続きから…
日本に襲来したエイリア学園、日本各地の学校に現れてはサッカーで勝負し負ければ母校は破壊される。
目的は単純で分かりやすいが、何故サッカーで戦い学校の存亡を掛けなければいけないのか…。
奴らには何か裏に大きな何かが動いているのは間違いないが、それを断定する情報が不足しているのが悔やまれるばかりだ。
秋田での情報がデマに終わったが、あの連中が罠を仕掛けてまで俺を勧誘する理由が分からん。
反抗を予想して大多数での数でサッカーの勝負を仕掛ける辺り重要性が高いのだろうか。
まぁ、結果は俺が勝ったがまだ諦めてはいない可能性が高い…か。
(原作知識が有れば優位に立ち回れるが、今更の悔みにしかならん)
イナズマイレブンは、アニメのフットボールフロンティアゼウス戦までしか観てなく次に映画オーガを観たくらいだ。
ゲームはGOクロノストーンをプレイをした後にGOの映画鑑賞をした程度で、全体のイナズマイレブンの歴史の流れや技の殆どが無知に等しい状況だ。
それに、あの場所から離れそれなりの距離まで歩いた筈だが、十分毎に奴らの姿が現れサッカーバトルを仕掛けてくるばかりだ。
途中から負けては人員を変えて、老若男女関係ない編成で襲うエイリア学園の人望を伺わせてくるが、全員操られているのか片言なので半強制的なのかもしれん。
(連絡しようにも、この状況では合流も何も出来ない。 昼夜関係ない場合は溜息しか出ないぞ…)
サッカーは楽しいが、相手が操られた人達相手では技を使うわけにはいかず通常シュートやループでやってはいるが、状況を変える為にどうするか対策も練られずに次から次へとバトル三昧の嵐だ。
テクニックやスピードといった基礎を鍛えるにはもってこいかもしれんが、生憎此方も暇をしているつもりはない……奴らは、そこを待って再び勧誘という脅しをかけるに違いないが果てしない連鎖が終わるのは一体…
「へへっ、だいぶ疲れが見えてるぜ? バダップさんよ?」
「っ!?」
◼️◼️◼️◼️◼️
バダップと別れたあたし達は、パパを捜索する為シカ像周辺で証拠探しをしていた。
黒いサッカーボールと壊されたシカ像に野生の鹿しかいない公園で、不安と苛立ちがあたしの中で蓄積されていくばかり。
そんな時、テレビで観たサッカー全国一決定戦フットボールフロンティアの優勝したイナズマイレブンの円堂達と出会った。
彼等もエイリア学園を探しにここに来たみたいだけど、彼等が本物だという証拠もなく奴等の変装している可能性がある。
本来なら疑うつもりはなかったし、あの優勝したチームに出会って嬉しいしかないけど…今はパパを見つける為にも負ける訳にはいかない。
もし本物なら尚更信頼出来るだけの力を知らなくちゃいけない。
だから、あたしは彼等をワザと怒らせてあたし達と試合をするよう促したら、案の定乗ってくれて安心した…。
まぁ結果は、あたし達SPフィクサーズが敗北して彼等イナズマイレブンが勝ったけどね。
パパの行方が分からない中でのサッカーは、不安があったのは間違いないけどやっぱりサッカーは楽しかった。
何も不自由のない自由なサッカー…あたしもパパも大好きなんだ。それが、あの宇宙人にめちゃくちゃにされて黙っていられない。
円堂達も同じみたいで、自分達の学校を破壊されエイリア学園と一戦したものの勝敗はボロ負け。
それでも、エイリア学園を止める為に飛び出したみたい。サッカーが好きな仲間達が戦っているなら、あたしも一緒に行って戦うんだって決めたんだ。
その後、エイリア学園が奈良テレビにて現れたと情報を聞き、SPフィクサーズが現地に残って捜索継続しつつ、あたしは雷門イレブンと一緒に向かったけどもサッカー試合は結果ボロボロだった。
相手のスピードもパワーも強いのもあったし、あたし自身エイリア学園とは初戦でついていくに必死だった。
でも、雷門イレブンのキーマンであるエースストライカー豪炎寺の不調が大きかった。
彼の動揺は明らかでゴール手前シュート確実なポイントにいながらも、彼の放った数々のボールは場外かゴールポストに当たるばかりでとてもじゃないけど万全な状態じゃないのは明白だった。
試合後、豪炎寺は現雷門監督である瞳子監督に離脱を推奨され反論もなくそれを受託し彼は静かにその場を後にした。
あたしは円堂達には言わず、彼の状況をどうにかする為に策を考えた。
けれども、元々彼の状況が分からないまま無闇に行動すれば悪化する可能性もあって、今出来る打開策はSPフィクサーズや刑事さんに彼を託すしかない。
今出来ることは、雷門イレブンとして政府代表として戦いエイリア学園からの被害を抑えないとな。
本当ならアイツが居てくれたら最強になれる筈なのにな…本当に……
「何処にいるんだよ〜…はぁー…」
「? どうしたんだよ、塔子?」
いつの間にか円堂が後ろにいたみたい、あたしのこと心配して話かけてくれたんだな…彼の事があったのにな。
「円堂か…いや〜うん、なんでも無い…大丈夫だよ」
「ん〜、分かった。 でも、悩みがあるなら聞くぜ? 俺たちは仲間でチームなんだからな?」
「ははは…ありがとな、円堂」
今のあたしはまだまだ弱い。
でも、いつか強くなってパパもエイリア学園も全ての問題を解決してやるんだ。
きっと、バダップも何処かで出会えるはずだから……だって、ヒーローなんだからな。
(次の目的地は、北海道にいる新たなストライカーか…誰なんだろう?)
