七深と恋人になって半年が経った
俺達は2年になり
生徒会長になったりして学生生活を送ってる
司「__ふぅ......」
色々と状況は変わってるが
俺は相変わらず、仕事に精を出してる
殺し屋はやめて仕事の効率が上がって、年収はかなり上がった
まぁ、元から必要ないくらいあったんだが
七深『ひ、柊木君......』
司「七深か?入っていいぞ。」
仕事が一段落したころ
部屋の外から七深の弱弱しい声が聞こえて来た
俺は取り合えず、部屋に入れたが......
なんか元気がないな、どうしたんだ?
七深「仕事、終わってる......?」
司「あぁ、今ちょうどな。どうした、元気がないみたいだが。」
七深「ちょっと......いや、かなり大変なことになっちゃって......」
司「?」
いつも雰囲気が緩み切ってる七深からは考えられないな
マジで深刻な事なのか
最も、俺に解決できない事なんて早々ないだろうが
司「なんだ、言ってみろ。」
七深「......ちゃった。」
司「?」
七深「妊娠......しちゃった......」
七深は消え入りそうな声でそう言った
妊娠、って事は俺の子か
こいつには俺以外の相手なんていないしな
司「そうか。」
七深「やっぱり、まだ学生だし、堕ろしたほうがいいのかな......」
司(堕ろす?)
七深「柊木君にも迷惑かけちゃう......」
司「なぜ、そんな話になってる?」
七深「え......?」
こいつは何を言ってるんだ?
そういう行為をすれば、子供が出来る確率がある
そんな単純な事が分からない俺ではない
こういうパターンも勿論、考えてる
司「お前が学校をやめたくない、今の生活を続けたいならそうすればいい。費用も俺が出す。だが、そうではない場合の事も俺は考えてる。」
七深「そうではない場合って......?」
司「簡単な話だ。お前と俺が結婚すればいい。」
七深「......!///」
俺がそう言うと、七深は顔を紅潮させた
こいつは何を重く考えてるんだ?
学生の時に妊娠して困るのは普通の学生の話だ
俺にそれが当てはまるわけがない
司「俺と結婚すれば、お前は働かなくても生活を保障され、子供も安心して育てられる。何かしたいことがあれば家政婦やベビーシッターでも雇えばいい。あの学校に通い続けたいなら、俺の力でどうにでもなる。お前が損をすることはない。」
七深「そ、そうなの!?」
司「当り前だ。俺をそこら辺の男と一緒にするな。お前を一生遊ばせるくらいの金があるんだぜ?」
全く、心外だな
俺が愛する女1人養えない甲斐性なしとでも思ったか?
残念ながらそうじゃない
司「七深、結婚するぞ。」
七深「!///」
司「ただ、結婚指輪は給料3か月分と聞く。俺の給料3か月分になる指輪など存在するのか疑問だが、まぁ、見つかるだろう。」
七深「そこの心配、なんだね......///」
司「後はお前の親への挨拶だ。結納金はいくらでもいい。行くぞ。」
七深「え、今から!?」
司「こういうのは早い方がいい。妊娠しているならなおさらだ。」
俺はそう言いながら七深の手を引いた
だが、動かない
後ろから引っ張られ、足を止められてる
司「どうした?」
七深「え、えっとー、ちょっとそう言うのは早いんじゃない?」
司「何故だ?お前は妊娠してる、俺にはお前と婚姻関係を結ぶ意思がある。なら後は行動に移すだけだろう?」
七深「い、いや、だから、その......」
七深は目に見えて慌ててる
そんな様子を見て、俺からは少し笑いが漏れた
司「くくっ......!」
七深「え?」
司「ははは!引っかかったな、七深!」
七深「なっ!?」
俺は笑いながらそう言った
この辺で種明かしとしよう
まず、七深の話は全部嘘だ
大方、俺が慌てた様子を見たかったんだろう
七深「あ~!!騙された~!!」
司「お前の心音と呼吸音で最初から気付いてたが、あえて乗ってやったんだ。」
七深「むぅぅぅ~!!」
七深はこっちを睨みながら声を上げてる
なんというか、愛らしいな
からかった甲斐がある
司「だが心配するな。お前と結婚する気があるのは本当だ。」
七深「そ、そこは別に心配してないよ~!///」
司「ははは、そうか。」
七深「嬉しいのに、複雑だよ......」
司「まぁ、そう言うな。俺は俺でショックは受けてるんだぜ?」
七深「え__っ!?///」
俺はそう言った後
七深を壁際に移動させ、顔の横の壁に手を置いた
さて、こいつをどうしてくれようか
七深「ひ、柊木君......?///」
司「折角、お前と結婚する口実が出来たと思ったんだがな。」
七深「え......?///」
司「なぁ、実は出来てたりしないのか?」
七深「うひゃぁ!!///」
俺は七深の下腹部を撫でた
流石の俺も子供の有無は分からない
七深「あっ、ひ、柊木君......っ///」
司「なんだ?」
七深「お腹、撫でるの、やめて......っ!///」
司「なんでだ?」
七深「へ、変な感じ、するからぁ......///」
面白いな
嘘の礼にもう少し遊んでやろうか
それとも......
