ベル・クラネルの兄が医療系ファミリアにいるのは(性格的に)間違っている!   作:超高校級の切望

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理由なく残酷な下衆外道。だけど芯が通って優しい部分もあるキャラってかっこよくない?


プロローグ

 ベル・クラネル。白髪赤目の、色素が薄く日に弱い特性を持つ少年。顔立ちは幼く愛らしい。故に村では兎のように可愛がられていた。

 そんな弟が血だらけで街を走るのを見た彼の兄であるヴァハ・クラネルは、何してんだ彼奴?と不思議そうな顔をする。その上でまあ良いかと自分もダンジョンに向かう為に歩き出した。

 道中強そうな連中を見つける。そのうち一人、金髪の剣士がやけに落ち込んでいる。あの顔は、弟を可愛い可愛いと撫で回しとうとう逃げられた時の村娘達の顔にそっくりだ。

 うん。しかし、なるほど。団員の数、そして質。大手ファミリアだろう。その中でもトップクラスの数人。これがオラリオ。世界の中心。怪物の巣が、巨大な卵管が地下に広がりその怪物と日夜戦う強者が集う街。

 

───喜べヴァハ。お主の望みは、漸く叶う

 

「………ハハァ」

 

 口角が釣り上がる。祖父の言葉を思い出す。

 来て良かった。弟に誘われた時は面倒かもしれないと思ったがなるほど、村では果たせなかった望みが叶うかもしれない。

 戦争遊戯、闇派閥、その他にも居るであろう犯罪者、そして地下の怪物達。

 今は怪物としか遊べないが、近い将来が楽しみだ。

 

 

 

 

「ハハ! ギャハハハアァハハハハ!!」

 

 ゴブリンの頭蓋を踏み潰す。蛙の舌を敢えて喰らい、その舌を掴むと引き寄せ目玉に剣を突き刺す。魔石を取らなければ灰にならないその死体を振り回しウォーシャドウにぶつけ、壁が赤と黒に染まる。

 

「ふぅー………と、上層の薬草も探さねぇとなぁ」

 

 赤い髪と同じく、赤い血にその身を染めるヴァハは思い出したかのように呟き面倒臭そうな顔をする。

 彼は何の間違いが、医療系ファミリアに所属している。もう神の恩恵を得られるならどこでもいいかと弟と手分けして、神の恩恵を得た後弟を探しに行ったらそっちはそっちで恩恵を得て眷属になっていたのだ。次があるとしたら、キチンと一度集合し話し合うことにしよう。

 幸い(?)主神同士は神友であった。それが唯一の救いだろう。それに、弟の主神は竈の神。それだけ聞けばショボいが大神と称される神々の中でも特に強大な存在の一柱、宇宙を焼き付くせる天界最強の一角だったらしいゼウスの姉であり孤児たちの保護者。

 神格(じんかく)神格(しんかく)も信頼できる。いや、神格(しんかく)による恩恵の変化はなかったのだったか?

 まあいざとなった時に天界に送還されない程度の神威を放ったとしても、神格面からして並の神より余程威圧感があるだろう。

 

「ブルルル!」

「あぁん?」

 

 と、後ろからズンと重い足音。振り返るとそこには人体牛頭のモンスター。ミノタウロスだ。本来ならこんな浅い階層にいない筈の、適正レベル2のモンスター。傷だらけだ。恐らく下から逃げて、隠れていたのだろう。

 

「ブオオオォォォ!!」

「───っ!!」

 

 傷だらけの、追い詰められた獣が、手負いの獣が放つ咆哮。本能が警告する。恥も外聞も捨て去り、逃げろと。逃げなくば死ぬと。

 ()()()()()()()()()()。敵が来た。来てくれた、と。

 

「───ヒヒ」

 

 ニィ、と口が三日月形に歪む。まるで極上の女を前にした初心な男のように、心臓が早鐘を打つ。

 

「ヒヒハハ! ヒャッハッハッハッハッ!!」

 

 虚勢が半分。残りは心の底から、歓喜と興奮による笑い。ミノタウロスがビクリと震える。しかしモンスターとしての意地が、その場に留まらせる。

 こいつは違う。あの圧倒的な実力差を持っていた連中とは違う。殺せる獲物だ!

 そして、どちらとともなく地面を踏み込み距離を詰めた。




ヴァハ・クラネル。
 Lv.1
力:H102
耐久:H118
器用:H152
敏捷:H162
魔力:I88



《魔法》
【レッドカーペット】
・形成固定化魔法
・血液操作
・血液硬化
・詠唱式【血に狂え】
【】
《スキル》
【血染め】(ブラッド)
血潮吸収(ブラッドドレイン)
・血を啜り魔力、体力の回復。治癒。
・浴びた血の量、血の持ち主の強さに応じて経験値補正。
・吸血行為の際最適化の為快楽付与
【魔力放出・雷】
・魔力を雷に変えて打ち出す


ヴァハ(マッハとも)。
ナァーザのモデルであろうヌアザの妻の名前。
戦士達を戦闘の狂気の渦へ導くとされている。戦死者の首を食べるとされる。
ヌアザの妻の名前だけどナァーザと恋愛関係になる予定なし。
恩恵がどの神から得ても同じと知っており、ファミリアに入れるなら何処でもいいやと適当にふらついていると出会ったミアハの眷属となる。
容姿は線が細い赤毛のイケメン。弱そうではないが強そうでもない。
性格は残虐。殺し合いが何よりも好き。傷つけられるのも好きだが傷つけ苦しみを与える行為はもっと好きなMにしてドS。
ベルの事は大切な弟と言いつつダンジョン探索の足を引っ張るという理由で置いていってる。本性は不明。
祖父が死んだと聞かされてもふーんで済ませた。
現在ミアハ・ファミリアの稼ぎ頭にして唯一の探索者。薬草を取りに行ったりしてる。一応ポーション作りの手伝いと簡単な治療なら行える。
主神の意向により【血染め】についてはファミリアのみの秘密で家族、友人、神友、友神にも明かさぬ方針。

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ヴァハ君のヒロイン

  • フィルヴィス・シャリア
  • アスフィ・アル・アンドロメダ
  • アミッド・テアサナーレ
  • エルフィ・コレット
  • メイナちゃんやティオナを混ぜて全員
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