巻き込まれたので、ハジメさんの立場(原作の)を簒奪する事にしました。   作:背の高い吸血鬼

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おはようございます!


27話 お着換え

煩悩を払うかのように新兵器開発にのめり込むこと、多分2時間くらい。授業に使っていたノート類に複数種の簡易的な設計図を描き、それを元にして数パターンの弾頭を制作。後は実射試験により最適解の発見と、改良を待つのみである。

 

それと、サソリモドキを喰らった事により新たに【魔力操作[+魔力放射]】と【[+魔力圧縮]】を得て、ステータスも大幅に上昇したので、06式以外にも主兵装が欲しいと思い、開いている左手を有効活用するため、並行して武器を開発する。同じく06式を携えてえ史実の様なガン=カタするのも視野に入れているが、現状06式一丁で事が足りていることから、今回は見合わせて頂く。

 

勿論、何れ作ろうと思って居るが、今回は大威力の銃が欲しい。いや、銃の様な形でなくても良いかもしれない。筋力等のステータスが2500を余裕で突破した晴香は数百キロの鉄塊をも軽々しく振り回せる。なら、それだけ大型化して、強固にすることも可能。

 

なので、自身の行動を妨害しない程度の大きさで、左手で扱えて、携えることが出来る大砲なんてどうだろうか。

 

艦〇れの様に。

 

露骨に艦砲の砲塔を携える訳ではないが、艦砲の様に、例えば10cm砲や12cm砲の様な物を単砲身で備え、後部に衝撃吸収機構と装填機能何かを取り付けたら、それはそれでレールガンとして放たなくても大威力。これをレールガンで放つなら、相手はヒュドラモドキになるだろう。

 

それ以外にも使えるが、爆散するのではないだろうか。しかし、この奈落において魔力を消費せずに超大威力の攻撃を放てるのはとても魅力的だ。一度制作してみるのも良いだろう。

 

それで使えなければお蔵入りさせ、使える様になったら使うのも良いかもしれない。

 

と言う事で、早速設計してみよう。

 

 

       *   *   *   *   *

 

 

「・・・ん・・・んぅ?」

「あ、起きた?おはよ~」

 

封印の石に半ば取り込まれる様な感じに生えていたユエは、その姿勢の悪さから来たのか、それとも久しぶりの安心した眠りからか、かなり深い眠りに落ちていた。幾ら神水を飲んだからと言って、いきなりあんなに激しくナニしてたら僅かな体力の直ぐに尽きる。

 

何て思いながら、作業を止めてユエの方へと赴く。

 

「おは、よう・・・おこして?」

 

ついさっきまでは、とても魅惑的な微笑みをもってして、私の事を襲った大人な感じだったのに、途端、幼い子供のような、まだ眠たげな表情で、この起こして要求・・・鼻血でそう。噴き出しそうになる幸せの赤い水をどうにか塞き止めると「ん~!」と可愛らしい声と共に目一杯突き出されたユエの手を引っ張った。

 

起き上がらせた拍子にはらりっと、掛けていたブランケットが落ちる。そして露になった裸の上半身に、晴香は頬を染めながら顔を逸らした。

 

このまま見ていたらムラムラしてしまう。また直ぐの再戦は、ちょっとご遠慮いただきたい(精神的に持たなそうなので)

 

「・・・また、する?」

「舌なめずりしないでよ・・・」

 

その気持ちになっちゃうでしょ、と付け加えながら、置いといた新しい服を渡した。受け取ったユエがその服一式に視線を落とすと、にやりとした笑みで晴香をみた。何となく次の展開がわかった晴香は、苦笑いしながらユエの言葉をまった。

 

「ハルカ、着せて?」

「了解です」

 

服を受け取ると、まず始めに着せないといけないのが下着である。青いリボンがちょこんと一つだけあしらわれたシンプルなデザインだが、肌触りがとても良い。女の子の体はとても敏感なので、ごわごわしたショーツでは痛くなったりしてしまうので、良い買い物をした。その分、お値段も張ったが、下着は高くてもちゃんとしたものを買わないといけない。

 

でないと後悔する。(友達談)

 

「はい、片足上げて~」

 

右足があがったので、其処から通す。この間、女の子にとってとても大切な部位が晴香の眼前に見える。ユエは恥ずかしがることなく、寧ろもっと見て!とでも言うかのようにずいっと付き出してくるが、見ない事にして履かせた。これで下半身クリア。

 

この世界の服屋に入って衝撃を受けた事がある。それは、ブラが売っていないというまさかの現実であった。

 

てっきりブラくらいあるだろうと思っていた晴香は愕然とした。異世界の女性事情的にそれは如何なんだ、と疑問に思ったと同時に戦慄した。ブラは、今自分が付けているもの以外は、異世界組の女子勢しか持っていない。なので実質一着のみだ。これが何等かの影響で壊れてしまった場合、私は詰むかもしれない。

 

もしもの事を考えると、非常に由々しき事態である為、直ぐに出来る対策としてシルク製のサラシを巻くということ(サラシは存在した)。ゴワゴワした包帯は絶対にダメであり、御高くともシルク。それ以外に選択肢は無い。

 

―――なんて思っていたのが、地上での晴香である。現在はステータスも上昇したため、何処とは言わないが色々な部分も当然強化されている為、多少ごわついていても若干煩わしく感じるだけで特に問題無い。更に言えば、目に見えない体内の筋肉も当然強化されている為、ブラ無しでも垂れることが無いのである。

 

大胸筋のゆるみは女の敵。しかし、鍛えずとも緩まなくなったのなら、それはただの支えだ!

