ベル・クラネルの兄が医療系ファミリアにいるのは(性格的に)間違っている! 作:超高校級の切望
ヴァハは少女を連れて【ガネーシャ・ファミリア】のホームまでやって来た。相変わらずあまり入りたくない形をしている。
「おはな、ながい………」
「そうだな〜………圧し折ったら面白そうだな」
巨大なガネーシャ像、もとい住居アイアム・ガネーシャを見ながらお〜、と口を開ける少女に対しヴァハはそんな物騒なことを言う。
「やめてくれ。あんなのでも建築費が支払われているんだ………あんなのでも」
と、疲れた様子でやって来たのは女性冒険者。ヴァハはその人物を知っている。
「よおシャクティ。迷子だ、保護しろ」
「…………?」
「いきなりだな。なんの説明もなしか……」
抱っこしていた少女をシャクティに向かって差し出す。何が起きてるか解らない少女はコテンと首を傾げた。
「しかしお前、迷子の保護なんてするのか」
「普通、子供にゃ優しくしなきゃだろぉ?」
「ああ。だがお前は普通ではないし」
「……………」
シャクティはそう言いながらヴァハに脇を抱えられた少女に視線を合わせる。
「こんにちは………名前は、言えるか? お父さんとお母さんは……」
「な、まえ……? なに、なまえ………」
「……ふむ?」
「おかーさん、おとーさん………なに、それ?」
本当に分からないと言うように首を反対に傾げる少女にシャクティは困ったような視線をヴァハに向ける。
「お父さんってのはあれだ。母親を無理やり犯してその姉にぶち殺される」
「どんな家庭環境だお前は………そうだな。頼りになる……そばにいて安心する男の人だ」
「…………ヴァハ」
「ん?」
「ハァン?」
「おとーさんは、ヴァハ………」
シャクティは無言でヴァハを見る。ヴァハは心当たりを探る。
「ん〜……この年齢のガキが生まれる相手にゃ心当たりはねえなあ」
「年齢が関係ないならあるのか、心当たり」
呆れたように言うシャクティにヴァハはケラケラと楽しそうに笑う。
「まあどうせ保護しかできねえよ。親探しは諦めて預かってりゃそのうち良いことあるかもなあ」
「親探しが出来ないと? ここ最近の行方不明となにか関係あるのか? いや、それでも片親は見つかるはずだな」
シャクティによるとここ最近行方不明者が相次いでいるらしい。美少女、美女と評判の女がある日突然仕事場に来なくなったり……。
「まあこちらは目星がついている。後はどう証拠を持ち出せるかと言ったところだ。問題は………」
娼館での行方不明事件。こちらは前者に比べ発生したばかりであるものの、そのたった数日で多くの人間が姿を消している。
「お前はよく娼館に行って【イシュタル・ファミリア】と騒ぎを起こしてるが、なにか知らないか?」
「さあなあ。アマゾネス共は死なねえ程度に痛めつけたらその後は普通に娼館利用するか、そのアマゾネスを組み敷いて鳴かせるぐらいしかしてねえから………ああ、そういやここ数日、一度抱いた女見ねぇなぁ」
その事件に関わってるかもなぁ、と笑うヴァハ。
「まあんなことより俺は迷子を届けに来たんだ。ほらよ………」
そう言って少女を放そうとするヴァハだが少女はキュ、とヴァハの服を掴む。
「……………」
「……………」
どうする? と視線で尋ねてくるシャクティに、ヴァハは少女に目を向ける。
「………まあ良いか」
「預かるのか?」
「血は繋がってねえが近いしなぁ。暇つぶしぐらいにゃなんだろ………つー訳で今からお前の名前はノエルな」
「ノ、エル……?」
「降臨祭で出るケーキか。何故その名を?」
「その日は良く雪が降るから」
それがこの少女となんの関係があるのか、それが聞きたかったのだがヴァハは少女改めノエルを肩車して去っていった。
「おとーさん、おとーさん……」
「ん〜?」
「わたし、は?」
「ノエル」
「うん! ノエル! わたし、ノエル! えへへ〜………」
ポヤポヤという擬音が聞こえてきそうな笑みを浮かべる少女の姿を周りはほっこり。何人かがありえないものでも見てしまったかのような顔をしてるのは、たぶん
「おとーさんおとーさん」
「なんだ〜?」
「あのひと、すごくこっちみてる」
その声に振り返ると、目をまんまるに見開いて固まるローズがいた。非番なのだろう、
「…………あんた、子供いたんだ」
「迷子を拾ったんだよ。記憶喪失でな、俺がお父さんの条件に一致すんだとよお」
「迷子?」
「子供にゃ優しくしねえとなあ」
「………まあ、普通はそうだけどあんたは普通じゃないし」
「ベルといい、シャクティといい、流行ってんのかその流れ」
ケラケラと笑うヴァハ。ふと思いついたように言う。
「昼飯まだなら、今から一緒に食わねえ?」
「え?」
「奢るぜ」
