まどか☆マギカ交差伝 宇宙一馬鹿な侍   作:二道 無限

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 はい、前回『宇宙一馬鹿な魔法少女だコノヤロー』といった時点で終わりましたが、その言葉が出今明かされてきます。

 魔法少女五人娘が見た銀時の万事屋の日々ーー。

 それを見てどう感じたのかを想像しました。

 それでは、お楽しみください。


魂の刃

            数分前 浮遊する瓦礫

 

 まどか達が、様々な時間軸の自分たちの結果を見る旅から戻った時点での話しだった。

 

 「まどか、あたしたち・・・・・・」

 「うん、戻ってこれたみたいだね」

 さやかとまどかは自分たちが、時間軸の集約と自分たちの様々な結末(最期)を見て、そのエネルギーを集約するたびに戻ってこれたことを実感した。

 

 「お、おいあれ!!」

 「!! ワルプルギスがもう・・・・・・!!」

 

 杏子とマミは、ワルプルギスが動き出していることを遠目で気付いていた。

 

 「銀時!」

 

 ほむらは、今でも飛び出してしまいそうな勢いだがそこは我慢していた。

 自分の盾と銀時から預かった木刀がどうなったのかを確認しようとしていた。

 魔力を集約させた盾と木刀の状態を見たほむらは驚愕した。

 

 「これは・・・・・・!」

 

 それは、ありとあらゆる時間軸から自分たちの結末と魔力を集約させ、ワルプルギス浄化(救済)の切り札はーー。

 

 銀時から預かった木刀『洞爺湖』事態に変化はなかった。

 しかし、ほむらが左腕に装着していた盾は、その木刀を収める鞘へと形を変えた。

 

 ただ、その鞘の形状はまるで脇差を収める形状の鞘だった。

 ほむらがいつも爆弾から大型火器まで収納していたため、木刀の長い刀身を異空間に収めた形状としては理解できていた。

 しかしどうして脇差を収めるような鞘なのか理解できなかった。

 ほむらは木刀を収めている鞘に触れようとした。

 

 その時だった、ほむらが鞘に触れた時、膨大な魔力が鞘と木刀から感じ取れていた。

 (まさか・・・・・・私たちが自分自身の結末を見たことで集めた魔力を圧縮させた経緯でこの形になったの!?)

 「ほむら! どうした!?」

 杏子は、ほむらの様子が気になり駆け寄ってきた。

 「杏子・・・・・・私たちが込めた希望の形に驚いただけよ」

 ほむらはそう言いながら、杏子に木刀を収めた鞘に変形した盾を見せた。

 すると、杏子はその形を見て確かに驚き、鞘に触れた。

 その後杏子は、ほむらの言っていたことを理解したのか、それ以上は何も言わなかった。

 

 すると、まどかはあることに気が付いた。

 「みんなのソウルジェムが・・・・・・」

 そう、まどかも含め、他の魔法少女たちのソウルジェムが穢れをためて黒く変質していた。

 すると、マミはあることに気が付いた。

 

 「おかしいわね、魔力を使い切ったら・・・・・・」

 

 その発言に、全員が気が付いた。

 魔法少女は、魔力を使えば穢れが蓄積していき、魔女になるはずだとーー。

 しかし、ソウルジェムが呪いをため込んでいるはずなのに、グリーフシードへの変化どころかヒビ一つ付いていなかった。

 

 その時、使い魔数体がまどか達を見つけ襲い掛かろうとしていた。

 

 まどかとマミは、使い魔を撃ち落とそうとしていた。

 これが最後の攻撃になるかもしれない、そう覚悟して撃った時だった。 

 

 まどかが放った矢とマミの銃弾が、使い魔を一撃で葬った。

 「え・・・・・・?」

 「なに、この威力・・・・・・?」

 まどかとマミは自分たちの放った矢と銃弾の威力に驚愕した。

 ソウルジェムは穢れているはずなのに、魔法を使えば穢れが進み、威力が落ちているはずがーー。

 ーー落ちるどころか、むしろ威力が上がっていた。

 

