禁忌少年の月ノ森ライフ   作:火の車

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授業参観(?)

 この世には授業参観なるものがあるらしい

 

 実際に授業を見て、分析し、改善の意見を出す

 

 こう書けば意義があるように思えるが

 

 実際問題、そう思ってる保護者は多くないだろう

 

 って、こんな前置きも仕方ないか

 

カグヤ「__司さん、倉田さんたちの練習を見に行きましょう。授業参観(?)です」

司「は?」

 

 今の問題はこいつだ

 

 どうやら、授業参観(?)をしたいらしい

 

 いつもの無表情の癖に目が輝いてやがる

 

カグヤ「今日、倉田さんたちはバンドの練習があるらしいです。」

司「知ってる。」

カグヤ「練習にはいつでも来て良いと言われています。」

司「そうだな。」

カグヤ「そして、司さんは今日、お休みです。」

 

 ......子供に小遣いを強請られてる気分だ

 

 行きたければ1人で行けばいいものを

 

 なんで俺まで

 

カグヤ「行きましょう。」

司「1人で行けばいいだろう。」

カグヤ「1人で行くにはちょっと。」

司「......」

 

 あれか

 

 倉田はいるが男女比的にキツイ

 

 そこで、何も気にしない俺を連れて行きたい

 

 そんな所だろう

 

司「知らん、1人で行け。」

カグヤ「......広町さん。」

司「......(なんだ?)」

カグヤ「司さんが来ないと、泣いちゃいますよ?」

司「......!」

 

 わ、割とありえる

 

 正直、あり得ること自体がおかしいが

 

 それでも否定できる確率ではない

 

司「......チッ。」

 

 俺は軽く舌打ちをして立ち上がった

 

 はぁ、結局こうなるのか

 

 最近、こういうパターン多くないか?

 

司「行くぞ。今すぐだ。」

カグヤ「はい!」

司(たくっ、このクソガキが。)

 

 七深のバンドの練習か

 

 最後に見たのは1年の春ごろだが

 

 どの程度成長してるか、見てやるか

__________________

 

 というわけで、七深の家のアトリエに来た

 

 ここにはあんまりいい思い出がない

 

 俺の1つ目の死に場所だからな

 

 流石の俺も入るの躊躇うぞ

 

司「まさか、またここに来ることになるとは。」

カグヤ「そうなんですか?てっきり、よく来てるのかと。」

司「俺の家に来た方が勝手がいいからな。こっちに来ることはなかった。」

 

 アトリエのドアは空いてる

 

 まぁ、どうせ俺達しか来ないしな

 

司「入るぞ。」

七深「__えっ?///」

司「ん?」

カグヤ(目を塞いだ)

 

 アトリエに入ると、妙に肌色が多かった

 

 どうやら、着替えをしてたみたいだ(冷静)

 

司「ふむ、今日は緑か。」

七深「で、出て行って!///」

司「何を今さら。」

七深「他の皆も着替えてるでしょ!///」

司「俺は気にしない。」

七深「少しは気にして!///」

カグヤ「司さん、一旦出ましょう。(目を塞ぎながら)」

 

 面倒だな

 

 来いと言ったり出て行けと言ったり

 

 全く......

 

 そんな事を考えながら、俺は一旦、アトリエから出された

__________________

 

七深「__ひーいーらーぎーくん!!」

司「なんだ。」

 

 あれから少しして、俺は再度アトリエに入った

 

 するとすぐ、七深が大声で名前を呼んできた

 

 今日もうるさいな

 

七深「なんで着替えの途中に入って来るの!///」

司「そこのバカに練習を見に行こうと言われ、入ったら着替えてた。」

七深「じゃあ、なんでガン見してたの!///」

司「見られ慣れてるだろ。」

七深「そう言う事じゃないよ~!!///」

 

 全く分からん

 

 七深の下着姿は何回も見てるし

 

 今さら見られても恥ずかしいことも無いだろ

 

カグヤ「司さん......」

司「あ、心配するな。倉田は俺の視界に入ってない。」

ましろ「そ、その心配はしてないです......」

司「まぁ、後の3人も問題ないだろう。特に二葉つくしは。」

つくし「どういう事!?」

 

 なんか、面倒なことになったな

 

 十条はなんか呆れてるし

 

透子「それは仕方ない。」

瑠唯「二葉さんに欲情したら犯罪ね。」

司「だろ?」

つくし「それって、私が小さいって事!?」

カグヤ「あ、あはは......(司さん、デリカシー持ってください......)」

ましろ(どんなにスタイルいい人がいても、柊木君は興味持たないだろうなぁ。)

