミは手のひらからリボンを召喚して銀時の体に巻きつけた後、さやかの治癒魔法を発動させた。

 

 「巴マミ、美樹さやか! 何を・・・・・・」

 マミが銀時の体にリボンを巻き付けたことに驚いた後にさやかがほむらを宥めるよう言った。

 「まあ見てて、これが、マミさんと杏子と一緒に考えた編み出した魔法だよ!」

 そう言った後、銀時の体の傷がみるみると癒えていった。

 魔法をかけながらほむらの疑問にさやかが答えた。

 「知っているかもしれないけど、私は魔法少女になるときに癒しの祈りで契約しているんだよね」

 さやかが契約内容を話した後にマミが続けてさやかの話を補正するように告げた。

 「そこに、私のリボンで坂田先生の傷に巻きつけて、美樹さんの魔法に方向性を示せば、魔力の消耗も抑えられると思ったの、ぶっつけ本番なんだけどーー」

 

 マミは自分のリボンをさやかの魔法の伝導体代わりに流すことで、致命傷と多少の傷でも動けるぐらいには回復するではないかと考えていたことをほむらに伝えた。

 思い付きで編み出した魔法であったがーー。

 

 「あぁ、てめーらの思いつき、当たりだったみてーだぜ」

 そう言いながら、銀時は立ち上がっていた。

 どうやら、マミたちの考えは当たっていた。

 

 「ごめん先生、本当はもう少し魔法を懸けたかったんだけど・・・・・・」

 さやかがそう銀時に謝ったがーー。

 「別にいいさ、動ければこっちで何とかするし、もしもの時に取っておきな」

 銀時はマミとさやかに感謝の言葉を言いながら準備運動をしていた。

 「!」

 ほむらは目の前の光景に驚いていた。

 

 ――魔法少女と魔法少女の力を組み合わせる・・・・・・?

 

 幾度もの世界の中でも経験したことのないことだった。

 

 ――巴マミがワルプルギスの夜と戦って命を落とした世界でも、美樹さやかが魔女と化してしまった世界でも、そんなことを試みたものは誰一人としていなかった。

 

 ――それは巴マミが錯乱(絶望)せずに生存しており、美樹さやかが健在であり、杏子がほかの魔法少女と協力し合ったからこその結果。

 

 ――魔女となった美樹さやかを全員で救い出すという奇跡が達成できたからこそ実現したことだった。

 

 「ボロボロのアンタは一旦下がってろ、 ここはあたしがあ食い止める・・・・・・その間に少しでも体力を回復させてな」

 杏子は乱暴な口調ながら銀時を気遣っていた。

 

 「やれんのか? あいつら相当厄介だぞ?」

 銀時がワルプルギスが生み出した使い魔を見て杏子に覚悟のほどを尋ねた。

 

 「見くびんじゃねえよ馬鹿、あたしを誰だと思ってんのさ」

 鼻で笑いながら杏子が銀時の問いにそう返した。

 

 「・・・・・・死ぬなよ、ベ〇ータ」

 「フン、 大きなお世話・・・・・・ていうかベ〇ータって誰?」

 銀時が元の世界の出身でのジャ〇プ(愛読漫画雑誌)の有名キャラを杏子に当てはめたようにして、杏子を某有名のバトル漫画に出てくるライバルキャラを当てはめて呼んだが、杏子は銀時が呼んだ名前に

困惑していた。

 

 

 ほむらはそのやり取りを呆れながらも心の何処かで安堵していた。

 

 ほむらは銀時の初めての出会いから今日までの出来事が、キュゥべえが叶えた奇跡よりも貴く感じていた。

 

 マミの生存、杏子との共闘、さやかの救出がこの緊急時において、マミたちと呆れたやり取りをしている白髪の天然パーマの侍がもたらした奇跡に他ならないことをほむらは心で感じていた。

 

 

 そして今、ワルプルギスが瓦礫を魔法少女たちに投げ出した。

 

 瞬時に、銀時と魔法少女たちは回避行動をした。

 

 

 ワルプルギスの夜との戦いはまだ劣勢であるものの、少しであるが確実に、戦場の風が変わり始めていた。

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 今回の小説はここまでとさせてもらいます。

 エレファント速報の文面をベースにオリジナルを着色してみました。

 鳥山明先生のドラゴンボールの流れもエレファント速報で抜粋させてもらいました。

 銀時に続いてマミたち魔法少女達がほむらのもとに駆けつけた流れは胸を熱くさせます。

 さて、エレファント速報とこの小説で書かれたマミとさやかの合体魔法はマギアレコードのコネクトに近いことがわかりました(pixivで抜粋させてもらいました)

 ご意見ご感想、よろしくお願いします。

 
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