 念のため、ほむら達に自分たちのソウルジェムを見てもらうことにした。

 「どういうこと!? あんな威力はなった筈なのにソウルジェムが一向にひびが入らないなんて!!」

 さやかは、まどかとマミのソウルジェムを確認するとヒビは入っていなかった。

 

 「もしかして、銀時の過去を見たから・・・・・・?」

 

 ほむらは、まどかの魔力の特性であるバラバラの運命の収束と結束の儀式の際に見た、銀時の過去を見たことに関係があるのではないかーー。

 

 ほむらが呟いた際、まどか達もはっとなって思い返していた。

 銀時が万事屋を始めた日々を見た影響しているのではないかとーー。

 

 

                      ***

 

 

 

 ほむらは、儀式の際中に自分たちの様々な最期(結末)を見た際に銀時の過去と万事屋の日々を見たこと、自分達のソウルジェムの状況と魔法の威力が上がったことを銀時に話した。

 そしてーー。

 

 「ごめんなさい、銀時・・・・・・私たちは、あなたの過去を覗き見てしまって・・・・・・」

 ほむらはそう銀時に謝罪した。

 

 ほむら達は、銀時と合流する際、銀時の過去を見てしまったことを謝ろうと決めていたのだ。

 きっと、触れられたくないあの過去をーー。

 

 すると、銀時はほむらの髪をくしゃくしゃに乱れるまで撫でた。

 「何気にしてんだ? テメーらが、故意に俺の過去を覗き見たわけでもあるめェ・・・・・・俺がキレるとでも思ってるのか?」

 「でも、私は・・・・・・私たちはーー」

 「ガキが気を使ってんじゃねーよ」

 銀時はほむらにデコピンしながらそう告げた。

 

 「オメーは確かに、同じ時間を繰り返してきて他の魔法少女(連中)と違う経験で精神的にも大人顔負けだ・・・・・・でもな、それは同じ経験をしただけで、テメー自身が成長してねーだろ? 俺から見たらまだガキだ」

 

 銀時は、ほむらにそう言いながら、話しを続けた。

 ほむらが、銀時の過去を見て罪悪感を感じてるのなら、それは違うーー。

 目の前の勘違いに、銀時はあることを伝えた。

 

 「今まで、ガキらしいこと我慢してきたんだろ? なら、答えは一つだーー」

 銀時は目の前の魔法少女(子供)に対して誰しもある、『当たり前』を解き放つ言葉を告げた。

 

 「ほむら、テメーの『我儘』はなんだ?」

 そう銀時に尋ねられ、ほむらはハッとした。

 

 (私の『我儘』は・・・・・・)

 

 ほむらは銀時の『万事屋の日々』を思い出していきーー。

 その中に、答えはあった。

 

 「私の『我儘』は――」

 

 それはーー。

 初めてまどかと出会い、魔法少女のことを知り、ワルプルギスの戦いでたった一人の友達(まどか)を目の前で失った。

 その際に願った。

 『鹿目さんとの出会いをやり直したい! 彼女に守られる私じゃなくて・・・・・・彼女を守る私になりたい!』

 

 その願いにある、自分の心にある根幹をーー。

 

 「まどかと一緒に学校に通って、みんなと一緒に出掛けて、街を回って買い物してる未来に行きたい!!」

 

 今までのほむらから考えられない、平凡な少女の『我儘』だった。

 

 すると銀時は、ニヤリと笑いながらーー。

 

 「その依頼、引き受けたぜ」

 

 そう、ほむらに告げた。

 

 

 ほかの四人も、ニヤリと笑いながら、使い魔掃討に力を入れた。

 

