今日は月曜日にして、終業式の日だ
期末テストとやらは受けるだけ受けて
結果などは教師たちに丸投げした
司(__明日から夏季休暇か。)
夏季休暇なんて仕事以外やることがない
社員の休暇についても言い渡してある
俺の仕事もそこまで多くない
司(本当の休暇になりそうだな。)
七深「柊木君ー!」
司「広町か。」
考え事をしながら歩いてると
後ろから広町が歩いてきた
七深「ごきげんよー。」
司「あぁ。」
七深「もー、柊木君も言ってよー。」
司「断る。」
広町は少しむくれながらそう言ってきた
俺はまったく気にしてないが
七深「ま、いいやー。」
司「切り替えが早いな。」
七深「柊木君は夏休みに予定あるー?」
広町はそんな事を聞いてきた
その目はかなり輝いてる
司「あまりない。例年より暇だな。」
七深「そうなんだー!」
司「?」
俺がそう言うと広町は笑みを浮かべた
俺はそれを変に思いながら広町を見た
七深「じゃあ、一緒に遊びに行こうよ!」
司「遊び?」
七深「うん!普通の友達は夏休み一緒に遊ぶんだよ!」
司「へぇ、そうなのか。まぁ、そこそこ時間もあるしいいぞ。」
七深「やったー!」
広町は嬉しそうにしてる
俺はそれを見て小さく笑った
七深「じゃあ、私は教室行くねー!また連絡するよー!」
司「あぁ、わかった。」
広町はそう言った後、手を振りながら教室に行った
俺はそれを見送り、教室に入った
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教室に入ってからは早いもので
体育館に移動し
本当なら参加する気もなかった終業式に参加
教室に戻って課題の配布
夏休みの注意事項を言う
教師「__それでは皆さん、月ノ森生の自覚をもって夏季休暇を過ごしてください。」
そしてこの、どこから突っ込めばいいか分からない言葉
俺はツッコミなどを飲み込み、席を立った
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廊下に出ると多くの生徒が夏休みの予定について語り合ってた
人の事は言えないが、こいつら暇だな
俺はそう思いながら廊下を歩いていた
龍奈「__行けって三久!いけるよ!」
三久「ちょっと、聞こえちゃいます!龍奈さん!///」
司「ん?」
大きな声が聞こえて、声の方を見ると
天空時と獅子王龍奈がいた
司(何やってるんだ?あいつら。)
天空時は2年、獅子王龍奈は3年
わざわざ1年のフロアに来る意味がない
俺は呆れながら2人の方に近づいて行った
すると、向こうも俺に気付いたようだ
龍奈「よう!」
司「よう、じゃねぇよ。何をしてるんだ。」
龍奈「三久が話したいことがあるらしいんだ!」
司「天空時が?」
俺は天空時の方を見た
天空時は顔を赤くしている
三久「あ、あの、夏休みに私にお時間をいただけませんか......?///」
司「?」
三久「だから、その、一緒にお出かけがしたいんです......///」
天空時は小さな声でそう言った
獅子王龍奈は後ろでニヤニヤしてる
司「俺には先客がいる。」
三久「そ、そうですか......」
俺がそう言うと天空時は悲しそうな声を出した
俺は不思議に思いながら次の言葉を発した
司「だから、そいつが指定してない日ならいつでもいい。」
三久「え?」
司「今年は例年よりも時間がある。俺に拒否する理由もない。」
俺がそう言うと、獅子王龍奈が天空時の肩を持った
龍奈「な?いけただろ?」
三久「は、はい!」
司「天空時、行きたい日を連絡しろ。」
三久「え?でも連絡先が......」
龍奈「あ、なぜか手帳とペンを握ってた!これに書けそうだなぁ!」
司「......大根か。」
龍奈「まぁ、これに連絡先書けよ!な?」
司「まぁ、いいだろう。」
俺は手帳とペンを受け取り
自分の連絡先を書いた
そして、それを天空時に渡した
司「ほら、連絡先だ。」
三久「ありがとうございます!」
司「じゃあな。」
俺は2人に背を向けて歩きだした
龍奈「いやぁ、ラッキーだったな!約束を取り付けるだけじゃなくて連絡先までゲットできたぜ!」
三久「はい!」
龍奈(てか、あいつ字が綺麗過ぎじゃねぇか?)
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学校を出た
外は夏本番なだけあって肌がチリチリする
司(暑い。)
俺はそこそこ暑さを感じる
暑いか寒いか、どっちが嫌いかと言われると
暑い方が嫌いだ
カグヤ「__司さん。」
司「十条カグヤか。」
学校を出て少し歩くと、後から十条カグヤが来た
司「何か用か。」
カグヤ「司さんを見かけたので。」
司「そうか。」
カグヤ「途中までご一緒しても?」
司「別に構わん。」
そうして、俺は歩くことを再開した
最近、人と歩くことが多くなったと思う
まぁ、別にいいんだが
カグヤ「__そう言えば、司さんは夏季休暇の予定は会いますか?」
司「ある、と言うか今日出来た。」
暫く歩くと、十条カグヤがそんな事を聞いてきた
俺は事実をそのまま伝えた
カグヤ「そうなんですか?」
司「あぁ、広町と天空時に誘われてな。」
カグヤ「そうなんですか?」
司「あぁ。」
カグヤ「じゃあ、僕と似たようなものですね。」
十条カグヤが気になることを言った
似たようなもの、こいつも何かあるのか?
司「お前も何かあるのか?」
カグヤ「はい、倉田さんに誘っていただきまして。」
司「ほう。」
俺は十条カグヤを見た
倉田ましろが、そういう事というのはもうわかってる
司「ふむ。」
カグヤ「司さん?」
司「お前は倉田ましろをどう思う?」
カグヤ「倉田さんを出すか?そうですね......」
十条カグヤは考えるようなそぶりを見せた
そして、少しして答えた
カグヤ「面白い人でしょうか?」
司「へぇ、後は?」
カグヤ「後は、可愛らしいでしょうか?」
司「ふむ。」
まぁ、十条カグヤがマイナス感情を持つわけないか
俺は少し考えた
司「......まぁ、いいんじゃないか。」
カグヤ「?」
司「こっちの話だ。」
カグヤ「あ、僕はここまでですね。」
司「そうか。」
カグヤ「はい。それでは。」
そう言って十条カグヤは歩いて行った
俺も自分の家の方に向かった
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マンションに帰ってきた
建物内は涼しくていい
俺は一息ついた
響「__司ー!」
司「明石?」
マンションに入ると、明石がいた
今日はそんな予定はなかったはずだが
響「やーっと帰って来たね!」
司「何か用か?」
響「用と言えば用だよ!」
明石はそう言いながら近づいて来た
明石が用とは珍しい
何かの仕事か
響「夏休み、一緒にどっか行こうよ!」
司「は?」
響「いいでしょ、時間あるし!」
明石はそう言って、携帯を見せて来た
響「夏休み最後の日、空いてるでしょ?」
司「別に出かけるのは良いが、広町と天空時にも誘われてる。それ次第だ!」
響「!」
明石の肩が跳ねた
そして、悔しそうな顔をした
響(先越されたかー。)
司「どうした。」
響「ううん!なんでもない!じゃあ、2人の日程が決まったら連絡してね!」
司「あぁ、分かった。」
響「じゃあねー!」
そう言って明石はマンションから出て行った
俺はそれを見た後、軽く頭を掻いた
司「......結局、忙しくなるんだな。」
俺はそれが自分自身の宿命なんだろうと思いながら
エレベーターに入って行った