陰キャなんで恋愛なんてしません   作:*白湯*

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どうも白湯です
毎日投稿昨日で途切れてしまいましたがここからできるだけ沢山投稿しようも思うので許してください
ここから科学祭りが始まります


祭りなんで1

意識が覚醒すると窓からは心地が良い朝日が差し込んでいた。

時計を見ると今の時間は約8時。

そして、昨日言われた集合時間は8時だ。

やばい、完璧な遅刻だ。

幸いにも昨日は制服のまま寝てしまったので、このまま直行で行ける。

昨日脱いだブレザーを羽織って、洗面所へと向かった。

とりあえず急いで顔を洗い、化粧水を顔にぺちぺちと叩き込み気合いを入れた。

そして、つい最近便利だと思って買ったドライシャンプーというやつを手に取り頭を洗う。

身支度が終わったら、居間にあるカバンを取りに行く。

すると、既に起きていた橋本が勉強をしていた。

「何?寝坊?間に合うの?」

「うるせ、間に合うかどうかじゃなくて間に合わせるんだよ」

「そうか、気をつけてな」

俺がいつも朝食を取らないことを分かっている橋本は自分の分の朝食だけ準備していた。

気が利くんだか、なんなのか。

これは逆に図々しいのでは?と思いつつも急いでいるため、カバンだけをとり居間を出て行く。

玄関は橋本を信頼しているため鍵は閉めずに扉を開けると同時に駆け始めた。

走れば2〜3分程で着く距離にある学校で本当に助かった。

時計を確認するとまだギリギリ8時には回っておらず、全力疾走で集合場所である玄関へと向かった。

玄関に着くと既に生徒会の面々は集まっていた。

「お、久しぶりに見たと思ったら遅刻か?天草」

「お、お久しぶりです…会長」

俺は走ってきた反動で息を切らしながらも会長に答える。

この人は昨日七海先輩が言っていた大ちゃん先輩もとい進藤大輝(しんどうだいき)会長だ。

この人が一応、生徒会会長なのだが引き続きの関係で今は任期が終わってるのか分からなくて結局は手伝ってくれている。

「5分前行動は大事だよ?天草くん」

咎めるわけでもなく、諭すような優しい声で話しかけてきたのは生徒会副会長であり、会長の彼女であり、何故か七海先輩からゆかつんと呼ばれている清水友梨香(しみずゆりか)先輩だ。

どういう経緯でゆかつんとなったのかは分からない。

まぁ、察するに友梨香ちゃんとかから変わった様な感じだろう。

それにしてもそんな変貌する?

名前が友梨香じゃなくて友香だと勘違いされちゃいそうだけど。

「すいません…寝坊しました…」

「まぁ、そんぐらいならいいってことよ」

二人の後ろからにょきっと出てくる様に七海先輩が許しの一言をくれた。

「さて、とりあえず先生から説明聞こうか」

そう言うと七海先輩は近くで準備をしていたおそらく今回の代表だと思われる先生を呼びに行った。

七海先輩がその人を呼びに行くと何やら準備中らしく、七海先輩の呼びかけには聞く耳を持っていないようだった。

「なんか忙しいみたいだからもう少し待とうか…」

しかし、いくら経っても先生がこちらに来る様子はない。

その状況を見て痺れを切らしたのか、会長が今までの経験から指示を出し始めた。

「とりあえず女子組は受付の机の準備と今回来る予定の小中学生の名簿一覧を職員室で印刷してそれぞれバインダーに。天草は俺と駐車場の交通整理に行こう。時間を無視してくる保護者の方が居るからその方への注意と先生方の車の移動があるからその誘導を」

全員が静かに会長の指示に対して首を縦に振り行動に移した。

それにしてもあの先生の態度がどうにも気に食わない。

今回の電気パンの抽選のやり方の説明を未だに受けていないこともあるが、それより何よりこちらはあくまでボランティアという形でこの祭りの補助を行っている。

手伝う以上はそちらの情報を少しでも分けてもらわないと、こちらとしても動けるものも動けなくなってしまう。

現に今がそうだった。

半になったら教師たちの車の移動があるのは知らされていたことだが、それ以前に先生から今日の内容説明があるはずだった。

会長の指示がなければ今頃どうなっていただろうか。

どうもこちらが手伝うということを当たり前であり、内容も全て把握していて自分たちで動けるものだと思っている様だ。

そんなはずがないだろう。

なぜ生徒会をこの企画を知っている科学部と同じ扱いで大丈夫と思っているのか。

それならば生徒会が全てを知っている、科学部と同じであるという期待自体が間違っている。

先生であるなら尚更そこを理解すべきだ。

そもそも生徒会というのは生徒、先生の中間というとても面倒臭い位置にあるのだ。

時に生徒からのヘイトを買い、時に先生からもヘイトを買う。

この両殴りの位置にある以上、生徒会というのは情報を共有し、皆の共通認識に近いものを完璧に近い状態にするというのをぶっつけ本番でやっているのだ。

生徒会にとっては情報が一番の武器であり、一般生徒との差が生まれる唯一の点である。

今回この武器を与えられていない以上、俺は先輩を頼るか、自分で考えて行動するかしかない。

これには失敗するリスクが高い割合で含まれている。

そこをどうするかが今回の問題になっていく点だろう。

玄関から外に出ると駐車場には数台の車、ほとんどは教師の車なのだろう。

しかし、その内の数台を見てみると、本来ならありえない人が乗っている車がある。

おそらく、これが会長の言っていた時間を守らない保護者だろう。

「会長、なんでこんな早くに来る保護者がいるんでしょうか」

率直な疑問を過去の経験がある会長にぶつけてみた。

「まぁ今回は電気パンが抽選になったけど、これ以前は先着順で配ってたから早く来て電気パンを狙う人がいるんだよね」

「なるほどです」

「これまた問題なのが電気パンが抽選に変わったっていう連絡がされてない事なんだよな」

「え?まじですか?」

「まじまじ」

会長は悪戯な笑みを浮かべながらどこか落胆的に玄関の方を見ていた。

「大変なことにならなきゃいいんだけどね」

駐車場に止まっている保護者の車を見ながら会長がぼそっと呟いた。

会長…それフラグだから…

 




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