 「わたしも、ほむらちゃんと一緒に見滝原を回っていきたい!」

 「あたしも、あんたがどんなCDが好きなのか興味あるかな?」

 「あたしも、あんたと一緒に食べ歩きしてみるのも悪くねーかな?」

 「私も、あなたと一緒に紅茶を飲んでみたいわね♪」

 

 まどか達はそれぞれの『我儘』を言いながら戦った。

 魔法少女たちは、銀時の過去と万事屋としての日々を見て知ったのだ。

 

 迷い足掻きながらも前に進み、大切なものを一緒に護っていくことをーー。

 それに答えて支えていく存在が身近に現れることをーー。

 

 そして、それを生きて貫き通す遺志(こころ)が大事なのだという事にーー。

 

 「ったく、それはほむらへの我儘だろーが」

 そう言いながら、ほむらの方に顔を向ける銀時はーー。

 「どうする、ほむら? あいつらの『我儘(依頼)』付き合えるか?」

 そう聞かれたほむらは、微笑みながらーー。

 「ええ、何度も同じ時間を繰り返してきたことに比べれば、安いものよ」

 そう銀時に言った。

 

 ほむらの言葉に納得したのか、銀時は不敵に笑った。

 「じゃあ行くぜ、てめーら」

 銀時の言葉にまどか達は頷いた。

 

 そして、マミ、さやか、杏子、まどかは使い魔の掃討に乗り出した。

 

 「不思議ね、ソウルジェムが穢れているのに、魔法の威力が衰えていないなんて」

 そうマミは呟きながら使い魔を掃討していた。

 銀時が万事屋としてして過ごしていた日々を見た中で、自分自身印象が残っている記憶を思い浮かべながらーー。

 

 その記憶は、銀時の世界の警察『真選組』の騒乱事件を起こした、主犯が言った言葉だった。

 

 

                      ***

 

 『白夜叉ァァ!! 貴様は何がために戦う! 何がために命を懸ける!!』

 怒り狂ったように銀時に問いかける三味線を背負った剣士ーー。

 『最早侍の世界の崩壊は免れぬ、晋助が手を下さずとも、この国はいずれ腐り落ちる。 ぬしが一人あがいたところで止まりはせん!!』

 マミはその剣士が言っていた『晋助』の名に反応した。

 その名前で銀時の関係で思い当たる男は、攘夷戦争で『ズラ』と呼んでいた長髪の侍と『辰馬』と呼んでいた方言が特徴の侍だった。

 そしてーー『提督』と呼ばれていた、男の名前が恐らくそうではないかと、マミ達は気付いていた。

 『この国に護る価値など最早ない! 天人に食いつくされ醜く腐る国に潔く引導を渡してやるが侍の役目、この国は腹を切らねばならぬ!!』

 『死にて―なら一人で練炭自殺でも何でもしやがれ』

 銀時は自分の肩を刀で刺した剣士にそう返した。

 『・・・・・・坂田銀時、貴様は亡霊でござる、かつて侍の国を護ろうと晋助らと共に戦った思い・・・・・・それすら捨てられず妄執しとらわれる、生きた亡霊だ。 ぬしの護るべきものなどもうありはしない――』

 そう言いながら、剣士は銀時の肩を貫きーー。

 『亡霊は、帰るべきところへ帰れェェェェ!!』

 切り裂き、空から落下する銀時を見下ろしながらーー。

 『鎮魂歌(レクイエム)をくれてやるでござる』

 三味線を弾こうとした時だった。

 

 突如、ヘリコプターに弦がいつの間にか巻き付けられていた。

 明らかに、その玄は三味線の剣士が使っていたものだった。

 『弦が!!』

 いつの間に自分の弦がヘリコプターに巻き付きついていたのか見当がつかなかった。

 しかし、その理由は、目の前にあった。

 

