巻き込まれたので、ハジメさんの立場(原作の)を簒奪する事にしました。   作:背の高い吸血鬼

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おはようございま~す!


18話 二階層

「おお、見つけた!」

 

爪熊を捕食してから2日。漸く二階層へと至る階段を発見した。晴香はそこをマップに印をつけると、一度拠点に戻った。

 

拠点には神結晶を始めとした様々な物が置いてある。なので、それらを片付けてから第二階層に向かう為だ。ハジメの場合は持ち出せる物が少なかったので直ぐに向かう事が出来たが、晴香の場合は【異界収納】が存在する為、様々な物品を採取しては拠点内部にも放置していたりするので、それらの回収に時間が取られる。

 

と言っても、物に触れて収納と念じれば【異界収納】へと仕舞われるためにそれ程時間を食う事はない。

 

「よし、終了!いままでありがとね!」

 

腰を屈めれば如何にか侵入できる程度の出入り口を()()()()()、一ヶ月ちょっとを共に過ごした一階層拠点を後にした。向かうは、第二階層へと至る階段の存在する部屋。

 

 

     *   *   *   *   *

 

 

階段と呼ぶには烏滸がましいかもしれない、凹凸のの連なる凸凹な道を降る。そしてその先は、緑光石の光がない真っ暗な闇に閉ざされ、不気味な雰囲気を醸し出している。夜目必須の階層であり、夜闇に紛れて石化の魔眼を繰り出すバジリスク等の、一階層よりも厄介極まりない魔物が多数生息する魔境だ。

 

しかし、晴香には夜目が存在しないので、ハジメと同様緑光石光源か、光源魔法具に頼る事となるだろう。

 

史実ハジメは爪熊により切断された左腕に、魔力を注いだ緑光石を括り付けて光源を確保していたが、晴香には左腕が健在なので、普通に持つ。利き腕である右腕には06式を持ち、油断無く周囲警戒を行いながら前へと進む。

 

しばらく進んでいると、通路の奥で何かがキラリと光った気がして、晴香は警戒を最大限に引き上げる。そして、実用性に富み、いろいろな小物を収納できるユーティリティポーチからある物を取り出し、安全ピンを抜くと、先程光った地点目掛けて投げ飛ばした。

 

空中を飛翔するソレが、大体3秒ほど経った瞬間。爆発音と共に暗黒の世界を燦然たる光が塗り潰した。

 

「クゥア!?」

 

閃光手榴弾である。

 

魔物の悲鳴が上がった地点に光源魔法具を向ければ、そこには体長二メートル程の灰色のトカゲ。今まで感じた事も無いだろう数万カンデラの光に目をやられている所為か、辺りを忙しなくキョロキョロしている。勿論、このチャンスを逃すはずもなく、06式で纏雷を発動しながら撃ち放つ。

 

絶大な威力を秘めた弾丸が、狙い違わずバジリスクの頭部に吸い込まれ、頭蓋骨を粉砕し中身を蹂躙する。弾丸は、そのまま貫通し、奥の壁に深々と穴を空け、シューと岩肌を焼く音を立てた。電磁加速させているため、当たった場所が高温を発している為だ。熱に強く、硬いタウル鉱石だからこその威力だろう。

 

(史実ハジメさんは、此奴に左腕を石化させられるけど、ソレが解っていながら同じ行動など取るはずがない。先手必勝。やっぱり、ちょっと先の事が分かっているのって反則だね・・・)

 

苦笑い一つ。

 

晴香は周囲を警戒しつつ、バジリスクに縮地で近づくと、素早くバジリスクの死体を【異界収納】に仕舞い込み、その場を離脱した。一定方向のみと範囲の限られた光源しかなく、自身の目はこの空間では役に立たないので、敵の早期発見が難しく、そんな危険な場所でのんびり食事するわけにもいかないので、探索を進める。

 

 

       *   *   *   *   *

 

 

下層へと降る階段探索は後回しに、晴香は拠点を作る事にした。道中、倒した魔物や採取した鉱石も多く、使ってしまった消耗品の確保も必要な為である。

 

適当な場所で壁に手を当て錬成。特に問題なく壁に穴が空き、奥へと通路ができた。連続で錬成し、六畳程の空間を作る。そして、忘れずに【異界収納】より神結晶を取り出し壁の窪みに設置する。固定は厳重だ。その下にはしっかり滴る水を受ける容器もセッティング。他にも、魔物を食す為だけに存在する空間を設置し、其処に二階層で倒した魔物を取り出す。

