「…この辺りは人が居なさそうだな」
辺りの安全を確認した後一旦情報を整理する為、地面に座り空を見ながら考えに浸る。
エイリア学園より三人の刺客達ガゼル・バーン・グランとの初コンタクトをし、サッカー試合をしたが引き分けに終わったが、内容は負けに近く苦い結果になった。
奴等を軽視した訳でも、己の強さが高くないと自負してはいたが…ここまでとはな。
タイマン勝負の三本勝負試合。
初戦は敗北し、二戦目は相手の技を逆手に使った勝利だった。
三戦目はエイリア学園の試合破棄による無効試合の為、結果は引き分けになるが内容は明らかに負け……ボロ負けに近いだろう。
結果として、勝利したことによりグランと名乗る者から一通の封筒を貰い、封筒の中にあった紙が地図になっており赤丸でそこを二重につけていた。
そこが目的地になると思い行動に移るつもりだったが…
「距離もあれば俺の体力も身体も治ってない…」
そう、色々と問題が多発しており行動出来ずにいた。
まず目的地について、この渡された地図だが明らかに市販の地図ではなく配色や原形がおかしいこと。
よくよく見れば全て手書きで描かれたお手製、細かい情報が記される筈の地図記号もなく分かるのは、場所名と地域と後は……森だらけだ。
人目を隠す為か自然環境を選んだかエイリア学園の目的は分からないが、それだけ重要な拠点だと理解は出来るが山奥だと中々に骨が折れる。
次に身体の体力及び回復する場所がないということ。
今居る場所から、街や人手の多い道路に出れば幾らでも対処方法は出来る。
だが、今は追われている身であり、そんな場所に出れば周りに影響を与えかねない。
その為、今は出来るだけ人の少ない道や森林…川や橋を渡って行くしかないが現実はそう上手くはいかない。
移動手段に関して、元々襲われることを考え行きは通常手段である電車やバスを使い途中から徒歩で行動していたが案の定エイリア学園に襲われ、試合の数々を仕掛けられだが仕方ないことだと割り振るしかない。
現状あの三人との試合後から奴等の猛威はなく、一旦落ち着いている為通常手段をやれるが、頻度を多々にしてしまえば再度猛威にあう可能性が高い為あまり使えなく途中から徒歩に頼りざる得ない。
(政府に連絡及び情報共有したいが危惧しか湧かん)
エイリア学園と政府の関係、現状分からないことだらけだが何かしら裏があるのは分かる。
そうでなければ総理を拉致する理由がなく、ただ金の為なら拉致後直ぐに政府に条件を付け有利にしようとするだろう。
他にも総理を使った策は幾らでもやれる筈が、あのエイリア学園は何も言わない…いや…
(政府の中に裏切り者であり共犯か情報提供者がいるのか? それとも、総理個人に対してか?)
エイリア学園の行動は明らかに意味不明な点が多過ぎる。
今尚学校を賭けたサッカー試合をし敗北を与え破壊する…敗者の味与え尚且つ思い出を壊すように。
裏切り者や情報提供者が政府にいたとして、果たして学校を破壊が意味を成すのか……それは否だろう。
いや、学校に対し恨み辛みがあったならあるだろうがやり方は別でいい。
破壊ではなく、教師や校長といった一部のエゴによるものが大半であり、それに対処すれば良い。
ならば、もしも総理個人に対しての場合はどうなるか。
あの人はサッカーが好きで好き過ぎる余り娘までサッカー好きが遺伝する始末の人だ。
そして、平和を愛する人間であり娘を大切にする一人の父親だ。
サッカーを愛する人間に対し、サッカーを使い暴力を痛みを見せ付ける。
そして、日本各地に被害という証拠(証明)を示すことで総理を窮地に追いやる事だとしたら?
