俺の幼馴染みはヤンデレです 作:太公望
タイトルにある通り羽丘編です。てことはあと二回はなんとなく想像着きますよね?つまり、そういうことさ(薫さん風)
時が流れるのが早いこと早いこと。だってもう文化祭一週間前だぜ? そんで日菜が「羽丘の手伝いに来てー!」ってうるさいから渋々走って羽丘に向かってる。なんでそんな朝っぱらから走ってるって? いい質問だ。よく聞いてくれた。理由は簡単、こいつだよ。
「ヨータさ────ん!」
「だから俺の恋愛対象はせめて年が離れてても1つまでだから!」
朝、カーテンを開けたら家の目の前にパレオが待ち伏せしてたんだよ。あのね、俺起きたの6時半だよ? パレオの学校がどこにあるかも知らんし、家がどこかも知らんけどさ、ヤバいっしょ。それで裏口からでたらまたパレオが追っかけてくるじゃん? だからこうやって猛烈ダッシュで逃げてるわけ。
「待ってくださーい!」
「てかはっや!」
俺だってかなり運動はできる方だと思うよ? それなのについてくるってどういうことよ。速すぎやってば。
逃げながらも俺は羽丘に向かう。すると、目の前に見たことがある翡翠色の髪をしたるんるんガールがいるじゃないか。
「ひーなー! ヘルプ!」
「あ! よーくん! おはよ!」
「ひ、日菜ちゃん!?」
俺のことを知ってるなら必然的にパスパレのこと知ってるだろ? だったら日菜に任せればなんとかなる。さすが俺。名推理。
「話は後で。パレオのこと任せた!」
「え? ちょっと!」
混乱する日菜をパレオと一緒にその場に残して俺は全力疾走。結果、パレオに追いつかれることなく羽丘につくに至った。
「よ、耀太先輩? 大丈夫ですか?」
「ダーイジョーブ」
全力疾走したからめっちゃ疲れました。とりま、先生に通された。そんでつぐちゃんがいたからグデっとしてたんです。はい。単純に言おう。朝から猛ダッシュはキツい!
「よーくーん!」
「今タンマ」
「やーだ☆」
椅子に座って机に項垂れている俺。その後ろから日菜は抱きついてくる。こんな時期でも少し汗かいたんだぜ? しかもつぐちゃんもいるんだよ? 自重しなさい(無理なお願い)
「んで、今日は何やるの?」
「えーとね、よー君には薫くんと一緒に劇に出てもらうでしょ? あとあと、あたし達の模擬店も手伝ってもらうし、つぐちゃんのところも手伝ってもらうでしょ?」
「え、なにそれ。俺分身必要?」
「流石にやりすぎですよね…」
日菜の言葉に少し苦笑いをするつぐちゃん。そりゃそうなるよな。ま、でも千聖達に絡まれなくて済む。でもパレオからは逃げながらかな。
「それじゃ早速劇からね!」
「は? ちょっと待ってってば!」
疲れているというのに引っ張られて体育館まで来た。するとそこにはどっかでみた高身長の紫髪。王子様こと、薫がいやがる。ついでに麻弥と赤髪ロングと赤メッシュもいた。つぐちゃんの店に行くとよくいるから幼馴染?
「やぁ耀太。久しぶりじゃないか」
「知るか。俺は相も変わらず大変なんだよ」
「耀太さん、毎日大変っすからね。体の方とか大丈夫なんすか?」
「さぁな。ま、何とかなってるからここにいるってことよ」
適当な会話をしていると、桃色の髪をした女子が駆け寄ってきた。えーと、つぐちゃんの店で一緒にいたから……また幼馴染? 何人いるんだよおい。
「耀太さんですよね! パスパレの耀太さんですよね!」
「はいそうですが。てか落ち着いとけって。俺は逃げやしないから」
「私、上原ひまりって言います! 大ファンなんです!」
あ、ヤバいやつ。この間のパレオのせいで『ファン』っていう言葉に拒絶反応起こしかけてる俺氏である。あのね、後々やばくなりそうなんだけど。
「ひまり、やめときなって。リサさんから聞いたけど、この人タラシだってよ」
「え!? そうなの!?」
「蘭もそれを鵜呑みにするなって……」
「まず俺はタラシの前に彼女も何もいないんですけど」
リサのやつ、こいつらに何吹き込みやがった。彼女すらいない俺は非リアだし、リアルは充実してないし、なによりタラす相手いないだろ!
「まぁリサさんが言いたいこともわかると思うけどな〜。だってモカちゃんみたいな超絶美少女を目の前にして動じないんだも〜ん。ね、耀太先輩」
「え、どこの誰でしょうか」
「あれ? 忘れちゃったんですか? この前痴漢から助けてくれたじゃないですか〜」
「あ……あの時の銀髪パンパーカー!」
2週間ぐらい前、ちょっと遠くの方でロケがあったから電車でいった。んで、その帰りの電車が満員でさ。そして乗ってたらこの銀髪パンパーカーが中年じじいに変なとこ触られてたからそいつをとっ捕まえただけなんだけどな。
「え、この人が助けてくれたの? リサさんがあんなにタラシって言ってたのに?」
「いやだからタラシてないってば。なんなら彼女すらいないんですけど」
「そうだよ蘭〜。耀太先輩は悪い人じゃないよ〜」
めっちゃ助かるんだけど。え、なに? 天使? つぐちゃん並みの天使ですか?