皆の乗せたバス、イナズマキャラバンは北海道に向けて北に進んでいく。
新たな仲間を見つけてエイリア学園を止める為に…。
◼️◼️◼️◼️◼️
また別の奴らが現れたが、先程との連中とは違い理性を感じる。
それに、この三人は何かが違う雰囲気と同時に懐かしさを感じる自分は一体?
「怖気付くのは構わないが、それじゃあ鬼の名が泣くぜ?」
「…あまり相手を怒らすのは愚の骨頂だぞ、バーン?」
「ははは!! そんなんで、怒るようなオレはもういないぜ…ガゼルさんよ?」
「貴様……!!」
「二人共、そこまでにしてくれないか? 俺たちが来たのは勧誘であり、喧嘩を見せに来たんじゃない……そうだろ?」
『・・・・・』
奴らの身長は、中学生くらいで声からして男子の三人になるがフードを被ってて顔が見えない。
だが、名前を平然と出す辺り相当の自信があるのか…それともコードネーム故に関係ないのか、はたまた考え無しで出してしまっただけなのか?
「すまなかったね、バダップ・スリード? 彼らも悪気があったんじゃないんだ…」
「ならば、財前総理の居場所及び解放、破壊活動の即刻停止を要求する」
「ははは…総理は無事だけど解放や破壊活動は止められないんだ。 これは、エイリアの命令は絶対であり僕たちの願いでもあるからね……だからこそ、本来結束しない僕たちがここにいるんだからね?」
結束しない自分達が結束する程に、俺を財前総理側から引き剥がしたいらしい。
そうすれば、政府の一部に亀裂は生まれる。
誰でも良い…政府関係者が連続で行方不明になれば、後は不安や疑心暗鬼が増していき政府は崩壊する。
つまりは、日本はエイリア学園の手に堕ちるだけだ。
「……俺はお前達の手に堕ちるつもりはない。 外宇宙からの放浪者が鬼を従えると思うな」
「外界を知らない井の蛙か、それとも牙を抜かれた哀れな鬼なのか……まぁ、君の力は僕たちには通用しない事を教えてあげてるよ?」
試合は一対一のシングルバトルを三本勝負。
フィールド中央に置いたボールを先に拾い、相手ゴールに入れたら勝ちのシンプルなものだ。
シュート・ドリブル・ブロック・キーパー技の使用あり。キーパー技は、ゴール周辺のみ使用可能で、後の三つは何処でもありだ。
だが、俺の予想とは違い三人の力は先程までの奴らとは段違いだった。
第一戦、試合のホイッスルと共に走り出す俺に対し相手は中央で立ち止まったままだった。
中央に置かれたボールを拾いゴール手前まで走りボール蹴り出そうとした瞬間、先程まで中央にいた奴が目の前に突然現れボール速攻に奪われたと同時…
「哀れな鬼よ、凍てつくすが良い ノーザンインパクト!!」
ボールは氷の刃と化したボールはガラ空きのゴールに突き刺さった。強烈なシュートもそうだが、あの距離を一瞬で来る足の速さとロングレンジの脚力は一体。
それに、あの放つ瞬間に奴の周りは氷河のように包まれたように見えたが、氷そのものを操れるというのか…。
(エイリア学園に先手を取られたか…この力が後二人いる。 このままでは俺は確実に負ける可能性が高いか。 なら、やるしかないか)
「鬼って言っても貧弱じゃねーかよ。 コイツに負けてるようじゃオレには尚更勝てねーぜ!!」
「・・・・・」
「…はん、反応ねぇ〜な。 なら、速攻で終わらせてやるよ…このバーン様がよぉ!!」
第二戦のホイッスルと同時に、バーンは勢い良く走り直様中央にあるボールに到着したと同時に奴の背景が様変わりする。
バーンはボールを上に蹴り上げ自身も高く跳び上がり空にある太陽を重ねながら…
「オレに立ち塞がる全てを焼き払う力、鬼も消し炭にしてやるぜ!! アトミック…フレアー!!!」
空から振り下ろされた太陽は真っ直ぐ此方に向かって進む。
中央からのロングレンジだというのに勢いは衰えなくその太陽の炎は膨らみながら突き進んでくる。
俺はスタート時自身のゴール手前からだったが、判断自体は良かったみたいだ。
(今の俺は奴等のような身体スピードはない。 だから、あの速い移動は難しいがボールは見えた…それだけでいい。 今から来るボールの勢いを使い、それを利用すれば良い…敵だろうと関係なく)
「はぁー……いくぞ!?」
一息つかせゴール手前に来たボールに合わる、ひと蹴りするがそのタイミングに脚を少し角度をずらした状態でやると、ボールは少しだけこの場に止まった。
「!! 今なら、その勢いを使わせてもらう ゴッド…」
