俺の幼馴染みはヤンデレです   作:太公望

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 はいどうもこんばんわ~
今回もしっかり更新していきます
前回の紗夜さんはかなり大胆でしたね
薬を使って体を麻痺させてみたりそのあと家に押し掛けてみたりと…
千聖さんも後々薬に手を出してみたり…なんてね?
今回で紗夜さん回は一旦終了ですね~

ということで口が滑る前に本編にいってみましょ~


6話 感情の裏側に

 目を覚ますと見慣れない真っ白な天井…って感じは一切なくいつも見慣れている俺の部屋の天井だな。なんで寝てるんだっけ……そうだ、紗夜と家に帰ってきてその後にお茶を飲んで…そのあとが思い出せない。そして体を起こそうとすると足首と手首の辺りに冷たく触る違和感をおぼえた。それを確かめようと目を向けるとそこには手錠のようなものがつけてあった。足首は歩けないようにくくりつけられ、手首に至ってはベッドの取っ手につけられていて自力じゃとるのが難しそうだった。こうなったのは…紗夜だよな…

 

「起きましたか?真宮さん」

 

言った途端にきた張本人の紗夜が俺の部屋へ入ってきた。なんでワイシャツなんかきてるの…

 

「起きたんだけどさ…これなに?」ガチャガチャ

 

「なにって手錠ですよ?」

 

「なんでつけるんだよ…」

 

「ナンでって?アナタがワタシから離れないようにするためでしょう?これなら身動きとりづらいですよね、だからワタシがアナタの事をスベテやってあげますよ」

 

はずしてくれればいいんだけど!?

どうすればいいんだよ…まず手錠だけでもはずさないとなにもできないな…

 

「ね?手錠なんてしてたらなにもできないよ?外してもらえると助かるんだけど…」

 

「確かになにもできないですね…それじゃあこうしましょうか」

 

そういって紗夜はベッドの取っ手につけられている手錠を自分の腕につけてベッドに横たわっている俺にまたがる形で乗ってきた。

 

これならアナタが動かなくてもズット一緒にいられますよ?外す必要は無くなりましたね

 

問題しかないのだが?それの塊なのだが?

なんとかして説得しないと…

 

「わかったよ。一緒にいるからね?逃げないから手錠は外して?」

 

「ん…しょうがないですね…」ガチャガチャ

 

かなり不服そうだが外してくれただけありがたいな。さてここからどうすべきか…

 

「ていうか紗夜は家に帰らないの?」

 

「もう連絡済みです、友達の家に泊まっていくと。ちゃんと着替えはあるのでご心配なく」

 

もともとそのつもりだったのかよ…

今日昨日で紗夜がどれだけヤバイのかを身をもって知ったよ…千聖も千聖だけどね?

 

「時間も時間ですので夕飯でも食べましょうか」

 

「そうだね…その前に水飲んでくるよ」

 

「なら待ってください」

 

なんで?水飲むのに少し離れるだけでもダメなの?俺どうしたらいいのかわかんなくなってきた…

 

「こっち向いてください」

 

「なんでっ!?!?」

 

紗夜に言われその方向を向くとまた紗夜が唇を重ねてきた。今回はなにかと思えば紗夜が自分の口の中から水を俺の口の中に流し込んできた。いつも水道から出してコップに注いで飲む水とは違って少し甘く、酸味を帯びていた。これが紗夜の味…って考えるな考えるな。

 

「プハァ…やはりすごいですね…」クスッ

 

「だからさ…やめようか?その…千聖もやばいから…」

 

こんなの千聖に知られたら俺本当に終わるよ?最近千聖と会えてないから現状はわからないけどさ…ある程度はね?さすがにこれは容認できないと思うんだけどね…

 

「ワタシじゃ…ワタシじゃダメなんですか?白鷺さんでなくてはイケナインデスカ?

