毎日投稿?そんな子知らないですね
はい…投稿ペース戻るように頑張ります
ちょっとリアルの方で今生徒会のお仕事が立て込んでて課題と二方向で潰されてます
皆さんもコロナに負けずに頑張りましょう
久しぶりなので前の話を忘れてしまってる方、この話から見始めた方はぜひ一話から見て貰えると助かります
「とは言ったものの全く思いつかん…」
とりあえず9時の受付開始までには何かを考えておきたいと玄関の前を不審者のようにうろうろとしていた。
というかどこからどう見ても不審者だった。
「天ちゃんそんなに思い詰めずにさ気楽にしなよ」
キモイほどにうろうろしてる俺に落ち着くように七海先輩が言う。
いやいやできるわけが無いでしょ、何言ってんのこの人。まぁ、でも確かに先輩の言う通りたかが抽選だ。
そう思うと確かに余裕な気がしてきた。
だが、それ以上に問題なのは時間だ。
あと20分で受付開始になってしまう。
とりあえず電気パンの担当の生徒に話を聞いた方いいかもしれない。
あの教師は役に立たん。
「先輩。俺電気パンの担当に話聞いてきます」
すると、向こうで話をしていたカップルのうちの片方、会長が話を聞いていたのかこちらに反応した。
「天草。何かあったら困るし俺も着いてくよ」
「すいません」
「何が?いいってことよ」
いや、今のすいませんはイチャついてるところ邪魔してすいませんの意味だったんだが。
まぁ、会長の善意を踏みにじることはしたくないのでスルーさせてもらおう。
マジ会長優しいよ。ほんとに。まじでリア充じゃなかったら何も思わなかったんだけどな…別に悔しくねぇし…
俺は優しい会長と共に別館にある化学講義室に向かうことにした。
行先である化学講義室は別館1階の最も奥にある。
何故かうちの高校の別館は1階から4階までが理科専用になっている。
4階は地学講義室、3階は生物講義室、2階は…地学講義室だっけ?
ダメだ、あんまり覚えてないからこんがらがってきた。
とにかくうちの別館は分かりにくい。
化学が1階なのは授業を受けているから覚えていたがあとはさっぱりだ。
本館から渡り廊下を通り別館に向かうと、本館の影に建物があるせいか一段と冷え込んだ空気が身に染みた。
ここまで無言なのも妙な感じがしてならなかったので会長に話しかけることにした。
「冷えますね」
「そうか?」
クソ。さっきまで彼女とイチャついてたから心も身体もぬくぬくですってか。
これだかれリア充は。
と思っていたがどうやら会長はブレザーの下に着ている紺色のセーターのお陰で寒さが軽減されてるようだ。
うちの学校では9月に入ると衣替え期間に入り、長袖と半袖どちらを着ても良いという期間が二週間ほどある。
長袖になればセーターの着用なども許可されるが、俺は締め付けられるような感じがして着るつもりは無い。
渡り廊下を過ぎてしばらく廊下を歩くと奥に化学講義室が見えて来る。
その入口には担当と思われる白衣を着ている生徒が5、6人ほど立っていて、歩いてくるこちらに気づいたようで全員がこちらを見ていた。
「生徒会の方ですか?」
その中の女子が1人こちらに駆け寄ってきて会長に尋ねた。
いや、担当俺だから俺に話しかけ欲しかったんだけど。
まぁ、こればかりは会長の知名度と話しかけやすい見た目の前ではしょうがないだろう。
「電気パンの担当の方ですか?」
「はい、良かったです…ちょうどこちらも呼びに行こうかとしていた所だったので」
「何か?あったんですか?」
「それが…」
どうやら先程の女子は2年生でリーダーを任されている中村さんという人らしい。
話を聞いたところこの人たちも成島に生徒会と話を
しろと説明もなく丸投げされてしまったらしい。
まじであいつ大丈夫なのか?
