禁忌少年の月ノ森ライフ   作:火の車

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遊園地デート 前編

透子「__と、いう訳で会議を始めます!」

司「何のだ?」

 

 俺は広町に呼ばれ、とあるカフェに来た

 

 そこには、バンドの4人がいる

 

透子「そりゃあ、倉田と十条をくっつけるんですよ!」

ましろ「と、透子ちゃん、声おっきい......///」

司「あぁ、そういう事か。」

 

 納得した

 

 女子高校生はこういうのが好きだと

 

 広町が言ってた

 

つくし「それで、柊木君に聞きたいことがあるの。」

司「まぁ、個人情報に関わること以外なら答えてやる。」

七深「おー、流石ー!」

司「時間があるし、面白そうだ。」

 

 俺はそう言って、コーヒーを口に含んだ

 

 普通に美味い

 

透子「まず、聞きたいんっすけど。十条って好きなやつとかいるんですか?」

司「俺はそんな話は聞いたことないな。」

透子「だって、倉田!」

ましろ「い、一回一回、呼ばないで......///」

 

 むしろ、十条カグヤが女と話すことが珍しい

 

 確か、この間も縁談を断ったと聞いた

 

つくし「じゃあ、好みの女の子とかは?」

司「ふむ......それは聞いたことがないな。」

七深「そうなの?」

司「あぁ。だから、今聞いてみよう。」

 

 俺はそう言って、携帯を出し

 

 十条カグヤにメールを送った

 

ましろ「だ、大丈夫なのかな。そんな急に......?」

司「問題ない。あいつは俺の連絡には例外なく......」

 

 携帯が鳴った、メールだ

 

 相手は勿論、十条カグヤだ

 

司「遅くても1分以内に返すからな。」

七深「は、早い......!」

司「さて、なんて書いてるか。」

ましろ「......」

透子「倉田ー、覗かないで見せてもらえよー。」

ましろ「!」

 

 メールを確認した

 

 俺は書いてる内容を読み上げた

 

司「支えがいのある子、らしい。」

透子「お、おー。」

司「まぁ、お人よしだからな。」

つくし「でも、これなら。」

七深「シロちゃんはありなんじゃないかなー?」

 

 あり、どころか完璧だと思う

 

 倉田ましろってむしろこの要素が大部分じゃないか?

 

 俺はそう思う

 

司「まぁ、一旦、あいつの好みは良いだろう。本来の議題に行くぞ。」

透子「そうっすね!じゃあ、一週間後に控えた十条とのデートについて!」

 

 桐ケ谷透子はそう言うと

 

 机の真ん中に携帯を出した

 

透子「あたし的には行く場所の候補はこんな感じ!」

つくし「水族館に遊園地、プール......」

司「桐ケ谷透子の趣味全開だな。」

七深「でも、デートと言えばって感じするよねー。」

透子「でしょ!」

司「だが、問題があるぞ。」

 

 俺がそう言うと、4人がこっちを向いた

 

 俺は倉田ましろを指さした

 

司「倉田ましろがどうかは知らんが、十条カグヤは結構喋らないぞ。」

ましろ「え?そうなんですか?」

司「は?」

ましろ「十条君、お祭りの時もかなり話してくれましたけど......」

司「......まじか。」

 

 あいつの富裕層の間では無口で有名だぞ

 

 俺と明石にはかなり喋るが

 

 それ以外の人物に......

 

司「もうこれ、会議はいらないな。」

透子「え?」

司「一週間後、行先はここだ。」

 

 俺は桐ケ谷透子の携帯を指さした

 

七深「遊園地?」

司「あぁ。」

つくし「根拠は?」

司「あいつが喋るならこの選択肢の中のどれでもいい。だが、この時期のプールは混みすぎるから話すどころの問題じゃない。水族館は少し落ち着き過ぎだ。」

ましろ「な、なるほど。」

司「遊園地なら、倉田ましろが倉田ましろでいたら勝ち確定だ。」

ましろ「?」

 

 俺がそう言うと倉田ましろは首を傾げた

 

 俺は桐ケ谷透子の方を向いた

 

司「桐ケ谷透子、当日の倉田ましろの服装はこんな感じにしてくれ。」

 

 俺は携帯画面を見せた

 

透子「おぉ!いいっすね!」

司「じゃあ、後は頼んだぞ。」

透子「はい!行くよ、倉田!」

ましろ「ち、ちょ、透子ちゃ__」

 

 そうして、倉田ましろは桐ケ谷透子に引っ張られていった

 

 そして、俺達は3人、店内に残された

 

七深「すごい勢いだったねー。」

つくし「ま、まぁ、透子ちゃんだし。」

司「俺達も出るか。」

 

 そう言って俺は椅子から立ち上がり

 

 さっさと会計を済ませて、店を出た

__________________

 

七深「__ねー、柊木君ー。」

司「なんだ?」

 

 歩いてる途中、広町が話しかけて来た

 

 俺は広町の方を向いた

 

七深「私も遊園地行きたいなー。」

司「?」

七深「私達も行こうよー。」

司「まぁ、別にいいぞ。」

 

 俺はそう言って、携帯を出した

 

 そして、予定を確認した

 

司「あっ。」

七深「どーしたの?」

司「俺の予定、空くの一週間後だ。」

七深「?」

司「倉田ましろたちと被るな。」

七深「わ、わー。」

 

 そんな事もあったが

 

 俺と広町も一週間後、遊園地に行くことになった

 

つくし(わ、私の事忘れてる!?自然にデートの約束したし!)

__________________

 

 カフェでの会議?から一週間が経った

 

司「__何をしてるんだ?」

七深「ふふふ~、シロちゃん達の尾行だよー。」

 

 俺と広町は2人の尾行をしてる、らしい

 

 広町、これをしたかっただけだな?