七深「柊木君、子供欲しいの......?///」
司「あぁ。」
俺はすぐにそう答えた
もちろん、相手が誰でもいいわけじゃない
七深だから欲しいだけだ
七深「......じゃあ、今から......///」
司「分かった。」
七深「あくまで練習、だからね......?///」
司「分かっている。」
それから、俺は七深を寝室に連れ込み
その時点での時間は3時ごろだったが
次にそこから出た頃には陽が沈んでいた
何をしてたかは分かるだろう?
__________________
司「__と言うわけだ。」
カグヤ「お、おぉ......」
ましろ「わ、わぁ......///」
さっきまでの話は、今年のエイプリルフールでの話だ
その話を聞いた十条は驚き
十条夫人は顔を真っ赤にしてうつ向いてる
七深「く、詳しく話し過ぎだよ~!!///」
司「ははは、気にするな。」
七深「気にするに決まってるじゃん~!!///」
七深はこんな感じだ
自分でしたことを恥ずかしがってちゃ世話ないな
カグヤ「流石は司さん。もうそこまでの進展を......」
司「何も不思議なことではない。」
カグヤ「いえ、僕達なんてまだまだ考えられません。」
ましろ「そ、そうだよね......///」
司「そう......か?」
十条夫人の顔はそう言ってないが
当の本人は気付いてないな
心音で察せないのか?こいつ
司「苦労が絶えないな、十条夫人。」
ましろ「あの、その呼び方やめてください......///」
司「何故だ?何も間違っていないだろう?」
ましろ「ま、まだ結婚してませんから......早いです......///」
こいつらが別れる未来は見えないし
どのタイミングで呼ぶかなんてどうでもいいと思ってた
だが、意外とそうでもないらしい
七深「ちょっと気が早いよ~。」
司「なら、数年後の楽しみとして取っておくか。」
カグヤ「それでは、僕も広町さんを奥様と呼んだ方がいいのでしょうか?」
司「あぁ、構わん。」
七深「構ってよ!?///」
七深、うるさいな
今さら気にする事でもないというのに
ましろ「それにしても、柊木君ってすごい。もう、ななみちゃんを養えるなんて......」
司「それを言えば、十条は次期社長だ。ピアノで金を稼ぐこともできる。倉田を養うくらいはできると思うが。」
カグヤ「勿論。今は経営を学んでいて、卒業すればすぐにでもという話になっています。」
七深「へ~!もう動いてるんだね~!」
カグヤ「倉田さんの恋人として恥ずかしくないようにしないとですから。」
十条、横のお前のよm......彼女を見ろ
すごい緊張した面持ちだぞ
鈍感は良いが、気付いてやれよ、全く......
司「おっと、もうそろそろ時間だ。」
カグヤ「これから何か予定でも?」
司「あぁ、七深の家に行く。」
カグヤ、ましろ「!?」
俺がそう言うと、十条夫婦は目を見開いた
何をそんなに驚くことがあるんだ?
ましろ「な、何しに行くんですか......?」
司「決まってるだろ。七深をもらい受けに行く。」
七深「もう~!///直球すぎだよ~!///」
司「つつくな。」
七深は俺の体を指でつついてくる
痛くもかゆくもないが、うざい
だがまぁ、照れ隠しだと思えば、可愛いものか
司「じゃあ、俺達は行くぞ。お前たちはお前たちで頑張るんだな。特に十条。」
カグヤ「は、はい(?)」
司「じゃあな。」
七深「お母さんとお父さん、どんな顔するかな~?」
司「俺の顔を知ってたら、寿命が10年は縮むだろうな。」
俺はそう言いながら歩いた
七深は楽しそうに俺の横を歩いてる
その様子を見て、小さく笑った
ましろ「ねぇ、十条君、デート行かない......?///」
カグヤ「え?別にいいけど、どこに行くの?」
ましろ「えっと、お泊り、かな......?///」
カグヤ「?」
なんか後ろから妖しい気配を感じたが
もうあいつらの問題だからとスルーし
俺はそのまま七深の家に車で移動し
この後すぐ、七深を嫁にすることが決定した
俺と七深が結婚したのは、この2年後だ