「っていってるぜ? えーと、蘭?」
「気安く呼ばないで貰えます?」
「はい。すいませんでした」
「蘭、さすがに言い過ぎじゃないか?」
「そ、そうだよ! 耀太先輩は悪い人じゃない……はず!」
なにこの天使達。花咲川じゃ後輩にこんなされるなんて考えらんないんだけど。こころはタックル? イヴは殺意? 美咲は置いておくけどさ、えっぐいやん!
「ほらほら、蘭も落ち着いて〜。モカちゃんが盗られちゃうからって焦んない焦んない〜」
「モカのこと盗るもなにもしないだろ」
「え? あの時言ったじゃないですか〜『俺の女に手を出すな』って〜」
は? え? なんて?
「いやそんな『よー君? それ、どういうこと?』アウツ……」
「えーとですね〜、この前モカちゃんが痴漢された時に〜、耀太先輩が一緒の電車に乗ってたんですよ。それでモカちゃんが困ってたら耀太先輩が『俺の女に手を出すな』って言ったんですよ〜」
「耀太さん、千聖さんたちに聞かれたら……」
「もう手遅れな説」
千聖はともかく、彩とイヴには盗聴されてんだろ? 俺終わったやん。てか、俺がモカに言ったことはあんまり覚えてない。あの日は疲れすぎてたから寝ぼけてたか? それでもあんまりない気がするけど……俺ならやりかねないな。
「ということなんで〜モカちゃんが彼女ですよね? 耀太センパイ?」
「あー、えーと……日菜、ちょっとこっち来ようか」
一瞬、モカからも千聖達と似たオーラがでてた。ついでに日菜が泣きそうになってから場所を変えることにしました。はい。俺が悪いです。寝ぼけてた俺が悪いです。せめてさ、泣かせたくはなくね? それは人としてやっちゃいけない気がする。
「よーくん? 嘘だよね? ね?」
「嘘では……なくもない気がするけど……」
「よー君の嘘つき。あたしのこと好きって言ったのに……」
そんなこと言ったつもりは無いのですが。って思ってても日菜は今にも泣きそうだし? あーもう、ヤケクソだ!
「どうすれば嘘じゃないって信じて貰えますか」
「キスして」
「はい?」
「キスして。今ここで」
オーマイゴットファーザー降臨。ここ学校。とりま人はあんまりいない。階段の下だから見つかりづらいといえば見つかりづらい。俺は芸能人で日菜はアイドル。これによって導かれる答えは『見られたら色んな意味で終わる』っていうこと。まぁ千聖達も何食わぬ顔でするからなぁ……
「少しだけだからな」
「うん」
「それでねそれでね、さっきね〜」
「「!?!?」」
そういってしようとするも、俺たちがいる方へ向かってくる生徒がいる 。しかも、声からして先生も一緒みたいだったから反射的に日菜に覆い被さるような形で隠れた。
「よー、君……近い///」
「ん? あ……悪い」
とっさの事であんまり考えてなかったけど……この状況意外にやばいんじゃね? あーもうめんどくさい。帰っていい?
「してくれないの?」
「するから。待ってって」
涙目になっている日菜を宥めて前に立つ。普通にキスするか……いや、もしものこと考えよう。だったらこうしたほうがいい。そして俺は日菜の唇に自分の指を当てて、その指を自分の唇に当てる。最後に自分の唇に当てた指をもう一度日菜の唇に当てる。やるって言ったけど、キスはキスでも間接キスです。
「これでいいだろ」
「うん……」
日菜は自分の唇の辺りを何度も触って確認している。ほんとに一瞬だったからな。しょうがないか。
「またしてくれる?」
「人がいない所でな」
「それじゃ家で『ついでに俺が惚れてから』むぅ……」
また膨れたよこのガキンチョめ。
「いいもん。あたしがよー君のお嫁さんになれば毎日してあげるから。起きた時、ご飯食べる前と食べてから、出かける時、帰ってきた時、お風呂入る前と入ったあと、寝る前と寝てからもいっぱいするんだから!」
「へいへい。それはどうも」
「そんなことより早く文化祭の準備するよ!」
「それを忘れてたァァ! 」
勝手に妄想しててください。それが現実になるのは俺が日菜に惚れたらだけどな。もうそろそろ12月か。クリスマスにはリア充カップルがそこら中にいるだろ? 高校卒業までには返事しないと……な。
そんな自分のことを獲物のように見つめる少女の瞳が1つ。そして別方向からも1つあったことを耀太自身は知らない。これがあとあと自分の身を苦しめるようになるとも知らずに……
2つでしょ?羽丘組でしょ?まぁパンのブラックホールは確定として、あと一人は誰だろう…… めっちゃ突っかかっていきそう笑笑
次は残りのふたつのどっちかです。感想で言ってもらえればそっち優先するかも?