俺の幼馴染みはヤンデレです 作:太公望
「学校だり〜」
今日は夏休み明けの月曜日。ただでさえ月曜日はめんどくさいと言うのに夏休み明けということも重なりやばいほどめんどくさい。課題が終わってないとかそういう事じゃなくて、今日は千聖も彩もイヴも仕事が入っていないからめんどくさいんだよなぁ
そんなことを考えながら準備をしているとスマホがなった。何かと思うとそこには「紗夜」の文字がある。朝っぱらからなんだよ
『おはようございます。今お時間大丈夫ですか?』
「準備終わりそうだから大丈夫だよ。なんかあった?」
『先日、転校生がうちのクラスに来ることが決まっていたらしくて、学校案内を耀太さんに任せたいとの事です。その打ち合わせでホームルーム前に生徒会室に来てください』
「なんでわざわざ俺なんだよ……まぁ分かった」
『それでは』
はい。場合によっては二学期初日からやらかすパターンですわ。頼むから転校生さんよ、なにもハプニングを起こさないでくれ。千聖たちが……いいや、俺がカバーしまくればいいんだよ。そうだそうだ、そうしよう(思考停止)
「おはざーす」
「あ、耀太君、おはよ♪」
「おはようございます、耀太先輩」
登校して教室に荷物を置いてからすぐに生徒会室に来た。千聖はって? 普通に玄関から出ようとしたらもう既にそこにいたから靴だけ持って裏口から出た。裏口だと学校への距離は短くなるけど、ここらじゃ有名な『地獄の100段階段』っていう100段のめっちゃ急な坂があるんだよ。そこ通ってきたから汗がすごい。とりあえず下着は着替えたけどYシャツは忘れてきたからそのまんま。少し気持ち悪いんだよなぁ
「耀太さん、先程連絡した通り、あなたには転校生の案内をしてもらいます。わかってると思いますが、くれぐれも粗相のないように……デスよ?」
「はいはい。んで、どこら辺案内すればいい訳?」
「とりあえず特別教室と体育館、それと購買辺りですかね。なにかあれば必要に応じて案内してもらえれば」
「りょーかいした。まさかと思うけどさ? 俺が案内するからって俺のクラスじゃないよな?」
「何言ってるんですか。当たり前ですよ。しかもあなたの隣の席らしいです。妬ましい……なにかあったらもっと強い薬で」
「なんもしないから安心しといてってば」
クラスが同じだけなら何とかなった。だけど席まで隣とか……千聖も燐子も紗夜もやばいやん。しかも最近彩は何もしてこないから要注意。いや〜初日なのになんなんですかね、この絶対包囲網は
「耀太♡ ナンデヒトリデ学校にキタノカシラ?」
「いやいや、生徒会の用事あったからさ?」
「それならしょうがないわね… なら帰りは一緒ね♪」
うん、千聖はいつも通り。これがいつも通りって言って安心するとか俺も俺だよなぁ。あとは彩なんだけど……
「よ〜う〜た〜くん♡ この前のお仕事頑張ったからぁ ご褒美が欲しいなぁ」
「どこで覚えたんだよ、そんな演技」
以前の彩とは考えられないぐらいの甘い声で俺に話しかけてきた。しかも後ろから抱きついてきて耳元でな。なに?なんか変なものでも食べた? 千聖もいるんだからやめて欲しいんだけどさぁ……
「頭撫でるだけな」
「えへへ〜///」
いつもこれぐらいなら可愛いと思うんだけどさ、既成事実だのなんだのかんだのっていうから怖いんだよ
「座ってくださ〜い。ホームルーム初めて転校生を紹介しま〜す」
担任の先生が入ってきてそういった。俺と紗夜、燐子以外は初耳だったらしく、一瞬騒がしくなったがすぐに収まる。そして先生に名前を呼ばれて入ってきたのは濃い青色の髪をしてポニーテールを決めて、紫色の縁のメガネ、怪我でもしたのだろうか顎に絆創膏を付けた女の子が入ってきた
「私は
「ということなのでよろしくお願いします。黒羽さんは真宮君の隣の席へ」
「はーい☆」
うん、第一印象を一言で言い表しますと……ギャル! もうホントに純正のギャルやん。リサもギャルっぽかったけど比にならんぞ。しかも彼氏募集中とかこの学校で男子っていったら俺しかいないんだけど!?
