俺の幼馴染みはヤンデレです   作:太公望

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完結[?]



お前とずっと

 本日4月6日は千聖の誕生日です。そんな日に彼氏の俺は何をしているのかというと、ロングタキシードを着ています。さて、なぜ俺はこんな服装をしているのでしょうか。答えは簡単です。俺と千聖の結婚式だからだよ。

 そこの君、奥さんの誕生日に結婚式やるとかイキってるとか思ってるでしょ。そりゃもうイキりまくりですよ。結婚式なんて一生に一度でずっと思い出に残るもんなんだ、最高のにしたいじゃん。式場も海岸線沿いのめちゃんこいい所だよ。大変だったけど、千聖のためなんだからなんてことなし。

 

「耀太、動きずらかったりしない?」

 

「全然問題ないよ。むしろ動きやすいまである」

 

「よかった。僕の時はすごい動きずらかったからさ」

 

「心配しすぎ。俺だってもう大人だぜ」

 

 父さんからしたら俺はいつまでたっても子供ですもんね。こんな所を母さんが見たら泣きじゃくるよ。私の息子がこんなに大きくなってー、とか言うんだろうな。そう言ってくれるのはありがたい。でもそれを他の人が見てるとこでやんないで欲しいんですね。

 

「よーうーたっ!」

 

「うっせ」

 

「だから言い方辛辣すぎなんですけど」

 

 考えてるそばから母さんは部屋に勢いよく入ってきた。まったく、いい加減子離れしてほしいんですけど。これだと千聖に笑われるぞ。なんなら彩たちにも笑われるぞ。もう笑われてはいるんですけどね。

 

「てゆーか、千聖ちゃんのこと泣かせたらただじゃ置かないからね!」

 

「逆に泣かされる方なんですけどなにか」

 

「あ、そう。それはそれで好都合よ。泣いたらあたしのところに来るでしょ」

 

「連絡先完全消去」

 

 そういうと母さんはしょんぼりして静かになった。今度からうるさくなったらこうやって脅せばいいのね。でもこんなところを千聖に見せられないんだよなぁ。

 

「そろそろ時間じゃないの?」

 

「それもそうね。でもまだ千聖ちゃんのドレス終わってないのよ」

 

「さっさとしてきてくんない」

 

「しょうがないわね。頑張ってくるわよ!」

 

 母さんを見送った俺はため息をつきながら準備を進める。なんやかんや言ってるけど、母さんの息子なんだから俺もああいうところあるんだよな。やってることほっぽり出して逃げ出すの。千聖の前じゃそんなことできなくなるんですけどね。

 

 時間になり、式場のドアの目の前に立つ。明らかに主役のひとりがものすっごく緊張してるんです。いやさ、緊張しない方がおかしいけど、これはこれでちょっと特殊なんです。だって俺、千聖のドレス見てないんだもん。母さんが任せなさいって言うし、千聖も当日までのお楽しみって言うから流れに乗ったのがわるかった。でもやるしかないんで頑張ります。

 

 いざドアが開かれると俺は落ち着き、バージンロードを歩いていった。視界には見覚えのある顔が多い。っていうか、見覚えある人しかいません。

 

 指定の場所まで歩き、一旦止まった。今度は新婦、つまり千聖が入ってくる番だから俺が待つんだ。親父さんと入ってきた千聖は純白のドレスに身を包み、一歩一歩近づいてくる。その姿に俺はいつの間にか見とれていた。

 

「ねぇ、耀太……?」

 

「あ、悪い悪い」

 

 千聖に呼ばれるまで俺はそのままだった。ここら辺抜けてるのは母さん似だって言われるよ。だから今度はちゃんと決める。抜けた分以上にかっこよくな。

 

 とはいったんですけど、かっこつけるところあるんですかね。指輪の交換とかキスのとことかっていわれても緊張度のゲージ振り切ってる俺には無理よそんなん。かっこつけたらつけたで滑りますよ。

 

「いつも通りにしてて。それだけで十分だから」

 

 千聖の一言で俺の頭の中は一気にクリアになった。何も気負うことはない、ただいつも通りにしていればいい。さすが演技派女優兼怖い奥さんのいうことは違いますね。

 

 そのあとの式は滞りなく進んでいった。なんなら緊張しすぎて何も覚えてません。え、さっき頭の中クリアにしただろって? そんなの一瞬だけです。気がついたら披露宴でケーキ入刀ですよ。心配だった司会もどっかの風紀委員に押しつけたからなんとかなりました。

 

「いつまでそんなに呆けてるのよ」

 

「すいません許してくださいなんでもしますいやなんでもは無理です」

 

「それじゃ帰ってから朝まで付き合ってもらいましょうか。それぐらいはいいわよね?」

 

「え、あ、はい」

 

 なんか今夜は寝れなそうです。酒でも飲まされるんですかね。その他は知りませんよ。何はともあれ、俺の人生はもう千聖のものだ。物理的な意味じゃなくて尽くすって意味でね。どうせ尻に敷かれるんだろうけど、なんやかんやしてどうにかなるんでしょうね。

 

「千聖、これからよろしくな。これまでもだけど、死んでもずっと、って言っておくか」

 

「死んでも離さないわよ。鎖につないでおくわ」

 

「逃げるか」

 

「嘘よ。こちらこそよろしくね」

 

 冗談が通じるってことはいいってことですかね。これから大変になりそうだけど、それ以上に楽しいんだろうな。ずっと、いつなでもな。

 

 それで俺と千聖の子供が双子で紗夜と日菜に似てて二人に懐いて彩が泣いてたってのはまた別の話な。




二年間ぼちぼちやっててやっと終わりました。だらだらしながらなんでくそほど時間かかりました。
他ルートは多分書きます。いつになるかは知りません。更新するときは三話一括で更新します。

なにはともあれ「俺の幼馴染みはヤンデレです」は完結です。正規ルートは完結です。なのでこれにて閉幕!ハッピーエンド!ちゃんちゃん!
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