広町七深が好きです。
ここは月ノ森学園
創立100年にもなる名門校
ここにいる生徒は金持ちか、コンクールで賞を取るような人物が通っている
教師「__ここまでは理解できたかな。」
?「あー、違う違う。」
教師「なんだと?」
?「それは前に言った商社に売らないと利益が13%落ちる。そんな事も分からないのか?」
そんな月ノ森学園に異彩を放つ人物がいた
”司”
教師「おい、柊木。」
司「うるさい。忙しいから黙れ。」
教師「(ビキッ)」
司「えっと、なんだっけ?あぁ、あの商談が決まって追加130億か、でかした。」
俺はそれだけ言って、電話を切った
そして、パソコン画面を見た
司「ふむ。これで、今月20兆か。実に気分がいい。」
教師「柊木!!!」
司「ん?」
横からうるさい声が聞こえる
鬱陶しく思いながら、声の方に目を向けた
司「えぇ、誰だったっけ?」
教師「お前のクラスで、数学の授業をしてる教師だ。」
司「あぁ、そう言えばいたな、そんな奴。」
確か、前に紹介で言ってたな
司「それで、何の用だ?」
教師「何の用だ......じゃない!!!」
その教師は剣幕な表情で怒鳴ってきた
うるさい、唾液も飛んできてかかりそうになった
教師「月ノ森で授業を受けられると言うのに、なんだその態度は!!!」
司「うるさい、静かに話せ。」
教師「なっ!!」
俺は軽く手を振りながら、だるそうにそう言った
教師の表情は明らかに怒っている
司「それで、月ノ森の授業を受けられるって言ったか?」
教師「そうだ。」
司「じゃあ、月ノ森での授業は何か特別に得るものがあるのか?」
俺は最も疑問に思った事を質問した
司「是非教えてくれ。お前に対しての興味はそれだけだ。」
教師「......なら、教えてやろう。」
そう言って、教師は黒板を指さした
そこには、数学の問題が書かれてる
教師「普通の学校の生徒は解けない、月ノ森の生徒なら解ける問題だ。」
司「ふーん。」
俺は周りを見渡して、耳を澄ましてみた
「__なによ、この問題。」
「こんなの、普通は分かんないだろ。」
そんな声が聞こえて、全員、困惑してる
何が月ノ森の生徒なら解けるだ
教師「解いてみろ、柊木。」
司「......はぁ、出来るだけチョークに触りたくないんだがな。」
俺はそう言いながら、席を立った
教師(ふん!過去にあれを解けた生徒はゼロ!精々恥をかけ!!!)
司(って、声が聞こえる聞こえる。)
俺は黒板の問題を見た
教師「どうしたー?解けないのかー?」
司「......ふむ。」
俺は5秒ほど考えて、置いてあるチョークを持った
そして、黒板に式を手早く書いて行った
司「__はい、終わり。」
俺は手についたチョークの粉を払いながらそう言った
司「おい、正解か見てみろ。」
教師「ふん、いいだろう。(今に見てろ、どうせ......)」
教師はにやけ顔で黒板に書いてる式を見た
教師(どうせ、でたらめを書いたに決まって......え?)
黒板を見てるうちに、教師の顔がだんだん青ざめて行った
そして、何度も首が上下しだした
教師「あ、え、え......?」
司「どうだ?あってるだろ。」
俺がそう言うと、教師は俺の方を勢いよく向いた
目がかなり血走ってる
教師「き、貴様ぁ!!この問題を知っていたな!!!」
教師はそう叫びながら、俺に詰め寄ってきた
司「知らねぇよ。俺は普段、一切の勉強をしないからな。」
教師「なら!なんで、あの問題を解ける!!?ありえないだろう!!」
教師は俺に掴みかからんという勢いだ
顔も真っ赤だ
司「おいおい、言いがかりはよせよ。」
教師「はぁ!?」
司「お前は、月ノ森の生徒なら解けるって言ってたよな?」
教師「っ!?」
司「解ける問題を解いて、なんで俺は怒鳴られないといけないんだ?言ってみろ。」
教師「う、っぐ......」
何も言えないらしい
そんな様を見て、ついつい笑いが漏れる
教師「な、何を笑っている!」
司「いやぁ、お前が面白過ぎるんだよ。」
教師「なに?」
司「最初から俺に恥をかかせようとあの問題を解かせたんだろ?月ノ森の生徒なら解けるなんて真っ赤なウソだ。」
教師「......」
教師はうつ向いて、こぶしを握り込んでいる
唇も噛んじゃって、悔しいんだろうな
司「いやいや、俺は怒ってるわけじゃないんだぜ?」
教師「は、は?」
司「俺は嘘つきを悪いと思わない。」