「黒羽さん、よろし『ストップ!』どうしたの?」
「妾は黒羽サーリャでは無い。魔王の血を受け継ぎし、じきに世界を征するものとなる……妾こそ、『サリヤス』である!」
「・・・はぁ?」
なになに、今度は厨二病?あこちゃんみたいなやつ? つまりリサとあこちゃんのハイブリット的な……めちゃんこめんどくさいやつやんけぇ
「サーリャちゃん、耀太は私のモノだから手を出さないでね?」
「いいえ、私の物です」
「ちがうもん!私のだもん!」
「私がお嫁さんだよね?」
おいこら。何吹き込んどんじゃこら。ん?でもその方がサーリャも彼氏募集とかいわなくなるか。これはこれでありがたい
「こ、こんなにも伴侶が沢山……貴様、もしや魔天使の血が流れておるな!」
「いや俺は列記とした人間ですk『そんなことより学校教えてーー!』どわっ!?」
「それじゃぁ真宮君と黒羽さんは1時間目は学校探検ということで」
早速ギャル兼厨二病に振り回されております耀太です。1時間目だと言うのになんなんだい? とりあえずさっさと案内しますか
「サー『サリヤス!』サリヤスはまずどこ行きたい?」
「まずは〜体育館に行きたいでごじゃる!」
「へいへい」
ごじゃるとかどこぞの伸びる尺持ったお子様ですか。ちょっと色んな意味で日本語の知識を間違えてる気がするんだけどなぁ
「すっごく広いじゃん!」
「まぁ敷地も敷地だからな。あと別で武道場とプール、第2体育館もある」
「そうだ!バスケしよう!バスケ!」
「鍵借りられたらな」
案の定、楽々と鍵が借りられた。警戒薄すぎだろ……まぁここの学校はサボりっていう名目で部活の練習するからな。これぐらい当然なんだろう
「んで、フリースローでもやる?」
「もちろん1体1! 我が身に宿りし煉獄の力の前にひれ伏すがいい!」
という訳で1体1をすることになった。とりあえずハンデとして俺は左手だけを使う。例外枠はシュートのみってことにした
その後、準備運動として軽くフリースローを何本かずつやった。さてさて、ほどほどにいきますか
「さぁ、妾の身に宿りし煉獄の力よ!今ここに放たれよ!」
「なんでもいいから怪我だけはするなよ」
始まった瞬間、俺は身構えた。が、サーリャはボールをつきながらゆっくりとこちらに向かってくるのであった。ん?なに?もしかして運動音痴的なやつ?
「あの〜サリヤス?」
「見たか!これが妾の……ってあ!」
ちょっと大人気ないとは思ったけどボールを取った。いや、確信したわ。サーリャは運動音痴だろ
「うぅぅ……ずるいずるい!付呪するな!」
「何もしてないしさぁ……わーったから。ボール渡すから」
ボールを渡して試合再開。今度はボール取るフリしてサーリャにいれさせて満足してもらう作戦。何とかなりそうだよな
「煉獄の炎よ!妾に力を!」
「抜かれたわァ」
「くらうがいい!煉獄魔球!」
ゴール目の前でジャンプしたサーリャはボールをゴール目掛けて投げる。ん?ジャンプ?運動音痴が?
「あっぶねぇってんの!」
「うわっとっと」
サーリャは俺の思った通り、着地する時に滑ってよろけた。しかもボールはゴールポストにあたって跳ね返ってきていた。とりあえずサーリャを受け止めてからボールを手で弾いた。と思ったら弾ききれずに俺の頭にぶつかった
「いってぇ!」
「ダダダダ大丈夫!? 耀太君?頭痛くない? 怪我してない!? 」
「んな事よりお前だろ。足くじいてないよな?」
「ま、まぁだい…じょうぶ」
とりあえずサーリャを座らせておいて鍵を返してきた。そして腕時計を見るとあと5分で終わるので教室に戻ることにした。あとはお昼休みにでもかな。うん、千聖達から逃げられる口実が出来て良かったわぁ
ということです。あこよりちゃんと語彙力あるのにギャル気質が強いって言うね笑笑 さて、次回は前編があるということで後編です。どうなるんでしょうね〜笑笑