その場にて空中二回転をし両足を縮こませボールに当てそして、自分の両足を勢い良く伸ばす。
回転力と奴の勢いを合わせたチェインを…
「キャノン!!!!」
バーンと、大きな轟きが辺りに広がり俺の声は霞んでしまったが、ボールは大きなUカーブを描きながら自分とは逆の相手のゴールに向かった。
「何だと!? チィ…!?」
空中から降りたバーンだったが、予想とは裏腹に自身の放ったボールが相手のゴールではなく、逆に自身のゴールに迫るとは思わなかった。
直様中央からゴールに向かうがボールの方が早く守る守護者なきゴールに突き刺さったのだ。
「こんなバカな…オレが力んで自分のゴールに入れちまったのかよ。 それとも、オレが見えない所でトリックでもしたのか…鬼!?」
「・・・・・それは、お前が良く分かるんじゃないのか?」
「チッ、まぁ良いさ。 どちらにしろオレらの勝ちは揺るがないからな。 オレの力んだだけで、助かって良かったな鬼?」
バーンは、そう言い二人の元に戻って行った。
だが、勘違いされたがアレは本来チームでやるシュートチェインを此方で置き換えた亜種みたいなモノだ。
今回は、ボールを外にあわよくば相手側に行けば良い程度だったが、上手くボールが行ってくれたから助かり所だ…だが、良い事尽くめもいかない。
「ッ……やっぱりな」
相手のボールを一時止める為にやった方の右脚が赤くなっている。
元々、この試合前に襲撃だらけの試合だらけ。身体の疲れが溜まったタイミングのコレだ。更にはまだ後一人い…?
「撤退だぁ!? 何ほざいてやがるグラン!?」
「これは決定事項だよ、今連絡が来た。 ガゼルも了承してるよ?」
何やら彼方側が騒がしいようだな。
今の俺には立ち向かえる力は残ってても、身体はそれに応えきれない故、更には技術面も身体面もほぼ負けに近い。
「ガゼル!? テメェ、これで良いと「確定事項だ」チッ、そうかい」
「・・・待たせてすまなかったね、今回の試合は一旦君の勝ちだよ。 嬉しいかい?」
「…此方の要求に答えていないが?」
(バーンはグランと言っていたが、コイツは何で感情が出てこない?他の二人と違い明らかに異質に感じるが…それよりも情報が欲しい)
「ふふっ、君は揺れないね。 勝利と興味湧いたから答えてあげるよ、でもこれは君が他の政府及び周りの人間に言わない事が前提だけど、それでも聞くかい?」
此方を試す物言いと圧力をかけてくるグランと呼ばれる者。
どちらにしろ情報ない今、闇雲に探しても見つからなければ浪費しかなく、周りに助言したとしても、証拠がなければ周りは動かせない。後は、安全性を確保する為には多少危険は承知の上だ。
「条件理解した、情報提示を再度要求する」
「理解早くて助かるよ、この紙を渡すよ」
「!? グラン!! その情報を出す必要は「あの場所はもう意味が無い」 クソ!」
「へっ、流石お気に入りなだけあるぜ……思い出はいらないってか」
「・・・・さぁ、受け取って」
二人との関係がギクシャクしているのだけは分かるが、関係性をそこまでこじらせてまで大事な情報…場所を提示する意味、そこから見える糸とは一体何だ?
二人からの視線が強いが、今は受け取るしかないのが事実。グランの右手に握る一枚の封筒を受け取ると、此方から視線を外し二人に再度語りかける。
「さぁ、行こ「オレ・ワタシに指図するな」…フフ」
会話を終えた三人は、何処からともなく出した不気味なサッカーボールに触れた後に一瞬で姿を消した。
残ったのは、傷だらけの己と封筒だけで辺りはボロボロだ。地面は抉られ、たった二回のシュートで両ゴールは一部凹み網は穴が空いている。
(あのボールはやはりエイリア学園か。 謎の技術もそうだが、あの三人が沢山いるとしたら果たして…取り敢えず、この紙折り畳まれているな)
受け取った封筒を開けると折り畳まれた紙があった。
綺麗に折り畳まれており、汚れやシミも全くない。
ゆっくり左右上下に開くと、地図が記されており、赤で丸く円をニ重した場所があった。
そこには…
「【お日さま園】?」
グランより新たに示された場所、エイリア学園との関係性。
それは一体何だろうか?
今の自分には、不確定要素しかなく不安が募るばかりだった。
色々とやばいようなチェイン。(尚、非公式試合限定)
・塔子編にて、一部文章の没落があった為急ぎ追加
・後半戦試合ルール文追加(3月23日)
・文章の再確認修正(3月25日)