 

「と言う事で、はい後ろ向いて~」

「・・・それは?」

「これ?ブラジャーって言うの」

 

別名、懐かしの大胸筋矯正サポーター・・・ブラじゃ無いか。そうだった。

 

「つけると胸が楽よ」

 

ユエの胸の大きさからして、私とほぼ同程度と判明している。だったら、付けられるのではないかと考えて装着してみたが、多分ピッタリ。微調整はホックと、アジャスターでストラップの長さを調整して整えた。これで上半身クリア。後は、この迷宮内でも邪魔にならないパンツと長袖を着せてお着換え終了。

 

着替えさせるの楽しい。しかし、色々見せたがるのはいかんともしがたい。

 

「どう?ファッション的には駄目だしされそうだけど、此処は迷宮内だからこれで我慢してね」

「ん。問題無い・・・それより、この【ブラ】?いぃ・・・」

 

何処かのんびりした様子で自分の胸を揉んでいるが、今までブラを付けた事が無い人が初めてブラを付けたら、こんな感じになるのか。

 

しかし、初ブラにご満悦な表情のユエが見れて良かった。

 

 

       *   *   *   *   *

 

 

「よし。ユエ、危ないから横に離れて」

「ん!」

 

ユエを退避させると、晴香は新弾頭を装填した25式84mm無反動砲を構えた。的はサソリモドキから剥ぎ取ったシュタル鉱石製の金属板。その厚さは何と500mm。彼の超戦艦大和を超える分厚い装甲だ―――と言っても、メタルジェットによる装甲破壊は900mm以上を貫けるらしいので厚さはもはや関係が無い。

 

しかし、それは前時代の事であり、現在は複合装甲や反応装甲などの手段によって容易に防ぐことが可能―――だがしかし。それは晴香の元居た現代世界での事。まだモンローノイマン効果処か、科学の【か】の文字すら見当たらないこの世界では、そもそも複合装甲の概念が無い。勿論、金属等の合金や彫金程度の知識は錬成師を見たりすれば明らかに存在している事は明白だが、主に魔法戦闘が主体のこの世界において、魔法を超える大威力の攻撃は武術系天職が限界を超えて習得できる奥義系スキルしかない。勇者の【天翔閃】が良い例だ。

 

この様な大威力攻撃に対してこの世界の魔物を含めた住人が取る行動と言えば、避けるか逃げるか。そして、魔法で防ぐか。この中に鉄の盾で直接防ぐなんて発想がない。それは、魔法で盾をも諸共吹き飛ばす事が可能だから。

 

故に、何らかの魔法特製や効果、アーティファクトの類でもない限り無理に受け止めようとはしない。なら、ちょっとした攻撃にもびくともしない鉄100%の盾でも十分に効果がある。

 

この世界の住人からしたら、違う金属同士を重ねて何になる?とでも首を傾げるのではないだろうか。

 

さて、これまでの話でこの世界には複合装甲の概念は無いと言った。しかし、そんな概念を必要としないかもしれない金属や鉱物がこの世界には多数存在しており、その一つが世界最高硬度を誇る【アザンチウム鉱石】と、魔力を注げば注いだ分だけ硬度が上昇する【シュタル鉱石】である。

 

今回用いるシュタル鉱石製500mm金属板には、晴香が全力で魔力を注入したため、通常の金属ではありえない硬度を有している。これを貫けるか、果たして。

 

「それじゃぁ撃つよ!」

 

―――ドシュッ!!

 

何処か気の抜けるような音と飛び出したのは、亜音速の新弾頭【heat弾】。砲身を抜けた弾頭から6枚の安定翼が展開されると、一直線上に安定した飛行を見せて追突。弾頭センサーと言う名の魔石が砕け、内部に内包していた発火魔法陣に魔力が吸収されると、その魔法陣から噴出した小さな火種が、圧縮された燃焼石を燃え上がらせ、そのエネルギーが金属ランナーを高速で変形させる。

 

約80度と、効率の良いランナー角度によって発生されたメタルジャケットが、シュタル鉱石製鋼板を穿つ!

 

ドガアァァァァアンッ!!

 

迷宮内に爆発音が響き渡る。爆炎が晴れ、確認する為に、命中箇所を錬成にて半分に開いて見た。

 

「どうにか・・・って所かな?」

 

あの500mmのシュタル鉱石製金属板に風穴が開いている。しかし、命中箇所が大穴に対して反対箇所は小指がどうにか入る程度の穴しか開いていない。出来れば親指程の穴が開いて欲しかったが、それは改良次第だろう。

 

「音、大きい」

「あはは、五月蠅かったかな?ごめんね、これが私の戦闘スタイルなの」

 

銃や火器の魅力を知ってしまったからには、今更弓矢に後退するなど、絶対できない。こればっかりは譲れない事なので、ユエには我慢してもらうしかないのだが・・・という晴香の予想に関して、本人たるユエの感想は違った。

 

「ん~ん。ただ、音に驚いてる」

「そっか。それならよかったよ」

 

その後構造を少し変えたり、角度を微妙にずらしたりと工夫されたheat弾が次々に打ち出され、その結果、現状一番最適と判断される形状及び威力を引き出せる弾頭の開発に成功。新に習得した【錬成[+複製錬成]】にて、これを量産するめどが立った。

 

「お疲れ様、ユエ。そうだ、休憩に果物でも食べない?」

「食べるぅ♪」

 

晴香はテーブルの上に地上で購入しておいた各種果物を取り出し、一緒に食べる事にした。

 




ブラの件ですが、ありふれで触れられてなかったと思いますので、大丈夫ですよね?まぁ、もし触れられていたとしても直さないでそのままにします。

それと、誤文字報告ありがとうございました(>_<)
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