ベル・クラネルの兄が医療系ファミリアにいるのは(性格的に)間違っている!   作:超高校級の切望

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ヴァハと神々の眷属相性

     ヴァハにとって 神にとって 実 際
ミアハ     ○      ○    ○
ロキ      ○      ○    ◎
ヘスティア   △      △    ○
エレボス    ◎      ◎    ◎
デメテル    △      ◎    ○
アストレア   ✕      ◎    △
アルテミス   ○      ✕    ✕
ディオニュソス △      ○    △
マルス     ◎      ✕    ○
タナトス    ✕      ◎    ✕
ソーマ     ○      ○    ○
ニョルズ    ○      ○    ○
ヘルメス    ◎      ✕    △
エニュオ    ◎      ✕    ✕

ヴァハを御せるのはアストレアぐらいだがヴァハをうまく使えるとなるとロキやエレボス


グガランナ

 『精霊の分身(デミ・スピリット)』の襲撃はレヴィスにとっても予想外だったのか、忌々しげな顔をしていた。

 精霊の気配に興奮し、完全に彼女の声が届いていない。

 

「チッ。この様子だと他の『分身』どもも………様子を見てくるか。せいぜい食われるなよアリア、ミノス、回収が面倒だ」

 

 レヴィスもその場から去った。つまり目の前の牛にはさほど執心してない。まあ彼女自身面倒な計画を行っているであろう『エニュオ』とは協力関係なだけの可能性もあるが……。

 

「ここは任せた。俺は先に行く」

「おいこいつ逃げる気だぞ!」

「だって俺関係ねーし。あれ呼んだのお前等んとこのアイズじゃん」

 

 既に広間の出口に向かって走り出したヴァハ。あの巨体を活かせる広間での戦闘は危険だと判断したのか、フィンも駆け出し残りのメンバーも後に続く。

 

「皆さん!?」

「ヴァハ! 無事だったか!」

 

 そして、風を頼りに集まってきたであろうレフィーヤとフィルヴィス達がいた。

 

「レフィーヤ!」

「無事か!?」

「私とフィルヴィスさんは……でも、クレアとエミリアが………つい先程合流したのですが……」

「『呪道具(カースウェポン)』の傷だ。傷が多すぎて、解呪薬が足りなかった」

「シフォン! 応急処置を……せめて止血だけでも!」

 

 と、その時だった。再び超硬金属(アダマンタイト)の壁を破壊し『精霊の分身(デミ・スピリット)』が追ってきた。

 

『アリア! アリアァァ! ……アラ?』

 

 濁った金の瞳がギョロリと自動走行する鮮血の旅行かばんに乗って移動するヴァハに向けられた。元々笑っていた顔が、更に喜色に彩られる。

 

『ヴァハ……ヴァハ! 嬉シイ、会イニ来テクレタノ? 約束ヲ守ッテクレタノネ!』

「名指しされてんぞイカれ野郎!」

「俺が約束してんの本体なんだがなあ」

『フフ、待ッテ!』

 

 追ってくる気満々の『精霊の分身(デミ・スピリット)』に舌打ちし、ヴァハは旅行かばんから降りる。

 

「全く面倒な女だなあ……おいフィルヴィス、血を寄越せ」

「っ………あ、ああ………」

 

 ヴァハはフィルヴィスの首筋に噛み付き血を啜る。消費した魔力を回復すると口元を拭い『精霊の分身(デミ・スピリット)』と対峙する。

 

「手伝おう。君の言う、アイズが呼んだと言うのにも一理あるからね」

「見たところ力が自慢らしいからのお」

「団長! 私も残ります!」

「アタシも!」

「数が残りゃいいってもんじゃねーだろ。ティオナは彼奴等の護衛してやれ」

「えー!」

「それか毒を解毒してからだなあ。肌からの吸収とはいえ、それキツいだろ」

「うっ……」

 

 第一級冒険者さえ苦しめる妖毒蛆(ポイズンウェルミス)の毒から仲間を庇うために手に浴びたティオナ。動けない程ではないが、確かにキツい。

 

「じ、自分も残るッス!」

「お前…………誰だ? 【ロキ・ファミリア】にこんなの居たか?」

 

 声を上げたラウルにヴァハはフィンに尋ねる。フィンは苦笑し、ラウルは涙目になった。更に残ることにしたらしい二人の冒険者が肩を叩いてやる。

 

『オ話、終ワッタ?』

「待っててくれたのか。悪いなあ」

『良イノ……良イノヨ、気ニシテナイ………ダカラ、貴方ヲ食ベサセテ?』

「そいつは何より。あと少し待て」

『エエ』

 

 ゾワリと空気が変わる。ヴァハは体を少し動かすと、笑う。

 

「やる気だね」

「さっきは逃げようとしとったのにのお」

「魔力さえ戻りゃ問題ねえよ。何分毒に侵されてる身でなあ…………楽しめねえのが嫌だったんだ」

 