 『オイ・・・・・・兄ちゃん』

 ヘリコプターを木刀に巻き付いた弦で引っ張る侍によって引き起こされたものだった。

 『ヘッドホンをとれコノヤロー』

 『撃てぇェェ!!』

 剣士は手下に銀時へマシンガンの乱射を命じた。

 それでも、銀時は引かなかった。

 『耳の穴かっぽじってよぉくきけ、俺ァ安い国なんぞのために戦った事は一度たりともねェ。 国が滅ぼうが、侍が滅ぼうがどうでもいいんだよ俺ァ昔っからよ』

 

 銀時はそう言いながら木刀に巻き付いた弦でヘリコプターを振り落とそうとした。

 『今も昔も、俺の護るもんは何一つ――』

 銀時の脳裏に、真選組との日々が脳裏にあった。

 

 マミはその記憶の中で、万事屋と真選組はいがみ合っている関係であることを知っていた。

 それでも、いざってときは助けている不思議な関係でもあったことを理解していた。

 

 そして、そんな真選組ともう一つ、かぶき町との日々を胸に秘めながらーー。

 『変わっちゃいねェェ!!』

 叫びながらーー。

 一本背負いさながらに弦に巻き付いた木刀を振り下ろしてヘリコプターを落とした。

 

 そして、真選組側の首謀者が、副長に粛清されるのを見守った。

 

 その後、真選組と対を成す『見廻組』が関わってる事件に巻き込まれ逮捕されたりしたけど結局手を組んで解決したりした。

 

 銀時の過去に出てきた公儀処刑人になった少女に言った言葉があった。

 

 『お前の剣は汚れてなんかねーよ、罪を斬り人を救う立派な公儀処刑人の剣だった。 オメーの親父を殺したのはお前じゃねェ夜右衛門と俺だ、それでもお前はまだその剣を抜かねーのか、斬らなきゃならねェ「罪」を前にしてもまだそうして、てめー自身に刃を向け続けるのか』

 

 銀時は自分達を消しに来た役人たちと戦いながら、公儀処刑人になった少女に問いかけ続けた。

 

 『んなもんに剣を使ってる暇があんなら、腹に刃が突き立とうが腸がぶら下がろうがその剣を杖にしてでも前に進んでみやがれ!! 夜右衛門の首でも俺の首でもいい!! 眼前の(てき)をその剣で斬り伏せてみやがれ!! それがてめーらが本当に護るべき公儀処刑人の矜持じゃねーのか!!』

 

 その少女に自分の首を差し出しても救いたかったのだ。

 

 マミはその出来事の中で、自分は自分自身を護っていたことを自覚していた。

 そして、銀時に出会って後輩との職務関係に近いつながりと、弟子との絆などを考えながら、それをどう護っていくのかを考えていた。

 

 それはきっと、この戦いで全員生還した先にあると確信していた。

 

 

 

                      ***

 

 

 

 マミ同様に杏子も銀時の記憶の中で、心に残ったものがあった。

 それは、万事屋で働いている天人の少女とその父親の出来事ーー。

 最初銀時は、少女を突き放して父親の元に帰した。

 その時の杏子は内心怒っていた。

 しかし、その少女が地球外生命体(えいりあん)に襲われていることを知った銀時は助けに向かって、少女の父親と共闘して助け出すことができた。

 

 そして、その少女を突き放した理由が、父親の心情への配慮からくるものだった。

 銀時は娘が書いた父親あての手紙を渡して、父娘(親子)を羨んだ言葉を告げていた。

 『俺ァほしかったよ、アンタみてーな家族が・・・・・・』

 

 次に見たのは、『妖刀』という名の兵器にまつわる兄妹(ケイマイ)の鍛冶職人の事件だった。

 銀時は、最初に刀鍛冶の兄から『妖刀』と呼ばれた父の刀を探してほしいと依頼されたのが始まりだった。

 同時期に辻斬り事件が起こっていた時期でもあった。

 その中に、銀時のかつての仲間『ズラ』が巻き込まれていた。

 