 

司「尾行したいなら、そう言えばいい物を。」

七深「いやー、一回やってみたかったんだよ。」

 

 広町は笑顔でそう言った

 

 そう言えば、広町に読めと言われた漫画でこんなのがあったな

 

七深「あ、来たよ!」

司「ん?」

 

 俺は広町の視線の方に目を向けた

 

 噴水の前の待ち合わせ場所に倉田ましろが来た

 

七深「おー、可愛いねー!」

司「あれなら外れなしだろ。」

 

 倉田ましろの服装は

 

 白のワンピース型の服だ

 

 機能性も考えてと桐ケ谷透子に頼んでおいた

 

 いい仕事をした

 

七深「むぅ......」

司「なぜ、俺の太ももをつねる。」

七深「シロちゃんを見る目がいやらしかったから。」

司「なんでだ。」

 

 全く身に覚えのない罪なんだが

 

 まぁ、別にいいだろう

 

司「十条カグヤも来たみたいだな。」

七深「そーだねー。」

司「どうした?」

 

 広町が何故か怒ってる

 

 あれか、女といる時に他の女を見てると失礼ってやつか

 

 俺がそんな事を考えてるうちに2人が駅に入っていた

 

司「さて、俺達も行くか。」

七深「うんー。じゃあ、駅行こっかー。」

司「駅?」

七深「え?」

 

 俺はあるものを指さした

 

 そこにはバイクが止まってる

 

司「俺は人混みが嫌いだ。あれで行くぞ。」

七深「どうやって?」

司「2人乗りだ。」

七深「!?///」

司「さぁ、行くぞー。」

 

 俺はそう言って

 

 バイクの方に歩いて行った

 

 広町も小走りで後ろをついてきた

 

司「__ほら、これ付けろ。」

 

 俺はそう言って、広町にヘルメットを渡した

 

 女が付けるものだから、一応、新しく買った

 

七深「あ、ありがとー///」

司「なんだ?」

七深「なんでもないよー///」

司「そうか。じゃあ、乗れ。」

 

 俺はヘルメットをつけて

 

 バイクにまたがりながらそう言った

 

 広町は後ろに乗った

 

司「しっかり掴まっておけよ。」

七深「どこに?」

司「そうだな、俺の肩でも腰でもいい。取り合えず、飛ばされないようにしろ。」

七深「わ、分かったよ///」

司「!」

 

 広町はそう言うと

 

 俺の身体に腕を回して

 

 抱き着く形になった

 

司「まぁ、いいだろう......行くか。」

七深「しゅっぱーつ!」

 

 俺はバイクを走らせた

__________________

 

 ”カグヤとましろ”

 

カグヤ「__混んでるね。」

ましろ「う、うん......///」

 

 電車の中は破裂するほど満員だ

 

 人が人を押し、熱気がこもっている

 

カグヤ「大丈夫?苦しくない?」

ましろ「だ、大丈夫......///」

カグヤ「そう、よかった。」

 

 カグヤはましろに笑いかけた

 

 今の2人は密着状態

 

 ましろの心臓は電車と同じ

 

 破裂寸前だ

 

ましろ(じ、十条君がこんな近くに///良い匂い、かっこいい......///)

カグヤ(倉田さんの顔が赤い。やっぱり、電車の中も暑いし、少し辛いのかな。)

ましろ「っ!」

カグヤ「?」

 

 突然、ましろの肩が跳ねた

 

 カグヤはましろの顔を見た

 

ましろ(さ、触られてる......?)

 

 ましろは変な感触を感じていた

 

 その手は確実に悪意を持って触りに来てる

 

中年(ぐふふ!気弱そうな女子高生!ラッキー!)

カグヤ「......あなたか。」

中年「!?」

 

 カグヤは中年の腕を掴んだ

 

 そして、睨みつけた

 

中年「な、何をするんだ?」

カグヤ「倉田さんから手を離してもらえないかな?」

中年「は?な、何を言ってるんだ?これは偶々......」

カグヤ「この電車は混んでると言っても強制的に体が密着するほどじゃない、手がそんな位置に行くわけがないですよね?」

中年「っ!」

カグヤ「あなたが倉田さんから手を離して、次の駅で降りるならこの手は放します。離さない場合は......」

中年「は、放さない場合は......?」

カグヤ「この腕の保証はしません。」

中年「!?」

 

 カグヤはいつもよりはるかに低いトーンでそう言った

 

 その目は完全な殺意に満ちている

 

カグヤ「僕は家庭の事情で武道を少し嗜んでます。腕一本、折ることくらいは可能ですよ。」

中年「ぐ、ぐぅ......!」

『○○~○○~。お出口は右側です。』

カグヤ「さぁ、どうしますか?」

中年「クソ!」

 

 中年はそう言って電車から降りて行った

 

 電車の中の人もかなり減った

 

カグヤ「大丈夫?倉田さん?」

ましろ「う、うん。ごめんなさい......」

カグヤ「僕こそごめんね。もっと気をつけておくべきだったよ。」

 

 カグヤはましろに頭を下げた

 

 ましろは胸の前で手を振りながら首を振った

 

カグヤ「あ、席が空いたね。座ろう。」

ましろ「う、うん。」

 

 ましろはカグヤに言われるまま

 

 席に座った

 

カグヤ「もう大丈夫だよ。もう、誰も倉田さんに手を出させないから。」

ましろ「!///」

カグヤ「楽しく遊ぼうね。」

ましろ「う、うん!///」

 

 そうして、2人は電車が目的地に着くのをゆっくり話しながら待った

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