「あ、うん。行く………え、あ………良い、の?」
「わたしは、だいじょーぶ」
「だとよ」
そして3人で豊穣の女主人までやってくる。
「──じゃあ何かい、アンナを売ったっていうのかい!?」
中から聞こえてきた怒声に眉根を寄せるローズ。なんとも聞いていて面白くない話が聞こえてきた。
「売ったんじゃねえ……取られたんだ」
「同じことじゃないか! このっ、駄目男! だから賭博なんて止めろって何時も言っていたのに! 実の娘を質に入れる親が、どこにいるのさぁ!」
おいおい泣き出す女性には悪いが、ローズは店を変えたくなった。
「なに見てやがる! 見世物じゃねえぞっ! てめぇ等は不味い飯でも食ってろ!」
「ひう!」
周りの視線に気づき椅子を蹴飛ばし立ち上がりツバを飛ばす男にノエルが震えヴァハの背に隠れる。
「ちょっと、止めなよ!」
女性の制止も聞かずに男はグラスを鷲掴み、今まさに娘を連れているのが癪に障ったのかヴァハに向かって投げつけた。
「ハッ」
ヴァハがそれを投げ返すと中の水が凍りついており、男の足に突き刺さった。
「…………なんで凍ってんの」
「俺じゃねえよ」
「い、いでええ!?」
足を抑えバタバタ転がる男を無視して先に座ろうとするヴァハだったが、ローズはますます店を変えたくなった。と、先に座ろうとしたヴァハはふと思い出したように男と女性に振り返る。
「なあ、アンナってひょっとして花屋の店員か?」
「し、知ってるのかい!?」
「ああ、神月祭であってな。何があった? 話を聞かせてくれねえか?」
ローズは意外なものを見た目をしたが、まあ迷子を保護するぐらいだし、と仕方なく同席することにした。
女性はカレン、男性はヒューイというらしいこの夫婦は魔石製品造業で生計を立てており、しかし、ヒューイには賭博癖があり冒険者と賭け事をしたらしい。
最初は単なる遊びだった。だが負けてくると冒険者達は雰囲気を変えこのまま額を返せないなら家まで押しかけると脅し、最後の大勝負で負け娘も家も担保として取られたらしい。
「あんた、ヴァハ・クラネルだろう!? 最速のランクアップの! 頼むよ、アンナを………あの子を助けてやってくれ!」
涙で濡らした顔を伏せ、頼み込むカレンに対してヴァハは笑顔で肩に手を置き告げる。
「断るに決まってんだろ何言ってんだお前」
ヴァハ・クラネルの追加情報
ヘルメスが生み出そうとした最高の才能を持つ品種改良した神公英雄のなり損ない。主にゼウスやヘラの眷属が使用されていたため立場が上の妻ヘラの威光という意味でヘラクレス計画とヘルメスは名付けていた。
バレては居たがあくまで雰囲気を出したりなどで、無理やり惚れさせたりなどはしてないので見逃されていたがある一件の際禁止された。ヴァハはその最後の個体がなんの才能も持ってない母体に孕ませた子供であり、才覚は父を凌ぐもののその性格からヘルメスは失敗作とした。
道化であり英雄の記憶を含めた複数の種族、年齢の記憶を持つ。そのせいか、人を見ただけで培ってきた年月がわかるのでどれほど若作りしていても年齢を当てられる。
ヘルメスが望んでいた英雄の魂がゼウス・ファミリアの落ちこぼれの血を引く弟に宿ったの知った時は中々皮肉が聞いていると爆笑した。
元ゼウスの眷属であり命の泉の主とか竜の谷の上位個体とか中位精霊とか黒い砂漠に居た奴とか狩って位階を上げまくるも何を思ったのか最上級精霊の力をまるごと取り込み体が爆発しそうになり恩恵を対価に封印処理を施し大本を剣に切り分け恩恵無しに。
その後精霊の力を再び復活させるも完全開放には至っておらず、精霊の力を振るえるのは時間制限付き。
次のヒロインタギーの情報。
そろそろ出てくるネジの外れたヒロイン。出会ったその日にヴァハと一夜を過ごした。ヴァハを自分と同じ本来なら人の輪に入れない外れた存在としてみており仲間意識がある。なので………うん、まあ。
クリュティエ並に迷惑かけてくる神話生物のような存在
ヴァハ君のヒロイン
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フィルヴィス・シャリア
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アスフィ・アル・アンドロメダ
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アミッド・テアサナーレ
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エルフィ・コレット
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メイナちゃんやティオナを混ぜて全員