 

口を離して二言目に紗夜はそう口から溢した。その表情はさっきまで俺を独り占めしようとしていたものとはまったくといっていいほど違い、少し下を向き先程までの威勢はどこに消えたのかといいたいほど悲しげな表情をしていた。

 

「アナタの幼馴染みが白鷺さんだと言うことは重々承知です。でも白鷺さんよりワタシはアナタのことを想ってるんです。日菜との関係が治ったのもアナタのお陰、ワタシが今まで頑張ってこれたのもアナタのお陰…」

 

「紗夜…」

 

「ワタシはアナタがいないとなにもできないんです…アナタを好きになってはダメですか?確かに白鷺さんのようにおしとやかで見た目にも自信があるわけでもないです。白鷺さんに比べたらワタシなんて道端に咲く名前も知られない花と同じようなものなんです…」

 

ここまで言って紗夜は俺の方を向き、肩に手をおいてこう言った

 

「ワタシがアナタの隣にいては迷惑ですか?ワタシでは…ワタシじゃダメですか?」

 

その声は震え、目には涙を浮かべながら訴えかけてきた。そんなの迷惑なわけないだろ…

 

紗夜視点

 

 「日菜とは仲良くしろよ?何があろうと血が繋がったたった一人の妹なんだからな。日菜と一緒に紗夜も笑っていてくれ、その笑顔が一番綺麗だからな」

 

アナタはワタシと日菜の関係を治すのを手伝ってくれた。そしてワタシにそういった。

ワタシはその一言で心を奪われた

その後もワタシがなにか困っていると

毎回のように助けてくれた。

風紀委員の仕事で荷物を運んでいるときも

先生の手伝いをしているときも

提出物を届けにいくときも

いつもいつもいつもいつも

アナタはワタシを助けてくれた。

そのお陰でワタシは救われた。

そして心の奥からこう思った

 

アナタの隣にいたい

 

でもアナタの隣には白鷺さんがいた。

幼馴染みだった。

白鷺さんもアナタに好意を寄せていた。

ワタシよりアナタのことを知っていた。

アナタはワタシといるときには見せない表情を白鷺さんの前でしていた。

 

ワタシの方がアナタのことを想っているのに…

なんでナンでナんでナんデなンでなんでナンなんでナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ

       なんで!!!

 

ワタシのアナタに対するこの想いが歪んでいるのも、おかしいのもわかってます。

だけど!!!

それでも!!!

どうなっても!どう思われても!

ワタシはアナタの隣にいたい!!!

 

ただ…ただそれだけなんです…

私じゃあなたの隣にいることは叶いませんか?

 

耀太視点

 

 俺に対する紗夜の想いは前々から気づいてはいた。なんせ千聖みたいにぐいぐい来るからね。だけど最近になってその想いが重くなってきた。それが嫌だって訳じゃないよ?ただ俺のために紗夜がおかしくなるのは見ていられない。

 

 ありがとうございます

 

 アリガトウゴザイマス

 

 アリガトウゴザイマス

 

日を増すごとに紗夜の俺に対する感情は目に見えるように歪んでいった。

 

俺は紗夜のことは好きだよ

でも千聖のことも好きだ

 

どちらかを選べなんていわれたって今すぐにできるわけがない。でも紗夜が歪んでしまったのは俺のせいでしかないのかな。

 

「紗夜…」

 

「真宮さん?」

 

「俺は紗夜のことは嫌いじゃないよ、むしろ想ってるぐらいだよ。でもそれは千聖のことも同じでね、幼馴染みだから千聖のことしか頭の中にないって訳じゃないんだよ?」

 

俺は今できるだけのことをしよう

ここまで紗夜のことを歪めてしまったんだ…

そう思って俺は紗夜の唇に俺の唇を重ねる。紗夜からするときよりは全然長くないけどな。

 

「紗夜の心が俺に盗られたなら俺の心は誰に盗られてると思う?千聖?紗夜?答えは誰にも盗られてないよ。だから紗夜が俺の心を盗ってみせて」

 

時間にしてものの数秒だけど…

そして口を離した後こういった。

今言えるのはこんな感じかな…

千聖にも同じこと言えればいいんだけどな。

 

「それじゃ…私があなたの隣にいてもいいんですか?」

 

「紗夜が俺の心を盗れたらな。だから涙なんて流してないで笑っててくれよ?紗夜の笑顔には盗られるかもしれないからな」

 

そういって俺は紗夜の頭を撫でた。

その後はなにもなく静かな夜を迎えた。

紗夜の歪んだ感情はこれで失くなったのかどうかはわからないけど、俺はこれでよかったと思う。俺の想いも伝えられたからね。

 

 

 

 この後、紗夜と千聖の耀太をめぐる闘いの火蓋が切って落とされることをまだ知らずにいた耀太君でした




 紗夜さんの歪んだ感情の裏側は
本当に恋する乙女そのものでしたね
紗夜さんの心の叫びは耀太に届いたみたいでなによりです。
紗夜さんがここまで手を出したってことは我らが千聖さんも指を咥えて見ているわけがないでしょう
次回は千聖さん回ですね
どうなるかは次回のお楽しみに~
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