俺は教師の肩を叩いた
司「ただなー。」
教師「!」
司「俺に突っかかったのはダメだったな?」
俺は優しい声でそう言った
まるで、幼稚園の子供をあやすみたいに
司「お前がつまらん、無能を量産する授業をしてる間に、俺は何億の金を生み出すんだぜ?」
教師「......」
司「それは、お前がもらうはした金とはわけが違う。そして、そのはした金を提供してやってるのも俺だ。」
教師「なんだと!?」
司「......それが分かったら、お前の取るべき行動は分かるよな?」
俺はそう問いかけた
そして、教師は慌てたように一歩下がって頭を下げた
教師「も、申し訳ありませんでした......!」
司「あぁ、いいぜ。」
俺は肩を叩きながらそう言った
司「お前はまた一つ、賢くなった。誇っていいぜ?」
教師「......はい。」
司「それじゃあ、もう授業を再開してもいいぞ?」
教師「......はい。」
教師は肩を落としながら黒板の前に戻って行った
俺はすぐに、自分の席に座り、パソコンを開いた
司(無駄な時間だったな。さてと。)
パソコンには社員からの定期連絡が入ってる
そこには得た利益が細かく表示されてる
司(まぁ、失敗なんてありえない。なんせ、俺が全部を仕切ってるんだからな。)
俺はそんな事を考えながら、作業を進めていった
__________________
司「__うん?」
周りの雰囲気が変わったのに気づき、周りに目を向けた
そこには、各自で昼食をとる生徒の姿があった
司(俺も栄養補給するか。)
俺は鞄から、某カロリー食品とゼリーを取り出した
そして、作業を進めつつそれを口に入れた
司(ふむ、利益は朝から1.1%アップか。出来れば今日中に滞ってる3件の商談を片付けたい。)
俺は片手で商談相手へのメールを打ちながら、ゼリーを食べていた
「__あ、あの。」
司(予定通りだ。一旦は無茶な契約内容を叩きつけた、それで本来の要求が通せる。)
「ひ、柊木くん!」
司「?」
今日はやけに横から声を掛けられる日だ
作業もある程度すんで、俺は声の方に向いた
司「なんだ。」
「えっと、お弁当作って来たから、食べてほしくって。家、高級料理店だから味は__」
司「いらん。」
俺はそれだけ言って目線を戻した
「で、でも!」
司「聞こえなかったか?俺はいらんと言ったんだ。」
「はぃ......」
?「__ちょっと!そんな言い方ないでしょ!」
司「あ?」
またうるさい声が聞こえて来た
訂正、今日はよく怒鳴られる日だな
「ふ、二葉さん......」
司「二葉?あぁ、学級委員長の二葉つくしか。」
つくし「えぇ、ごきげんよう。」
司「何の用だ。挨拶なんていらん。要件を話せ。」
俺は心底めんどくさそうにそう問いかけた
つくし「あなたのさっきの態度、流石にないじゃない!」
司「はぁ......」
俺はそれだけを聞いてため息をついた
心底、馬鹿馬鹿しいと思ったからだ
司「二葉つくし、お前は勘違いをしてる。」
つくし「勘違い?」
司「俺は食べ物が欲しいなんて頼んでない。」
つくし「分かってるわよ!でも、彼女は親切で持って来たんじゃないの!?」
司「それも勘違いだ。」
いるんだよな、こういうやつ
勘違いして生きてるような奴
司「親切ってのは、押し付けたらそれは迷惑になるんだ。有難迷惑なんて言葉もあるくらいだからな。」
つくし「なっ!」
司「俺に何の確認も取らず、勝手に持ってきて、断られた。これを聞いても俺が悪いと言えるのか?」
つくし「た、確かに、全部悪いとは言わないけど......」
司「それが答えだ。」
つくし「で、でも!断るにしても言い方ってあると思う!」
司「へぇ。」
俺はそう言いながら、席から立ち上がってあの女子の方に向いた
司「おい。」
「は、はい。」
司「さっきは悪かった。」
「え?」
つくし「!?」
司「実は、俺は小食であれとゼリーを食べると満腹になってしまうんだ。悪かったな。」
俺は優しい声でそう言った
「そ、そうだったんだ。」
司「あぁ。惜しい事をしてしまった。折角の君からのお弁当だったのにな。」
「いえ、そんな事ないです!次からはもっと気をつけます!」
つくし「えぇ!?」
女子はそう言って、友人がいると思われる方に行った
司「ほらな、こんなもんだよ。」
つくし「まさか、嘘ついて......!」
司「当然だろ?俺が本心であんなこと思うと?