聞くところによるとこの人たちも今年が初で去年何をやっていたかも説明されてなく、手つかずの状況で困っていたらしい。
「あの、自分が電気パンの抽選とやらの担当なんですが、こちらも今の状況だと何も出来なくて何かそちらの方で案があったりとかしますか?」
俺のその問いかけに対して、お前喋れたんか、誰こいつ?的な視線を向けられたが、揃って誰一人その問に答えることはなかった。
恐らくこうなるだろうという予想はできていた。
奇跡的な確率にかけて聞いてみたが、やはり何も考えはなかったのだろう。
こうなるとこちらとしても困ったことになった。
いや、元々困ってたんだけど、まぁさらに。
とりあえず情報を得るところから始めた方が良さそうだな。
「電気パンってどんなことやるんすか?」
すると、リーダーの中村さんではなく後ろのオタクっぽいメガネをかけた男子が説明を始めた。
「それがですね、今回僕達がやり始めたのはリサイクルも兼ねて要らない牛乳パックを集めてそれを再利用して電気パンを作るんですけどね。あ、ちなみに電気パンて意外と家でも出来るんですよだから、これを覚えてもらえば…」
と早口で、というかめっちゃ気持ち悪い感じでずっと語っている所に割って入るように中村さんが説明を代わってくれた。
「基本的にはここで子どもと一緒に電気パンを作るだけなんだけどね、準備に時間かかるから他みたいにどんどん入れられないんだよ」
「そのために抽選で時間と人数の調整をしていた感じだったってことですね」
「そうなるね…」
てか、さっきから後ろで語り続けてる人うるさいよ。これがオタク特有の早口というやつだな。
もう、いいよ。俺聞きたかったのそういう情報じゃないからさ。
全く、これだからオタクとか陰キャはキモイって言われるんだよ。
特にアニオタ、鉄オタ、ミリオタ、ドルオタとかな、あれ、全部俺の事じゃん。
やっぱりオタクはキモイよな。
あ、勿論俺もキモイぞ。
これは自らキモイと言うことによって自分もオタクで陰キャでキモイんだぞと戒める為に言っている。
陰キャはキモイ。よって俺キモイ。
キモキモうるせぇよ。
それにしても、あん肝食いたくなってきなぁ。
兼好法師並、恐らくはそれ以下の価値しかない心にうつりゆくよしなしごとを考えていると。
「あの、君の名前聞いてもいい?」
知らぬ間に自分の目の前に中村さんが立っていた。
「天草です」
あまりにも自分と中村さんとの距離が近すぎたのでおもわず距離を離そうと一歩後ろへと下がったが、すかさず中村さんが距離を詰めてくる。
「何か考えはないのかな?さっきからずっと何か考えてるみたいだけど」
確かに、この人の言う通り何かないかとは考えていた。
だが、後ろの人が鬱陶し過ぎて途中からそれどころじゃなくなってるんだよな。
この状況を打開できる案など直ぐに出るわけが無い。
中村さんの質問にも直ぐに答えられるはずはない。
成島が全任したという以上こちらがどう動こうと文句はないだろう。
というか文句があるのはこっちの方だ。
もしあいつが何か文句言ったら文句のお釣り渡してやる。
どうやっても時間が足りない案しか浮かばない。
せめて昨日、一昨日に全任するから考えておけと言われていたらまた何か違っただろうに。
「新入生説明会の補助も大変だったなぁ」
ボソッと中村さんがため息混じりに過去のことを思い返していた。
「そういえば中村さんは誘導を手伝ってくれたね」
「覚えてくれていらっしゃったんですか?!」
コロッと会長の口から出てきた女子的にポイントが高そうなひと言が中村さんのテンションをどんどんと上げていく。
てか、ボランティアで参加してくれる一般生徒の仕事までちゃんと覚えてるとかかなり気持ち悪い。
クソ、彼女持ちのくせに。
ほんとにこういうイケメンになりたい…
そういえば、確かにあの説明会の時に会長に体育館まで誘導されたな。
ならば、これで充分なのでは無いのか?
「中村さん。電気パンの準備って一人いなくても出来ますか?」
「ちょっと今の状況厳しくて時間決めてるから…」
俺の提案を聞いた中村さんの様子を見たところ、この案は現実味はなさそうだな。
何か他に思いつかないかと考え始めたところ、自分の右耳に何か違和感があった。
すると右耳に会長の甘い声色の囁きが心地よく響いた。
「天草。なんか面白そうなこと思いついたみたいだね」
なるほど、こりゃASMRよりいいな。
そんなことより、とりあえず会長だけにも話はしておいた方が良さそうだ。
「会長実はですね…」
読み終えていただきありがとうございます。
感想などいただけましたら今後の励みになりますのでぜひよろしくお願いします。
Twitterの方で作品更新の連絡も行っていますのでよければフォローよろしくお願いいたします。
https://twitter.com/sayu_syousetu