 

錬成した岩の台に取り出されたのはバジリスクと、羽を散弾銃のように飛ばしてくるフクロウ、六本足の猫の死体。毎度御馴染みシュタルナイフで皮を剝いで肉を取り出すと、細かく刻んで皿にのせる。血の滴る新鮮な生肉。物凄く獣臭いし、爬虫類(?)の肉という正にゲテモノ肉だ。晴香はそれらを躊躇い無く口に運ぶ。

 

「んぐっ・・・うへぇ不味い」

 

血の滴る生肉を貪る猟奇的な光景・・・に思えそうだが、きちんと皿を持ち、箸で食しているので、其処まで酷い光景では無く、マシな野生児といった光景である。

 

んぐんぐと喰っていると次第に体に痛みが走り始めた。この階層には爪熊の同等以上のステータスを有している為、身体が強化されている。暗闇という環境と固有魔法のコンビネーションは厄介なのだが、【魔力感知】と閃光手榴弾で狼狽えさせて06式レールガンで一発射殺。生まれてここから出た事ない魔物達には対策を施す間も無く撃ち抜かれてしまっていた為、爪熊より強くても晴香にはそんな実感が無かった。

 

神水も服用しながら、残りを平らげる。内部から破壊されて行く覚醒痛には及ばない痛みだが、念のためだ。

 

「・・・ごちそうさまでした」

 

相変わらず不味い肉はさて置き、食後の楽しみであるステータスプレートを拝見する。

 

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綾瀬春香  17歳 女 レベル:21

 

天職:錬成師

 

筋力:800

体力:910

耐性:620

敏捷:850

魔力:1210

魔耐:1210

 

技能:錬成

   [+鉱物系鑑定][+鉱物系探査][+イメージ補強力上昇]

   [+鉱物分離][+鉱物融合][+精密錬成]

   弓術

   [+命中率補正]

   火属性適性

   [+効果上昇]

   土属性適性

   [+効果上昇]

   全属性耐性

   魔力操作

   魔力感知

   胃酸強化

   纏雷

   天歩

   [+空力][+縮地]

   風爪

   夜目

   気配感知

   石化耐性

   言語理解

   異界収納

   [+重量無制限][+内部時間停止]

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予想通りにステータスは大幅に上昇し、想定通りの技能が3つ取得出来た。

 

夜目は言わずもがな、暗い空間でも鮮やかとまではいわないが、周囲の光景をきちんと目視できる技能である。奈落の魔物的に弱そうな技能だが、この第二階層は緑光石の光源が存在しない暗黒世界。真っ暗闇でも普通に周囲を目視できるという事は、この階層においては途轍もないアドバンテージである。

 

気配感知は、魔物や人などの気配を感じ取ることが出来る技能であり、発動してみれば拠点外部に存在するバジリスク達の気配を何となく感じ取ることが出来た。もっと遠く、正確に感じ取るには鍛錬しかない。これは要特訓だ。

 

最後の石化耐性だが、バジリスクの固有魔法である【石化の邪眼】に対抗できる耐性技能であり、通常オルクス大迷宮90階層にて、魔人族の女性から追い詰められたクラスメイトを救出する際、その魔人族から落牢と呼ばれる土属性上級攻撃魔法による石化効果を無効化できたりする技能だ。石化耐性だけに、石化攻撃に対する耐性効果は高い。

 

ステータスプレートを仕舞うと、晴香は使ってしまった消耗品を補充するための錬成を開始した。

 

06式に使用する【12.7mmタウル鉱石製フルメタルジャケット弾】や31式に使用する【30mmタウル鉱石製フルメタルジャケット弾】又は【30mm榴弾】などといった消耗率の高い弾丸は最大でも100発以上な準備しており、それらは【異界収納】にて保管されている。しかし、使った分は補充しておき、無くてはならない時に限って尽きているなどという笑えない事態を回避するためだ。

 

それに、晴香はゲームをする際、アイテムは最大数まで購入又は所持するのが定石となっている為、その性格がここで現れたと言っても過言ではない。

 




皆さんはモン〇ンとかプレイする時、アイテムボックスには大樽×99見たいに、アイテムを買い溜めしますか?私はするタイプの人間ですw
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