俺の幼馴染みはヤンデレです   作:太公望

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久々
1ヶ月空きましたね
燃え尽き症候群ですね
頑張ります



46話 迷い赤メッシュを拾った話

「先輩、拾ってください。可哀想な迷い猫ですよ」

 

「猫なら人間の言葉話せないはずだけど。つーかその荷物……」

 

「知能が人間並みに発達した猫です。寒いんだから早く拾って家に入れて……クシュッ」

 

「はぁ……わーったから」

 

問1.人間の体で人間並みに知能が発達した猫が迷いますか?A.迷います。

 

問2.迷ったって言ってるのに荷物持ってきますか?A.持ってくるみたいです。

 

ここで一つ質問。家の目の前で荷物もった人間サイズの猫が喋って拾ってくださいって言ってきたことある?普通だったらないよな。普通だったらな!でも俺はあるんですよね。だから俺は普通じゃない判定貰ってますよね!

 

仕事帰りで疲れてる時に限ってなんでこうなるかな……しかももうすぐ冬休み終わるんだぜ?なのになんで俺の家に来るんだよ。てかまず俺の家の場所教えてないし。まぁそこら辺は何とかしたんだろうな、もう慣れたわ。

 

「紅茶とコーヒーどっちがいい?」

 

「コーヒーで。あ、ブラックあればお願いします」

 

「はいはい」

 

時刻は午後7時。冬だからめっちゃ暗いし、今日は雪もぱらついたからかなり寒い。そんな中、蘭のやつは俺の家の玄関の前でひとりでいた。上着も薄いやつだし、手袋もネックウォーマーもしていない。しかもこの荷物はなに?目元も赤いから多分泣いてたんだろうな。そうとなれば……家出かなんか?

 

「熱いから気をつけろよ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「……」

 

「なんですか」

 

「別に。帰りたくなったらいつでも帰れよ」

 

へたに理由聞こうものならなにかされるに違いない。ここで無理やり聞いてもよからぬ事が起きる予感しかしない。千聖は今日はオフだったから家にいるはず。でかい物音もたてられないな。

 

「聞かないんですか?」

 

「なにを?」

 

「先輩の家に来た理由……」

 

「さぁな。それを聞いて蘭が泣くかもしんないから俺は聞きたくない。だって目、腫れてるし泣いてたんだろ?俺は人の傷をほじくるほど性格は悪くないんでね」

 

とは言ってみたものの、正直なところは普通に気になる。だってさ、よくよく考えてみ。親と喧嘩して家出するならモカとかつぐちゃんの家行けばよくね?

 

「やっぱり先輩は先輩ですね。家でなら襲ってくると思ったのに」

 

「なに、そのために家来たわけ?」

 

「そうじゃないですよ。家出してきたんです。お父さんが『勉強しろ』とか『華道やれ』とかうるさいんです。その理由なんだとおもいます?『高校生なんだから』『美竹家なんだから』とかって……笑えますよ。あたしは高校生でもないし、美竹家でもない、蘭なのに……」

 

「まぁ……それもそうか。てか、だったらモカとかつぐちゃんの家に行けばよかったじゃん。わざわざ羽丘から遠い俺の家に来る必要ある?」

 

「全然ありますよ。だって、モカたちとも喧嘩しましたもん」

 

あ、そういうこと。ごめんなさい。マジでごめんなさい。人の傷ほじくるほど性格悪くない俺は今この瞬間で消え去りました。

 

「それに、あたしは将来ここに住むんですからね。来たことも無い家に住みたくないじゃないですか。宿泊体験みたいなやつですよ」

 

「お前さ、俺の家に来たのそれが本当の目的だろ」

 

「それもあるんですけど、親とも喧嘩したし、モカたちとも喧嘩したから泊まるとこないんですよね。あたし、友達少ないんで。あ、邪魔なら公園で寝ますよ?」

 

「はぁ……好きなだけ泊まってけば。ただし、でかい物音とかでかい声とか出すなよ。千聖にバレる」

 

「それぐらい分かってますって」

 

というわけで蘭が泊まることが決定したんですが……

 

「飯、食ってきた?」

 

「朝食べてから何も食べてないです。家に財布忘れてきました」

 

「マジかよ。なんかリクエストは?俺も飯食ってないし、適当に作るから」

 

「グリンピース抜きのやつならなんでも」

 

グリンピース抜きか……とりあえず適当に肉を焼けばいっか。体の疲れとるためにニンニクって思ったけど匂いだなんだってなるし……ダルいからもう考えなくていいや。

 

「できたぜ」

 

「変な薬とか入れてないですよね?」

 

「逆に入れられるほうなんですけど」

 

「入れて欲しいんですか?」

 

「やめていただきたい」

 

食べ終わったあと、何もせずにテレビを見ていた。明日は仕事ないし、どこにも行く予定がないから1日蘭の面倒でも見てるか。この様子だと宿題とかも終わって無さそうだし。

 

「先輩、お風呂って入れますか?」

 

「もうすぐ入れるけど」

 

「それじゃ入ってから先輩のベッドで寝てますね。あたし、もう疲れたんで」

 

そういった蘭は着替えを持って風呂場に向かっていった。まぁこれで考え事ができるな。考え事は何かって?蘭をどうするかだよ。

 

別に襲おうってことじゃないし、ずっと俺の家にいる訳にも行かなくね?喧嘩してるし、行くあてないからって理由だけどそうも長くいれるかもわかんない。そもそも喧嘩をどうにかしないとな。つぐちゃんたちとあんなに仲良いのに喧嘩するとか……喧嘩するほど仲がいいって言うからか?

 

「はぁ……面倒見の鬼か」

 

俺は俺自身をバカにしながら湯船からでた。そしてもちろん部屋に向かうのだが、蘭は俺のベッドの半分を開けて寝ていた。ここに寝ろって言いたいんだろうが、さすがにそれは俺も気が引ける。

 

「寝ないんですか?」

 

「いや起きてたんかい。ソファーで寝るから使ってていいよ」

 

「一緒に寝てください」

 

「イヤダ」

 

「そんなこと言ってもいいんですか?この状況よく考えてみてくださいよ。ここであたしが警察呼んだら先輩捕まりますよね?先輩の足りない頭で考えてください」

 

少し大きめにため息をついて渋々布団に入った。もちろん落ちるギリギリまで避けて蘭から離れようとしたが、それをさせないかのように抱き枕状態に。ましろの時もだけど、こうなると寝起きに腰が痛くなるから嫌なんだよな。

 

「結構不安だったんですよ。親とも喧嘩したし、モカたちとも喧嘩して誰に頼ればいいかわかんなかったんですから……」

 

「まぁ、なんで俺を頼ったかは聞かないけど、好きなだけいれば。料理も1人分多くなるだけだし、あんまり変わんないからよ」

 

「先輩を頼った理由なんて決まってるじゃないですか。旦那を頼らない嫁がどこにいるんですか?」

 

「前言撤回。早く仲直りしてくれ」

 

めんどくさい後輩に頼られてます。未来の嫁?未来の旦那?それを勝手に決められてたまるかぁ!!!




蘭が嫁なら大歓迎
なにされてもいいから何があっても守る
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