陰キャなんで恋愛なんてしません   作:*白湯*

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どうも白湯です
本日二本目の投稿どうにか間に合いました
本当に急いで書いているので誤字、脱字や駄文が多いかもしれませんが自分で気付き次第修正していこうと思いますので先に言っておきます
すいまそんでした
これはわざと誤字っているので、あの、洒落って説明するとすごく寒くなるんですよね
はい。
前書きと茶番も長くなりましたがこの次の話では科学祭りへと入ろうと思いますのでこの話も最後まで読んでいただけると幸いです



自宅なんで

黒岩と正門で別れた後、俺は学校のすぐ近くにあるアパートへと向かった。

一階には居酒屋、二階、三階がアパートとなっており、その二階の一番奥が俺の家だ。

俺の家と言っていいのかは分からないが、これがとても複雑なのだ。

高校入学前、ほぼ中学の卒業式が終わったぐらいの時に、俺の両親は離婚した。

母親は父親の酒癖の悪さに、父親は母親の男癖の悪さにそれぞれ嫌気がさして別れたらしい。

まぁ、どちらにせよ俺はどちらにも着いて行く意思は無かったため、密かに家出を決意したがそこを姉の弟であるおじさんに拾われた。

おじさんは一人暮らしで、お金に余裕はあるからと言って自分の家とは別にこのアパートを俺の為だけに借りてくれた。

それ以外にも学費や家賃など全てを請け負ってくれており、実の父親よりも父親のような存在だ。

本当は明日もおじさんからキャンプに行かないかと誘いがあったのだが、生徒会の仕事を理由に断ってしまった。

父親のように思っていることもあり、断ってしまったことは本当に申し訳なく思っている。

家の玄関に着き、鍵を開けようとドアノブに手をかけたところドアノブがくるりと一回転してドアが開いてしまった。

俺は家を出る時にちゃんと鍵をかけた。

ならば、犯人は一人しかいない。

玄関で靴を脱ぐと、そこには自分以外の靴が一つあり、居間の方を見ると何故かもう電気がついている。

もちろん、このアパートに人を感知して電気がつくなどというハイテクな機能はない。

居間の方へと行くと何故か人の家で勝手に鍋を作っている男がいた。

「お、遅かったじゃないか」

「なんで、また人の家で飯食ってんの」

「お前の分もあるからいいだろ?」

「まぁ…」

この男は橋本和英(はしもとかずひで)

俺の二つ年上であり、いつからか普通に俺の家にいるようになってしまった。

まぁ、たまたまゲーセンで会って知り合った仲なんだが。

同じ中学に通っていたこともあり、何かと関わることが多かった。

今は大学入試に向けて勉強をしているが、諸事情により俺の家を勉強場所にしている。

部屋を貸す代わりに食事と勉強の指導をしてくれている。

「とりあえず手洗ってこいよ」

橋本の指示通りに俺は台所で手を洗い、鍋が置かれたコタツに入ることにした。

「いやぁ、お前は一年中コタツ出しっぱなしだからこういう寒い時は助かるな」

俺は静かに橋本の言うことを無視して、鍋から自分の分を取り分けた。

温といコタツから動きたくない俺は、できるだけ手を伸ばしながら鍋を取り分けていたので、手が震えていた。

それを見た橋本は俺が持っていた取り皿とおたまを取って代わりに装いながら聞いた。

「何?明日生徒会?」

「そうだよ」

橋本が装い終わった取り皿を差し出してきたので、それを受け取りお礼も兼ねて質問に答えた。

「なんか、大変そうだな」

「えらい、他人事だな」

俺は橋本の作った丁度良い味付けの鍋を食べながら言った。

「まぁ、俺の事ではないからな」

「だから俺明日は家にいないぞ」

「それでも俺は明日もここを使わせてもらうからな」

「まぁ、いいけどさ」

そんなような会話をしていると、みるみるうちに鍋の中身は空になっていく。

「締めにラーメンでも作るか?」

「流石に食いきれない。勘弁してくれ」

「だよな」

そう言いながら橋本は鍋のスープを金メッキの鍋へと移し変えていた。

移し終えるとそれを冷蔵庫に入れて、またコタツへと戻ってきた。

俺は制服から着替えようとしたがコタツという最強の暖房に足を掴まれたように動けなくなってしまった。

「制服着替えないのか?」

「動きたくない」

「そうか」

コタツという人を堕落させる禁断のアイテムに加えて、腹八分目という丁度良い食事量が眠気を誘う。

コタツに伏せるようにして目を瞑ると、全身の力がすっと抜けるようにして、自分の意識がどこか遠い場所へ飛んでいく。

基本的に睡眠時間が短いこともあり、自分は起きていたくても身体に強制的に眠らされることが多々ある。

学校に行っていて授業中にそのようになることは自分としては避けたいことなのだ。

自分で勝手に夜更かしをして睡眠時間を削ったのだ。

そこに責任を持たずに、授業を睡眠時間に利用するのは俺の心情的に許せないことだ。

だから、休み時間や空いている時間はどれだけ短くても仮眠をとることにしている。

だがしかし、睡眠に適した環境が出来てしまうとこれは仮眠ではすまなくなってしまう。

仮眠という意識があろうと寝不足の身体は意識とは裏腹に睡眠を欲してしまう。

そうなると仮眠のつもりがいつもより深い眠りについてしまう。

気が付くとご飯を食べ終わった時間から6時間も経っていた。

変な体勢で寝たせいか肩やら首やらの節々が痛い。

コタツから起き上がると部屋の電気も消えており、反対側から静かな寝息が聞こえた。

流石に寝ている奴を起こすのは気が引けるので静かに居間を後にして自分の部屋へと移動をした。

自分の部屋に入ると、すぐにブレザーを脱いで椅子にかけた。

首がまだ痛むが背もたれをギシギシ鳴らしながら、だらーんとした格好をした。

今日は珍しく目が覚めない。

いつになっても全然意識が覚醒しない。

しばらくすると自分の意識に関係なく瞼が下がってくるようになってきて、このままだと気を抜いたらすぐ椅子の上で寝てしまう。

仕方が無いので制服のままベッドに飛び込み全身を預けた。

バスンとベッドのバネが軋む音と一緒に、ベッドに勢いよく倒れた反動が全身に響く。

全身の形に少し沈んだベッドに体が包まれ、今度こそ意識が持っていかれる。

何故だろうか。

こんなはっきりとしない消えていく意識の中で黒岩のことを思い出したのは。

俺の選択は間違っていなかったのか。

本当は曲がった後に黒岩が待っていたのではないか。

そんな疑念が頭にぽつりと浮かんではすぐにどこかへと消えていく。

一度浮かんだ疑念を少しでも晴らしたく、頭をフル回転させようとするが段々と意識が遠のいていきそれも叶わない。

こんな所で寝ている場合ではないのに。

最後に覚えているのはそんな覚悟のない口先だけの言葉だった。

 




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