 その事件を引き起こしたのは、『提督』と呼ばれた男が率いる『鬼兵隊』と呼ばれる過激組織のメンバーの一人で『妖刀』を持ち出した犯人で、銀時に恨みを持っていた。

 

 その犯人に重傷を負わされた後、刀鍛冶の妹が真相を聞いた。

 『妖刀』と呼ばれた刀を元に、『生きた刀(兵器)』を創り出した兄であることをーー。

 

 そのあと銀時は、刀鍛冶の妹と共に『妖刀(兵器)』と兄の暴走を止めるべく動き出した。

 その後、『妖刀』は使い手である辻斬り犯を取り込み銀時を追い詰めていた。

 その時、刀鍛冶の妹と万事屋で働いている眼鏡の少年と天人の少女が銀時を救おうとして動いた。

 暴走した辻斬り犯は刀鍛冶の妹に襲い掛かったが、『妖刀』の生みの親である兄が庇ったために救われていたが、庇った兄は重傷だった。

 その兄は、余計なものを捨てて剣を造るために生きるつもりだったが、肉親()は捨てられなかったと口惜しそうに言ったのに対して、銀時はそれに反論していた。

 

 いろんなモン背負って頭を抱えて生き、余計なものが生み出す力が生み出し、魂を込めて打ち込んだ妹の刀で証明した。

 

 続いて見たのは、機械(からくり)メイドが起こした反乱事件だった。

 機械メイドの頭部を偶然拾ってしまった銀時が、陰謀に巻き込まれたのだが、その後機械メイドの創造主である男の人格データを移植した機械(からくり)が暴走して、反乱事件が起こった。

 その発端が愛娘の喪失に端を発していたことに、杏子は複雑な心境だった。

 そして、頭部になった機械メイドが新しい体を得て、暴走した生みの親の暴走を銀時と共に阻止に成功したが、メイドにあった『愛娘の人格(こころ)』の悲しみに、機械メイドは戸惑っていた。

 その様子に、銀時は言葉をかけた。

 

 妊婦が子供を産むときと芸術家が作品を産みだすときは必ず苦しむ、時には逃げ出してしまいたい時もあるが、その苦しみの中に大事なものがあることを忘れてはならないことをーー。

  

 ーーそれでも、涙が止まらない時は止めてくれる仲間がそばにいることを、銀時は伝えた。

 

 

 そして、次に見たのは、教会で銀時から聞かされた話に出てきた『血のつながらない母子(親子)』の元となった事件だった。

 そこは、空が見えない鉄の空に閉ざされた地下遊郭『吉原桃源郷』を『ヤバい店長』が支配していた。

 その後で、万事屋で働いている天人の少女と同じ種族と兄が来ていたことには言葉を失っていた。

 それでも、銀時たち『万事屋』は引かなかった。

 協力者として、『血のつながらない母』を護り続けた『女傑』が銀時と行動を共にした。

 

 『ヤバい店長』と銀時の戦いは熾烈を極めていた。 

 しかし、銀時に力を貸した『女傑』の『部下』との協力で『ヤバい店長』を倒して『吉原桃源郷』を日の当たる街にしたのには驚いていた。

 

 その後で見たのが、『かぶき町』で、町を取り仕切る四人のうち三人が覇権争いを起こった事件ーー。

 その発端は銀時のことを聞きつけ、巻き込もうとした『極道の娘』との出会いから始まったーー。

 『極道の娘(彼女)』の声が自分(杏子)とそっくりなことに本人はもちろん、仲間も驚いていた。

 その目的が、四人のうちの一人で『親分(自分の父親)』が『かぶき町』を収めることで自分の所に帰ってくると信じての行動だった。

 たとえ、周りの人間の『大切なもの』を奪い、巻き込んででもーー。

 

