ベル・クラネルの兄が医療系ファミリアにいるのは(性格的に)間違っている!   作:超高校級の切望

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ヘルメスによるヴァハの評価
影の英雄(ダークヒーロー)
・煽動者
・才禍の怪物二代目
・性格破綻者
・超一途
・英雄の失敗作
・ラキアにやべー隊作ったやべー客将
・美神と組み合わせちゃならねー奴
・神が時折地上に力を奮っていた時代に生まれてたら高確率で女神の呪いで化け物にされる奴
・化け物にされたり精神に呪い受けても笑ってそうな奴

なお、そいつ交配で作ったのおめーだから


自慢話と共に

 分断させられた【ロキ・ファミリア】達はそれぞれ窮地に立たされていた。

 新種の水蜘蛛のような侵入者しか襲わない極彩色のモンスターに加え、自爆兵と外部が雇ったであろうアサシン。さらには迷宮の様々なトラップ。

 フィンが斬られ、動揺している間に分断。指揮系統は乱れ本来の実力も発揮出来ず、追い詰められていく。

 

「はいはい、なるほどねえ。お前等はあっち。それからそこの脚が速いのは向こうだ」

 

 ヴァハは洗脳調き………ではなく説得し正義に目覚めさせた元闇派閥(イヴィルス)から知ってる限りの地図を貰い、感じ取れる範囲の生体電気を基に現状を想像し彼等を送る。

 まあ確実に何人かは死ぬだろうな。とはいえ、死んでオラリオの痛手になる奴は大丈夫だろう。

 

「さて俺も一旦外に出るかな……」

 

 そのためには面倒くさい迷宮攻略からだ。いっそダンジョン側にでも出れれば話は早いのだが。

 

「あまり時間もかけられねえしなあ」

 

 魔法の毒は未だ健在。魔力が尽きれば直ぐに内出血が再開する。場所によっては肺を圧迫し呼吸困難で死に至る。

 

「とは言えせっかくの玩具。壊すのは最後の最後がいいよなあ」

 

 ガン、と真っ赤な車輪付き旅行かばんを蹴りつけるヴァハ。中身は、生物だ。腐る前に持って帰らなくては。

 

 

 

「うわー! もー! しつこーい!」

 

 毒妖蛆(ポイズン・ウェルミス)の毒を退けたと思えば再び現れた水蜘蛛型に闇派閥(イヴィルス)。一体どれだけ居るというのか。良くもまあこんなに都市を滅ぼそうと思える奴等を集められる。一体彼等の何がそこまでさせるのか。

 

「ティ、ティオナさん離れて! 魔法で……!」

「そう、したいけど!」

 

 水蜘蛛型はともかく、考える知能がある奴等が狙うのは後衛と怪我人だ。ティオナが隙を見せればすぐにでも後衛に襲いかかり自爆するだろう。

 そんな状況で、更に敵が増えた。

 

「あ!」

 

 と、一人が抜ける。直ぐに下半身と上半身を切り離したが上半身が何かを投げ捨てるとさっきまでティオナに集中していた水蜘蛛の一部が死にたての肉を狙い、餌を取られた残りの個体が後衛に迫る。

 

「させるかあああ!」

「………え?」

 

 が、突如現れた闇派閥(イヴィルス)が呪いを帯びた短剣をモンスターに突き刺す。

 

「なっ!? き、貴様何を! ぐわ!?」

「ド、どうしたお前等! うぎゃ!」

「………え、なに? 仲間割れ?」

 

 敵の増援かと思った者達は、モンスターや闇派閥(イヴィルス)に襲いかかる。困惑しているティオナに、闇派閥(イヴィルス)が襲いかかる。が──

 

「き、貴様!」

「ごぶ……さぜ、るか!」

 

 別の闇派閥(イヴィルス)が庇い、代わりに刺されながらも相手の首を斬る。

 

「うおおお! 見ててくれ、父さんはあの【ロキ・ファミリア】を助けたぞ!」

「スゴいでしょ! 私達!?」

 

