蛇王龍が白兎に憑依転生するなんて間違っているだろうか!? 作:XIII世
アンジャナフ討伐の翌日、
ヴェルフから注文していた大剣が出来上がったという連絡があったからだ。
「ヴェルフ、完成したんだってな」
「おうよ!ベル、これがお前の大剣だ!!」
そう言って目の前に出されたのは正しく我の望む大剣。
一見、戦斧と見紛うてしまう程巨大な刃を持つ大剣。
その一振りは幾万のモンスターの
「ヴェルフ、良い出来だな」
「そうか?気に入って貰えたんなら俺も満足だ」
こうして、俺は「大振りな剣鱗の欠片」を手にした。
「ベル、頼みがあるんだ」
「なんだ?」
「俺をお前の
「別に構わない」
「本当か、助かる!!」
こうして、我はヴェルフと
その後我とヘスティアは【ロキ・ファミリア】の
何故、そんなことになっているのかというと昨日アイズがやらかしたことをただ事実だけを書き記した手紙をエイナ経由で渡して貰った。
アイズの方は完全に油断していたようでまさか手紙で伝えてくるとは露にも思っておらず
そうして、通された応接室で待っているとフィンとリヴェリア、ガレス、ベート、ティオネ、ティオナ、ラウル、アナキティと疲弊しているアイズとレフィーヤ、何故かボロボロの神ロキがやってきた。
「すまない、待たせてしまったね」
「構わない、そっちにはそっちの事情があるからな」
フィンの言葉にそう返して対談が始まる。
「始めに自己紹介をしておこうか。ロキとは初対面だろうしね」
「せやな、初めましてやな。ウチが【ロキ・ファミリア】の主神ロキや」
「初めまして、神ロキ。我はベル・クラネル【ヘスティア・ファミリア】の団員です。それでこっちが・・・」
「あぁ、ドチビやろ」
「ちょっと待て、ロキ!!ボクの自己紹介の邪魔をするんじゃない!!」
「ハン!!ドチビの自己紹介なんぞ・・・ブゲラッ!!?」
「ロキ、彼は我々の恩人だ。仲の悪い神の眷族だからと言って喧嘩腰は止めろ」
「済まないねベル・クラネル、神ヘスティア」
リヴェリアがロキを窘め、フィンが謝罪してくる。
「それは構わないんだが・・・、部屋に入ってきた時から気にはなっていたんだが神ロキは何故ボロボロなんだ?」
「なに、いつものことだから気にしないでくれ」
「解った」
「いや、ベル君それで納得するのはおかしいと思うよ!?」
我の切り替えの早さにツッコミを入れてくるヘスティアだが
「昨日の一件は全てアイズとレフィーヤから聞かせて貰った。また君の住んでいた場所からモンスターがダンジョンに現れた様だね」
「あぁ、前回のラージャンに引き続いてダンジョンの外にいるモンスターがダンジョン内にいたと言うことになる」
「なぁ、そのラージャンって言うモンスターのこともうちょい詳しく聞いてもええか?」
「構わない」
さっきまで痛みに悶えていたロキが復活しそう言ってくる。
「フィン等の遭遇したラージャンっちゅうモンスターは瀕死に近い状態やったんやろ、それでも第一級冒険者が苦戦するようなそないな化け物をそこまで追い込めるんや?」
「簡単に言えば純粋な強さだが、後は数だな」
「つまり、今のダンジョンにはそのラージャンを追い詰めたそのモンスターがまだ居るっちゅう訳やな」
「いや、それは我が狩っておいた」
『は?』
ロキの言葉を否定するように我がそう言うと全員が素っ頓狂な顔をする。
「竜の坩堝に降りたときにな。そこには古龍がいた」
「古龍?」
「簡単に言えばあらゆる生態系を逸脱した生物だ」
「つまり、どういうこと?」
「化け物」
我の言葉に全員が口を閉じる。
すると、ラウルが話しかけてくる。
「あの、純粋にその古龍について知りたいッス」
「ラージャンを追い詰めた古龍の事か?」
「はいっす」
「解った。ラージャンを追い詰めた古龍の名は【炎王龍】テオ・テスカトル、炎と爆発を操る古龍だ」
「炎と爆発・・・」
「後方に伸びる長い角、口外に露出した鋭い牙、そして赤い鬣と、獅子にも見える頭部が特徴の古龍で王を思わせる堂々たる気風、古龍種の中でも特に凶暴と云われる荒々しい気性を兼ね備えている古龍だ。業火の王、煉獄の主、陽炎龍、炎帝などと呼び名も多様だ」
『・・・・・・・・・・・・』
我の説明を聞いてロキ・ファミリアは黙り込む。
すると、アイズがこう言ってくる。
「他の古龍についても教えて欲しい」
「それは挑むために対処法として聞くという意味なら我は教えるつもりはない」
「どうして?」
「その答えは己自身がよくわかっているんじゃないのか」
「!!」
我の言葉にアイズは目を見開く。
「じゃあさ、昨日アイズが倒したっていうアンジャナフってどういうモンスターなの?」
「アンジャナフは古龍でも古龍級生物でもない普通のモンスターだ。獣竜種に位置づけされている」
空気を変えるように質問をしてくるティオナに答える。
「それって強いの?弱いの?」
「それは個体によるから見た目による判別は難しいな」
「そっか〜」
ティオナは我の言葉にそう返すのだった。
そうやって話していると、フィンがこう言ってくる。
「もし、そのモンスター達がダンジョンの中ではなく外から来たらどうなる?」
「ヤバい」
「いや、急に説明が雑やんけ」
「そう答えるしかないからだよ、神ロキ」
フィンの質問に答える我にツッコミを入れてくるロキにそう返すのだった。
カンカンカンカンッ!!
「きゃああああああああああああああああああああっ!!」
「ゴォアアアアアアアアッ!!」
すると、外から悲鳴とともにモンスターの鳴き声が聴こえてくる。
「何だ何だ!?」
突然の事態にヘスティアが慌てる。
「待て、アイズ!!」
リヴェリアが静止するも聞かずに飛び出していく。
「フィン、あたしも行くね!!」
「待ちなさい、馬鹿ティオナ!!」
「待ちやがれ、バカゾネス!!」
「ま、待って下さい皆さん!!」
アイズに続いてティオナ、ティオネ、ベート、レフィーヤが部屋を飛び出す。
「すまない、ベル・クラネル。もし・・・」
「あぁ、我の所に居たモンスターなら対処しなくてはな。だが、まずは
フィンの言葉を皆まで聞かずとも解ったため、俺はヘスティアにこう言った。
「ヘスティア、神ロキも連れて俺達の
「えっ、どういう事だい!?」
我の言葉に動揺するヘスティアに説明する。
「もし、ここまで被害が及ぼすモンスターなら主神であるヘスティアと神ロキを守る事も重要になってくる」
「確かに・・・、ラウルにアキは先行してアイズ達を援護しろ。それからクルス達にロキと神ヘスティアの護衛をするように伝えろ」
「了解(っす)!!」
フィンの命令に二人は即行動し事態が動いていく。
「
「解った、出来る限り早く頼むよ」
「あぁ」
こうして、各々が行動を開始する。