 杏子は『極道の娘』の行動に背筋を凍らせた。

 自分のいる世界で、やり方は違っても大切なものを護ろうとした気持ちを理解してしまった。

 しかし、銀時が『親分』の過去と『約束』を知ったうえで戦い、覇権争いを起こした『黒幕』を退かせた。

 その後、銀時は『親分』との決着をつけ、計らいで『親分』と『極道の娘』(親子)と和解させた。

 

 杏子が銀時を通して見た、『親子の様々な形』

 ワルプルギスの戦い(この戦い)を乗り越えた後、その繋がりをどう護り貫いていくのかを探す決意を固めた。

 

 

 

                      ***

 

   

  

 そして、さやかも銀時が万事屋の出来事の中で、『愛のカタチ』を銀時の目線で見ていた。

 

 その中で自分が心の中で考えさせられる出来事があった。

 まずは、真選組で一番隊を指揮している『ドS』に関することだった。

 その『ドS』は銀時自身『ドS』とは一緒にボケをするぐらいの腐れ縁だ。

 しかし、『ドS』には病弱な姉がいた。

 『ドS』は銀時を親友と偽り、付き合わせていた。

 

 その後、その『ドS』の姉が近々結婚することを、そして真選組『副長』に昔想いを寄せていたことを知った時は『副長』をいじっていたーー。

 

 『ドS』の姉の結婚相手がたちが悪いと知るまではーー。

 銀時は『ジミー』と呼ばれる密偵から途中で聞かされていた。

 その事実を知った後、『ドS』の姉の容体が急変し、『ドS』と『ゴリラ』が『副長』との関係で言い争っていた。

 

 そして、『ジミー』から『副長』が一人で決着をつけるつもりだったことを知った。

 

 『ドS』の姉は『副長』が自分を拒絶していた理由を知っていた。

 『ドS』も知っていたことを銀時に話していた。

 

 銀時は途中で、真選組に手を貸して、最低婚約者を『ドS』が引導を渡した。

 

 次に見たのは、『お天気アナ』と『陰陽師』の事件だった。

 万事屋に尋ねた『お天気アナ』は銀時のファンの女性だった。

 その正体が『陰陽師』であることを知ったのはさやか達も衝撃的だった。

 

 そして、その『お天気アナ』が使役している『式神(友人)』を護身用として託されていた。

 銀時自身、『お天気アナ』のファンとして、天気予報を陰陽の力で妨害する『陰陽師』の対決に乗り出した。

 

 そこで知ったのは、『お天気アナ』の『実家』と『お隣の陰陽師』の家が『お天気戦争』を繰り広げていたことだった。

 

 『お天気アナ』の兄は政略結婚で妹を、『お隣の陰陽師』に嫁がせたことを、『お隣の陰陽師』から自分勝手に『お天気アナ』を奪ったことに負い目を感じていた。

 

 その原因が千年にもわたる二大『陰陽師』の因縁に端を発し、今日に至っていたことを知った。

 

 その後、『因縁』に決着をつけるべく『お隣の陰陽師』が提案した勝負に『お天気アナ』の兄と銀時がタッグを組んで激闘を繰り広げていた。

 

 そんな中で、『お隣の陰陽師』が邪神を取り込んで力を行使していたが、その邪神が『お隣の陰陽師』の身体を依り代に復活して、二大『陰陽師』を根絶やしにしようとした中で、『式神』が銀時を信じていたため、二大陰陽師に連なる者たちが力を合わせ、『お隣の陰陽師』が心を取り戻し、『お天気アナ』の兄と共に邪神を調伏した。

 

 ーー二人が愛した『お天気アナ』の笑顔のために。

 

 その結果、二大陰陽師の家は和解した。

 

 

 さやかは、自分のいる世界で自分で身を引く『愛』と大切な人の笑顔を護る『愛』を知らなかったことを痛感した。

 

 思い人の手を治したかった思いの根本はその人の『愛』がほしかったことだと悟ったーー。

 

 魔法少女に契約する前、マミの忠告がまた違った意味に聞こえた気がした。

 