俺はにやけ顔でそう言った
つくし「さ、最低!」
司「最低?おいおい、冗談を言うな。」
俺は席に座り、足を組んだ
司「俺は必要のない物を食べなくていい、さっきの女子も嬉しそうに戻って行った、誰が不幸になった?」
つくし「そ、それは......」
司「納得してないのは二葉つくし、お前だけだ。」
俺は少しだけ、顔を近づけてこう言った
司「賢くなろうぜ?お前が折り合いをつければ、全てが丸く収まる。」
つくし「う、うぅ......!」
?「ふ、二葉さん......」
俺が二葉つくしにそう言うと、話に誰かが割って入ってきた
確か、こいつは......
司「倉田ましろ、だったか。」
ましろ「は、はい。こんにちは......」
つくし「倉田さん......?」
ましろ「その人の言ってる事は、間違ってないよ」
司「おぉ、分かってるな。」
俺は倉田ましろの方を見てそう言った
少し感心した
こいつに関しては他の生徒よりも、さらに普通な気配を感じてた
司「倉田ましろは少しは賢いみたいだな。」
ましろ「あ、ありがとうございます......」
つくし「も、もう!行こ、倉田さん!」
ましろ「あ、待って......!」
二葉つくしと倉田ましろは教室の外に出て行った
俺はそれを見てから、画面に目を移した
司「......ん?」
画面を見ると、一通のメールが来ていた
俺はそのメールをすぐに開いた
司「__なるほど。」
俺はメールを確認し終えると、パソコンを閉じた
そして、時間は過ぎていった
__________________
放課後、俺は廊下を歩いていた
少し急ぎ足で、仕事に遅れないように
司(2時間か、間に合うか?)
俺は携帯で仕事内容を確認しながら歩いていた
仕事、と言っても副業だ
司(無断入国して、違法な取引、か。)
?「__きゃっ。」
司「!(やばっ)」
誰かにぶつかって携帯を落とした
俺はすぐに携帯を回収した
司「......悪いな。」
?「ううん、大丈夫だよー。」
司「急いでる。失礼。」
俺は下駄箱の方に歩いて行った
司(見られたか?いや、普通の奴なら大丈夫だ。)
俺は携帯画面を再度確認した
そこには、こう書かれている
『無断入国を行い、違法な取引を行う商会がございます。是非とも、あなたに仕事を依頼したい。たやすい事でしょう。』
司「なるほどなー。」
俺は鞄に携帯をしまった
そして、肩を軽く回した
司(さて、行くか。)
俺は少し気合を入れて、歩いた
”?”
?「うーん、あれは何だったのかなー?」
ましろ「__広町さーん!」
七深「あ、しろちゃんー。」
ましろ「もうすぐ練習始まるから、探しに来たの。」
七深「あー、ごめんね。」
ましろ「ううん。大丈夫。」
七深「じゃあ、行こっかー、練習ー。」
ましろ「うん。」
二人は透子とつくしの待つ教室に向かった
その時、七深は......
七深(あれはー、なんだったんだろー?)
さっきぶつかった、男子の携帯画面に映ってた文字
全部は見えなかったが、一つだけ
七深(パンドラって、一体何だったんだろー?)
ましろ「広町さん?」
七深「あー、なんでもないよー。ごめんねー。」
二人は急ぎ足で練習場所の教室に向かった
そして、ここから彼、柊木司の月ノ森ライフが始まった
柊木司(ひいらぎ つかさ)
年齢:15歳(高校1年生)
誕生日:7月7日
身長:179㎝
好きなもの:金、成功
嫌いなもの:無駄、失敗、無能
高校1年生にして、実業家。
日本で回る金の36%は司の息がかかると言われており、海外にも影響力がある。
その影響力からか、弦巻家すら司に大きな態度を取れない。
英語、中国語、アラビア語を話せる。
容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能と一見して理想的な男。
だが、性格が良いとは言えず、自分の方が優れてると言う事から誰に対しても一切、高姿勢を崩さない。
それを抜きにしてもスペックが良すぎるためか、女子から人気がある。
裏で副業をしており、そちらでは別の名前を使っている。
その優れ過ぎたスペックには秘密がある?