 そんな事を叫びながら、自爆していく。それは相手の火炎石を誘爆さ敵が居なくなる。

 

「な、なんで!? 何でアタシを庇ったの!?」

 

 幾ら敵とは言え、自分を庇った者を放って置けるほどティオナは薄情ではない。倒れた男に声をかけるも、血の流れる量からして、もう助からない………

 

「娘が………生きてたら、お前ぐらいなんだ」

「娘って………」

「もう一度、会いたくてなあ………タナトス様に、死後の再会を約束してもらった……ああ、だけど。沢山、間違った……」

「………うん。あたしも、そう思うよ。そんな事をしても……」

「だけど、気付けたんだ。喜ばないって……気付かせて、貰えた………あや、まりたいんだ……人殺しの、動機なん……かに、して…………でも、最期だけは、俺も……胸、張って………」

 

 死んだ。

 ティオナは無言で、彼の瞼を閉じてやる。

 

「………ティオナさん」

「………この人達も、普通の人だったんだよね」

 

 心配そうに声をかけるエルフィに、ティオナは呟く。

 

「大切な誰かが死んじゃったら、悲しくて、また会いたいって願う、普通の人………それを、その思いを、悲しみを利用した神様が居る……」

 

 グッと拳を強く握るティオナ。

 

「許せないよ。人の思いを、絆を利用するなんて!」

 

 

 

 

 

「クシっ………誰かが俺の噂でもしてんのかぁ? つか、この微かな加齢臭と甘ったるい香の匂い………イシュタルか?」

 

 カラカラ音を立て車輪が回転する旅行かばんを片手に歩くヴァハ。彼の通った道には真っ赤な赤ん坊に遊ばれる血を抜かれた死体が幾つも転がっていた。

 

「ルノアだけでも探した方がいいかね。ミア母ちゃんにぶち殺されちまう」

 

 と、その時だった。

 ヒュウ、と風が吹く。

 

「…………精霊の風………アイズか。馬鹿が、餌の匂い撒き散らしやがって」

 

 ここが敵の拠点である以上、敵の目的が『精霊の分身(デミ・スピリット)』の地上召喚である以上、間違いなく一匹はいるだろう。複数で地上を落とせると自負する戦力が。

 

「まあどのみち合流はしなくちゃなあ」

 

 風に導かれるまま駆けると広大な広間(ルーム)に出る。精霊の気配が染み付いた水槽が()()()7()()。つまり、敵の保有する精霊の分身は最低でも8体以上。

 その場にいるのは【ロキ・ファミリア】に赤髪の怪人(クリーチャー)レヴィス。

 

「………エインは居ねえのか」

「ミノスも来たか………」

 

 アイズだけでなくヴァハも捕らえる気らしいレヴィス。レベルに換算すると、おそらく6の最上位には行きそうな強さになっている。単身で勝てる者は現状の【ロキ・ファミリア】には居ない。

 

「丁度いい。貴様も」

「あ、来た」

「なに……?」

 

 ズン、と床が大きく揺れ、壁に亀裂が走ったと思った瞬間砕け散る。アダマンタイトの壁を突き破り現れたのは、美しい女性の上半身が生えた巨大な雄牛。

 

『アハ……アリア。アリアァァ!』

 

 アイズの風に誘われた『精霊の分身(デミ・スピリット)』。迷宮の悪夢は、まだ終わらない。




因みにヴァハと美神の組み合わせは良くない化学反応が起こる。ヴァハの美神の評価。
・イシュタルの事を加齢臭を香で誤魔化すババアと思ってる。
・フレイヤは自分を愛していて、ベルに恋してると思ってる
・アフロディーテは扱いやすくて面白い玩具だったと思ってる
・全員アルフィアと比べるまでもないと思ってる

拷問描写

  • SAN値が弱いんです(やめてください)
  • 可哀想だし(やめてあげて)
  • 可哀想だし(いいぞもっとやれ)
  • 可哀想は可愛い(ガンガンやれ)
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