 

 てか、本題はこれじゃないよな

 

 俺はあくまで練習を見に来たんだった

 

 普通に忘れかけてた

 

司「で、練習はどうなったんだ?」

七深「これから再開だよ......全くもう......」

透子「折角2人が来てくれたし、やろっか!」

つくし「小さい、小さい......胸が......」

瑠唯「身長もよ。」

つくし「いーわーなーいーでー!!!」

 

 二葉つくしのそんな叫びの後

 

 七深達は楽器を手に持ち、練習を始めた

__________________

 

 練習が始まって1時間ほど

 

 演奏を見た感想としては

 

 あいつらの腕はかなり上がっていた

 

 月ノ森音楽祭で聴いた時よりも上だったな

 

カグヤ「かなりレベルが上がってますね。」

司「あぁ、良い感じだ。」

 

 まぁ、ある程度は予想通りだがな

 

 七深がいるんだ

 

 このレベルになるくらいは簡単だろう

 

カグヤ「良い音です。1人1人の技術もさることながら、気持ちもいい。」

司「気持ち、か。」

 

 それも分かるかもしれない

 

 だって、さっきから七深と倉田はこっちをチラチラ見てるし

 

 気持ちで音が変わるというのも納得だ

 

 そんな事を考えてると、あいつらの演奏の音が止まった

 

 終わりみたいだ

 

七深「柊木君~!どうだった~?」

司「悪くない。腕を上げたな。」

 

ましろ「十条君、私の歌、変じゃなかった......?」

カグヤ「すごく素敵な歌声だったよ。」

ましろ「そ、そっか......///」

 

透子、つくし(まーたイチャついてるよ。)

瑠唯(まるで小学校低学年の授業参観ね。)

 

 これが授業参観か(?)

 

 頑張った後の七深を見るのは悪くない

 

七深「柊木君~?」

司「なんだ。」

七深「ん!ん!」

司「......?」

 

 七深は俺の前で飛び跳ねてる

 

 なにしてんだ?

 

 練習疲れでおかしくなったか?

 

七深「頭!撫でて!」

司「あぁ、そういう事か。口に出して言えよ。」

七深「察してよ~!」

司「俺はエスパーじゃない。」

七深「ふぁ......///」

 

 俺は七深の頭を撫でた

 

 練習後で汗をかいてるからか、少しじっとりしてる

 

 やっぱ、普通の女にあの練習はハードなんだな

 

司「汗のにおいする。」

七深「そ、そう言うことは言わなくていいの!!///」

司「事実だ。あと、俺はそれを悪いと言ってるつもりはない。」

七深「うぅ......///」

司「なんなら、この匂いには慣れてる。」

七深「わぁ~!///」

 

 七深の首元に顔を近づけた

 

 ふむ、いつものだ

 

七深「デリカシー!!///」

司「ないのは百も承知だろ。」

七深「流石に女子の汗のにおい嗅がないでよ!!///」

 

カグヤ「あれは、いいのかな?」

ましろ「だ、ダメだよ!?///」

カグヤ「さ、流石にしないよ。」

 

 向こうから失礼な声が聞こえるな

 

 まぁ、別にいいが

 

 十条は後でデコピンかますか

 

透子「2人とも、もうその2人持ち帰っていいですよ~。」

七深、ましろ「えぇ!?///」

司「ほう、ちょうどいい。」

カグヤ「僕も、丁度良かったです。」

 

 時間的にデートに行くのに丁度いい

 

 今日は時間もあるし

 

 折角だ、十条と倉田も連れてどこかに行くか

 

司「七深、これから出かけるぞ。十条、お前たちもついて来い。」

カグヤ「どこに行きますか?」

司「それはもう考えてる。時期も時期だからな。七深の水着でも買いに行こうと思っててな。」

カグヤ「それは素晴らしいです!」

七深、ましろ(え、水着買いに行くの!?今から!?)

 

 こうなれば決まりだな

 

 桐ケ谷透子からの許可も出た

 

カグヤ「よし、行こう、倉田さん!」

司「行くぞ、七深。とびっきり良いの着せてやるよ。」

七深「何着せる気!?///」

ましろ(十条君、すごく乗り気......///)

 

透子(ノリノリのイケメンって怖いなー。)

つくし(2人とも、ガンバ!)

瑠唯(......苦労してそうね。)

 

 それから、俺と十条はそれぞれの彼女を連れ出した

 

 さて、俺はこれから七深で遊ぶわけだが

 

 水着を着て恥ずかしがってる七深を見るのが楽しみだ

 

 

 

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