俺の幼馴染みはヤンデレです 作:太公望
ストーカーされます
普通を求めます
この2人ですね。ストーカーはわからないかも(お前だけしかわからんよ)でも普通を求める方は分かりやすい?まぁとりあえずどうぞ
「はぁぁぁぁ……」
「どうしたんですか?早く行きますよ」
「早く行かないとNFOやる時間無くなっちゃうよ?」
3校合同文化祭をやろうという話を日菜が持ちかけて来た日から2日後の放課後。俺は紗夜と燐子に腕を引っぱられながら月ノ森に向かっていた。もちろん、最初は逆方向の家に向かってたぜ?バレないかと思ってたら燐子が校門で待ち伏せしてて、紗夜もあとから合流……キッついわぁ。
「着きましたね。たしか校門で日菜と待ち合わせだったはずなのですが…『よーくーん!!!』噂をすれば」
「だから抱きつくなら俺じゃなくて紗夜にでも」
「おねーちゃんでもいいや♪」
俺が立っていた場所に日菜がいつも通り向かってきたから紗夜を引っ張って身代わりにした。だってこうでもしないと……な?
「ヨウタさん?アナタ、何してるかわかってるのよね?」
「なんもしーらね」
「あ!紗夜さん!」
「日菜せんぱ〜い」
紗夜の威圧をものともせずに話しかけてきたのは、いかにも高校生活を満喫してそうな雰囲気のクリーム色の髪をした女の子と、ちょっと掴みどころがなさそうなピンク色の髪をした女の子だった。
「羽丘と花咲川の生徒会の方ですね?お待ちしてました。私は月ノ森の生徒会長。3年B組の
そしてその奥からツカツカと歩いてきた銀髪ロングの生徒会長も俺たちに挨拶をしてくる。返したかって?もちろんNoだよ。紗夜に威圧されてて、燐子はニコニコしながら俺の方を見てて?返せるわけないだろ!
「紗夜さん?大丈夫ですか?」
「いたんですね。耀太さんのお説教のことを考えていたらつい自分の居場所を忘れていました」
「日菜先輩は何してるんですか?」
「大好きなおねーちゃんにぎゅーってしてるの♪本当はよーくんにしたいんだけどな〜」
「ダメ。絶対」
俺の説教考えてて居場所を見失うとかマジかよ紗夜。お前どんだけやねん。って言ってると燐子もこわいんですけど!つぐちゃんと有咲は傍観してるし。有咲に至っては呆れてるし!つーか、こっちのピンク色の髪の子、どっかで見覚えあるような感じがするけど……
「日菜さんのそれって普通なんですか?」
「大好きな人にぎゅーってするのは普通なんじゃない?」
「そうなんですか〜。普通なんですね〜」
そう言ったピンク色の髪の子はユラユラとおぼつかない様子で俺の方へ向かってきた。
「それならこうやって抱きついても普通だよね。
その言葉と共に抱きついてきたピンク色の髪の子。思ったより力が強く、肋の辺りが少し痛い。でも、俺はこの感覚に身に覚えがあった。たしかこれは4年ぐらい前の……
「ナナ!?離せって!」
「やっと思い出してくれたんだ〜。寂しかったな〜」
俺はこいつのことを知っている。なんなら知ってなきゃおかしい。こいつは広町 七深。俺の母さんの妹の子供。要するに従姉妹って訳だ。最後に会ったのは4年前。ナナの小学校卒業祝いのパーティーの時か?
「ほら、私だって今年で16歳だよ?約束通りお嫁さんにしてくれるよね。だって普通なんでしょ?好きな人に告白して、好きな人と一緒に普通に幸せになりたいって思うのは。教えてくれたもんね。よーちゃん♡」
みるみるうちに俺の血の気が引いていく。昔からナナのことは苦手だった。何をするにも俺のあとをついてきて、俺のすることなすこと全てを真似する。しかもそれを俺以上に完璧に近くできていた。要するに天才。日菜と似たようなもんだな。だから俺は気味悪がって、できるだけ距離を置いた。それでも諦めないでついてきた。だから俺はこう言った。
『16になって、普通になってたら結婚でもなんでもしてやるよ』
今思うと墓穴掘ってる。昔に戻って言ってやりたい。無理ならちゃんと断れってな。現在進行形で出来てないんですけどね()
「よーくん、どういうこと?」
「耀太さん?まだわかってないんですか?アナタはワタシのモノ。ワタシはアナタのモノなんですよ?」
「耀太君、今すぐ広町さんから離れて私のところに来て。生徒会長命令だよ」
日菜は少し涙目、紗夜と燐子はどす黒いオーラ……俺オワタ?