 さやかは自分の戦いを乗り越えた後、幼馴染のバイオリンの演奏が聴きたいのと、親友の恋を優しく見守る決意を固めた。

 

 

 

                    ***

 

 

 

 そして、まどかとほむらは銀時の万事屋の日々を銀時の目を通して、知ったことがあった。

 

 まどかは『名門』と万事屋で働いている眼鏡の少年の姉、伝説の花魁の思い人探し、『ズラ』のペットの行方探しーー。

 ほむらは『吉原桃源郷』を護っていた『女傑』と銀時の小さな世界が奪われた事件、そして『万事屋』で働いている眼鏡の少年とその姉が兄と慕っている者の記憶を見ていた。

 

 そのどちらも自己犠牲だった。

 

 『名門』出身の男装の麗人が、万事屋で働いている眼鏡の少年の姉を愛していたことを、

 

 『ズラ』と友情を育んだ伝説の『傭兵部族』

 

 伝説の花魁が政治に利用されている花魁を想い続ける『片腕の忠臣』の出来事をーー。

 

 『女傑』が信頼していた『師』の悲しき暴走を、『銀時』の記憶を奪い、成り代わって居座った『機械』から世界を取り戻そうとした戦いを、サイボーグとして故郷に帰ってきた、姉弟の『兄』を救うための戦いがあったことをーー。

 

 そのどちらも、大切な人の傍に居たい、しかし傷つけるのが怖い、失うのが恐ろしいという共通点があった。

 

 その結果、身勝手が浮き彫りになったり、約束が重い鎖に変わってしまい、結局周りを巻き込む結果になってしまうことをーー。

 それでも周りが身近にいたから気付いたり、気付かされたりを繰り返し、巻き込んだり巻き込まれたりを繰り返しても、銀時は救い、護っていった。

 

 しかし、必ずしもすべてを救えるとは限らないことを、まどかとほむらは今までの、そしてそれぞれの経験で知った。

 

 自己犠牲は自己満足に近しいものかもしれないと二人は悟った。

 

 その二人が、銀時が関わった事件を通して分かったことは、自己犠牲をしても周りは許さないことを、 大きな悲しみを産み落とすことを、そしてーー。

 

 それをぶっ壊す銀時(ヒト)に出会い、背中を見て生きて帰るという掛け替えのないことを真っ直ぐに受け止めていた。

 

 

  それぞれが見た、銀時の記憶の中でそれぞれが目を奪われた中で、銀時は諦めず護り救いとり、仲間と一緒に迷いながら、進む意味を知った。

 

  

 それこそ、銀時から学んだものがあった。

 

 侍の魂はソウルジェムの魂ではなく『志』を差し護り抜くことにあることをーー。

 

 自分たちが憧れた魔法少女は存外侍に似ているかもしれないと五人は思い、ワルプルギスに戦いを挑むーー。

 

 銀時から学び、自分達自身で掴んだ『魂の刃』をソウルジェムと見えない魂の奥底に秘めてーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 前回、感想をいただいた中でネタとなる文章があったので使わせてもらいました。
 
 リミックスを総動員してオリジナルで書かせてもらいました。
 と言っても、リミックスの内容を書いたら文章が多すぎて僕も読者もつかれる可能性があったので、出来事を銀時目線で見た感じで書かせてもらいました。

 かかわった事件の中で、銀魂の登場人物をあだ名的な感じで書かせてもらったのは、名前は銀時の記憶で知ったけど、まどか達が江戸の人たちの行いと、癖、見た目で分かりやすく、心の名で呼んでいるイメージです。

 そして、銀時が万事屋の日々を通して、護ってきたものを見て、まどか達が魔女に勝って生き残る覚悟を強く持てた心境を書きたかったのもあります。

 これからも最後まで見守っていいただけると幸いです。

 ご意見ご感想お待ちしております。
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