(随分とトチ狂った奴が出たもんだ。 相当怨みが出ているに違いない…がそれで済む話でもない)
例え一個人に対して、政府に対したとしても学校を破壊するという暴力は意味を為さない。
それは新たな痛みしかなく周りに怒りや憎しみを振りまくだけであり、本人はその蓄積された負を解消出来ないからだ。
(…戦争もそうだ。 始まりは国を豊かにする為、そこに住う人々の為といい暴力を翳し[かざし]世界に我々が正しいと言う。 だが、戦争に投じる人間からすればたまったもんじゃない)
守る者、成す者、信じる者、欲を出す者、悲しむ者……様々な沢山の人達が現れては消えて行く惨状だ。
そこで、勝者と敗者が分かれ歴史に刻まれるが真理の全ては示されず闇に消えるのだから。
(どちらにしても、このまま行けば悪い結末しか辿りつかないか。 現状、今は行動するしかないが身体と体力については自然治癒に頼るしかない。 もしもあの情報が嘘の場合は……また別の方法を模索するしかない)
俺は立ち上がり、一旦街に向かう事にした。電車やバスを使い目的地がある地域までは使い、そこからはバレないよう敢えて別方向に向かいながら目的地に近付く。
後は、奴等の猛攻がまた何処で来るか分からないが今考えても仕方ない。
(そういえば、財前嬢は……塔子達はどうしてるのだろうか? シカ公園で情報得られたのだろうか? 連絡出来れば…な)
総理を探す娘が何処まで進んだのか心配になりつつも、今出来る事に気を向け集中する。
俺には、こうするしか出来ないのだから。
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エースストライカーの豪炎寺がチームを離脱して、雷門の皆浮かない顔をする中キャプテンの円堂が皆を元気付けて引っ張っている。
でも、一部の人達はやっぱり何処か有耶無耶でマネージャーの三人がケアをしているみたい。
あたしも何か手伝えるかと聞いたけど、こっちは任せてと言われ任せるしかなかった。
新参のあたしよりも知り合いの仲間の方が良い…よな。
そこに、新戦力になり得そうな人の情報が来た。
北海道にてエースストライカーいるとの事であたし達はイナズマキャラバンに乗って、上に北上し青森県と北海道とを繋ぐ連絡船に乗り込むと北海道に向けて進んだ。
その最中、メンバーが船酔いになるけどそこら辺は置いといて…と、そして北海道に上陸したんだ。
上陸後、直ぐ様目的地に向かうと瞳子監督の方針にメンバーから、休憩とかお腹空いたとか観光したいとか様々な要望が出てくるけど瞳子監督からは…
「私達の目的は、今尚エイリア学園からの猛威が全国に広がっています。 私達には、そんな時間は一切ありませんが…分かりますね?」
『はっ、ハイ!?』
瞳子監督からのあの威圧感で、皆を黙らせちゃうなんてね…当てられてないあたしも冷や汗が出ちゃうってあの人何なんだろう?
(何となく、先生っぽいんだよな〜…まぁ、監督なら大抵冷静沈着みたいなもんだからこうなのかな?)
皆思い思いありながらも監督の指示に従って、港付近に停めたイナズマキャラバンに乗車したけど何人か足りなくて予定時間過ぎても発車出来ずにいた。
すると、居なかったチームメイトの一人【風丸 一郎太】が送れて乗車すると、直ぐに監督や皆に遅れた理由を述べていった。
簡単に言っちゃうと、あの時瞳子監督から放たれた威圧感によって一人、腹を壊したからトイレに付き添っていたとの事。
他に二人、栗松と染岡が今もトイレ付近で待機してるみたい。
円堂や鬼道といった他のチームメイトからは何となく察しているみたいで、あたしや瞳子監督は誰なのかイマイチ分からなかったけれど、話から推察して今いるメンバーや待機してる人を抜いた残りの人って……
「ちょっと良いかな、秋? そのトイレにいる人ってさ…」
「え〜とね…多分予想してると思うけど、壁山君だと思うけど大丈夫だと思うからよ。 ちょっとだけ時間がいるかもだけど」
「…そっか、分かったよ」
程なくして、遅れて来た三人は瞳子監督から叱りが来ると思っていたみたいだけど、逆に監督の方から謝る事態になって三人とも戸惑っていたな…。
ともかく、イナズマキャラバンに乗って噂のストライカーがいる中学校に向かうけれど、猛吹雪に遭難するわ熊は出るわとトラブルの連続だったけれど、その際出会った男の子が同じ目的地に向かう途中との事で同乗することになった。
その時不思議なことなんだけど、吹雪は止んじゃうし熊とは友達らしいしで直ぐ様トラブル解消、更には吹雪が収まったことで街がもう近かったらしく皆気分が上がる良いこと尽くめだ。
この勢いで街での観光をしたかったけれど、出会った男の子【吹雪 士郎】と一緒の為皆渋々ながら先に目的地の白恋中に向かうことになった。
(なんだか観光気分にもなるよな〜…って、しっかりしないとあたし!!)