「透子さん、これはどういうことなんですか?」
「私にも分からないんですけど……とりあえず耀太先輩から離れたら?」
「それじゃぁまた後でハグしよ〜」
透子?が言ってくれたからナナは離れてくれたけど……どうしよ。絶対にきついってば。
「と、とりあえず話し合いしね?来た目的それだし……時間もな?」
「それでは、生徒会室へご案内します」
月ノ森の校舎はまぁ凄いこと。金持ちが来る学校ってだけあって高そうな壺やら絵画やらがそこら中にあった。母さんもここのOBだっけ?高校花咲川で良かったわぁ。ここなら色んな意味で結構息苦しいかも。
話し合いは結構長くなった。どこでやるか。どんな日程か。等々色んなことをな。結局、1ヶ月後の11月最後の週の金曜に月ノ森、土曜に羽丘、日曜に花咲川でやるということに。最終日は花咲川で後夜祭だって!俺の意見が通った!やったね!(頑張ったよ)
「よーちゃん、今日さ〜泊まってもいい?」
「は?なぜに?」
帰り道、何故か着いてきているナナにそう言われた。え、なんで?なんもしないよな?
「だってさ〜久しぶりじゃん?普通にお泊まり会したくなっちゃったから。それにシロちゃん達にも紹介したいしね〜」
「はぁぁぁ……誰だか知らんけどまぁいいわ」
「それじゃ着替え持ったらお母さんに送ってってもらうね」
そう言ってナナと俺は別々の道を歩いて行った。さてさて、これならやりやすい。何をやりやすいかって?最近ずっっっっっと気になってる事だよ。それは……ストーカーだ!あからさまに気配わかりやすいし、物音ガサガサ言ってるし。わからん方が馬鹿だわ!日菜も彩も千聖も猫じゃない?って毎度のことのように言うんよ。俺だから分かると思うんだっけ。だってあんたらの殺気やら何やらに毎日のように当てられてますから!(脳死)
「さっきっから……っていうかココ最近ついてきてるストーカーさんよ。なんもしないから出てきなよ」
「にゃ、にゃーお?」
「そんなんで隠せるか!」
「す、すいません〜」
物陰から出てきたのはピンクと蒼の髪をしたツインテールの女の子。え、なに。普通にファンの方ですか?もしかしてストーカーされるぐらい人気になったの?ありがたいけど複雑なこの感情()
「パスパレの耀太さんですよね?私、鳰原 令王那と申します☆気軽にパレオとでも。耀太さんのファン第1号です☆」
「へー、そうなんだ。ファン第1号ね〜……だからってストーカーしていい訳あるか!」
「だって耀太さんの事が好きなんですもん!ファンじゃなくて、恋人、いいえ、妻になりたいんです!最近の動向も全て知ってますよ?先程まで月ノ森にいた事も、昨日の夜ご飯を何食べたかも、今日の朝、何時に起きてゴミ捨て場に何を捨てたのかも。それに見てください!このTシャツ、あなたの直筆サインです!肌身離さず持ってますよ☆」
オーマイゴット。ストーカー?いやさ、イヴ並にやばくね?千聖達とはちょっと違う部類に入ると思うんだけどさぁ……なんでかなぁ。
「だとしても、俺は『小学生ではありません!れっきとした中学2年生なので、あと2年で結婚可能です!』
「んじゃぁさ、逃げるわ」
そう言って俺は家まで全力疾走。家に入るや否や、鍵をかけて自分の部屋にレッツゴー。いや怖いって!え、なに?ストーカー?変質者!?えぐいのに目をつけられたなぁおい。
布団にくるまって怯えていると、ナナから連絡が来た。
『お家ついたよ〜』
「はいはい。今開ける」
玄関の扉を開けると、そこにはナナが立っていた。家に来るのいつぶり?知らんがな。
「お邪魔しま〜す」
「はいはいどうぞ」
「さっそくよーちゃんのベッドで一緒に寝よっか〜」
「( 'ω')ふぁっ」
いきなり何言ってんねん。飯もまだ。風呂もまだ。しかも一緒?ふっざけんなぁ!千聖達にバレたらどうすんだよ!そろそろ本当に監禁とかされんじゃね?えぐいぜ?
「だってお嫁さんと一緒の布団に寝るのって普通なんでしょ?」
「普通は男の方から誘うんですけど。そして俺は疲れたから一人で寝たいです。俺の布団で寝てどうぞ」
「それって普通?」
「全然普通」
そう言うとナナは納得した。結構大胆な嘘ついたけどね。とりあえず安心……今日だけで散々な目にあってるんですけど?文化祭大変すぎるってばァァァ!!!
ストーカーされて?苦手な従姉妹と再開?耀太も大変だねぇ〜(遠い目)
前回の前書きで5話ぐらいって言ってましたが、多分圧倒的に超します。普通に長めになります。最後の方はシリアス?ちょっとネタ要素は抜きで普通に病み病み病みパーティーやりますぜ。さてさて、耀太とだれかな?千聖さん?彩?日菜?美咲かな〜。イヴかな〜。お楽しみに!