 ヴァハは殺し合いが好きなのだ。別にハンデを背負うぐらいなら良い。だが相手が強大ならやっぱり万全で戦いたい。そのほうが全力で楽しめる。

 

「ついでに一人追加だ」

 

 ガン、とヴァハが旅行かばんを蹴るとドロリと溶ける。いや、元々ヴァハの血で作られて居たのだろう。中からゴロリと手足と胴と首が転がる。

 

「ひぃ!? バラバラ死体!?」

「バラバラだけど死体じゃねえよ」

 

 ズルリと切断面を繋げる赤い糸が動き、接着していく。状態を起こした少女の頭に触れ、一瞬だけ紫電が首筋を走り赤い首輪が巻かれる。

 

「───ぎっ!?」

 

 そのまま接着面を縫い付けるように血の糸が皮膚を突き破りながら螺旋を描いた。

 

「………い、痛い? ………あ、あは、は………痛い……痛い………痛みが、ある」

「よおフィアナ。仕事だ、手伝え」

「ヒッ!」

 

 ヴァハの声に己の体を抱きしめていたフィアナはビクリと震え後ずさろうとし、しかし体がギチリと固まる。

 

「仮止めなんだ。まだお前の体は俺のもの……俺が死んだらお前もまたバラバラになって、今度こそ死ぬ。死ぬのは嫌だろ? 信号繋げてやるから、何か言え」

「は、はい………はい。い、嫌です。嫌………し、死なせないでくれてありがとうございます。お力になれてこ、光栄……です。だ、だから……や、また………いやぁ」

「え? 生き返った………ええ?」

「てめぇ、まさかタギーと同じ?」

「そもそも殺してねえよ。俺は自爆覚悟ならともかく、生きる意志がある子供にゃ優しいんだ。爆発物持ってきてんなら殺すけどなあ」

 

 困惑するラウルに、何やら忌々しげなティオネ。ラウルと同じく残った平団員は顔を青くしガレスは目を細め、フィンはなんとも言えない顔でフィアナを見る。

 

「そう睨んでやるな。子供は母親を選べない」

「そうかな?」

「そうだよ。んでえ、親は生まれてくるガキを選べない」

 

 全く気にしない例外もいるがな、とケラケラ笑うヴァハ。

 

「んじゃ待たせて悪いな。ところで、お前名前は?」

『……………名前?』

 

 キョトン、と首を傾げる『精霊の分身(デミ・スピリット)』。

 

『私、ノ……名前? ワタ、私……ワタワタ、シワタ………シハ?』

「そういや色々使ってたな。一体じゃねえのか?」

 

 壊れた蓄音機のように言葉をつまらせるのを見て、ヴァハは初めて『精霊の分身(デミ・スピリット)』と戦った時の事を思い出す。

 

「まあ良い。行くぞ。指示をよこせ勇者」

「ああ!」

 

 フィン達が戦闘態勢に入ると混乱していた『精霊の分身(デミ・スピリット)』も直ぐに意識を切り替える。仮にもダンジョンの深層に潜るだけの戦闘経験を積んできたであろう精霊の分身体だ。隙をつくなんてやり方はそううまく出来そうにない。




・ミアハは本作通り
・ロキは気に入ってるし敵対しない限り仲良くしたり悪に落ちてなければ子供にも優しいのは分かってるが死んだら悲しむ事なくスパッと無価値になるあたりをなんとかして欲しいと思ってる。そのせいで仲間との軋轢が広がっとるんやぞ。後ベートがますます嫌われてるからやめなさい
・ヘスティアは偶に『DNA鑑定を……』などと謎の発言をする。ヴァハからすればからかいがいがあるが偶に面倒
・エレボスは作戦立案がとても捗る。ただしお互い方向性が違うのに気付いている。
・デメテルは包容力があり少し苦手。ルノアの件もあるようにグイグイ来ないのは救いだと思ってる
・アストレアはヴァハにとって母親のようにしつこく面倒くさい相手。ストレスから眷属いじめが増える。主な被害者は極東美人、覆面エルフ。団長とは仲がいい
・アルテミスはからかいやすい。が、本来あそこは男子禁制。それを抜きにしてもヴァハとアルテミスは魂の相性はともかく性格は合わない
・ディオニュソスはなぁんか胡散臭いと思ってる。本神はフィルヴィスと仲良くしてくれてありがとうと思ってる
・マルス『もう来ないでくださいお願いしますなんでもします。あ、でも部隊は残してってください』
・タナトスは、子供が悪に落ちた後ならともかく子供を悪に落とすのはNG
・ソーマは酒飲み仲間
・ニョルズは漁師仲間。おいヴァハ、電気ショック漁はやめろ
・ヘルメスは丁度いいパシリ。ヴァハはどうとも思わないけどヘルメスはベル君に試練与えづらいなあ、と思ってる
・エニュオ。出会って2秒で天界送還

拷問描写

  • SAN値が弱いんです(やめてください)
  • 可哀想だし(やめてあげて)
  • 可哀想だし(いいぞもっとやれ)
  • 可哀想は可愛い(ガンガンやれ)
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