白恋中に到着した後吹雪と別れたあたし達は、まずサッカー部について学校生徒に聞き込みすることになったが、集団だと時間がかかると鬼道から言われ効率を上げるために個々で調査をすることになった。
すると色々と噂が出てきたけど、どれも不確かで確実な事が無かった。
でも、間違いなくこの学校に居てサッカー部に所属しているのは分かっただけ意味はあった。
(取り敢えず、皆と合流しないとな。 確か校門だったよう…)
「ちょっと、良いか?」
「えっ!? え〜と、何か?」
唐突に後ろから声を掛けられて慌てて振り向くと、一人の女性が立っていた。手には何か紙を持っているようだ。
「この辺にこの男を見なかったか?」
「う〜ん」
見せられた紙は写真のようで、そこには証明写真かのような真正面から撮られた少年が写しておりあたし達とあまり歳の差はなく見えるけど……
(この人、何処かで見たよう…見てないような、う〜ん…)
記憶の何処かで見かけたような気はするけど、赤髪は珍しくなく見てたとしても物的証拠はない。
それに、この周辺だと一度も見かけていないから教えたくても難しいかな。
「分からないかな、力になれなくてごめん」
「そうか、なら良い」
残念そうな反応すると思っていたけど、なんか淡白であまり気にしてないような反応だったので、呆気に取られ目線を彼女から一瞬外し再度見た時にはもう誰もいなかった。
気を取り直して集合場所に向かうと瞳子監督が一人立っていたので、確認してみると事が色々と進んでいて白恋中との練習試合が始まるとのことだった。
(なんだか分からないけど、ストライカーが見つかったって事で良いんだよね。 誰なんだろう?)
直ぐにイナズマキャラバンに戻って、荷物から服を取り出して着替える。
瞳子監督がドア付近で待機して待っているので急いで着替えて外に出ると寒暖差の影響で…
「さ…サブい……うぅ…」
「コートを着なさい。 少しでも身体を暖めておかないと、試合中動けないわよ」
「は、はい」
周りから冷たいと言われていた監督からのコート、あたしにはあの人なりの温かみをコート越しに感じながらグラウンドに向かうのだった。
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「…やっと着いたか」
到着するまでの経緯だが、新幹線、電車、バスを使い近くまで使用していたがエイリア学園からは御無沙汰無しだった。
此方としては有り難いが不気味さ加減が増すばかり、途中から徒歩に変えても相変わらず無反応だ。
あまりにも上手くいきすぎて策略だと思うばかりだ。
その為不信感に駆られ無駄に隠密した為か心身共に疲れが溜まってしまったが仕方がない、相手は宇宙人なのだから用心に越した事はない。
到着した時には、辺りは夕暮れ時だったが無事辿り着いた…が…
「これは一体どういう事だ?」
そう、目の前にある建物は大きな木造建築二階建ての古い建築物が建っており、庭には滑り台やジャングルジムに一輪車などあったがどれも錆びており長い時間が経っているようだ。
再度出入り口付近に目を配ると、地面に落ちた看板が砂に塗れていたので手で取り払うと文字が霞んでいたが【お日さま園】と間違いなく目的の場所だと示唆していた。
(此処がエイリア学園に関係する場所…なのか? 見た目から察するに保育園といった場所のようだが、随分と使われていないようだが……どうするか)
目的の場所に着いたものの、エイリア学園との関係を示す物もなく寂れた建物を物色するだけ。
外側には関係する物がないとしたら中しかないがドアは開きそうにない。
「…辺りの住人に聞き込みするしかないか。 だが、この森でどれだけの人と接触出来るのか。 どうすれば……ん?」
「・・・・・」
後ろを向くと少女が立っていた…これは、マズったかもしれない。
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今日もラーメンを作り、客と戯れ駄賃と利益を手にする毎日。全てはあの者達に敗れたが故に今がある。
だが、宿願は少しずつ着実に進んでいるのもまた事実。
あの時は邪魔が入ったが今回は不可能だろう、円堂守に関係する者達は皆此方には干渉出来ないのだからな。
「だが、全ての準備しっかりしなければな……その時、ワシの味方じゃろバダップよ…?」
まだ先の事、でもワシには短く感じながらも今日もラーメンを仕込むのみよ……あぁ、楽しみだ。
今日はセーブしますか?
↓
やっておこう、
進行状況が(過去に)戻らない為にもセーブは大事